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表尾根〜塔ノ岳〜鍋割山:体力勝負の表尾根縦走

2018年01月08日2023年09月30日登山:丹沢・箱根

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

1491m

標高差

1201.0m

累積標高(登り)

1275m

累積標高(下り)

1737m

行動距離

17.99km

行動時間

6時間47分

コース定数

31.4

アクセス

往路:~小田急小田原線 秦野駅>神奈川中央交通 ヤビツ峠BS
復路:神奈川中央交通 大倉BS>神奈川中央交通 渋沢駅北口BS>小田急小田原線 渋沢駅~
最近登った山というと大山、黒檜山、岩殿山、高水三山……。 どれも行動距離は10kmに届くか届かないか、ちょっとヌルめの山が多かったような。 正月で鈍った身体に鞭打つべく、そろそろキツめの山にも登っておこうかな……と思っていた先日。

キツ目の山といって私が思い浮かべるのが男体山、鷹ノ巣山、そしてここ塔ノ岳。
冬だしそろそろ塔ノ岳かな……と思ってザックに荷物を詰めていたら、ふと「明日塔ノ岳行こうと思うんですが」との連絡が。
鍋割山も行っていたい、ということで何やら怪しげな雰囲気に……?(何

再びヤビツ峠〜三ノ塔

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何日か前にもここに来ていたような気がするんですが、それはさておき。
丹沢の中でも、いや関東の低山の中でも屈指の人気を誇る塔ノ岳。そんな塔ノ岳へと登るコースとしては、個人的にはここヤビツ峠から表尾根を歩くコースをお勧めしたいです。

大倉尾根は下りでしか歩いたことがないのですが、表尾根から見える景色はなかなか他の低山では味わうことができません。
痩せ気味の下り道、何度も迎えるピークと登り返し、登っても登っても着かない山頂……。心身ともに折りにかかる容赦ないコースですが、そんなコースを登り切った後に迎える塔ノ岳山頂での達成感はなかなかのものです。

さて、そんな表尾根。先日大山に登った時もスタート地点だった、ヤビツ峠から少し下った先に登山口があります。

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序盤はこんな感じで、階段ラッシュ。
階段といえば大倉尾根でしょうが、ここ表尾根も序盤は階段が多くて太股を攻め立てます。

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階段ラッシュの次はちょっと岩混じりの登り道。
このあたり、相模湾と大山の組み合わせがなかなか良い感じなので、ちょっと振り返ってみることをお勧めします。
今回は……もっと登った方がよく見えるだろ、と撮らずにスルーしてしまったのですが。そのふたつをキレイに撮ろうと思ったら、道中のこのあたりで撮るのがベストっぽいんですよね。
うーん、もったいなかったかも。

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二ノ塔はちょっとした休憩スポットみたいな感じですが。展望もそこまで良くないですし、ちょっと先に三ノ塔があるのでスルー推奨。
木道をてくてく歩いていきます。まだ余裕。

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三ノ塔は広くて見晴らしも良いです。ここなら写真撮ったり、少し休憩したりしても良いかも。
先は長いので、あんまり長く休むと後が大変ですが。

この写真は三ノ塔から見える、これから登ることになる山々。
一番背が高いのが今回目指す最高峰、塔ノ岳です。

三ノ塔〜塔ノ岳山頂

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去年も会ったね、お洒落さん。

三ノ塔から一旦下って次のピークに向かうわけですが、このあたりは急坂が多いです。
今回は全然問題なかったのですが、凍結していると怖いのでチェーンスパイクあたりを持っておくと安心かも。

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階段もあります。鎖はおまけみたいな感じ。

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そう、確かこのあたり凍結すると怖かったような。

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行者峠に着きました。
ここを超えると下りの鎖場。

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最初は短め。ここで慣れたら……

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次の鎖場。
前回来た時はどう降りたらよいのやら、と悩んだものですが。このアングルから見て鎖の右側を降りていけば、足の掛ける箇所も多いので困らないんじゃないかなと思いました。

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そして痩せ尾根。
この低山らしからぬ雰囲気が表尾根の魅力です。

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……と思ったらまた階段だよ!

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新大日。確か、前回はここで心が折れました。
今回は心折れなかったんですが、実はお腹がずーっと鳴ってました。つまり腹が減った。

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新大日から先は楽な感じ……だったような記憶があったんですが、それは前回新大日で腹ごしらえしたからだったんですね。
ここから先はハードな登りではないですが、階段と偽ピークが心を折りにきます。

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そしてこの坂を登り切れば、塔ノ岳の山頂に……!
(実際にはここでもまだ、登り切ったなーと思ってもまだ登りが残ってます)

塔ノ岳〜鍋割山

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ようやく着いたぞ塔ノ岳!
スタートから休憩込み3時間半、距離は約7.5km。表尾根を登り切りました。

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山頂は広くて展望も良いので、なかなか景色が良いんですよ。
富士山は言うまでもなく。手前に見える丹沢の山々と、奥に広がる南アルプス。

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南側には箱根や相模湾も見えます。そして薄っすら見えるのは伊豆大島でしょう。
海も山も見える、これが丹沢の魅力!(前回も言いました

本当は12:00までに山頂に着いたら鍋割山まで、と思っていたのですが。
休憩時間ちょっと短くすれば大丈夫でしょ、ということでご飯は急ぎで食べて鍋割山に向かいます。

……といいつつコーヒーで暖まったり、表尾根側に降りようとしたりで結構長居してるんですが(笑

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大倉尾根を金冷シ付近まで下ってから、この分岐を右に曲がれば鍋割山。

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鍋割山への道は緩々です。とてもなだらか。

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でも一応、3kmくらいはあるんよね。
序盤であまりカメラを出さなかった分、こちらの道では意図的に少し撮影多め。

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まぁ、さくっと着いちゃうんですが。

鍋割山〜大倉

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そんなこんなで鍋割山、塔ノ岳に比べれば展望はあんまりよくないんですが。
でも名物の鍋焼きうどんが人を呼んでいるのか、山頂は結構混み気味。

これ結構具沢山でボリューミーなので、これ食べに登る人がいるっていうのも納得です。山で出てくる料理じゃないっすよ……。

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そんな鍋焼きうどんを友人と頂いたら、さくっと下山です。
コースタイムと現在時刻を照らし合わせると、ちょっと日没ギリギリな感じ。
体力豊富な友人にペースを任せて、私はついていくことに。

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大倉尾根はだらだらと降りる道ですが、鍋割山から大倉へは最初に一気に降りていきます。
傾斜も急で変化もなく、奥多摩の急登にも負けず劣らず、登りで使おうと思ったら結構きついかも。

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降り切ったら沢を二度ほど渡ります。大雨の直後は増水して危険かも。
写真では橋がありますが、橋のないところを二度渡ることになります。

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そして、ここから先は延々続く平坦な林道を歩きます。
これがまた長いんだ……、5〜6kmありますからね。

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刃牙の徳川っぽい山の偉い人らしいこの方の像が見えてきたら、そろそろゴール地点。 似てないかなぁ……うーん、なんか雰囲気似てると思うのだけど。
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ここまでくればもう大丈夫。
ほとんど日没と同時くらいでしたが、無事に下山することができました。
大倉は結構バスの本数も多いので、トイレとか済ませてから帰ります。

締めの一言

表尾根から鍋割山まで、結構長めのコースでしたが歩き切ることができました。
表尾根から塔ノ岳を経由して大倉尾根を下る前回のルートも結構ハードでしたが、今回のコースはそれ以上。今まで歩いた中でも屈指のコースだったように思います。
それなりに登り慣れている人以外にはお勧めできません。というか、そもそも塔ノ岳自体初心者(初級者未満)にはお勧めできない山ですが……。

しかし山を登るなら、たまにはこんなコースで身体を虐めないと鈍っちゃうかもね!
正月の鈍った身体にはしっかり鞭打てた気がします。しばらくはユルい山でいいかな?(笑

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