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谷川岳:陽射しと戦う夏の谷川岳

2018年08月13日2023年09月30日登山:上信越

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

1977m

標高差

658m

累積標高(登り)

698m

累積標高(下り)

690m

行動距離

6.78km

行動時間

4時間47分

コース定数

18.03

アクセス

往路、復路ともに:~JR上越新幹線 上毛高原駅 > 関越交通 谷川岳ロープウェイBS > 谷川岳ロープウェイ 天神平駅
ちょっと間が空きましたが、久々に山日記。 写真の現像とかはすぐ終わったんですが、書き終わるまでに時間掛かっちゃいました。 まぁ、某サバフェスのせいなんですけどね。

今年の夏は暑い。今更私が言うまでもないことですが、暑い。
この暑さでは関東近郊の低山になんて行けません。水がいくらあっても足りないんじゃ……。

ならば北関東の比較的高い山に行こう。そう考えて選んだのが北関東の名峰、谷川岳でした。

天神平〜谷川岳肩の小屋

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谷川岳へは公共交通機関でも幾つかのコースがある山。
今回は日曜日ということもあり、なるべく翌日への疲労を少なくするために……と一番楽なルートを選択。
上越新幹線を利用して、上毛高原駅からのルートです。

上毛高原駅は都心から新幹線で一本の好立地ですが、他にも水上駅からバスに乗ったり、長いトンネルで有名な土合駅から徒歩でも行くことができますね。

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谷川岳は登山ルートも幾つかありますが、中でも初心者向けなのがロープウェイを使って標高1319mまで登ってからのルート。
厳しい急登や鎖場もなく、スタート地点も比較的標高が高く夏の登山にはちょうど良さそう。

……と思うじゃん?
暑いんですよこれが。

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ロープウェイに乗って天神平に着いた時はなかなか涼しげだったのですが、歩き始めてすぐに太陽が存在感を示し始めて……。
あまり風もなく、真夏の陽光の直撃を受けるハードな山歩きになりました。

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しかもこの山、標高は2000mに満たないのですが、背の低い笹系の植物が中心。
まるで森林限界のような稜線歩きが楽しめるのですが、この日に限って言えば日陰のない修羅の道!
北の山は涼しいんじゃないかとか、そこそこ標高もあるから大丈夫だろうとか、そういう幻想は完全に打ち砕かれました。

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景色は良いんですけどね。
周辺の山々の姿も立派なもので、コントラストの強いシャープな山体。写真に映える姿です。

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コース自体はさほどキツいものではないですが、標高差は約600mと低山ひとつ分の高さを登ることになります。
難易度自体は高くないですが、ロープや鎖もあるので登り応えのある道だと思います。

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鎖場はどれも鎖を使わずに登り降りできるレベルで、表面の凹凸が良い足掛かりになるので手を使わなくても良いくらい。
全体的に、高度感があまりないのも初心者には嬉しいところ。
ただ、さすが百名山。岩場では結構渋滞するので、普段のペースより少し余裕を見ておいた方が良さそうです。

時々表面がつるつるで滑りやすい岩があるので、そこは注意が必要かも?

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直射日光に打たれながら岩場を登りつつ、登山道に咲く花を堪能。
さすがにこの時期は旬ではなさそうですが、季節によっては花の山としての一面を見せてくれそうな。

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既に書いた通り、全く日陰がないのがネックですが。こんな感じでアルプスの山々にも似た雰囲気が楽しめるのは良いですね。
小仙丈ヶ岳への登りを思い出します。

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なんかうるさいなぁ……と思ったらセミがこんなところに。

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岩場を越えて、階段エリアに入ると山頂まであと少し。

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山頂も見える距離にある肩の小屋で昼休憩にします。
結構混んでましたが三脚を立てるスペースもあったので、今回もタイムラプスに挑戦しました。

そこそこ風も出ていて雲がよく動いていたので、今回はうまくいったかな……?
と思いきや、途中でピントが狂って失敗。マジか……。

多分、どこかでボタン触っちゃったんでしょうね。
カメラの設定次第でフォーカスを完全に固定できるので、今後はそれで防ごう。

肩の小屋〜オキの耳

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肩の小屋でゆっくりしてから再び山頂を目指します。
まぁ、小屋から最初のピークであるトマの耳まであっという間ですが。

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横から見ると猫の耳のように見えるトマの耳。その広さも猫の額ほど、腰を下ろして昼休憩を取れるほどの広さはなかったと思います。

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あれが西黒尾根でしょうか。なかなかの急登と聞きますが、いつかはあの尾根からも登ってみたいですね。

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谷川岳のピークはふたつ。ここトマの耳から、もうひとつのピークであるオキの耳へと視線を向けてみると……。
なんだこれ、低山の景色じゃないぞ。

正直に言って、暑すぎてオキの耳までは行かなくてもいいかな……なんて思いかけていたんですが。いや、とんでもない。これは何としても行かねば。
ということでトマの耳を後にして、次のピークを目指します。

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見た目ほどの距離はなく、ハイマツの混じる稜線を渡ってオキの耳へ。
20分ほど歩けばピークへ到着です。

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オキの耳。標高1977m、こちらが所謂谷川岳の山頂になりますね。

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こちらの方は山頂から一ノ倉岳方面へと稜線が続いていて、その分広く感じます。腰を下ろして一息つくくらいの余裕はありそう。
タイムラプス撮るならこっちでも良かったかな?

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展望の開けている場所ではやっぱり広角レンズ。
今回はここでしか出番がありませんでしたが、まだ買って日の浅いloxiaを取り出して一枚、また一枚。

オキの耳〜天神平

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今回は完全にピストンなので、帰りはただ下るのみ。
谷川岳の広大な景色を眺めながら、急な下りをひたすら降りていきます。

猫の耳みたいなのが既に登ったトマの耳。
こうして見ると結構鋭角ですね。

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さすが夏休みシーズン、下りは渋滞気味で思ったようなペースで歩けない。
ロープや鎖のある所で時々詰まりますが、無理矢理追い越すのはNG。
抜くときは後ろから声を掛けて。

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岩場を抜けると途端に歩きやすくなります。
道も広がるのでサクサク人を避けつつ。

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それでもほとんど標準タイムくらい。
家族連れどころか孫に連れられて(!)登られる方も時折見掛けたくらいなので、なかなか混んでた方じゃないかなーと。

長居するのもアレなので、サクッとロープウェイに乗り込み下山。
次は冬山の時期に行きたいなぁ、でもピッケル必須かなぁ?なんて。

振り返り

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何度も言いますが、暑かったですね。
山は都心よりも日差しが強いので、標高のアドバンテージなんぞ吹っ飛びます。
その分、下山後のかき氷は最高に美味く感じましたけどね!

甲斐駒+仙丈の反省を活かして今回はハットタイプの帽子を買っていきました。
見栄えを気にしてキャップにしようかなーとも考えたのですが……。別に誇れるわけでもなければ誰かに見せるわけでもないし、とハットをチョイス。
まずは頭と顔、首まわりを守ることを優先ですね。

ちなみに、最近は書かなくなってしまいましたが、持って行った水の量は3リットル。
調理でも500mlほど使いましたが、給水だけでも2リットルくらいは使ったかなと。

肩の小屋の方も、この時期は登りだけで最低1リットルと言っていましたし。
水場のない夏山に登る時は、3〜4リットルはないと安心できませんね。

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