未だ花粉が猛威を振るう奥多摩、御前山
赤城山の山日記を書いたばっかりですが、今日も山日記です。立て続けに書いていますが実際には一ヶ月ほどブランクが空いてます。
というわけで先日、奥多摩の御前山へと行ってまいりました。カタクリの花で有名な御前山ですが、まだ早かったようで一輪しか見つけることができず。でも、奥多摩湖の桜が満開一歩手前、ちょうどまだ散り始めないくらいの絶妙なタイミングだったので良いかな、と。
奥多摩湖〜サス沢山
午前8時半頃に「ホリデー快速おくたま1号」で奥多摩に到着。バスに乗って奥多摩湖へと向かいます。
奥多摩駅はかなり人が多くて、多分バスは臨時便とか出てたんだと思います。久々に天気の良い週末で、絶好の登山日和でしたから。
今年は週末に天気が崩れることが多くて、桜もあまりちゃんと見る機会を作れないまま季節が終わってしまったのですが。奥多摩の方はちょうど今がシーズンという感じで見応えあり、まるで失ったものを取り戻したみたい(大袈裟
そんなわけでバイクで来た友人と合流して、御前山へと向かいます。
奥多摩湖を渡って、ダムの畔の公園を左手に進めば登山口。
おっ随分早い山頂だな?
……んなわけねーだろ!
春の山の花というと、私はツツジを思い浮かべます。桜は散るのが早いですが、ツツジなら割と長いこと咲き続けてくれます。それに、どの山でも大抵見掛けることができます。
これは、多分ツツジです(自信はない
こんな感じで根のくり抜かれた木もいっぱい。
「中に誰もいませんよ」
というわけで、御前山を目指して登っていきます。
大ブナ尾根と呼ばれるこの尾根、実に奥多摩らしい淡々としたキツ目の登りが続く道でした。奥多摩三大急登のひとつにも数えられるのだとか。……まぁ、奥多摩三大急登って候補が無数にあるんですが(笑
個人的には鷹ノ巣山の稲村岩尾根や三頭山のヌカザス尾根ほどではない感じでしたが、それでもブランク空けの身体には結構堪える登りでした。
でも、特に危険な場所や鎖があるわけではないんですよね。それが奥多摩。
ロープはありました。
こんな感じで開けた道も。南高尾山稜を思い出します。
1時間ちょっとでサス沢山へ。
奥多摩湖方面は木が伐採されていて見晴らしが良く、今回の山歩きではほぼ唯一の展望スポットでした。
サス沢山〜惣岳山
そうして進んでいくと先を行く人達が何やらしゃがみ込んでます。どうやらカタクリの花が咲きかけていたようで、私も撮影に参加させて頂くことに。
まだシーズンはこれから、でしょうか。
こんな感じで妙に整った道もありつつ。
少し進んでみると奥多摩らしい傾斜が出迎えてくれたり。
このあたりから目に見えてペースが落ち始めた気がします。今回の道は登り返し等もほぼなく、ひたすら登り続ける道なので登りが好きでないと結構気が滅入るかも。ブランク明けだと尚更です。
時々休憩を挟みつつ、岩の苔を撮影して遊んだり。
なんか7以降のFFに出てきそうな植物と出会ったり。
手を伸ばしたら喰われるんじゃね?って、確かにそう言われてみるとそうとしか見えなくなる不思議。
そしてラストスパート!最後のこういう傾斜が心を折りにくるんですよね。
というわけで、御前山……の手前の惣岳山に着きました。
この時間帯、やたらと横風が強く空には黒い雲。出発の頃の晴れ模様が嘘のように怪しげな空模様で、雨に降られる前にと一歩早くここで昼食休憩にすることに。
友人の一人がバーナーを持参。羨ましいですわ。
私が買うならJetboilかなー、温度調節できるMiniMoが良いかなーとも思いつつ。でもMiniMoはちょっと高めだし、そもそもお湯沸かして何をしたいのか、具体的にはまだあまり思い浮かんでない。
山でも暖かいゴハンが食べられたらいいな、みたいなイメージはあるんですけどね……。というわけで、今のところ調理器具類は保留。
少し小雨がパラついた程度で雨も上がって(結局、昼休憩の時くらいしか雨は降りませんでした)、エネルギー補給で得た活力を頼りに本命の御前山へと向かいます。
惣岳山から御前山へはわずか600m……、されど600m。
惣岳山〜境橋バス停
というわけで、着きました。御前山です。
もう少し経てばカタクリの花が見頃なのかもしれませんが、今回は影も形もなく。なんか地味な山頂、という印象で終わってしまう結果に(笑
既に休憩を終えていたので、御前山ではあまり長居せずに進みます。
途中の避難小屋でトイレに寄りつつ、脇を通る水(もちろんトイレの排水じゃないです)を被写体に何枚か撮影。
下山ルートは林道と登山道が何度も交差する、誘惑の多い下り道でした。
登山だから整備された林道はいかん、とか言ってたら破線ルートに入り込んでしまう結果に(笑
林道脇に咲いていた花。何の花でしょうね?
前の団体さんが撮影していたりすると、何となく私も撮ってしまいます。撮ってもそれが何かはわからないままなことが多いんですけどね。
この舗装された林道が……登りで体力を使い果たした我々には、地味にキツいんです。
というわけで林道を外れ、地図上では破線になっている登山道へ。脇にはこんな滝も見えます。
ちょっと荒れていましたが、沢沿いをずっと歩ける気持ちのよい道でした。
こんな感じの涼しげな光景が広がる道。
三脚持ってくればよかったなぁ、そういえば奥多摩のロックガーデンって行ったことないなぁとか思ったりして。
時間を気にせず、ひたすら写真を撮る登山とかもたまにはアリかな?今度行ってみようかなぁ。
手持ちでは……私にはこれが限界。シャッタースピードを遅くした水の表現、好きです。
というわけで登山道おわり。意外とストイックな道でしたが、久々の登山は楽しかったです。
……と締めたいところですが、これで終わりじゃないんだな。
そこからまた結構な距離の林道を歩いてバス停へ向かいます。
途中何台かのタクシーとすれ違いましたが……、うん。その気持ちはよーくわかる。
無事下山!
というわけでバイク組とは一旦分かれて、お肉のお店で再び合流!
久々の焼き肉。この日消費したカロリーを一気に回収した気がします。
またどこかの山に行きたいなぁと思いつつ、奥多摩はまだまだ花粉が酷かったのでちょっと悩みどころ。
最近カメラ熱が高まりつつあるので、じっくり撮影メインでソロ登山もいいかなと思っています。