百尋の滝と川苔山
いい加減山登り日記を更新しないと溜まる一方。
そんなわけで今月初めに登った川苔山です。
登山を始めた頃に地図を買ったものの、なかなか行けなかった奥多摩。ようやく行くことができました。
この時期はなかなか天気に恵まれず、週末は諦めて平日の晴れた日に(作業を放置して)登ることに。
奥多摩は登りたい山がいくつもあるのですが、その中でも一番気になっていたのがこの川苔山。落差のある百尋の滝が有名な山ですね。
奥多摩駅〜川苔橋
早朝出発……と目論んでいたのですが「あと5分」の魔力に負けて、結局駅に着いたのは8時頃。その気になれば6時台に着くことだって不可能ではない……はずなんですけどね。
この日は出発してからずっと「何かを忘れているような……?」という感覚があったのですが、駅に着く頃になってようやく昼ご飯を買ってないことに気付きました。ピンチ。
幸い駅前の商店街で早くも開いているお店があったので、そこで調達してバスに乗り込みます。パンをふたつほど買ったのですが、後々もうちょっと多く買っておけばよかったかなと後悔。
川苔橋で降りて準備運動。
この日は10月なのにまだ残暑が厳しかったのですが、バス停のすぐ脇に川が流れていて涼しい風が気持ちいいです。緑も多く、紅葉の季節になると見応えありそう。
川苔橋〜川苔山登山道入り口
バス停からは登山道へと続く林道を歩きます。その入り口にこんな恐ろしげな看板が。
直前になって熊鈴を買っておいて良かったなぁと思いながら早速ザックに装備。
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私が買ったのはコレ。ちょっとお高いですが、引っ張るだけで消音できる便利なヤツです。カバー付きなので服などが触れても音が途切れない、というところも選んだポイント。
ちなみに後日知ったのですが、私が登った数日後にまた川苔山で熊出没とのこと。
熊と遭遇する確立が高いのは早朝や日の入り前後だとか。あまり変な時間には登らない方が良さそうですね。
最初は林道を歩きます。これが結構長い。
道自体は車でも問題なく進める舗装された道ですが、3kmくらい歩くのでだんだん不安になってきます。
こんな感じで立派な岩肌とか、苔生した岩とかを写真に納めながらのんびり登っていきます。
前回の反省を活かして、周りのペースに惑わされずにしっかり景色を楽しみつつ。……とか言ってたら最後尾のおじさまよりも遅かったくらい。
さすがにのんびり行きすぎた?
そんな感じでようやく登山道へ。ここから先は少し道の細い登山道を登っていくことになります。
……アッ
川苔山登山道入り口〜百尋の滝
登山道は、最初のうちはそこまで険しいところもなさそうです。が、この日は前日まで(多分)雨が降っていたので所々滑りやすい箇所はありました。意外と、こんな感じの木の橋とかも滑りやすかったり。
登山道はこんな感じで。やや道幅は狭いですが、足下に気をつけていれば問題はなさそう。
山行記事でよく見掛けるあの橋も。
そういえば川苔山、このルートで登ると逆光がなかなかエグいんですよね。写真メインで登るなら、敢えて逆側から登ってみるのもアリかもしれません。
そして百尋の滝……あれ?しょぼい……?
……とか思ってすみませんでした!
先ほどのは百尋の滝ではなく、ちょっとした小さな滝。そちらは落差わずか数メートルほどでしたが、本物の?百尋の滝はもっとデカいです。
足下は湿っぽい感じですが、もうちょっと近寄れそうなので進んでみます。
本当はしっかり三脚も持って登りたかったのですが、生憎登山に持っていけるようなコンパクトな三脚は持っていないので手乗りサイズのミニ三脚で。NDフィルターとかも持っていないので、無理矢理シャッタースピードを遅くして撮っています。が、それでも意外と良い感じ。
どの写真も2〜3秒くらいだったと思います。
百尋の滝〜川苔山山頂
さて、百尋の滝で少し休憩したら山頂まで登っていきます。およそ3km、ここから先はなかなか険しい道が続きます。
今までより明らかに険しい傾斜、時折ロープの張られた箇所もあります。百尋の滝のすぐ先のあたりでは時々滑落事故もあるそうなので、気をつけて登ります。
川苔山の山頂ではなく百尋の滝に興味がある、という人はここで元来た道を引き返してしまうのもアリかもしれません。
そうして半分ほど進んだところで分岐点。
私はさっさと山頂行きたいと思って1.5kmの方のルートを選んだのですが、これはちょっと失敗だったかも。山頂までやや急な高配を登り続ける特に、景色も良くないあんまり味気ないルート。時々、落ち葉に埋もれて道がわかり辛い箇所もありました。
もう片方の1.8kmのルートは、山頂の手前がやや急登気味で険しいですがそれ以外は割と平坦な道。こっちの方が良かったですね、多分。
時々道端で見掛ける花。珍しくて何度か撮ったのですが、これはトリカブトの花だそうです。
こんな感じの斜面をひたすら登ったら……
こんな尾根道に出ました。ここは歩いていて気持ちがいい箇所です。そして山頂はもうすぐそこに。
川苔山山頂
着いた!着いたよ!
この日は10月にしては珍しいくらいの暑さと、あと登り始めてすぐになぜかお腹が空いてしまってバテ気味でしたが、登山道から3時間ほどでようやく山頂まで辿り着きました。
意外と長いコースなので、ある程度山に慣れてからの方が良いかもしれませんね。
この日は富士山も見えました。中央線沿線の山々から見るほどの迫力はありませんが、それでもなかなか綺麗に見えます。
富士山は見て楽しむ山といいますが、確かに山頂から富士山が見えるとなんかほっとするんですよね。
そして奥多摩の山々。どれがどの山……とか、そういうのはわからないんですが。いずれは雲取山も登ってみたいですね。
が、その前に今年のうちに(雪が振る前に)鷹ノ巣山に登りたいなという野望が。なかなかキツい山だと聞いているので、自分の体力を測る意味でも登ってみたいです。
そんなわけでご飯食べて少し休んだら下山……おや?
痛恨の道間違い〜下山
ここから先は通せんぼだ!
……じゃなくて、道を間違えました。こっちは百尋の滝に戻っちゃうコースですね。
特に紛らわしい箇所でもないのに、だいぶ恥ずかしい間違え方。
気付いた時には既に結構な距離を下ってしまっていました。仕方なく今回はバス停まで進んでしまうか、それとも山頂まで引き返して当初の予定通りのコースで下山するか。
時間を考えるとこういう時はバス停まで戻ってしまった方が良いんでしょうけど、帰りは駅の方へ直接下るルートで考えていたのでバスの時刻表はまったく見ておらず、万が一のことを考えて山頂まで引き返すことに。結局、休憩も含めて2時間ほど時間を無駄にしてしまいました。
そんな感じで間違えたのは百尋の滝から1.5kmほど進んだあの分岐点。北側のコースで登って、どういうわけか南側のコースから下山してしまったんですね。北側のコースの山頂手前、十字路のような分岐点を東に進むのが本来の下山ルートなのですが。
というわけで山頂手前の急登を全力で登り直す。こういう時はトレッキングポールとかあった方がいいかも……。
ということで、本来は赤杭尾根を通って古里駅へ下るルートで下山するつもりでしたが、日没の時刻等も考えてもう少し早く下山できる別のルートで行くことに。
カメラも仕舞って黙々と下山です。なので下山時の写真は無し。まぁ、下山ルートはあんまり見所もなかったのですが。
しかしそれでもこの日は前回の乾徳山の反動で、いっぱい写真撮ってました。後から見てみると結構手ブレが酷くて、手ブレ補正で無理矢理被写体だけ止まってる、みたいな写真が多かったですが……。
無事日没前に下山できた時は安心してミョウガ買っちゃったよ!……安かったし。
そんなわけで赤杭尾根を歩けなかったのでまたリベンジしたい、そんな川苔山でした。
山の猫様
今回の山の猫様。し、死んでる……いや、寝てるだけです。こっちにはまったく興味ねえって感じ。
鳩ノ巣駅付近は結構猫様も多くて、見ていて癒されます。ただしコンビニはありません。