稲村岩尾根から登る鷹ノ巣山
今年中に今年登った山の記事を書きたいので、ちょっと更新速度を上げていかないといけませんね。
既に一ヶ月以上経っていますが、今回は先月初頭に登った鷹ノ巣山。奥多摩三大急登のひとつに数えられる、稲村岩尾根に挑む山歩きです。
鷹ノ巣山は山歩きを始めてからずっと目標にしていた山のひとつでした。
クライミング技術などを必要としない日帰り登山の中では屈指の体力勝負、今年の山歩きでどこまで身体が鍛えられたかを知るには丁度良いのではないかなと。
と、いうわけで。
東日原バス停〜稲村岩
この日は朝8時頃に奥多摩駅へ。
よく寝て、よく食べてから東日原へ向かうバスに乗ります。ご飯と睡眠、結構大事。どちらも欠けているとバテるのが早い気がしますね。
そうして東日原バス停に降りると、早くも稲村岩が出迎えてくれます。
これからここを登るのだ。
この日は休日で時間もちょうどよく、登る人もそれなりに多かったですね。後で見てみたら私の後ろ姿、誰かがTwitterに挙げていた写真に小さく映ってました。
最初は沢沿いの森の中をゆっくり下っていきます。このあたりで歩きながら身体を温めていくと良いですね。
そうして稲村岩の麓へ。ここから登りが始まります。序盤はさほど厳しい登りではないので、今のうちに急登へ登るためのコンディションを整えていきます。
登り始めてから45分ほど。稲村岩の分岐、稲村岩尾根のスタート地点にやってきました。
ここで軽く休憩を取ります。私の場合、まず最初に少しペースを早めに登って身体を温めて、1時間前後経ったところで軽い休憩を入れるとその後のパフォーマンスがすごく良いんですよね。
稲村岩尾根〜鷹ノ巣山
稲村岩へと登る道はやや危険なので、この日はスルーして稲村岩尾根を登ることに。
初っ端から覚悟を決めろと言わんばかりの坂道。ここからは急登が続きます。急登とは言っても充分両足だけで登れる範囲の道なので、雪がなければ危ない箇所もないのでは。
稲村岩「尾根」なんですよね。急登を登るばかりではなく、時々こんな尾根道も。
こういう道を歩くのは気分が良いですね。
この時は山の中腹あたりでの紅葉が綺麗だったので、時々足を止めてカメラを向けつつ。
うーん、ブレますね……。
そうして1時間半、ヒルメシクイノタワに到着します。ここでまた少し長めに休憩。……これは間違った判断でした。
ここから山頂までの最後の登りも、あまり身体を冷やさずに登ってしまった方が良かったですね。
そしてまた登る。休憩が長過ぎたのか、最後はちょっとキツかった。体力的なものよりも、登り続けている時のテンションを維持できないと難しいと感じました。
そうしてここから約30分(実際には10分くらいの休憩時間も含みますが)、鷹ノ巣山の山頂に到着です。
鷹ノ巣山山頂
約1100メートルを登り切り、鷹ノ巣山の山頂へ。
広くて見晴らしがよく、たくさんの登山客がここで休憩していました。私も適当な場所に腰を下ろしてお昼ご飯に。
天気もよく富士山も綺麗に見えました。
どこに行ってもこう、富士山を撮っている気がします。
山頂から広角レンズで、富士山と奥多摩の山々を一緒に。
ゆっくり寛いでいたら1時間も経ってしまいました。そろそろ行きましょうか。
石尾根縦走路を下る
鷹ノ巣山から西側へ進むと百名山のひとつ、雲取山です。が、この日は東側の石尾根縦走路から奥多摩駅へと下山します。
石尾根と言うだけあって、大菩薩嶺ほどではないですが見晴らしの良い尾根道が続きます。
振り返れば鷹ノ巣山が。岩尾根側から見ると木々に囲まれていますが、南側は結構山肌も見えますね。夏は暑くてキツそうですが、秋なら気温も落ち着いていますし、紅葉も一緒に楽しめる山なのでは。
水根山へと続く尾根道。
途中でいくつかエスケープできる分岐がありますが、この日はバスを使いたくなかったのでまっすぐ進みます。
日没までの時間と相談しながらどちらに進むか決めると良いでしょうね。
途中、落ち葉に埋もれて道がわかり辛い箇所もありました。おかしいなと思ったらすぐに引き返す勇気も必要ですね。
一本だけ、きれいに紅葉した木を見つけたので撮影会。山での紅葉のピークはもう過ぎてしまったかな。
こんなに見晴らしの良い場所も。この山は……どちら様でしたっけ?
地図を見る限り鋸山か、それとも大岳山でしょうか。
このあたりの道は砂利が多く、乾いていましたが滑りやすそうです。登山靴なら問題ないと思いますが、スニーカーだと大変。
……まぁ、スニーカーでは高尾山でも滑りますけどね。
石尾根をしばらく歩くと三ノ木戸山分岐地点へ。ここを右手に進むと林道へと続く道、左手に進むとそのまま登山道で下っていきます。私は(日没まで時間に余裕があったのもあって)せっかくなので左側から進みましたが、ここからはちょっと歩きにくかったですね。ぬかるんだ箇所や、雑草をかき分けながら進む箇所もあったり。前日まで天候が悪かった時は林道の方へ進んでしまった方が楽かも。
そうして登山道の入り口まで……と思いきや、ここからまた2〜30分ほど下ります。
ここまで来ると、あとは奥多摩の町を歩きながら駅へと向かうのみ。
無事日没前に奥多摩駅まで帰ってくることができました。
奥多摩にビールの美味い店があるって?
下山してからも奥多摩をぶらぶらと歩いていたら、なんか妙に惹かれる看板のお店が……。
奥多摩駅からすぐ近く、表通りの裏側?にある「VERTERE」というビアカフェです。
地ビールどころか自家製ビールですって?行くしかないでしょ……!
まずはヴァイツェンで品定め。これは結構スパイシーなヴァイツェンでしたね。お店の棚には色々とスパイスが並んでいて、そういう方向性を特徴にしているお店なのかも。
レッドIPA。こちらはIPAらしいホップの苦味もありつつなかなか飲みやすい感じ。
他にもエール、ゴールデンなど色々。時期によってメニューも変わるようです。これは2〜3人で入ってみんなで色々頼みたくなりますね。
スタウトやらないんですか?と訊いたら、冬になったらやってみたいとのこと。これは……期待していいんですよね?(笑
鶏ハムと奥多摩産わさび。わさびはもうちょっと香りが欲しかったかな……とも思いましたが、なかなか美味しくてリーズナブル。たまにはこういうのもアリですね。
お店の中はほぼ満席。人気があるのも頷けます。山に登ったあとこんなお店に入ることができるとわかっていれば、そりゃあ入りますとも。
まだオープンして1年ほどとのことですが、ここは間違いなく居酒屋やコンビニでビール買うより遥かに幸せになれるお店。是非山とビールが好きな方は足を運んでみてはいかが。
……と、こんな感じの鷹ノ巣山の山歩きでした。
このあと先日の日記で書いた広島遠征、そして再び奥多摩に戻ってきます。それはまた後日、なるべく早めにこちらに書けるようにしたいですね。