檜洞丸:ツツジ満開の西丹沢

2018.05.29 丹沢・箱根

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5月も後半に差し掛かり、天気の崩れる日も多くなってまいりました。
梅雨の足音がすぐそこまで聴こえてきます。

入梅前に低山の春、花と新緑を堪能しておきたい。
そんな私が選んだのは……山頂のツツジで有名な、西丹沢の檜洞丸でした。

丹沢というと塔ノ岳、大山あたりがメジャーどころ。少し足を伸ばして丹沢山、一泊二日で蛭ヶ岳。
西側はややアクセスが悪い印象があり、個人的には今まであまり魅力的には感じてきませんでした。
が、調べてみたら意外と行けるっぽい(最近このパターン多いですね)。しかも今年の檜洞丸はシロヤシオの当たり年という噂を聞いて、一気に興味が沸いてきたり。
旬を過ぎないうちにと、今回は同じく檜洞丸に興味を示したふぁいすたさんと一緒に登ることに。

GPSログ

新松田駅〜ゴーラ沢出合

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朝も早くから小田急線で新松田駅へ。都心から向かう場合はこちらが最寄り駅です。
新松田といえば……以前金時山に行った時は、ここ新松田で御殿場線に乗り換えたんだっけ。

突然の山日記、金時山登山

偶々なのですが、この日は西丹沢の山開きの日。
以前通りがかった時よりも人が多い印象で、バス停は結構な混みっぷり。
臨時便も出ていたようですが、それでも追いつかないくらい。やっぱり丹沢は人気ですね。

そしてバスに揺られて約1時間ほど。西丹沢ビジターセンターに到着です。
山開きのイベントもあってか、登山届の提出を促す案内が。
そういえば先日も蛭ヶ岳での遭難がニュースになっていましたし(無事見つかったとのことですが)、低山だと思って油断は禁物。

ちなみに私は コンパス〜山と自然ネットワーク〜 という、ネットで出せる登山届を使っています。
山梨や長野の山に向かう時に時々、警察の方がチラシを配ったりしているアレですね。
さっと入力できるので、ものぐさな人にはお勧め。

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さて、そんなわけでビジターセンターから少し一般道を通って登山口へ。
初っ端から緑が美しい。目指すシロヤシオは山頂間近の尾根道からとのことなので、まずはそこまでを目指して進みます。

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ちなみに春の丹沢ということで、ヒル対策にゲイターとスプレー。
オチから言ってしまうと今回の山歩きでヒルに出会うことはありませんでしたが、念には念をということで。
西の方は滅多に出ないとのことですが、怖いものは怖い。

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沢渡りで有名な?ゴーラ沢出合までは穏やかな道。標高差は前回の両神山に引き続き約1000mとのことですが、今回も序盤はその高さを感じさせません。
前日に雨も降りましたが、沢の水量は程よい感じ。丸太の橋もアスレチックな感じで楽しいです。

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登山道は右側ですが、左手に進んだら何があるんでしょうね。
ルートから外れるのはNGですが、ちょっと気になります。

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そして有名な問いかけ。
穏やかじゃないですが、関東の低山と言えど山は山。自然と直で触れ合う場所です。
地図と無理のない計画、そして引き返す勇気。忘れないようにしたいですね。

ゴーラ沢出合〜檜洞丸山頂

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ゴーラ沢出合からはやや急な登りが続きますが、両神山の時ほどのキツさは感じませんでした。
階段や梯子があるからでしょうか、標高差をあまり感じさせない登山道ですね。

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階段といってもこんな感じで、太腿に負荷が溜まるような感じの道ではないですね。
同じ丹沢でも塔ノ岳に比べると登りやすいかなという印象。

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緑もまた美しい。
暑さでそれどころではなくなる一歩手前の、ギリギリの時期です。

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そして標高1400mほどの地点に着くと、それまでの緑一色の登山道から一転。鮮やかなシロヤシオが出迎えてくれます。
山頂も近く、ここから先は登りも穏やかで歩きやすい……のですが、ここからペースが落ちるんですよ。

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……どこを見てもこのツツジの咲きっぷり、ですから。
足は止まるが、シャッターを切る手は止まない。そんな感じ。

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そして視界も晴れるので、富士山がこんな感じ。
ちょっと雲が掛かってますが、それもまた良し。

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南を向けば、伊豆の山々の広がりも眺めることができます。
まだ山頂には着いていませんが、山頂手前の道は開けていて良い撮影スポット。

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そして木道のビクトリーロード。
やっぱりこの木道を歩かないと、丹沢に来たという感じがしません。

このあたり、すれ違うのがちょっと難しいので要注意。譲り合い精神で行きましょう。

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木々が少ないので、富士山をもう一枚。
なんかエフェクトでも掛けたんじゃないかっていうくらい、くっきり見えます。
写真ゆえのマジックとかではなく、肉眼でもこんな感じでした。

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……と、そんな感じで山頂へ。
標高差を感じさせない、ちょうどいい山歩きでした。

檜洞丸は別名青ヶ岳ともいう、のだそうです。山頂直下の山荘のお名前が青ヶ岳山荘ですね。
天気も良かったこの日は山頂がとても混んでいて、食事の場所を探すのにひと苦労。

そういえば、丹沢は関東の他の低山と比べて少し風が強い印象があります。
海沿いだからでしょうか。この日は前日よりも気温が低く、汗をかいていなくてもTシャツ1枚では停滞中はやや寒い印象でした。
そんな時のために一枚、羽織れるものをザックに入れておくといいですね。

檜洞丸山頂〜犬越路〜西丹沢ビジターセンター

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下山ルートは犬越路を選択。
鎖や痩せ尾根の連続で上級者向けと聞きますが……さて、私達でも歩ける道なのか?

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などと一抹の不安を抱えながら降りてみればこんな景色。
噂通りの痩せ尾根ですが……しかし、これはなかなかの絶景。この程山らしからぬ展望、良いですね。

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ツツジ新道にも負けず劣らず、ツツジも良い感じに咲いていて癒されます。
遮るものがないので遠くの山々もよく見える。

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振り返るとこんな感じ。これは下りよりも登りの方が遥かにキツいパターンですね……。
道は狭いですが、焦らなければ大丈夫。

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大笄あたりまでは目立った鎖場もないので、時々遭遇する痩せ気味の尾根道にさえ気をつければ問題はなさそうです。

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小笄の前後では何度か鎖を使いますが、高度感はないのでこちらも落ち着いて下れば問題ないかと。

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鎖の有無に限らず、やや岩っぽい道が多いのでストックとかは一旦しまっちゃった方が良さそうですね。
木々や岩に引っ掛けると危ないですし、そもそもこのあたりの下りではストックの出番はなさそうです。

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そうして犬越路避難小屋のあたりまで。
ここまでくるとあとは樹林帯の中を下りていくだけになるので、難所は過ぎたかな?
一息ついて再出発。

そういえば、この犬越路から北側の神ノ川方面へと下っていく人が結構多かったです。
道志のあたりに出るんでしょうか?

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犬越路からは、しばらく下ると沢沿いを歩くコースになります。
こんな感じの橋を何度か渡ったり。

もうこのあたりまでくると標高は下げきったような感じですね。

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こんな松ぼっくりに出会ったり。

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こんなスリリングな橋を渡ったり。

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普段だったらあまり書くことのない下山道ですが、檜洞丸は一味違いました。
他の低山と比べてみても、行きも帰りも変化に富んでいて面白い。

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最後にこんな橋を渡ると、登山道を抜けてキャンプ場へと戻ってきます。
このあたりのキャンプ場、すごく広いですね……。
そしてキャンプ場の脇を暫く歩けば、西丹沢ビジターセンターへと帰還。
この日はバスの臨時便も多く出ていて、下山後はほとんど待つことなくバスへと乗り込み新松田駅へ戻りました。

その後は新松田でご飯食べて帰宅。
帰ってみるとなかなかの疲労感でしたが……、たくさんの花と緑、そして空を拝めた檜洞丸。行った甲斐がありました。

反省点

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日記を読む限りは厳しいところもほとんどない山に見えます……が、私達が登った翌日にこの檜洞丸のツツジ新道の方で、滑落死亡事故が起こったと聞いています。
美しいだけではなく、一歩間違えれば牙を剥くのが自然。常に安全を意識して登らねば、と考えさせられた山歩きでもありました。

データ

アクセス
往路、復路ともに小田急小田原線 新松田駅 > 富士急湘南バス 西丹沢ビジターセンターBS
使用レンズ
SONY FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G
Flickr
2018.05.20. 檜洞丸

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