3年も低山に通い続けていれば、行きたい低山はだいたい行ってしまうもの。
そろそろレパートリーが尽きてきた今日この頃です。

戸倉三山とか奥武蔵とか、まだまだ行っていない山はあるのですが。今回は新規開拓ではなく再訪の山になります。
秀麗富嶽十二景の中でも一二を争う人気の山である扇山と、お隣の百蔵山をセットで登ってまいりました。
3年前に一度歩き、道を間違えた苦い思い出を振り返る登山です。

GPSログ

鳥沢駅〜百蔵山

扇山に登るのはいつも冬。これで3回目ですが、今回もほとんど冬みたいな季節です。
今回登ったのは11月の末でしたが、秋というには遅すぎますね。
そんなわけで鳥沢駅に着いて、いつものように登山口まで歩きます。

バスも出てますが、扇山へはいつも徒歩。
梨ノ木平の登山口までは約3km、一般道メインですが途中でショートカットもできます。

ショートカットルートは山道っぽい感じですが、割となだらかで歩きやすい。
道はわかりやすいですが、裏道っぽくて靴が落ち葉に埋もれます。

ゴルフ場の脇を歩いて梨ノ木平へ。
今回もバスより早く着きました……が、トイレ行ったりしてる間にやっぱり追いつかれる。
やっぱりここ、バスで来た方が良いんじゃなかろうか?

バス組と鉢合わせながら登山道を登ります。
台風被害もあまりないようで、薄暗いですが割と歩きやすい道ですね。

といっても一箇所、登山道が崩落していました。
以前来た時はなかった記憶があるので、やはり今年の台風の影響でしょうか。
やや不安定ですが、よく歩かれているようなので問題ありません。

途中の水場で、冬の冷たさに触れてみたり。
何枚か写真も撮ってみましたが、風情のある感じではなかったですね(何

梨ノ木平から扇山までは、それほど急な登りはありません。
展望のいい山頂の割には適度にユルいのも人気の理由のひとつでしょうか?
単体で登る分には比較的楽な方なんじゃないかと思います。

あんまりアトラクション的なものはないですが、時々カメラを構えたりしながら淡々と登ります。

途中まではあまり陽の差さない樹林帯歩きが続きますが、一定の高さになると突然視界が晴れてきます。
この日は天気も良くて富士山がくっきりと。

足元にはシモバシラの花が。
シモバシラというと高尾山のイメージですが、扇山でもここまで立派なものを見られるんですね。

今年の紅葉は遅いとはいえ、さすがにこのあたりの山では葉も落ちてしまったようです。
道に残る秋の残滓を踏みしめながら、また一歩前へ。

尾根道までやってまいりました。
ここまでくれば山頂まであともう一息。
このあたり、結構見晴らしも良くて雰囲気良いんですよね。

尾根道には、まるでベビースターラーメンみたいな太さの霜柱が。
踏んでもすぐには潰れないくらいの弾力があります。

適度な傾斜を楽しみながら山頂へ。
今回は久々に単焦点オンリーなのでボカしながら撮れるのが楽しい。
24-105mmはどちらかというと絞った時の絵が好きです。

この週は今年にしては珍しく、平日はずっと雨で週末だけ晴れていました。
大月のあたりは雪も降ったのでしょうか。チェーンスパイクなどは必要ありませんでしたが、扇山の山頂付近は残雪もありました。

扇山特有の広い尾根道。
日記を書きながら気づいたんですが、初めて来た時もほぼ全く同じ構図で撮ってましたね。

梨ノ木平を出発して約1時間。あっという間に山頂に到着です。

扇山〜百蔵山

ところどころ雪の残る山頂から富士山を一枚。
やはり扇山から見える富士山は良いですね。奥多摩とはスケールが違います。

相変わらず扇山の山頂は、霜柱が絨毯のように広がっていました。
これからの季節は多分、いつ行ってもこんな感じなんじゃないでしょうか。

時刻はまだ10時半ですが、腰を下ろして早めのランチタイムという人も多かったです。
扇山は景色も良くて広いですからね。
さすがにまだ早いので、私は何枚か写真を撮ったらさっさと退散します。

先ほど歩いた尾根道を引き返して次の目的地へ。
道迷いの苦い記憶のある百蔵山へと向かいます。

大久保山と書かれた標識が見えたら一気に急降下。
梨ノ木平からの優しい道が嘘のような急斜面です。

落ち葉も多くてなかなか滑りやすい。
以前は雪の降った日に扇山へ登りに来ましたが、こちら側へは来なくて正解でしたね。
まぁ、その時は踏み跡すらなかったのですが。

それでも、時々出会える秋の残り香を堪能しつつ。
鮮やかな赤はほとんど見られませんでしたが、黄金色には出会うことができました。

扇山から一気に350mほど標高を下げたら、今度は登り返し。
標高差はそれほどでもないんですが、扇山に登ってからだとなかなか手ごわく感じます。
でも、以前からこういう山によく行ってたから、登り返しの多い山も割と歩けるのかなぁ。

さて、以前私が道をロストしたのはどのあたりだったか。
多分、この登りを越えたあたりだったと思うんですけどね……。

当時は紙の地図しか持ってなくて、どこで道を間違えたのか全然わかりません。
以前は道を間違えた自覚もないまま進んでしまいましたが、今回は逆に道を間違えた場所の見当もつかないという。

スマホの地図なんかに頼ったらダメ、紙の地図じゃないと……なんて意見もありますが。
特に低山なんかでは地図アプリはかなり役に立ちます。
もちろんモバイルバッテリーを携帯するという前提ではありますが、作業道や細かい尾根の多い低山では現在地を把握しやすい地図アプリは心強いもの。
低山の方が道迷いによる遭難リスクは高いともいいますし、あって損はないと思います。

などと書きつつ、山道もそろそろ佳境。
逆光に照らされた登山道が美しい。

やや大ぶりな落ち葉を敷き詰めた道の雰囲気もなかなか良い感じ。

などと楽しんでいたら最後に難関が。
百蔵山直下の急登、これがなかなか手強いんです。
距離はそれほど長くないんですが、肉体よりも心に負荷を掛けてくる感じ。
つづら折りの斜面を、もう一度曲がったら休もう……なんて思いながら結局最後まで登っちゃう。

急登を登りきったら、あとは山頂までなだらかな道。
ゴールはすぐそこに見えています。

というわけでやってまいりました、百蔵山。
扇山からは4kmちょっと、1時間半ちょっと歩きました。

百蔵山〜猿橋〜猿橋駅

扇山にも劣らない富士山の眺め。
やはり冠雪した富士山は良いですね、日本を感じます。

山頂でザックを下ろしてようやくお昼ご飯。
寒くなってきたので食材も安心して持ち運べるので、この日は鍋+豚汁という豪華な組み合わせ。
汁物+汁物の組み合わせだということには目を瞑ります。

やっぱりこの季節は暖かいものが欲しくなりますね。
鍋は締めに雑炊ができるのも嬉しい。

あ、そういえば。
今回はニューギアを担いで登っています。
日本のUL系ガレージメーカー、山と道のMINIを購入したので試してみました。
初めてのフレームレスザックですが、多少の感覚の違いはあれど、あまり違和感はなかったです。
ULどころか椅子とテーブル、替えの中望遠レンズまで突っ込んだので、そこまで恩恵は感じられませんでしたが……(笑

ニューギアのレポートはまたいずれ、何度か使い込んでからにするとして。
山頂で少し長めに休んだら、次の目的地へと出発します。
山自体はもう下るのみですが、今日の二つ目のメインディッシュが待っているのです。

百蔵山から登山口まではあっという間。30分程度で下山できてしまいます。
登山口手前のこの分岐、今回は昼ごはんの汁気が効いたのか、トイレに寄りたいなぁと思って左側をチョイス。

そこから少し歩くと、お寺のような建物の裏手に出ました。
このあたりは紅葉がまだ残っていてきれいでしたね。

で、トイレはどこに?
美しい紅葉も尿意には勝てない。

……で、トイレはどこにあったんですか?
多分どこかにあったんだと思うんですが。

トイレは諦めて、黙々と町中を歩きます。
町中といってもコンビニはないので我慢するしかない。

そして尿意を我慢すること約30分。
次の目的地である猿橋に到着です。

このあたりの紅葉がまだ残っていることを期待しての今回の山チョイスでしたが、さすがに一歩遅かったようで、橋のあたりはかなり散ってしまっていました。
それでも鮮やかな赤色を見せてくれる木もあったりして、持ってきた中望遠レンズで紅葉狩りを満喫。
もちろんトイレにも行きました。

本当はこの猿橋と紅葉のセットを撮りたかったんだよなぁと思いつつ、今回はちょっと残念な感じ。
でもまた来年以降、チャンスはあるのでまた遊びに来ようと思います。

ちなみに猿橋のあたり、東方風神録の3面の舞台でもあるらしいですよ。
この岩のあたりがまさにそうなんだとか。

猿橋からは甲州街道を歩いて駅に向かうだけ。
さすがにこのあたりは写真も撮りませんし、特筆するようなこともありません。
交通量が多いのでお気をつけて、とだけ。

締めの一言

こんな感じで久々に秀麗富嶽十二景を歩いてまいりました。
去年の高畑山~倉岳山以来、約一年ぶりですね。

そろそろ12月も半ば、1年を振り返る頃でしょうか。
今年は天気に恵まれなかった分、DTMをやる時間が多かったような気がします。
前半はリメイクばっかりでしたが、後半は新曲も作ったりして。

今年も残りわずかですが、そのあたりを振り返りつつ、あと2座ほど登りたいなぁと思って山を見繕っています。

データ

アクセス
往路:~JR中央本線 鳥沢駅
復路:JR中央本線 猿橋駅~
コース情報
標高:1138m
累積標高(登り):1236m
行動距離:16.28km
行動時間:5時間26分
コース定数:27.76
使用レンズ
ZEISS Batis 2/40 CF
SONY FE 100mm F2.8 STF GM OSS SEL100F28GM
Album
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