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【奥秩父】瑞牆山〜金峰山:奥秩父の名峰と、山小屋のクラフトビール

2025年04月14日2025年04月14日登山:奥秩父・大月

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

2599m

標高差

1082.0m

累積標高(登り)

1850m

累積標高(下り)

1851m

行動距離

16.39km

行動時間

9時間39分

コース定数

41.9

アクセス

往路、復路ともに〜JR中央本線 韮崎駅 > 山梨狭北交通 韮崎瑞牆線 みずがき山荘BS

初日:みずがき山荘BS〜富士見平小屋

テント泊で色々と登った2024年でしたが、もういいかな、と思いつつタイミングが合ったので奥秩父の瑞牆山と金峰山へ。
過去に一度まったく同じルートで登っている山ですが、当時の撮れ高がそこまで高くなかったのと、とある忘れ物をしていたのでもう一度登ってまいりました。

みずがき山荘BSから登る今回のルートはアクセスも良好。
小一時間歩けばベースキャンプ地点となる富士見平小屋に着くので重い荷物を背負って長時間歩かずに済み、初めてのテント泊登山としても良い感じのチョイスになると思います。

大日小屋の方に泊まるという選択肢もなくはないのですが、金峰山だけでなく瑞牆山にも登りたいと思った場合には富士見平小屋の方がアクセスが良いですね。
金峰山へは少し長く歩くことになりますが、テント泊の二日目に登ることが多いと思うので、そこはあまり気にしなくてよさそう。

テントを担いで歩く距離が短いので、今回はあまり軽量化は考えず快適に過ごせる方のテントで。
設営を終えたら瑞牆山に登りに行きます。

瑞牆山

瑞牆山単体であれば一応日帰りでも登れる山ではあるのですが、テントの設営を終えてから登ろうとすると登り始めが昼前後になってしまうのがちょっとネック。
まぁ、充分日没前に戻ってくることのできるコースタイムではあります。

富士見平小屋から瑞牆山へは、近いようで近くない、なんか微妙な距離感ですね。
さくっと登れるかというと意外と標高差があって、途中は急登が続くので楽かというとそうではないかなとも思ったり。

雲多めのちょっと微妙な天気ですが、青空が見えないほど曇っているわけでもなく。

急登を頑張って登って、初日のピークである瑞牆山の山頂へ。
暗めの雲に覆われて金峰山の山頂は見えませんでしたが、こちら側は前回きれいに見られたので良し。

山頂の滞在時間は短めに。
難易度は高くないですが、鎖もあるアスレチックな道を降りていきます。

さくっと降りて水分補給。
いや。さくっと、と言えるほど簡単な登り降りではありませんでしたが。
富士見平小屋の水場で汲める水は秋でもよく冷えていて、個人的には今まで山の水場で飲んだ水の中でもトップクラスの美味しさだと思います。
他に美味しかったと感じたのは槍ヶ岳の殺生ヒュッテ手前の水場、飯豊山の梅花皮小屋の水場あたりかなぁ。このふたつはそれまでの長距離移動の疲れも含まれているような気もしますが。

そして下山後は富士見平小屋で販売されているクラフトビールで〆。
実は今回、瑞牆山や金峰山ではなくこのビールが一番の目的でした(笑
奥秩父山賊ビール。デュンケルスタイルで、麓の八ヶ岳ブルワリーが製造しています。もしかしたら名前以外は同じビールが八ヶ岳ブルワリーから出ているかも……(笑

早めの晩ごはんがわりにカレーもいただきます。
カレーといえば山小屋の顔のようなもの、どの小屋のカレーも美味しいですよね。
そんな感じで、さくっと登って一杯飲んで、美味しいご飯も食べて初日から充実した山歩きになりました。
二日目は金峰山ピストン、しっかり登るので早めに寝て翌日に備えます。

二日目:富士見平小屋〜金峰山

行動距離が長いので日の出前から登り始める二日目。
見晴らしの良い場所で夜明け前の曙の空を眺めてみたり。
道中には鎖場もありますが、そんなに難しくはないですね。
ただ、特に下山時なのですが、簡単すぎて余裕ぶっこいて転ぶ人を結構見かけるスポットでもあったりします。

黙々と登って砂払いノ頭へ。このあたりで森林限界が近づいてきます。

森林限界を超えてからも鎖場があったりしますが、意外と難しい場所もあったり。
前回はそこまで気にならなかったのですが、それは残雪があったからでした。
傾斜はキツくないので、雪が残っていた方がチェーンスパイクなどでしっかり爪を噛ませて登れるので難易度が低いのかも?

山頂が見えてきました。
早朝から登るとどうしても、このあたりは逆光になってきれいに撮れません。

というわけで無事、金峰山の山頂に到着。
あまり早い時間に降りてしまうとまた逆光で山頂手前の景色をきれいに撮れないまま終わってしまうので、時間潰しも兼ねて金峰山のさらに奥へと少し歩いてみます。

金峰山〜みずがき山荘BS

せっかくなので金峰山の隣、鉄山手前の見晴らしのいいところまで歩いてみました。
こちら側は前回スルーしてしまいましたが、結構眺めがいいですね。
大弛峠から登ると、このあたりで山頂の気配を感じられるのでしょうか。

充分に日が昇ったのを確認して、下山開始。
少し降りるとガスが昇ってしまいました、秋の空は変わるのが早いですね。

あとはひたすら降るのみ。
奥秩父らしい静かな樹林帯で雰囲気は良いのですが、あまり景色が変わらず長い距離を歩くので、飽きないように気持ちを持ち続けるのがなかなか難しい。

早く降りることばかり考えるのではなく、敢えて寄り道したりして、楽しむことを第一に考えるとモチベーションが続くかも?

それでもまぁ、長いものは長いんですけどね。
金峰山の山頂から富士見平小屋までは約5km、下山時はそこまでキツくはないのですが、集中を切らさないように気をつけましょう。

お昼前にテン場に戻ったら、置いたままにしていたテントを片付けて、バス停までの残り1.5kmを早足で降りていきます。
お世話になりましたと小屋に挨拶しつつ、せっかくなので昨日飲んだ奥秩父山賊ビールをお土産に。
本当は前回登った時に飲んだ「ロッククライマー」も欲しかったのですが、そちらはもう売っていないのだとか。
度数高めのビールは、ギーク以外にはなかなか受けませんね。美味しかったんですけどね。

感想

というわけで山頂よりもビールが目当ての、さくっと登った瑞牆&金峰山。
読み返してみると前回は2回目のテント泊ということで初々しさがかなりありましたが、今回は慣れたものだなぁという感じがします。
前回は春、今回は秋と季節が違いますが、奥秩父の山はどちらも変わらない雰囲気で「いつもどおりの山」という印象。

難しすぎず、かといって簡単すぎるわけでもなく。
テン場が広いので、混みがちな連休シーズンでもテントを張れる貴重な山。
また、戻って来たくなったら登りに行こうと思います。

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