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【北アルプス】唐松岳〜五竜岳:雲を掻き分け北アルプス屈指の絶景へ

2025年03月22日2025年03月22日登山:日本アルプス

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

2814m

標高差

1299.0m

累積標高(登り)

1813m

累積標高(下り)

2107m

行動距離

18.68km

行動時間

9時間37分

コース定数

42.3

アクセス

往路:〜白馬八方バスターミナル(夜行バス)
復路:白馬五竜バス停 > アルピコ交通 長野-白馬線 長野駅〜

一日目:白馬八方バスターミナル〜唐松岳頂上山荘

同じ山に何度も登る人、毎回新しい山に登る人。
登山スタイルは色々ありますが、私はどちらかというと後者で、どんなに良い山でも一度登ればだいたい満足してしまっています。

そんな私がまた登りたいと思ったのは、北アルプスの唐松岳。
難易度でいえば北アルプスの山々の中でも難易度はかなり低い方で、朝早くから登り始めてしまえば日帰りで登れてしまうほど。
そんな唐松岳ですが、山頂から見た五竜岳と不帰キレットの景色はとても印象的で、色々登った今でもまた見たいと思う景色のひとつになっています。

前回はそんな唐松岳のみを登りましたが、2024年は当時果たせなかった五竜岳への縦走をプランに入れてテント泊に挑みました。
牛首という難所を含むルートになりますが、そこまで難しくはないと言われていますし、今の私なら行けるかな……と。

そんな二度目の唐松岳、今回はちょっと雲多めの山歩きになりました。
前回は台風一過の約束された好天タイミング、それに比べれば晩夏の変わりやすい空の下ではガスまみれにならないだけマシだと思うことにします。

八方池もこんな感じで雲ばっかり。
まぁ、一回撮れたからもういいですよね。
しかしこの八方池を含む八方尾根ハイキング、観光地なので道も整備されていてロープウェイで手軽に登れるのにこの絶景。体力的な意味でのコストパフォーマンス良すぎませんか。

最高の天気、というほどではないので早めに先へと進みます。
一度樹林帯を経由して再び森林限界へ。この八方尾根の樹林帯、白樺をくぐりながら進む道は個人的に結構好きです。

丸山ケルンまでやってきました。
コースタイムなどを見る限り全然キツい道ではないのですが、前回同様ここで少し休憩。
再び森林限界に出るからなのか、なぜかここでは一度足を止めたくなるんですよね。

ここからは勾配も緩やかになるので、稜線から見える絶景を楽しみながら山頂を目指します。

緑の多い稜線が好きなので八方尾根から見える、白馬岳や五竜岳の広がる景色は本当に見ていて飽きません。

最後は唐松岳頂上山荘裏のピークを乗り越えれば今日の山行はおしまい。
前回はここを巻いていった記憶があるのですが、そちらのルートは廃道になっていました。
まぁ、あちらの方が危なっかしい感じはありましたからね。

というわけで唐松岳頂上山荘へ。
本当にこの山荘のロケーションは最高ですね。
ちょっと歩けば唐松岳の山頂ですし、五竜岳や剱岳もよく見えます。

その後はテントを設営して、唐松岳の山頂へ。
この山頂から見える景色は、今まで登ってきた山の中でも屈指の絶景。
唐松岳自体は他の山と比べると若干、山の格としては落ちるのかもしれませんが、白馬岳と五竜岳が隣に見え、遠くには剱岳も見える。自身が名峰ではないからこそ、どこを見ても特徴的な山々を眺めることのできる山頂なのかもしれません。

その後はガスが増えてきたのでテントに戻って軽く昼寝したりしていたのですが、日没の時間に少し雲が薄くなったのでカメラを取り出して少し撮ってみたり。
全部テン場から撮ったものですが、この景色を自分のテントから見られると思うと……なかなか凄いですね。

二日目:唐松岳頂上山荘〜五竜岳

二日目は日の出に合わせてテントを撤収して、いざ念願の五竜岳へ……って、思っていたのですが。
めっちゃガスってました。

頂上山荘から歩いてすぐのところに今回の難所、牛首の鎖場があります。
そこまで難易度は高くないと聞いてはいましたが、思いっきりガスってるのと、朝露で滑りやすくなっていたりしないか……と思うとさすがに踏み出すには勇気が要りました。

実際にはトラバースが中心で、足場もしっかりしており言われている通りそこまで難易度の高いものではありません。
断崖絶壁を降りる……みたいな箇所はほとんどなかったかな?通過したあとで振り返ってみると、なかなかの急斜面ではあるのですが。

鎖場はそれなりに高度感がありますが、そこを過ぎればあとはゆるやかなアップダウンのみ。
ガスの多い二日目になりましたが、牛首〜五竜岳山荘の間は奇跡的に少し晴れて、朝日に照らされる五竜岳の姿を見ることができました。
五竜岳を望む景色としては、この道から見た姿が一番雄大に映ったので印象に残っています。

五竜岳山荘に着く頃にはふたたびガスガスの景色に逆戻り。
晴れる気配もないので、ピークハントだけは終えるべく山頂を目指します。

五竜岳の山頂から見えたのは、真っ白の雲だけでした……(笑
牛首の鎖場よりも五竜岳への鎖場の方が、カメラを岩に擦りながら登ることになってしまったので難しいと感じました。
降りる時は全然難しくなかったのですが……。

しかし、まぁピークは踏めたからいいか、と下山を開始してしばらくしたらこの晴れ間。
ほんの十分程度の差が明暗を分けるとは。正直、登り直すかちょっと悩みました。
でも、いざ登り直してみたらまたガスったりして。なんて考えて、後ろ髪を引かれつつ山荘の方を目指すことに。

山荘に戻った頃にはまたこんな感じの景色になっていたので、判断は間違ってませんでしたね!(何

五竜岳〜白馬五竜アルプス平

山荘で少し水分を補給したら、あとは安全に下山するのみ。
いきなり「これより岩場」なんて標識が出てくるので身構えてしまいましたが、牛首や五竜岳山頂付近に比べれば全然問題にならないレベルでした。

岩場を降り終えると、ひたすら緩やかな降り道が続きます。
夏にここを歩くと水が足りなくてキツいと聞いていましたが、日差しが弱かったのと、あまり体力を消耗するような道ではなかったのでそういう意味では個人的にはそこまで辛くはなかったかな。
山荘から6km以上歩くので結構長いですが。

個人的にはそれよりも、「ここから先は登山の装備が必要です」の看板が見えたところ、つまりここから先は登山道ではなく観光地……と思ったところからひたすら階段を歩かされて、そっちの方がキツかった……。

そうして白馬五竜アルプス平に到着。
登山口らしからぬおしゃれな雰囲気に、めっちゃアウェー感。
逃げるようにロープウェイで下山し、その後は温泉で汗を流してから、高速バスで長野に移動して新幹線で帰宅。
高速バスだけで都心に戻ることもできますが、復路の高速バスの到着時刻は信用していないので、基本的に北アルプスからは長野か松本に移動して、電車で帰ることにしています。

感想

肝心の山頂付近はガス多めの登山になってしまいましたが、唐松岳に再訪できて、前回諦めた五竜岳に登ることができたので、今回の登山には満足。
テント泊でしたがUL寄りの装備で登ったので、身体の負担も少なめでした。

上高地の山々や立山、白馬岳などに比べるとちょっと地味な印象の唐松岳〜五竜岳ですが、長い稜線歩きと、稜線から見える景色は最高でしたね。
白馬岳を気に入った人なら唐松岳〜五竜岳、爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳の稜線歩きは期待を裏切らないと思います。

さて、なかなか登山日記の進み具合が芳しくない状況が続いていますが、次回はいよいよあの山へ。
標高で言えば富士山や北岳、奥穂高岳に一歩及びませんが、剱岳と並んで誰がどこから見てもすぐにわかる特徴的な山。そう、槍ヶ岳に挑みます。

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