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【北アルプス】残雪期の蝶ヶ岳に上高地から挑む

2022年06月05日2023年09月25日登山:日本アルプス

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

2667m

標高差

1163m

累積標高(登り)

1400m

累積標高(下り)

1401m

行動距離

26.93km

行動時間

12時間24分

コース定数

45.23

アクセス

往路:~JR 北陸新幹線 長野駅 > さわやか信州号 上高地BT
復路:松本~新島々~上高地線 上高地BT > JR東日本 中央本線 松本駅〜
プライベートの方で慌ただしくてしばらく放置していましたが、まだ書いていない登山日記があるので更新。 ほぼ一ヶ月経ってしまいましたが、今年の連休もテント泊登山チャレンジしてきたので日記に残しておこうと思います。

色々あって、去年と一昨年は5月の連休中のテント泊登山ができませんでしたが、今年は休みを長く取ってしっかり登ってきました。
本当は鳳凰三山に行きたかったのですが、南アルプスはまだまだ突発的に行くのは厳しそう。
瑞牆山〜金峰山にもう一度登るか、それとも別の山……と考えて、ぱっと浮かんだのが蝶ヶ岳。
上高地から登れて、北アルプスの山の中では比較的難易度の低い山。常念岳へ縦走……とか欲を出さなければ私にも登れそうです。

夜行バスで早朝から一気に登りたかったのですが、残念ながら予約が取れなかったので、早朝から新幹線を使って長野経由で上高地入り。その日のうちに横尾まで移動して、翌日から登り始めるプランで行ってみます。
実は新宿発でも長野経由でも、移動費自体はそんなに変わらないんですよね。

初日:上高地バスターミナル〜横尾幕営場

ほぼ始発の新幹線に乗って長野に入り、そこから路線バスで上高地へ一直線。
着くのはお昼頃ですが、初日は横尾まで行くだけなので問題なし。
10kmくらいあるけど、平地だし、まぁ2〜3時間あれば行けるでしょ。

前回の奥穂高岳は冬間近だったので見かけませんでしたが、今回は雪解けの春ということで猿が駆け回っていました。

ガーッと進んで明神館。
徳沢までは休まず進んでおきたいのでここは素通り。

麓は新緑、でも上の方はまだまだ雪景色。
森林限界より上はまだ冬山でしょうね。

さらに進んで徳沢園。
ここで一息ついたらさらに進みます。
ここまで歩いて初日の行程の2/3。横尾まではまだまだ長い。

実はこの日の早朝に着く夜行バスはまだ予約が取れたんですが。
こんな感じで初日は天気があまり良くないことがわかっていたので、無理に登らず二泊三日で行くことに決めました。

徳沢から横尾までの道はメンテ中だったので、車両用の道に誘導されました。
これはこれで、貴重な体験かも。

夜に少し雪が降る……という予報だったのですが、予報より早く降り初めてきました。
パラつく程度かと思ってたんですが、結構横殴りで降ってます。
初日に上まで登ってたら大変なことになってたかもね。

メイン歩道と合流すると、ところどころ残雪あり。
さすがにアイゼンは要らないですが、荷物も重いので慎重に。

なんとか本降りになる前に横尾に到着。
ここまでおよそ2時間半、だいたい予想通りの時間です。

前日の時点では積もるほど降らないだろうと予想していたのですが、しっかり積もってますね。
麓でもこれくらいなので、上の方は結構しっかり降っていたんじゃないかと思います。

でも明け方には雪も止んで、こんな感じで星空が広がっていました。
せっかく三脚持ってきたんだし、役に立ってもらわないとね。

二日目:横尾〜蝶槍

予報通り二日目は晴れ。絶好の登山日和です。
冬なので無理せずしっかり日が昇るまで待ってから登山道へ。

といってもこちら側は日陰になるので、結構暗いですね。

序盤はほぼ樹林帯歩きで展望はゼロなのですが、槍見台のあたりではこんな感じで穂高連峰がよく見えます。
槍ヶ岳はどこから見ても一発でわかりますね。

槍見台を過ぎたあたりから積雪が見え始め、そこからアイゼンが必要になるまでそう時間は掛からなかったと思います。
一見ノーアイゼンで登れそうに見える斜面でも、新雪の下はガチガチのアイスバーンになっていたりして。
こういう時は惜しまず、さっさとアイゼンを着けるのが吉。

っていうか、とにかく急登を延々昇るのが、きつい。
初心者向けとは言うけれど、標高差は1000m。樹林帯の急登を延々登るので、楽ではないわけですよ。
雪もあるし、テント泊装備もあるし。

雪が深くなっても傾斜は全然緩まない。この山、容赦ないですね。
徳沢からのルートはもうちょっと加減が効いていましたが、横尾からのルートはひたすら急登なので、むしろ下山ルートには使いたくない。
今回の登山では、ここはちゃんと登りで使うべきルートですね。

延々斜面を見続けて3時間半くらい。不意に視界が開けてきました。
いよいよ森林限界。雪のある森林限界はこれで二度目、ちゃんと登れるだろうか?

森林限界から稜線まで、あと一歩が長いわけなんですが。
でも、ここから見える景色が最高なので、疲れも吹っ飛んでるわけですよ。

ようやく稜線にたどり着きました。
北アルプス表銀座縦走のクライマックス、蝶ヶ岳への稜線です。

振り返れば涸沢カールに穂高、槍。絶景です。
ほとんど雲もない最高のコンディション。
なんだかんだで雪の残る北アルプスの姿はまだ見たことがなかったので、感動ですね。

とりあえず、蝶槍を目指すことにします。
道幅は広いので、この時期ならピッケルは要らないんじゃないかなと。

人が立っているところが蝶槍のピークです。
ガレてはいますが、アイゼンがあれば大丈夫。
奥に見えるのは常念岳ですね。
常念岳まで縦走する人も結構いたのですが、私にはちょっと厳しいかな。

蝶槍ピークハント。

ピークから見える景色はまさに絶景。
特に常念岳のどっしりとした姿が印象的でした。

二日目:蝶槍〜蝶ヶ岳

長居したい気持ちはあるのですが、なるべく良い場所にテントを張りたいので、降ります。
ここから蝶ヶ岳まで、多少のアップダウンはありますが、割とユルい感じの稜線歩きが続きます。

本当は、ハイマツが繁っているタイミングで歩きたかったんだけどね。
前日までは雪もあんまり残っていないという話だったし。
まぁ、これはこれでアリなんですが。

穂高岳の方は稜線から見るのが一番かな。
この日は涸沢で雪崩もあったのだとか。
さすがに残雪期は、あちら側には行けそうにないかな。

白いビクトリーロードが伸びています。
このあたりを歩くのは本当に気持ちがいいですね。

ここを登れば蝶ヶ岳!
……と思うじゃん?

実際にはその手前に蝶ヶ岳ヒュッテがあって、その先が蝶ヶ岳のピークなんですが。
まぁ、ここまで来れば勝ったも同然。

蝶ヶ岳ヒュッテのベンチで一息ついてから、とりあえず蝶ヶ岳へ。
天狗岳よりちょっと高い、標高2677m。登り切りました。

山頂から振り返ってみるとこんな感じ。
テン場は2/3くらい雪に覆われてますね。

槍も撮っておく。
こういう高い山は意外と、望遠で撮るのが楽しいです。
というか、広角だとずっと同じような写真ばっかりになっちゃう。

山頂から降りたらテントを設営。今回もKhufuなので、ペグダウンはしっかりと。
実は今夜、結構風が強いみたいなんですよね。なのでスコップを使ってがっつり整地して、ペグ周りはしっかり固めておきました。
写真は設営を終えて、稜線で見つけた雪だるま。
ちょっと傾いちゃってますが、うさぎのシルエットがかわいいですね。

テン場の裏手はこんな感じで穂高連峰がよく見えるので、カメラひとつでしばらく楽しめます。

夕方になると少し霞んできてしまいましたが、三脚を立てて日没に向けて準備。

ちょうど涸沢のあたりに日が落ちるのを写真に収めることができました。

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タイムラプスもしっかり撮っておきました。そのために三脚を担いできたようなものですから。
でも、周りをよく見るとタイムラプスはGoProで撮っている人が多かったですね。そういう時代なのか。

最後に日の落ち切ったところを写真に収めて、この日はおしまい。

三日目:蝶ヶ岳〜上高地

予報通りではあるものの、風の強さにかなり怯えながらもなんとか一晩明かすことができました。
蝶ヶ岳の風の強さは、話には聞いていたものの、実際に体感すると結構怖いですね。
ワンポールテントなので飛ばないか、崩れないかが本当に心配になる。
そして数値上の気温よりも10度くらい寒く感じる。

残念ながら穂高連峰の方は雲がかかっていましたが、日の出はしっかりと撮ることができました。

朝焼けの常念岳。
なんか昨日とだいぶ違う姿になってますね。

穂高岳の方はこんな感じで、傘を被っちゃってます。

さっさとペグを掘り返して出発。上高地に降ります。

早朝なので路面は凍ってるだろうと予測して、最初からアイゼン装着。

こんな感じで雪のないところもありましたが、それもちょっとだけ。
ほとんどカチカチに凍った状態の道を歩いて行きました。

さらば穂高岳。次は雪のない時期に登りたいなぁ。

なんかめっちゃ楽しそうな広場が見える。
アイゼンだけなので、私はトレースから外れることはできませんでしたが……。

割とすぐに樹林帯に入ります。
がっつり雪道ですが、横尾の方と比べると傾斜は緩やか。

徳沢まで4.4km、頑張って歩くぞ。

こちらの道は傾斜が緩やかだからなのか、こんな感じで開けた場所もありました。
横尾側はマジでストイックに登るだけだったので、ギャップがすごい。

まぁ、こちらの道も標高差は同じなので、急登もありますし、楽かと言うとそうではないんですが。
でも、横尾側よりは遥かに楽かな。

まぁ、雪がなくなってからが長かったですけどね。
さすがに下の方は景色も変わらないので、淡々と歩くのみ。
登りだとしんどいかもしれない。

徳沢まで降りてきました。
我慢できずにソフトクリームを頼む私。
もうちょっと歩けば上高地で何でも食べられるんですが、そのちょっとが長いんですよ。
距離にしてだいたい6kmくらい。

徳沢園には大量のテントが。
焚き火はできないけど、ロケーションは最高だし、芝のテン場だからキャンプっぽいし、なかなか楽しいんじゃないかと思います。

足元にはニリンソウ。
そういえば、南高尾の方もニリンソウの群生地があるって聞いたような。
来年あたり行ってみてもいいかなぁ。

というわけで、上高地に戻ってまいりました。
河童橋から穂高岳を撮るのは定番ですね。雪のある姿をようやく撮れました。

焼岳も行ってみたいね。
とか言ってたら火山活動が活発に。しばらくは無理かなぁ。

おみやげを物色していたら、なんとヘイジーが繋がっていたので飲んでしまいました。
北アルプスに登って、降りたところにヘイジーがあるなんて最高じゃないか。季節限定らしいですが、できれば通年で繋がって欲しい一杯。
確か松本ブルワリーだったと思います。上高地では瓶を置いてなかったので、松本で帰りに買っていこうと思っていたのですが……、電車の接続が素晴らしく良かったので買えませんでした(笑

下山後の温泉は、前回は平湯温泉でしたが、今回は坂巻温泉に行ってみました。
うっすら硫黄の匂いもあって、温泉らしい雰囲気が良い感じ。
食事はないので、上高地で済ませてから行くのが良いと思います。
がっつり食べるなら平湯温泉、がっつり浸かるなら坂巻温泉という感じかな?

その後は坂巻温泉から臨時バスで松本まで向かい、松本から中央線で帰宅。
かなり疲れましたが、今回も残雪の北アルプスをがっつり楽しめました。

振り返り

残雪期登山。本命だった鳳凰三山には行けずじまいですが、コロナ渦での南アルプス登山は主に宿泊の難易度が高いので、もっと落ち着いた頃にチャレンジしたいですね。
残雪期ならではの難しさもありますし、あまり難易度の高いところには行かず、身の丈に合った山を選んで今後も登っていきたいところ。

この蝶ヶ岳登山以降、プライベートの都合で山には登っていません。
しかも梅雨に入ってしまったので、いつまた山に行けるかわかりませんが、今までより山には行きやすくなったので、気軽に近場の山に行けたらまた日記を書こうかな、と。

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