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【北アルプス】奥穂高岳:上高地から涸沢を経て北アルプス最高峰へ

2021年11月11日2023年10月08日登山:日本アルプス

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

3190m

標高差

1685.0m

累積標高(登り)

1986m

累積標高(下り)

1991m

行動距離

37.29km

行動時間

16時間26分

コース定数

61.8

アクセス

往路、復路ともに:~上高地BS
長いブランクのあとに青梅丘陵に登ってみたら、それだけで筋肉痛に。 今年はゆっくり、低くて短い山を登りながら徐々に体力を取り戻していこう……と、思っていたのですが。

遅めの夏休みということで、特に予定も立てずに連休を取っていた10月半ば。
去年登れなかった東北の山でも登ってみようかなぁ、と考えながら天気予報を見てみると、期待したような空模様ではなさそうな雰囲気。
じゃあ、どこなら天気が良いんだろう……と思って探してみたら北アルプスが良い模様。
上高地行きの夜行バスもまだ空いてるし、行きたかった憧れの涸沢カールにでも行ってみようか、と。

そんなノリで深く考えずに私は、上高地〜涸沢〜奥穂高岳の登山プランを立ててしまったのでした。
今までの登山ライフの中で、最も長い行動距離になることも知らずに。

上高地〜横尾

バスタ新宿から夜行バスに乗って、早朝の上高地へ。
快適とは言えないけど移動時間を睡眠時間に当てられて、起きたら登山口っていうのはありがたいですね。

そんなわけで憧れの上高地に着いたわけですが。
時刻は朝5時、真っ暗で何も見えません。
とりあえず、噂のかっぱ橋に向かってみます。

早朝はちょっとガス気味。
雲がかかっていてあまり美しい景色ではないので、さっさと先へ向かってしまいます。

上高地から横尾までは梓川に沿って、平坦な道を歩いていきます。
さすがにこの時間に歩いているのは涸沢か槍に向かう人だけのようですが。
もしかしたら蝶ヶ岳に向かう人もいるのかな?
この頃には日も昇り始めていて、穂高の山々が朝日に照らされていました。

明神館を通過。
割と良いペースです。

明神館を越えた先、川の向こう側には、雲が降りて幻想的な風景が広がっていました。

まだまだ先は長いので、黙々と歩いていきます。
実は横尾まで、この平坦な道を10kmも歩くんですよね。
平地とは言えかなり長いです。

個人的な印象ですが、穂高の山は岩が多いなと。
私にとって北アルプスのイメージは爺ヶ岳の稜線のような、ハイマツの茂ったきれいな山というイメージなのですが。
しかしここは数々の難所を抱える穂高連峰、そんなヤワな山じゃないってことですね。

川の向こうに見えるのは中山でしょうか。
単体で見るとそんなに特徴的な山ではなさそうに見えますが、上高地というブランドの響きが私の評価を狂わせる。

徳沢にやってきました。
広々とした芝のキャンプ場で、山に登らずここでキャンプするだけでも楽しそう。
この日は朝日に照らされた紅葉がなかなか綺麗でした。

徳沢を越えてさらに進みます。
渡る予定はないですが、吊り橋を見かけたのでちょっと撮影タイム。

前穂高岳が険しくも美しい。
テン場の確保が難しそうだったので今回は選択肢には入れていませんでしたが、上高地から前穂高岳経由で奥穂高岳に行くコースを考えたこともありました。

遠かった中山が次第に近づいてきました。
だいぶ歩いたような気がしますね。

というわけで、横尾に到着です。
ここまで2時間半程度。平地だとやっぱり早いですね。
しかしここまで10kmほど歩いて、稼いだ標高はわずか100m。
初日は涸沢まで行けばいいので余裕だろうと高を括っていたのですが、これだけ長いとちょっと不安になってきます。

横尾〜涸沢

ザックを下ろして長めに休憩。
上高地と言えばかっぱ橋と横尾大橋でしょう。
カメラだけ持って再び撮影タイムに。

橋を見るとなんかこう、このアングルで撮りたくなるんですよね。
本日二度目。

橋から見える景色も良い感じ。
これぞまさに上高地、という感じの景色を見ることができました。
夏と秋の境目のような時期で、ちょっと中途半端ではありましたが。

さて、休憩もできたのでいよいよ涸沢に向かいます。
横尾から涸沢まではおよそ6km、標高差は700mほど。
ここまで歩いてきた距離は長いですが、あともう少し頑張れば着きそう。
……と思うじゃないですか。実はそうじゃないんですよね。
横から本谷橋までの3kmほどの区間も、やっぱり割と平坦な道なんですよね。

屏風岩がでっかく見えています。
ほとんど垂直の壁。こんなの人が登れるとは思えないんですが、クライミングで登る人もいるらしいですね。

いや、どう見ても壁なんですけど。

屏風岩から視線を外すと、重厚な山の姿が見えてきました。
あれが今回目指す奥穂高岳……ではなく、その隣の北穂高岳のさらに隣、南岳でしょうか。
さすが穂高連峰、雄々しい山容に圧倒されそうになります。

本谷橋までやってまいりました。
ここまで来れば残りはあと2.4km。あとほんのちょっとです。
あとほんのちょっとなんですが、まだ標高差は500mほど残っています。

距離だけ見ればあと1時間くらいで着きそうだけど、ここから一気に登ることになるので、そんなに甘くはないんですよね。
地図を見るとコースタイム約2時間。今日で終わりじゃないですし、早朝スタート+平日登山なのでテント場もそんなに混んではいないでしょうから、ここで再度休憩を挟んで最後の登りに挑むことにします。

またこのアングルで橋を撮るんですね。

こちらは横尾尾根。
このあたりはそれほど標高が高いわけではないのですが、紅葉し始めた木々と、まだ緑の残る木々のコントラストが良い感じ。

さて、登っていきます。
登り道の写真はありませんが、終始ガレ気味のゴツゴツとした道。
ブランク開けの鈍った身体には結構キツかったですね!
あと、なるべく荷物を軽くしてきたつもりだったんですが、それでも結構重い。
でも、3〜40分ほど登ると視界を覆う木々も少し背が低くなってきて、周りの山々を見渡せるようになってきます。

一番キツいのは序盤の急登かな?
やっぱり、景色が見えるとちょっと和らぐ気がしますね。

時期も良かったのかもしれませんね、木々の葉が落ち始めて視界が良くなっています。

そして登山道の先に、圧巻の山容が見えてきました。
あれが明日登る山、そして今回の目的地。奥穂高岳です。

ゴールは近い!
ということでさらに登っていきます。
といいつつ、Sガレ地点で一度休憩を挟んでいるんですが。

紅葉は終わり気味だけど、ナナカマドの実はきれいな赤色をしていました。
Sガレ地点付近で同じくソロ登山の方とちょっとお話しして、そこからは一緒に登っていきました。
実は同郷で、最寄駅も数駅ほどしか離れていないとのことで、ここまで来るのがいかに大変かという話で盛り上がったり。

そんなこんなで会話も弾んで、気がつけば涸沢ヒュッテまでやってまいりました。
さすがにちょっと疲れたかな、でも今日はここまでなので、あとはテントを張ってゆっくり休むだけ。

涸沢で明かす一夜

涸沢のテン場は受付が遅いので、先に場所を確保してテントを張っておくルールらしいです。
私もそれに倣って今日の寝床を確保することに。

去年からウルトラライト装備を導入していて、テントはワンポールテントのKhufu。
非自立式で、ストックを支えにして立てるタイプなので、しっかりペグダウンしないと崩壊する厄介なヤツ。
でも、涸沢のテン場はペグがごろごろした岩の上にあって、ペグが全然刺さらないんですよね。
テント自体も面積はやや広めで、通常のテントよりもやや広いスペースが必要で、涸沢にはあんまり向かないかも。
ペグの代わりに石を使って、色々工夫してなんとか自立させることができました。

設営が終わったのでようやく昼食。
実は今回、ご飯のチョイスが悪くて結構重くなってしまい、とにかく食べて減らさなきゃ……とは思っていたのですが。
ここまでの道のりで結構疲れていて、正直あんまり美味しくない山メシを作ろうという気分になれない(笑
しかも山小屋の売店にはおでんがあるっていうじゃないですか。
……まぁ、頼んじゃいますよね。

ビールとおでんで一人祝杯を上げながら、荷揚げをするヘリコプターを眺めたり。
涸沢のテン場は他のテン場よりも高めのお値段だったのですが、何度も往復するヘリを見たらそれも納得。
雪解け水を確保しているのか、北アルプスでは珍しく水は無料なのですが。
それ以外の物資はヘリ輸送に頼るしかなさそうな立地ですからね。今頂いているおでんもビールも、ヘリの輸送力があってこそ。

そんなわけでヘリとビールとおでんを堪能したら、あとは撮影タイム。
もう紅葉シーズンは終わっていて、涸沢カールはちょっと乾涸びている感じ。
でも、ハイシーズンのごった返すような感じはないので気が楽です。

テントの中でごろごろして時間を潰してから、暗くなる前に晩ご飯。
その後は地図を見て翌日のプランを確認したりしてから早めに就寝。
テント泊の夜って、だいたいいつもそんな感じ。

そして、日が昇る前に起きて星空を撮る。
時刻は朝の3時くらいだったかな?
空を照らしてしまう月明かりもなく、また空を覆ってしまう雲もなく。
見上げてみれば、視界いっぱいに星が広がっていました。

こんな満天の星空は、一生に一度しか見ることはできないかもしれない。
なんて思ってしまうほどに美しい夜空に、しばらくの間目を奪われ続けていました。

涸沢〜奥穂高山荘

空が明るくなってきたあたりで荷物をまとめてテン場を出発。
いよいよ今回の目的地、奥穂高岳へと向かいます。

まずは涸沢ヒュッテから涸沢山荘を経由して、ザイテングラートを目指します。

奥穂高岳のモルゲンロート。
今回は登りながら眺めることにします。
といっても涸沢は山に囲まれていて日が差すのが遅いので、テン場から赤くなるのが見えるは山の上の方だけなんじゃないかな……?

昇っていく日を背に、ひたすらガレ場を進みます。
目指すザイテングラートも間近に見えてきました。

ザイテングラートってどんなところかというと、シンプルにいうとひたすら岩登りするところですね(何
あのハイマツの繁っているあたりをひたすら登っていくコースになります。
こうして見ると大したことのない斜度に見えますが、ひたすらガレ場の登りになるので結構体力を使います。

というわけで、取り付きのところまでやってきました。
とてつもなく危険な場所には見えないのですが、このあたりはヘルメット推奨ということで少し緊張。

鎖や梯子も数えるほどしかなく、それなりに経験があれば問題なさそうにも見えるのですが。
そこそこ事故も多いことで有名なので、油断せず慎重に少しずつ登っていきます。

登りの時にネックになるのは、技術的な難易度よりも体力の方かな……(笑
標高の高さ=酸素の薄さも相まって、なかなか登るのがしんどい。
遠くから見ていた時はそこまでキツそうには見えなかったのですが、実際に登ってみるとがっつり一時間ほどガレ場を登り続けることに。

結構低い位置からでも山荘は見えているのですが、登っても登っても距離が縮まらないような感覚。
あとちょっと……のはずなんですが、岩に書かれているのは無情な「あと20分」の文字。
もうあと20分と考えるか、まだあと20分と考えるか。

ですが、まぁ登っていればいずれは着くもので。
テン場を出発してから2時間ちょっと。ようやく奥穂高山荘に到着しました。
初日にここまで来る人も結構いるそうなのですが、タフだなぁと思います。

奥穂高山荘〜奥穂高岳〜涸沢岳

奥穂高山荘で少し休んでから、いよいよ奥穂高岳へ向かう最後の登りへと向かいます。
で、その最後の登りというのがこれ。
登りっていうか、壁でした。

しかし見た目ほど難易度は高くなく、核心部の鎖と梯子さえクリアできれば、あとはガレ気味の登りが続くのみ。
このあたりは浮石にさえ気をつければ大丈夫かなと。

ツルハシ。敢えてピッケルとは言わない。

なんかすごい絶壁が見えてきました。
あれが噂のジャンダルム。
とても人が歩けるような場所には見えないんですが、エクストリームな方々はあれを渡ったりもするんですね。

ちょっと登った先から見ると、こう。
なんかこっち側を見ると歩けそうな気もしてきますね。
嘘です。無理です。

というわけで、いよいよ奥穂高岳に到着。
今まで生きてきた中で、歩いて到達した最高地点です。
なぜリハビリ登山からいきなりこんなところに来てしまったのか?

穂高山脈の最高峰、そして北アルプス最高峰でもあるので、当たり前ですが景色は抜群に良いです。
しかしこのあたりは基本的に岩山なので、好みは分かれるかな……?

特徴的な槍ヶ岳の山容や、見下ろせる上高地、なかなかタフそうな道が続く前穂高岳。
一番難易度の低いコースではありますが、日本屈指の山に登った達成感はなかなかのもの。
さっさと降りるのも無粋なので、30分ほど滞在して景色を堪能することに。

勇者だけが渡ることのできる奥穂高岳から西穂高岳への道。
私にもいつかここを歩く日が……いや、ないだろうなぁ。

さて、今日はこの後涸沢に降りるだけなので、焦らずのんびり奥穂高山荘まで降りていきます。
というか本当のことを言うと、奥穂高岳は登りよりも降りの方が怖いだろうなと思っていたので、割と慎重に降りていました。
実際に歩いてみると、浮石が怖いのは登りよりも降りでしたが、登りの時に難所と感じた鎖や梯子は、割と頑丈だったのでそこまで恐怖感もなかったですね。

というわけで、あっさりと穂高山荘へと降りてきました。
登りは1時間ほど、降りは40分くらいですかね。
急な降りは奥穂高山荘の手前だけなので、割とスムーズです。

一息ついたところで、ちょっと寄り道してみます。
奥穂高山荘から北穂高岳方面に20分ほど登ったところに涸沢岳があるので、そちらもピークハント。
オマケみたいな感じですが、これでも標高3110m。日本では8番目に高い山で、実は北穂高岳よりも高いという。

こちら側は難所はありません。
山頂手前までは浮石っぽい浮石もなくて歩きやすい。
でも山頂への最後の登りはルートを見失ってしまい、無理やり岩場を登っちゃいました。

奥穂高山荘からちょっと登ったらいつの間にか着いてました、っていうレベル。
涸沢岳のピークをゲットです。
かなり狭いので、ちゃんと写真を撮るのは秒で諦めました。

でも、奥穂高岳に登ったら涸沢岳にも登っておいた方がいいと思います。
奥穂高岳に比べたらだいぶあっさりしていますが、こんな感じで、山荘から奥穂高岳までのルートの全容が見られるんですから。
……こうして見るとやっぱり、山荘からの最初の岩場登りは結構ハードですね。

ザイテングラード〜涸沢

さて、奥穂高山荘でもう一度眺めの休憩を取ったら涸沢へと降ります。
ここが一番緊張したところ。これから先待っているのは、事故が多いとよく耳にするザイテングラードの降りですから。

実際に歩いてみると、往路で道を知っている分、そこまでの恐怖感はなかったですが。
しかし油断せず慎重に。写真もあんまり撮ってません。

一番の難所はこのあたりかな。ザイテングラードでは一箇所、鎖を頼りにトラバースする箇所があります。
この写真はそれを下から見上げて撮ったもの。
まぁ、難易度が高いわけではないですね。

しかし問題は難易度じゃない。この岩場を延々、1時間掛けて降るのがなかなか体力的にキツい。
登りと降りでほとんどコースタイム一緒じゃないか。
すれ違ったお兄さんは槍よりキツいと仰っていましたが、時間帯を考えるとそれはおそらく涸沢から一気にここまで来てるからだと思います(笑

ザイテングラードの取り付きまで戻ってようやく一安心。
ここまで来ればもう安全といってもいいでしょう。

一息入れて最後のウィニングロード……と思ったところで違和感。
左膝に故障発生、曲げるとめっちゃ痛い。
やっぱりブランク開けにいきなりこんなところまで登ったらダメですね。

帰りは往路とは道を変えて、パノラマコースを使って涸沢へと戻りました。
が、足を浮かせた状態で曲げると激痛が走るレベルで、コースタイム以上に時間が掛かる下山になってしまいました。
こんなんで明日、ちゃんと降りられるんだろうか……?

涸沢に戻ってからは特にすることもなく、ご飯を食べてまたご飯を食べてビール飲んでおやすみ。
夕方には穂高の山々も雲に包まれて、カメラ遊びをすることもなくゆっくり眠ることにしました。

涸沢〜上高地

3日目。ゆっくり眠るとは何だったのか、目が覚めて微睡んでいたらそこそこの強風。
ペグ打ちに不安のあった我がテントは、明け方についに崩壊。
その時既に身支度を終えていた私は、面倒くさくなってそのままテントをザックに突っ込んでしまうことに。

まだ雲も多く、モルゲンロートの風情も楽しめそうにないので、さくっとご飯をかっ込んで下山することにします。
懸念はやはり膝。前日の故障で下山スピードがかなり遅くなるのは予想できていたので、日の出前にさっさと出発してしまうことに。

一晩休んだし、何とか回復してくれないかなあという期待はほんの数mで打ち砕かれました。
涸沢から本谷橋まで通常であればコースタイム1時間程度のところを2時間掛けて降るほど。
樹林帯に入ってもガレ気味の道が続くので、かなりキツかったですね。

が、既に歩いてきて知っているとおり、本谷橋から先は平坦な道。
不思議なことに平地だとほとんどまったく痛みを感じず、そこから先は通常通りのペースで歩くことができました。
早出した貯金を使って、結局ほぼ予定通りの時刻で上高地へと向かう形に。

この日は若干雲が多かったので、そこまでカメラ遊びをすることもなく黙々と歩いていきます。
ご存知の通り、横尾から上高地までは10km。黙々と3時間ほど歩き続けます。

こちらは前穂高岳のあたり。
ここまで来ると青空も見えるようになってきました。
初日はガスガスだった上高地で、少しでも空が見えたらいいなぁ、なんて淡い期待を抱きつつ。

そんな願いは叶い、上高地に着く頃には青空の比率も若干増えていた……ような?
稜線は雲に覆われていますが、青空も見えてるので良し!

上高地に着いたらあとは帰るだけ……なのですが、さすがに2泊3日だとお風呂に入りたい。
足の故障のことも考えると、できれば温泉に寄って帰りたい。
などと思って案内の方に聞いてみて、帰りのアクセスが良さそうなので平湯温泉に寄ってみることにしました。

平湯温泉からは松本行きのバスが出ているので、他の温泉を経由して新島々経由で松本に出るより楽かな、という判断。
これが割と当たりで、帰りは松本IC経由で高速バスに乗り換えて新宿まで一直線。
いつも通り小仏トンネルは詰まってましたが、さほど遅くない時間に帰宅することができました。

平湯の森の温泉もかなり良かったですし、ご飯もめっちゃ美味しくて、ビールは穂高ブルワリー。
一気に疲れが癒えた気分になれました。
質より量、などと言ってとんかつ定食を頼みましたが、せっかくなので飛騨牛を注文してもよかったかも……(笑

そんな感じで、私の今年一度きりのアルプス登山は終わったのでした。

振り返り

反省点はいっぱいありました。
足の故障とか、荷物がやたら重かったこととか(主に食料が原因)。
御嶽山とか、他にいくらでも選択肢はあっただろうに。
この反省点を踏まえて翌週から、数年ぶりにサポーターをつけて登るようになったのですが……違う、そうじゃない。

まぁ今季はこれから、あんまり激しくない山歩きをメインにして筋力を取り戻すことを優先しますかね。
低山の紅葉の季節になったので、ユルめの山をたくさん登ることでリハビリを頑張っていこうかなと思っています。

ちなみに奥穂高岳は、個人的には好みが分かれるかなと思っています。
岩山なので、鹿島槍や唐松岳のようなハイマツの稜線とは趣が全然違うなというのが私の印象。
上高地や涸沢というと観光地っぽいイメージがあったのですが、実際には終始ガレた登りの続く、割とストイックな山歩きでもありました。
同じ北アルプスでも結構は変わるものですね。

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