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【北アルプス】薬師岳:夜行バスで折立から立山の名峰へ

2022年10月23日2023年09月25日登山:日本アルプス

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

2926m

標高差

1576m

累積標高(登り)

3272m

累積標高(下り)

3267m

行動距離

42.28km

行動時間

16時間24分

コース定数

76.88

アクセス

往路、復路ともに:JR新宿駅~新宿都庁バスターミナル〜折立バス停
油断しているとすぐ溜まってしまうのが登山日記。 特にテン泊した山の場合ボリュームがすごいことになるので放置しがちなのですが、さすがにそろそろ書いておくことにします。

連休に合わせて休みをとった9月某日。
直前まで行き先を決めておらず、ギリギリで往復のバスを予約できた薬師岳方面へと登ることに。
薬師岳を狙っていたというわけではなくて、たまたま天気が良さそうな場所で、たまたま予約ができたから。

薬師岳のみなら1泊2日で登れるとは思ったのですが、予約できたのはまいたびの2泊3日のプラン。
1日余るのでどうしようかな、と地図を眺めていたら、頑張れば黒部五郎岳に行くこともできそうな感じ。
テン場からは片道5時間以上も掛かるロングコースですが、早朝に出発すれば登れるかも。
というわけで、行ってきました。

折立〜太郎平小屋

またも連休と台風がニアミス。今年はそういうのが本当に多いですね。
今回も天気予報がやや怪しげでキャンセルするか迷ったのですが、日中は降らなさそうなので決行。
夜の新宿、都庁前のバスターミナルを出発して数時間。朝の折立に到着です。

トイレに寄ったり、水を補給したりしていつも通り最後尾からのスタート。
だいたい7時くらいに出発したと思います。

薬師岳はノーマークだったのでどんな場所かあまりよくわかっておらず、後のことも考えてあまりペースを上げすぎないように気をつけながら登っていきます。
序盤から急登気味の登りが続きますが、最近テント泊装備で登った山といえば北岳やら蝶ヶ岳やら。
どちらも結構がっつり登るタイプの山なので、それに比べると今回はそこまでキツくもないかなって。

といっても、テン場までの標高差は1000mくらいあるんですけどね。
ただ、アルプスの山にしては結構加減の効いた勾配かなーとは思いました。

そして、600mくらい登ると展望が良くなるのがこのルートの特徴。
森林限界ではないですが、笹の草原が広がって谷川連峰のような雰囲気。
そういえばここも結構北の方にあるんでしたね。やっぱり、そういうのも植生と関係してくるんだろうか。

景色が良いからなのか、疲れも感じずに登れました。
いや、それだけじゃなくて、最近ジムに通って下半身を鍛えてるのもあるのかもしれませんが。

木道を歩くことが多いのもこのあたりの特徴。
これもあって今回はかなり歩きやすかったです。最終的にはかなり長距離を歩いたのですが、あまり疲れなかったですね。
ただ、継ぎ目に挟まってストックの先端が抜けてしまうことが度々あるので、そこは要注意。

雲多めの予報でしたが、予想に反して晴天。
ばっちり晴れています。
今回はガスガスだろうと思って、あまり日差し対策をしていませんでした。
なので帰る頃にはむき出しの手の甲が真っ黒に……(笑
帽子は持ってきていたのですが、グローブはゴアテックスのレイングローブだったので装着せず。
こういうことも想定して装備を選ばないとダメですね。

そして見えてきた白い峰。
あれが今回登る薬師岳……か?

そんな感じで景色を堪能している間に、太郎平小屋に到着。
ここまで約3時間、まだまだ疲労は感じていません。

太郎平小屋〜薬師岳小屋

太郎平小屋で受付を済ませて、今回の宿泊地である薬師峠へ。
小屋からは少し離れていて片道20分ほど歩くことになります。もし必要なものがある場合は受付の時に済ませておいた方がいいでしょう。
ただ、薬師峠に水場もトイレもありますし、日中はテン場の受付やビールの販売も行っています。
なぜか私は一度も利用しなかったのですが……。

どれだけ混むか予想ができませんが、割と早かったので場所は自由に選べそう。
やはり少しでも平らな場所で寝たいですよね。

薬師峠の水場は、常時ものすごい勢いで水が流れています。
正面から汲もうとするとかなり水を浴びてしまうことになるのですが、実はこの水場の裏から手を伸ばして汲めば濡れないらしいです。
下山してから知りました。

テントの設営を済ませたら、薬師岳に登ります。
これまで楽な道を通ってきたので、このまま楽な登山をさせてくれるかと思いきや、そうではありませんでした。

序盤からガレ場をぐいぐい登っていきます。
薬師峠の標高は2294m、それに対して薬師岳は2926m。
標高差600mほどを水平距離3kmで登るので、それなりに急登。

午後になると雲も出てきました。典型的な夏のアルプスの天気ですね。

平らなところではこんな感じで、木道もあるのですが。

雲に巻かれる前に何とか山頂に登りたい。
と思いつつカメラ遊び。こちらは立山方面ですかね。

ふわふわなやつも撮ったり。

これは山頂着いたらガスってるやつかな……。
でも頑張って登ります。

雲を追い越すように、上へ!

タイミングによってはこんな感じで晴れることもあるので、まだ望みは捨てずに。
早く着けばそれだけ、山頂で雲が晴れるのを待てる時間も増えます。

薬師岳小屋に着きました。
ここでひと息。テン泊登山の初日はどうしてもペースが上がりません。

薬師岳小屋〜薬師岳

息を整えて、再び山頂を目指します。
雲の切れ目には青空も見えるので、まだ可能性はある。

薬師岳小屋からの登りが地味にキツいのですが、何とか乗り越えました。

半分雲に覆われていて、ちょうど隠れてしまっているのですが、あの雲が掛かっているあたりが山頂です。
手前のピークは巻いていくので、ここまで来ればあともう一息。

というわけで薬師岳山頂に到着です。
例年通り今年も無計画でしたが、蝶ヶ岳、北岳に続いてこれでアルプスは三座目。
割と充実した山歩きができたように思います。
まぁ、今回の本番は明日なのですが。

薬師岳〜薬師峠

山頂でひと呼吸。
薬師岳は、名前は知っていたのですが今までノーマーク。アクセスが難しいので行くことがあるかどうか……と思っていたのですが、運良くこうして登ることができました。
この日は結構、立山方面から縦走している人が多かったですね。
相変わらずどこに何の山があるかはわかりませんが、標高3000m近い景色を再び拝むことができました。

折立から数えて標高差約1600m。まぁ疲れますよね。
というわけで雲が切れるタイミングを待ちながら少し休憩。

でも到着したのが14時頃で、さすがにここから一転して晴れるというのもなさそうだったので、降りることにします。
テン場からもそれなりに距離があるので、ここでしっかり晴れを狙おうと思ったら今回のプランでは難しそうですね。

ガスまみれではなかったので、むしろ運が良かったほうかなと思います。
予報ではもっと天気は悪かったので。

というわけで、降りていきます。

あれだけ苦労して登ったのに、降りるのは一瞬なんですね。
あっという間に薬師峠小屋に戻ってきました。

この時間でもまだ登っている人がいます。
薬師岳小屋ならまだ全然行ける時間かな。
薬師岳をメインに据えるなら、こちらに泊まるのも良さそうです。

再びカメラ遊びの時間。
このあたりは緑が多いので、どこを撮っても絵になりますね。

さて、それでは降りていきます。

登りではキツさを感じていたこの道も、下りになるとカメラを構えるだけの余裕が出てくる。
ハイマツに囲まれた稜線はやっぱり良いものです。

それでも、テン場手前のガレ場はやっぱりキツかったですが。
日没まで余裕のある時間帯に戻ってくることができました。

ちなみに、今回のテントはステラリッジ。
雨の可能性もあったのと、今回の宿泊地はベースキャンプ的なポジションになることがわかっていたので、多少重くても問題ないかなと。
あと、二日目の黒部五郎岳がロングコースになるので、ダブルストックをフルで使えた方が良いだろうと思い、こちらを選びました。

その後はビールを買いに太郎平小屋まで行ったりしましたが、それ以外は特に何かをするということもなく、ゆっくり寝て翌日に備えます。

翌日は黒部五郎岳へ

初日だけでも標高差1600m、総行動距離約16kmを歩きましたが、本番はこの翌日。
片道だけでも行動距離9km、行動時間約5時間のロングトレイルが待っています。

移動の多い登山というと去年の奥穂高岳を連想せずにはいられず、あの時の下山時のダメージが頭を過ぎります。
去年は運動不足もありましたが、今回は念のため両足をサポーターで固めての登山。ですが、果たして登れるのだろうか……?

そんなわけで、長くなるので日記は分割。
最初は一回で全部書き切るつもりだったのですが、さすがに多いですね。

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