【奥多摩】奈良倉山〜鶴寝山〜大マテイ山:牛ノ寝通りへと続く紅葉の稜線
2025年05月24日2025年05月24日登山:奥秩父・大月

登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
1409.2m
- 標高差
720.2m
- 累積標高(登り)
798.0m
- 累積標高(下り)
928.0m
- 行動距離
12.1km
- 行動時間
3時間48分
- コース定数
19.0
アクセス
往路:〜JR東日本 中央本線 上野原駅 > 富士急バス株式会社 鶴峠バス停
復路:富士急バス株式会社 小菅の湯バス停 > JR東日本 中央本線 上野原駅〜
鶴峠BS〜奈良倉山

毎年色々と登っていれば、近場の紅葉登山もだいたい行き尽くしてしまうもので。
今年はどこに登ろうか、そういえばあの山登ってなかったな……ということでこの奈良倉山〜鶴寝山を選んだのが昨年。
既に牛ノ寝通りには何度か足を運んでいて、このあたりのエリアの紅葉の美しさは事前学習済み。
その牛ノ寝通りの延長線上にある尾根道を歩くということは、もはや紅葉登山の成功は約束されたようなもの。
そんな奈良倉山へと続く登山口のある鶴峠バス停には、連休でもなんでもないただの週末にも関わらずたくさんの人が訪れていました。上野原駅には長蛇の列、一本も見送ることなくバスに乗れたのは奇跡だったかもしれません。

そんな鶴峠バス停から伸びている登山道を登って、まずは最初のピークである奈良倉山を目指します。
マイナーと思っていたのですが結構人気もあるのか、道はよく手入れされていて歩きやすいです。

尾根道の紅葉が一番きれいなタイミングを狙って登ったので、道中の紅葉はまだあと一歩といった感じ。
このあたりの紅葉が綺麗になる頃には、牛ノ寝通りの紅葉は終わりかけているのではないでしょうか。

ところどころ作業道も兼ねた道を歩くような感じで、観光地的な山ほどではないものの、足を取られるようなものもない簡単な道が続きます。




というわけで歩き始めてから約1時間、最初のピークである奈良倉山に到着しました。
秀麗富嶽十二景にも数えられるだけあって、山頂からは富士山のシルエットも浮かび上がって見えました。
牛ノ寝通りにも似た、しっかりと赤く染まった紅葉もこのあたりから見られるように。
奈良倉山〜鶴寝山




奈良倉山の次は、まずは松姫峠を目指して降っていきます。
このあたりは舗装こそされていないものの、林道っぽい雰囲気で歩きやすい道が続きます。
南側が針葉樹、北側が紅葉する落葉樹という景色。

打ち捨てられた車も、この道の特徴のひとつでしょうか。
一体どれくらいの時間が経ったのでしょう、かつてはこのあたりの林業従事者の足として働いていたのかもしれません。




かつては車も入れたということで、幅広な道が続きます。
こんな感じの道が続くといよいよ松姫峠ですね。




というわけで、松姫峠にやってまいりました。
比較的新しい感じのきれいなトイレも併設された、見晴らしのいい峠です。
先ほどの朽ちた車だけでなく、ここにはちゃんとバスも停まるようです。




松姫峠を越えると雰囲気はかなり牛ノ寝通りのそれに近くなります。
それまではどこか奥多摩の面影を残していたような感じではありましたが、このあたりはもう完全に、大菩薩峠から小菅の湯へと続くあの道と同じ雰囲気。
もちろん、紅葉も印象的な赤の鮮やかさ。




というわけで、鶴寝山。
秀麗富嶽十二景にはカウントされていないので知名度という点では劣りますが、山頂は南側が開けていて富士山の展望も良く、今回の山行のハイライトといってもいいでしょう。
山頂には腰掛けられる場所も多く、ゆっくり歩けばちょうどこのあたりで12時を迎えるので、ここでランチにするのもいいですね。
鶴寝山〜大マテイ山〜小菅の湯




ですが今回はここでは立ち止まらず先を目指します。
急ぐ理由があるわけではないのですが、歩けるうちは歩こう、みたいな気分になりまして。
日が傾く前にこの尾根道の紅葉トンネルを潜り抜けておきたい、というとちょっとかっこいいですかね。




というわけで本日最後のピーク、大マテイ山へ。
以前牛ノ寝通り側から登ったことのある山ですが、今回は東側から……ということで前回とは違うルートで登ろうとしたところ、道を見失ってしまって道なき道へ。
この時期は落ち葉が踏み跡を隠すので手こずりますね。
それでも位置関係は把握していたので、そのまま斜面を突き進んで山頂へ。

その後は小菅の湯を目指して下山。
この時もわさび畑のある道を目指していたつもりが、気がつけば別のルートで下山してしまいました。
この時期は踏み跡を見つけづらく、道間違いが多くなるので難しいですね。

その後は小菅の湯で汗を流しつつ、Far Yeast Brewingのビールを飲んでバスを待ってから、上野原に戻って帰路へ。

Far Yeast Brewingといえば都心にもタップルーム?があって、少し大きめのスーパーであれば取り扱っていることもあるのでさほど珍しくはないかもしれませんが、それでもこの小菅の地でビールを作る老舗ブリュワリー。
小菅の湯にはなかなか他では見かけないような限定ビールもお手頃価格で買うことができます。
残念ながらドラフトで繋がってはいませんが、バスの待ち時間に缶で一杯、いかがでしょう。
山梨の醸造所らしい、フルーツを使ったビールなんかも作っていたりして、なかなか他では飲めないようなビールを作っています。
感想

というわけで意外と見落としがちな奈良倉山〜大マテイ山までのゆるめの縦走。
牛ノ寝通りはもうだいたい見終えたなと思ったら、こちらに足を運ぶのもアリだと思います。
最後は小菅の湯+Far Yeast Brewingでしっかり締めることもできるので、秋を堪能するにはもってこいの選択肢。
この時期は意外と人気の山ですが、皆さんもぜひ足を運んでみてはいかが。
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