【奥秩父】茅ヶ岳:紅葉の深田久弥終焉の地を巡る
2024年08月17日2024年08月17日登山:奥秩父・大月
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
1764m
- 標高差
1019.0m
- 累積標高(登り)
745m
- 累積標高(下り)
1041m
- 行動距離
9.69km
- 行動時間
3時間52分
- コース定数
17.9
アクセス
往路:〜JR東日本 中央本線 韮崎駅 > 山梨峡北交通 韮崎深田公園線 深田記念公園BS
復路:山梨峡北交通 茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口BS > JR東日本 中央本線 韮崎駅〜
深田記念公園BS〜茅ヶ岳山町
中央本線に乗って八ヶ岳方面に出かける時はいつも目にしていた茅ヶ岳。
登りたいと思いつつ、微妙に遠いし、ニセ八つといっても2000mに満たない低山だし……といって理由をつけては登って来なかった山。
2023年の秋、天気の良いタイミングではまだ首都圏の低山は紅葉には早く、どうしたものかと思っていたところでこの山を思い出したので登ってみることにしました。
今の自宅だと特急を使わなくてもほぼ始発に乗ればバスに間に合うようなので、お財布的にはちょっとだけ優しくなりました。
最初は林道歩き。
なだらかで、準備運動みたいな感じです。
深田久弥記念公園BSからは主に2つのルートで登れますが、今回登ったのは女岩を経由する外側?のルート。
ニセ八つとはいいますが、実際に山に踏み込んでみると八ヶ岳っぽくはないですね(笑
あくまで似ているのは外観の話、標高が全然違うので当然ですが。
ここまでだいぶゆるい道が続いていましたが、女岩付近から一気に標高を上げていきます。
女岩は落石が多いため立ち入り禁止とのこと。
女岩を通過したところで、ガレた急登が始まりました。
これまでほぼ平坦な道だったのが、ここで急に手も使うような登りに変わるのでちょっと面食らいます。
でもこの日は、この急登に差し掛かってからの紅葉が本当にきれいでした。
深田久弥終焉の地という印象が強く、またこのあたりで紅葉の山というと他にいくらでも選択肢があるので、茅ヶ岳の紅葉といってもそんなにピンとくるような記事を見かけなかったのですが、赤も混じる黄金色の木々が広がる光景には驚かされました。
約束された絶景よりも、こういった思いがけないちょっと良い景色の方が、意外と心には残るものかもしれません。
曇りであんまり映えなかった栗駒山よりもこっちの方がきれいだぞ、と。
などと感動しているうちに急登は終わり、あとは山頂までのラストスパート。
ここも景色がよく、真っ赤に染まった奥秩父の山々を眺めることができるので気持ちいいです。
そして深田久弥先生終焉の地へ。
山に登り始めてもう7年くらい。未だ百名山は半分も登っていません。
多分、私は百名山にはあまり興味がないのだと思います。
深田久弥という人にもさほど思い入れはないのですが、それでも日本全国のハイカー達が参考にする日本百名山を選出して、今も語り継がれるというのは凄いことだなぁと思います。
興味がないと言いつつ、私も参考にするくらいですし。
というわけで茅ヶ岳の山頂へ。
この標識を見ると、八ヶ岳エリアなんだなぁと思いますね。
茅ヶ岳山頂〜金ヶ岳山頂
さすが人気の山。
展望の良い茅ヶ岳の山頂は結構混んでいました。
人の多いところであまり長居しても、ということで軽く腹ごなしをして次の目的地へ出発です。
茅ヶ岳は、茅ヶ岳だけを登ってもその魅力を感じるには不十分。
やはり隣の金ヶ岳まで登らなければ。
自走だと戻るのが少々面倒ですが、公共交通機関を使えば縦走感覚で歩くこともできます。
といっても別に、茅ヶ岳から茅ヶ岳まではそんなに離れてはいないんですけどね。
映えスポットの石門。
凝った構図も思いつかず、適当に何枚か撮ってほとんど素通り。
でも、このルートで本当に写真映えするのは、石門を越えた先にある大きな岩を登ったところで見渡せるこの光景。
意外と紅葉がきれいだなぁと思いながらここまで登ってきましたが、ここで見た一面に広がる紅葉は、思わず息を呑むほど。
先ほど登った茅ヶ岳も赤く染まっていて、山全体が紅葉しているのがよくわかります。
紅葉登山といえば東北のイメージでしたが、奥秩父も全然負けてないじゃないですか。
というわけで金ヶ岳の山頂へ。
茅ヶ岳の喧騒が嘘のように、こちらは静かです。
見晴らしは茅ヶ岳の方が良いかな。
金ヶ岳山頂〜茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口バス停
茅ヶ岳でランチは済ませてしまったので、金ヶ岳の山頂ではひと息入れる程度。
ここから約1000mの降りが始まります。
といっても距離が長い分、あまり険しい道ではないので割と気楽に降りられるのですが。
あと、こちら側のルートの序盤は展望もよく、景色を眺めながら降りられます。
結構良いルートなんじゃないだろうか、ここ。
こちら側からも茅ヶ岳の紅葉はしっかり拝めます。
黄色ばかりではなく、しっかり赤が入ってくれるのが嬉しい。
先ほども書きましたが、こちら側は結構緩やか。
急坂でガーッと降りるような山もありますが、そういった道は大抵見所もなくて淡々と降りるだけになりがち。
ですが、このルートは穏やかでしんどい思いをせずに降りられるので、その分心に余裕もできて、景色に眼を向けることもできます。
2023年の紅葉登山ではどんな山に登ろうかな、なんて考えながら。
大本命だった栗駒山は天候に恵まれず、幸先悪いスタートでしたが、この感じだったら挽回もできそうです。
落ち葉でふかふかな道を、少しハイペース気味に降りていきます。
最近年齢のせいか下山スピードが遅くなってきたのですが、こういう道なら全然大丈夫。
映えスポットは逃さない!
今振り返ってみても、下山時にこれだけ写真を撮るのは珍しいですね。
途中で舗装された林道を横切りつつ、さらに先へ。
登山口まで降りてからがまた長いのですが、今回のゴール地点、茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口バス停まで降りてきました。
ここから少し歩くと温泉があるようなのですが、この時はその場所がよくわからず、ここでバスに乗ってしまってさっさと帰ることに。
そしてバスに揺られて再び韮崎駅へ。
確かにここから見ると本当に、八ヶ岳に見えるんですよね。
そうして真っ直ぐ帰る……と見せかけて。
甲府を経由するならOutsider Brewingに寄らない手はないでしょ、ということで。
この日もOutsider Brewingのビールは美味しかったです。
この日は店員さんとも話が弾んで、詰めたてのバーレーワインまで買わせて頂いちゃいました。
感想
いやー舐めてました、茅ヶ岳。
展望の良い山ですが、一番旬のタイミングで登ると、こんなにきれいな景色が見られるんですね。
アクセスの悪い山ではないですし、体力的にもそこまでキツい山ではないので、ぜひ一度紅葉のタイミングで登ってみてください。
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