【奥秩父】白砂山〜弥三郎岳:羅漢時山と昇仙峡で紅葉狩り登山
2022年12月18日2023年09月25日登山:奥秩父・大月
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
1058.3m
- 標高差
598.3m
- 累積標高(登り)
750m
- 累積標高(下り)
748m
- 行動距離
12.33km
- 行動時間
4時間09分
- コース定数
19.1
アクセス
往路、復路ともに:~JR中央本線 甲府駅 > 山梨交通 昇仙峡滝上線 昇仙峡口BS
登ったのは祝日と週末の境目の平日でしたが、観光地なのでなかなかの混み具合。
正直なところ、人混みが嫌いな人にはあまりお勧めできない山ですが、それでも観光地だけあって紅葉はきれいです。
昇仙峡口BS〜白砂山
飛び地の平日でも大混雑のバスに乗って、昇仙峡口BSから登山スタート。
麓から既に紅葉の気配を感じられて、登った先の景色が楽しみになります。
序盤は適度に負荷のかかる登り道。
途中で舗装路も歩きつつ、順調に標高を稼いでいきます。
このあたりはそこまで紅葉がきれいでもなければ、景色がきれいということもない、普通の里山ですね。
先日の牛ノ寝通りと比べて、標高の割には色づいてきていましたが、黄色メインで赤はあまり見かけなかったように思います。
面白くなってくるのは白山展望台に着いてから。
羅漢寺山の特徴的な、石灰岩でできた展望台から見渡せるのは甲斐駒ヶ岳などの南アルプスの山々や、赤岳などの南八ヶ岳。
独特の地質とパノラマの絶景が出迎えてくれました。
結構展望台の奥の方まで進んでいる写真をよく見かけますが、高いところは苦手なので私には無理ですね。
展望台からは日陰の道を歩いて白砂山へ。
白砂山の山頂自体はルート上にはなく、一度ルートを外れて寄り道することになります。
こちらも特徴的な石灰岩のピークですが、手前の小白砂山とは別に本当の山頂があるのでご注意を。
ええ、私は間違えて小白砂山だけ登って引き返してしまいましたとも。
小白砂山からだと白砂山のピークがよく見えないので、他に山頂があるって気づきにくいんですよね。
でも、小白砂山の方も景色は良かったので悔いはありません。
白砂山〜弥三郎岳
白砂山の次は弥三郎岳へ。
山頂からの景色を見る限り、一体どこを歩けば向かい側の山頂に辿り着くんだろう……と不安になりましたが、実際に歩いてみるとそこまで急激なアップダウンはありませんでした。
ちょっとした登り返しさえ登ってしまえば、そこは羅漢寺山ロープウェイのパノラマ台駅。
ここから先はほとんどただの観光地のようなものです。今のご時世、マスクを取り出したくなるほど。
しかし景色は抜群に良いですね。
パノラマ台から弥三郎岳へは遊歩道のような道を歩いて行きますが、山頂手前は両端の切り立った、手すりもない石灰岩をよじ登ることになります。
落ちたら一巻の終わりなので、雨の日などは特にご注意を。
山に慣れていない観光客の方々も多いので、車間距離ならぬ人間距離は適度に保っておいた方が良さそうな。
しかし一枚岩をスニーカーで登る光景は、側から見ていると冷や冷やしますね……。
弥三郎岳〜昇仙峡
弥三郎岳のピークを拝んだら、あとはパノラマ台付近の紅葉を楽しんでから降りるだけ。
パノラマ台駅からロープウェイでも降りられますが、実はそのロープウェイ沿いにほぼまっすぐ降りられる登山道もあります。
麓までの標高差も300mほど、距離も1kmちょっとなので、ここまで歩いて登ってきた人はさくっと登山道で下山しちゃって良いんじゃないでしょうか。
特筆するような光景はありませんが、歩いてみるとあっという間です。
麓の仙娥滝駅からは昇仙峡を歩いて降りていきました。
こちらは完全に観光地。5kmほどと距離はそれなりに長いですが、特に頑張って降りるような道はありません。
中国の昔話に出てくるような、昇仙峡の独特な地形と紅葉の組み合わせを眺めながらのんびり歩くコースです。
余談ですが、標高差は少ないとはいえ、やはり山と麓では木々の色づき具合に差がありますね。
山頂付近の紅葉ピークを狙うか、昇仙峡の紅葉ピークを狙うか。どちらも良いものですが、狙いはひとつに絞った方が良さそうです。
景色に変化があるわけではないので、徒歩だと後半はちょっとダレる感じがないわけでもないですが。
そんなわけで昇仙峡口BSに戻ってバスを待ちます。
しかしさすが旬の観光地。最初の一本は満員で乗れず、結局そこからさらに1時間近く待って次のバスに乗る羽目に。
次の便もほぼ満員だったので、旬の時期は昇仙峡口BSに戻るのは避けた方が良いかもしれませんね。
真の目的
羅漢寺山を満喫した後は、バスで甲府に戻って本日のメインディッシュへ。
甲府駅から少し歩いたところにある、甲府が誇る実力派ブリュワリー「Outsider Brewing」のブリューパブ「Hops & Herbs」へと足を運んでみました。
2012年から醸造を続ける老舗。日本のクラフトビール界のレジェンドで、最近ではWest Coast Brewingに在籍した経歴も持つ丹羽智氏がヘッドブリュワーを勤めた過去もある醸造所です。
エールビールを中心に、比較的トラディショナルなラインナップが主体ですが、Outsider Brewingといえばビアギーク的にはバーレーワインの「Pitbull」でしょう。これが繋がっていたら是非とも飲んでいただきたい。
タップに繋がっているビールも一通り頂いて大満足。意外なところですが、ラガー系の「Hells Bells」が印象的でした。
ネーミング的にはAC/DCを連想しますが、ヘレスというラガー系の比較的ライトな種類。ハチミツのような蜜っぽさのある甘いフレーバーが印象的で、個性の出にくいラガービールでこんなに独特な、そして美味しいビールを作れるのかと唸らされました。
フードも美味しくてビールに合いますし、ぜひとも羅漢寺山だけでなく、南アルプス登山からの帰りにも寄っていただきたい。そんなお勧めのブリューパブになりました。
振り返り
実は半分以上ビールが目的だった甲府遠征も終えて、今年の目標はだいぶ達成できたような充実感。
この後は手頃な首都圏の低山の紅葉を色々と見て回る日が続きます。
今年で登山も6年目ですが、まだまだ見ていない紅葉スポットがたくさんあるので、来年以降も色々歩きたくなりますね。
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