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【東北】蔵王山:東北の初夏の山で高山植物と戯れる

2025年01月20日2025年01月23日登山:東北

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

1839m

標高差

176.0m

累積標高(登り)

414m

累積標高(下り)

395m

行動距離

10.39km

行動時間

3時間13分

コース定数

13.3

アクセス

往路、復路ともに:JR東日本 山形駅 > 山交バス 蔵王温泉バスターミナル > 蔵王ロープウェイ 地蔵山頂駅

地蔵山頂駅〜熊野岳

新幹線の割引券が残っていた、という理由で行ったのが6月の蔵王山。
東北の山は紅葉とスノーモンスターのイメージが強いのですが、そういえば手軽に高山植物を楽しめる山域でもあったなぁ、ということで。
磐梯山や安達太良山、蔵王山あたりなら前泊なしの日帰りで登れますしね。

今回は新幹線+バスで蔵王温泉BSまで移動して、そこから蔵王ロープウェイで一気に稜線へ。
ほとんど観光メインの、だいぶ緩めのハイキングです。
帰りに温泉にも寄りたいので、がっつり登ることはせずお金と文明の力に頼りまくり。

うっかり蔵王中央ロープウェイに乗りかけましたがギリギリのところで回避。
地蔵山頂駅へとやってまいりました。

最初は山頂駅周辺をぐるっと観光、三宝荒神山に登って周囲を見渡します。
この日はまだ地蔵山のあたりに残雪があり、チェーンスパイクを持ってきたのは正解でした。

最初のピーク、地蔵山へは直登で一気に登らされます。
標高差70mほどの階段ですが、一気に身体が温まりますね。

というわけで、まずは地蔵山。
いきなり見晴らしがよく、雪や紅葉の時期でなくても楽しめる山域だなあと実感。

登山道らしい道は地蔵山〜熊野岳間でしょうか。
標高2000mに満たない低山ですが、森林限界を超えた先の景色が見られるのでテンションが上がります。

狙い通り高山植物も見られました。
イワカガミくらいしかわからないんですけどね。

突発的な山行になってしまい、事前にあまり調べてこなかったのでどこが最高地点なのかあまりよくわかっていなかったのですが、ピークらしいピークを片っ端から登ってみたら熊野岳に辿り着きました。
やはり最高峰だけあって山頂付近は混雑気味。一応写真も撮りましたが思いっきりおばちゃんがポーズを取っているところだったので、日記では伏せておきます。

熊野岳〜刈田岳

熊野岳から刈田岳を目指して進んでみたら、若干雲行きが怪しくなってきました。
雨の予報はありませんでしたが、やはり午後はガスに巻かれやすいのか。
お釜のあたりを通る頃にはすっかり曇り空になってしまいました。

刈田岳にも登ってみましたが、ご覧の有り様。
南側はまだマシな方でしたが、お釜付近はもう何も見えないくらいのガスっぷり。
せっかくのお釜をガスガスの状態で撮るのも……ということで、蔵王山頂レストハウスで少し休憩。
釜カツ丼でも食べて、天気が回復するワンチャンスに賭けることにします。

刈田岳〜地蔵山頂駅

釜カツ丼を食べてみてもガスが晴れないので、仕方ないから帰るか、と外に出たタイミングで奇跡的に一瞬、ガスが晴れました。
雲多めですがなんとか、青空と一緒にお釜を写真に収められたので今回の山歩きは成功です。

青空を見られたのはその一瞬だけ。
達成感を得て下山ルートを歩く頃には完全にガスに巻かれていました。

最後は敢えて地蔵山を巻いて歩いてみることに。

すると最後の最後で雪道のトラバースになりました。
ノーアイゼンでも行けないことはないのでしょうが、ここまできてコケるのも嫌なのでチェーンスパイクを装着して渡り切ることに

地蔵山頂駅へと戻って、ふと空を見上げてみれば一筋の飛行機雲。
山を歩いている時もたまに見かけるのですが、なんとなく撮りたくなったので一枚。

その後ロープウェイで下山して、バスを待っている間に温泉に寄ってみました。
共同浴場がお勧めとのことで、少し歩いてやってきました。
正直なところ、温泉の良し悪しはあまりよくわからないのですが、浴場は古めかしく質素な感じで、これはこれで歴史を感じる良い雰囲気。
ほとんど観光地のような山でしたが、こうして名湯で汗も流せて、なかなか充実感のある一日でした。

新幹線を待っている間に芋煮も食べられたし。
東北の山に関東から登る場合、頑張って登るというよりも、こうやって東北の地をしっかりエンジョイするというのが楽しむコツのような気がします。

感想

道中ガスにも巻かれる山行でしたが、要所ではしっかり青空も見せてくれて、なかなか良い体験になりました。
本命はスノーモンスターの見られる冬なのでしょうが、梅雨の中休みのタイミングでこうして歩いてみるという選択肢もなかなか良いものです。
比較的登りやすい山が多く、この時期は高山植物も旬の時期。
高い山ばかりを目指すのではなく、楽しめる山に登るというのもアリだなぁと感じます。

今回は東北の山の良いところばかりを体験した登山でしたが、次の日記ではいよいよ東北のラスボスに挑みます。
コース定数で見れば裏銀座縦走が一番の強敵ではありましたが、数字以上に強かった。
次回はそんな山へと挑んだ記録になります。

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