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【東北】安達太良山:真紅に燃える紅葉の山

2020年10月21日2023年09月30日登山:東北

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

1709m

標高差

969m

累積標高(登り)

898m

累積標高(下り)

1100m

行動距離

15.25km

行動時間

6時間27分

コース定数

25.82

アクセス

往路:~JR東北本線 二本松駅 > 福島交通 奥岳BS
復路:磐梯東都バス 中ノ沢温泉BS > JR磐越西線 猪苗代駅~
いざ未踏の東北の山へ。 その最初の目的地に選んだのは安達太良山でした。

夏にあまり満たされなかった分、今年の秋は色々なところに行こう。
そう決めた初っ端、狙っていた会津駒ヶ岳の予定は台風で吹っ飛びました。
次に決めていたここ安達太良山と磐梯山も、直前までろくでもない天気予報だったのですが……なんとか、初日は晴れてくれました。

春は関東の低山、夏はアルプス、そして秋といえば東北の紅葉。
噂に名高い安達太良山の紅葉を堪能すべく、登ってまいりました。

奥岳BS〜薬師岳

午前8時の二本松駅。
新幹線という大人の力は、日帰り登山の行動範囲を大きく広げてくれます。

磐梯山にも登りたかったので宿も取っていたのですが、割と直前まで二日とも雨予報。
キャンセルするか否か、ギリギリまで粘って天気予報と睨めっこを続けていたら、勝ちました。

定刻よりやや遅れて出発したバスに揺られて奥岳BSへ。
ここからでも既に山肌が鮮やかに紅葉しているのが見えます。

ロープウェイを使えば一気に登れるのですが、やっぱりここは自分の足で登っていかないと。
ということで、薬師岳コースで登っていきます。

薬師岳コースはこんな感じで、ススキに囲まれる安達太良山を眺めたりすることもできます。

登りは意外とがっつり。
高度感はゼロですが、ちょっとした岩をよじ登ったりする場面もあります。

しかし、そんな登りを突破した先に待っているのは、真っ赤に染まった安達太良山。
写真で見るよりもずっと、実物は印象的な赤色をしていました。

薬師岳〜安達太良山山頂

そんなわけで薬師岳。
ロープウェイだとこのあたりまで一気に登ることができます。
……つまり、ここから先はロープウェイ組と合流して登ることになるんです。

見せてやるぜ、本当の空ってやつを……!
晴れててよかったですね。

そんなわけで安達太良山。
薬師岳のあたりからロープウェイ組や観光客と合流するのですが、このあたりはそんなに道が広いというわけでもなく。
追い越しやすれ違いには多少気を遣う程度の道幅なので、まぁ混むんですね。

この日は小学校や高校の遠足、修学旅行組とも鉢合わせたようで、途中で渋滞が発生していました。
追い抜いたりとかはほぼ不可能なので、自分のペースで歩きたい人はくろがね小屋コースを選ぶのが正解かもしれません。

見上げていたはずの紅葉は、渋滞を抜けると見降ろす形に変わっていました。
このあたりが森林限界でしょうか、火山らしい雰囲気を纏い始めます。

登りもきつくなってきます。
山頂が近づくにつれ、山道というものは傾斜がきつくなるのだそうな。
どの山もそうというわけではないでしょうが。

山頂が見えてきました。
乳首とか言われてますけど、確かに乳首ですね。

ちょっと道から逸れて小高い丘に登ってみれば、この景色。
同じ火山でエリアも近い、那須岳に似た雰囲気ですね。

山頂ではテレビクルーが撮影中でした。
紅葉の旬の時期、そしてこの好天。何かの山番組でしょうか?

安達太良山〜鉄山

安達太良山の山頂からは360度の大パノラマ。
遮るものは何もありません。

見る方向が変わると山の雰囲気もがらっと変わるのもまた面白い。
道中もそうでしたが、ころころと雰囲気が変わるので本当に飽きません。

山頂の景色を堪能したら、鉄山の方向へと進んでみます。

空には見事ないわし雲。
山に登って空を仰ぐのも悪くないですね、前回の大野山での発見です。

そして迫力の大火口。
安達太良山といえばコレですね。

このあたり、どこで立ち止まっても絵になる景色なので……なかなか進みません(笑
何度も登っているという地元のおじさんも、今日はなかなか降りたくねえんだよと言うほど。
天気も良いですが、風もないのが珍しいのだとか。

こちらはくろがね小屋の方角。
こちらもまた紅葉が鮮やかで良いですね。次に登るときはこっちかな。

鉄山は岩の山。
ここだけ、少しガレ場っぽい雰囲気です。

うーん、どうやって登るんだろ。
ここから登ることもできなくもないですが、裏からちゃんと登れるルートがありました。

鉄山から見る景色もまた、ため息が漏れそうなほど美しい。
次はあの稜線も歩いてみたいなあ、なんて。

こちらは翌日登る予定……だった、磐梯山。
予報を見る限り期待はできなさそうですが。

鉄山〜中ノ沢温泉

鉄山を超えて沼尻ルートへ。
ここからはほとんど人と会うこともない、非常に静かなルートです。

箕輪山……は、今回はパスします。
何気にこちらの方が標高は高いのだとか。平坦そうに見えますけどね。

このあたりはこんな感じで平坦な道。
ただ、ちょっと道が不明瞭で、気づけば行き止まり……なんてことも。
ピンクテープをよく見ながら降りた方が良さそうです。

謎のオブジェ。
プロペラみたいだなぁ……と思っていたのですが、後日調べてみたら本当に飛行機のプロペラでした。
日本軍か自衛隊の飛行機が昔、このあたりに墜落したのだとか。

磐梯山の麓、この大きな湖は秋元湖でしょうか。
写真では伝わりづらいかもしれませんが、このあたりも紅葉が始まっています。

結構デカい松毬。
背は低いですが、ハイマツとは種類が違うのかな?

安達太良山の爆裂火口を、裏側から見てみるとこんな感じ。
こちら側も迫力がありますね……。

沼尻ルートから見える景色には、山頂から見える景色ともまた違った魅力がありました。
噴火の痕と紅葉がいいアクセントになっています。

個人的にはこの景色がお気に入り。
ちょっと色々盛り込み過ぎな気もしますが(笑

沼尻ルートは、こんな感じの断崖絶壁の縁を歩いたりもします。
ルート自体はずっと平坦なので、いったいいつこの崖を降りることになるのだろうと不安にもなりますが。

稜線を歩いたあと、この胎内岩をくぐれば急降下の始まりです。
滑ったらそのまま崖を落ちてしまうんじゃないかって、このあたり割と高所恐怖症には厳しいです。
まぁそんな心配は要らないんですけど。

でも、ザックを降ろさずに通るのはちょっと難しいかなぁ。
私はなんとか通れましたが、降りる時よりも登る時の方が厳しそうだね。

下りは結構急なんですが、ちょうど紅葉のスポットでもあったのでしんどくはなかったです。

先ほどの断崖絶壁が、もうこんなに遠く。
一気にこれだけ降るので、本当はそれなりにハードなコースだとは思います。

でも降りた先がこんな景色だったりして、本当に飽きないんですよ。
下山中は同じような景色が続くことが多いんですが、この山は全然違いますね。

さらに進めばザレたトラバース。
本当にこの山は、最後の一歩まで楽しめそう。

そして最後は温泉が出迎えてくれます。
下山後はここで湧いた温泉に入れる、と思うと気が逸りますね。

こちら側にも登山ルートはあったそうなのですが、残念ながらガスの影響で今は立ち入り禁止。

ここからは登山口まで、割と平坦な道を降りていくのですが。
こちらもまた紅葉がきれいです。

どこかに分岐があるらしいのですが……どこなんでしょうか。
このあたりから先は破線ルートで、一応立ち入り禁止らしいのですが。
沼尻ルートで下山する登山ブログはどれも、ここで分岐を見つけられずに破線ルートに入っている気がします。

私も気がつけば破線ルートの方に入っていました。
この紅葉に見惚れてしまっていたからか、それとも本当に分岐がわかりづらいのか?
道を半分くらい進むまで本当に気付きませんでした。

この景色なら、まぁ見惚れるのも仕方ないような気もします。

こちらは白糸の滝。
湯気が立ち昇っているように見えるのですが、温泉の滝だったりするんでしょうか?
紅葉と岩と、滝の組み合わせがとにかく見事です。

白糸の滝を過ぎると、間もなく登山口に到着します。
そこから先は林道歩き。登山口に車を停めて登っている方もいらっしゃいました。

沼尻温泉に立ち寄って、汗を流して帰るというのが定番だと思うのですが。
私は今回、この先の中ノ沢温泉に宿を取っていたのでスルー。
中ノ沢温泉までは30分ほど歩きますが、このショートカットコースを使えば多少楽になると思います。

沼尻温泉は湯本からかなり近いので、熱くて硫黄臭の強い、いかにもな感じの温泉なのではないかと思うのですが、中ノ沢温泉の方は湯本から直線距離で約7kmとのことで、少しまろやかになっているんだそうな。
私も入ってみましたが、匂いもきつくなくて良い感じでした。
アルカリ性の温泉も好きなんですが、こちらのさっぱりした温泉も良いですね。

翌日は雨の五色沼散策

まぁ、そりゃあそうだろうなあという感じの雨。
磐梯山ではこの日、初冠雪を観測したらしいです。

登るという選択肢もなくはなかったのですが、チェーンスパイクは持ってきていませんでしたし、無理に登ってガスガスの山頂に着いてもなあ、ということで五色沼散策に切り替え。

紅葉のピークはまだもう少し先かなとは思いましたが、しとしと降る雨の中を散策するのも割と楽しかったです。

普通に構えると空が白く飛んでしまうので、いかにして空を入れない構図をつくるか。
そんなことを考えながら、カメラ遊びが捗った二日目でした。

五色沼散策のあとは、猪苗代駅にバスで向かってそのまま帰宅したのですが。
お土産を買うなら中ノ沢温泉か、五色沼のあたりで買っておくのが良いみたいです。
猪苗代駅周辺には本当に何もなかったので……(笑

振り返り

本当に歩いていて飽きない安達太良山。
紅葉のピークと好天が重なったのもあると思いますが、また登りたい山の筆頭になりました。
冬にも登ってみたいですし、来年の紅葉にもまた登ってみたいですね。

東北は他にも今回行けなかった磐梯山や吾妻山をはじめ、魅力的な山がまだまだ他にもたくさんあります。
今年は既に旬を過ぎてしまったかもしれませんが、思いの外アクセスが悪くないことがわかったので、来年以降もどんどん挑戦してみようと思います。

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