【東北】磐梯山:青い空と、水面に映る東北の名山
2024年06月10日2024年06月25日登山:東北
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
1816m
- 標高差
1104.8m
- 累積標高(登り)
1147m
- 累積標高(下り)
1001m
- 行動距離
13.98km
- 行動時間
5時間20分
- コース定数
25.9
アクセス
往路:〜JR東日本 磐越西線 猪苗代駅 > 猪苗代スキー場(タクシー使用)
復路:会津乗合自動車株式会社 裏磐梯高原駅BS > JR東日本 磐越西線 猪苗代駅〜
猪苗代スキー場〜赤埴山
夜行バスで上高地に行く……つもりが、諸事情により行くことができなかった2023年の夏。
ヤケになって朝イチの新幹線に乗り込んで、この山に来てしまいました。
以前泊まりで猪苗代に行った時に登れなかった磐梯山。この山は紅葉よりも初夏のイメージが強く、天候もかなり良さげだったので突発的に足を運んでみました。
公共交通機関で行こうと思ったら、駅からがっつり歩くかタクシーを使うか……。
歩くには遠いけど、タクシーならすぐなのでタクシーを使ってしまいました。
そんなわけで猪苗代スキー場へ。今日はここから登ります。
リフトも動いていたのかもしれませんが、自力で登るぜ!と心に決めたのでデレンゲを歩いていきます。
梅雨が明けたかどうか、というタイミングだったのですが、思っていたよりも暑い。
しかし天気が良い分景色も良いですね。
猪苗代湖がよく見えるので、この道を歩くのも悪くないな、なんて思ったり。
リフトからの道と合流して、本格的に登山道へ。
百名山と言えど標高2000mに満たない山、しっかりと樹林帯を歩きます。
天気の良さそうな地域を選びましたが、ガスってますね。
雲も薄いようですし、山頂に着く頃には晴れてると良いなぁ。
標高は低いですが、森林限界も低いので植生は関東の低山とは違いますね。
というわけで、まずは最初のピークである赤埴山へ。
標高1500mにも満たない山ですが、山頂付近は展望も良く、山頂から磐梯山を見上げることもできてなかなか良い雰囲気。
早くもガスは晴れ始めていて、今日の山行が良いものになりそうな予感。
赤埴山〜磐梯山
赤埴山を越えたら次は磐梯山へ。
しばらく平坦な道が続きます。
結構しっかり登ったはずなのに、雰囲気は登山というよりも遊歩道。
稜線へと取り付く寸前、木々に遮られていた視界がぱっと開けて再度磐梯山の山頂が顔を見せます。
安達太良山や那須岳ともまた違う、このエリアの山の特徴を押さえつつオリジナリティもしっかり主張してくる。
近隣の山の派手さに埋もれがちな印象ではあったのだけど、実際に足を運んでみると結構かっこいい。
そして稜線まで上がってみると、火山らしい荒々しさも見せてくれる。
そんな中でも結構緑が多いのが、この山の特徴だなぁと思います。
山頂へと登る手前の茶屋。
予想よりもかなり暑くて、ここで水が尽きてしまったのですが、水場があったのでありがたく頂きます。
結構しっかり湧いていたので遠慮なく給水することに。
さて、それじゃあラストスパート!
あともうちょっと、すぐ着くだろう、と思っていたら……。
思いのほか急な登りで、ここまで暑い中歩いてきた身体には結構堪える!
実はリフトを使わないと標高差が結構あるんですよね。
1100m超、日帰りで行ける山だと油断していましたが、結構ボリュームあります。
暑さにかなりやられましたが、なんとか辿り着きました。
磐梯山の山頂。それなりに雲もありますが、夏の空の青さとのコントラストが気持ちいい。
火山らしい剥き出しの山肌と緑、空の青に雲の白。
このメリハリの良さが磐梯山の魅力のひとつ、東北の山は秋〜冬のイメージがありますが、この時期に登るという判断はやはり間違ってはいなかった。
磐梯山〜裏磐梯高原駅BS
山頂の景色を堪能したら、あまり遅くならないうちに下山を開始。
ピストンでも良いのですが、五色沼方面からもバスが出ているのでそちらへと向かいます。
こちら側には標高差の少ない登山口もあるので、自走という選択肢があればこちら側から登るというのも可能ですが……。
猪苗代スキー場から登るルートとは違い、こちら側のルートは変化に乏しい道なので、磐梯山の魅力を感じるには物足りないかも。
見晴らしのいい場所もあることはあるのですが、基本的には延々樹林帯を歩く道。
正直、こちら側の道を選んだのは失敗だったかな、と思ってしまったほど。
が、この景色を見て、それが間違いだと思い知らされました。
登山道自体は地味ですが、この景色を見るためだけにこのルートを歩く価値がある。
すごく、絵になる景色なんですよね。
山の地肌と麓の緑、そして足元の沼。
多分、どの季節に歩いても美しい景色なのだと思います。
その後はデレンゲを歩いて五色沼へ。
登山口付近にはホテルもあって、おそらく日帰り温泉もあったのでしょうが、どこなら入れるかよくわからなかったので、てくてく歩いてバス停へ。
本数自体はさほど多くないバスですが、バス停付近には色々とお店もあるので、暇つぶしの手段で困ることはないでしょう。
というわけで、最後は桧原湖の湖畔でゆっくりしてから帰路へ。
突発的に選んだにしては良い山歩きができたので満足です。
感想
首都圏から行こうと思うと新幹線必須+タクシーも必要なので、金銭的な難易度の高い山ではありますが、東北の火山らしいダイナミックな姿はやはり百名山のもの。
連休は取れなかったけど夏山感のある山に登りたいと思ったら、磐梯山を選んでみるというのも大いにアリだと思います。
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