大平山:紫陽花の咲き始めた鎌倉アルプスを歩く
2018年06月03日2023年09月30日登山:房総・三浦
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
159m
- 標高差
117.0m
- 累積標高(登り)
131m
- 累積標高(下り)
110m
- 行動距離
4.66km
- 行動時間
2時間01分
- コース定数
6.4
アクセス
往路:〜JR横須賀線 北鎌倉駅
復路:JR横須賀線 鎌倉駅〜
今年は梅や蝋梅、桜など様々な季節の花とともに歩いてきましたが、まだまだ花の季節は終わりません。
鎌倉といえば紫陽花。そんなわけで今回もまた、花見登山です。
北鎌倉駅〜明月院
鎌倉アルプスはいくつかコースがありますが、今回は紫陽花で有名な明月院から向かうコースを選びました。
紫陽花のピークはもう少し先なのですが、今年はやや開花が早いとのこと。もともと中盤〜後半くらいに行こうかなぁと思っていたのですが、今月はいつ山に行けるかわかりませんし、行ける時に行ってしまおうかなと。
明月院は北鎌倉駅から歩いて行ける距離です。開花の報を聞いてか観光客も多く、改札には長蛇の列ができるほど。
まっすぐ向かっても良かったのですが、ちょっと買い物がてら線路を挟んで向かい側のコンビニへ。
そして止せばいいのに地図も見ずに適当に歩いたら、気がつけば明月院でなく鎌倉駅方面へと歩いてしまっていました。
慌てて引き返します。
結果的に北鎌倉の道を少し歩くことになりましたが、軒先の紫陽花や寺院などなかなか風情のある道でした。
気を取り直して本来の目的地である明月院へ。
拝観料を払って中に入りましたが、結構な人の数。さすが鎌倉。
入ってすぐに淡い色の紫陽花が出迎えてくれます。
まだ色づき始めのものが多く、ちょっと早かったかなーという印象でしたが、それでも数千本の紫陽花はなかなか見事。
この日は思いっきり晴れていて絶好の山歩き日和でしたが、紫陽花を撮るにはちょっと光が強すぎたみたい。
光の反射が強すぎるものが多くて、日陰で撮ったもの以外はあんまり良い感じになりませんでした。
明月院自体は見所も多いのですが、しかしそれ以上に人が多くてギブアップ。
ちょっと変わった色の紫陽花を撮ったところで、そろそろ山に向かいたくなったので引き返してきました。
お寺の外にも紫陽花がたくさん。
これから鮮やかな「明月院ブルー」になっていくのでしょうか。
明月院〜大平山
さて、ここから鎌倉アルプスを登るには、一旦明月院の入り口付近に戻るのがベター。
明月院の通りを左手に進み、閑静な住宅街を歩きます。
道標のあるこのT字路を右手に曲がって少し登ります。
そして登った先、この十字?路の左手にる明月谷登山口があります。
事前に情報を仕入れておかないと、なかなかこの道順はわかりづらいかも。
携帯アプリの登山地図にもコースが載っていないことが多いので、紙の地図を用意したほうが良いと思います。
登山道に入るとやや幅の狭い、静かな山道が続きます。
この湿っぽい感じ、なんとなく南高尾山稜に似ているような。
鎌倉アルプスは結構分岐も多いのですが、道標もちゃんとあるので問題なし。
ひたすら瑞泉寺方面へと進みます。
道はよく整備されていて、リスクを感じるところはほとんどありません。
岩の表面が砂っぽくさらっとしていて、やや滑りやすいかな?
そう、こんな感じで。
これ、岩を削って道にしたんでしょうか。なかなか他の山では見ない光景です。
これは……なんだっけ。十王岩だそうです。
鶴岡八幡宮のちょうど裏手に位置していて、振り返ると鶴岡八幡宮から海までの真っ直ぐな道がよく見えます。
道の脇になんか登れそうなポイントがあるので登ってみたら、おじさんが。
ロープもあります。落差は大したことないのですが、やっぱりこの地質?
雨降った日は結構ズルッといっちゃいそうですよね。
分岐点……すぐそこに民家があるんじゃが。
アルプスの名を冠してはいますが、里山……というか裏山ですね。
すれ違う人の会話も鎌倉ローカルな単語をよく耳にしました。地元の方に愛されている山なのでしょう。
なんか他の山と違うんだよなーと思っていたのですが、これ。
シダっぽい草が多いんですよね。独特の岩の道とシダ植物、それがこの山の特徴かも。
木の葉から透ける日の光。最近よくこういう写真を撮っていますが、この日のベストショットはこれかも。
彩度高めの色がきれいです。
そんなわけで、てくてく歩いて約一時間。
あの木々のトンネルの先が鎌倉アルプスの最高峰、大平山です。
まぁ、標高は150mちょっとしかないんですけどね!
大平山〜鎌倉市街
大平山はこんな感じでちょっと開けています。
少し下った先が広場のような感じに。
木陰で休みながら、少し早いお昼ご飯という人も見掛けました。
私もこのあたりでご飯にしようかな、と思っていたのですが。
昼頃には下山できそうだから、下りてからどこかお店に入りたい気分になりスルー。
そのまま歩きます。
山頂付近のゴルフ場の脇の道を歩いて、ふたたび森の中へ。
6月の日差しはさすがに、ちょっと暑いですね。
そんな感じで大平山から少し歩いたところには、こんな広場が。
ここが天園……かな?
このあたりもお昼ご飯スポットにちょうど良いですね。
数はさほど多くないですが、こちらにも紫陽花が少し咲いているのを確認しています。
そこから少し下ったところにあるのが天園休憩所。
高尾付近でよく見かける「茶屋」みたいな感じですね。
このあたり、紫陽花がとてもよく咲いています。
休憩所の方が丁寧に育てていらっしゃるのでしょうか、種類も豊富で明月院にも劣らぬ紫陽花スポットでした。
小ぶりなものが多いですが、色鮮やかで良い感じ。
こちらは花冠のような咲き方が可愛らしい。
そして広がる竹林。
このあたりも分岐が多いですが、やっぱり瑞泉寺を目指して進みます。
金沢文庫方面に向かってしまうとそこそこの距離になってしまいます。まぁ、鎌倉アルプスは行動距離が短いので、それでも全然問題はないのですが。
下山ルートにはヤマユリも咲いていました。
個人的には、ヤマユリといえば高尾のイメージ。高尾山から陣馬山へと向かうコースにはよく咲いていますね。
そして道なりに歩いて、この階段を降りればゴールです。
12時ちょうどくらい、カメラで遊びながらのゆっくりなペースでしたが、2時間くらいで下山してしまいました。
そういえばこの日はなぜか、いつもよりいっぱい写真を撮っていました。
最終的に32GBのメモリーカードを使い切ってしまうほど。一日でそんなに撮ったのは初めてかも。
下山してから鎌倉の市街地に出るまでの道が一番、紫陽花がきれいに咲いている場所かもしれません。
赤や紫、青など色とりどりの紫陽花が咲いています。
そういえば紫陽花は土壌の酸性度によって色が変わるのだとか。
さて、お昼を食べるまえに下山してしまったので、これからどうしようか。
などと考えながら公園でのんびり。
鶴岡八幡宮が近いので寄ってみます……うわぁなんだこの人混み。
やってられっか、スルーだスルー!
天気も良いので、鎌倉の街は人でいっぱい。
登山ウェアにグレゴリーの30lを背負っているような私は完全に浮いています。
あ、でも鎌倉アルプスでも浮いてましたね。普段着で登れる山でした。
横須賀観光
これ以上人混みの中に居るのは嫌だ!
ということで比較的近い場所にある、横須賀に向かってみます。
先日の江ノ島同様、そこに何があるかは全然知らない私。
駅を出たら早速港が見えてちょっと一安心。どうやら人もそんなに多くはなさそうです。
あれは軍艦だな?うん、きっとそうだ。そうに違いない。
駅前のヴェルニー公園は、ちょうど薔薇が見頃でした。
紫陽花もそうでしたが、薔薇もまた撮るのが難しいですね。
PLフィルターを効かせすぎるとのっぺりするのかな……?
続いて横須賀の市街地を目指します。
横須賀というと私のイメージでは横須賀鎮守府とかつよきすの舞台とか、あとはHIDEの故郷だったりとか。
うーん、偏ってますね?
なんとなく歩ければ良し、という気分だったので、まずは横須賀の街をぶらつきながらお昼ご飯のお店を探すことに。
というわけで「横須賀ビール」さんでカレー&黒ビール。
横須賀といえばカレー。そしてカレーといえば黒ビールですよ。
続いて三笠公園へ。かの戦艦三笠が記念艦として残されている公園です。
戦後の混乱やら何やら、面影の残る箇所は少ないと思いますが、それでもこうして見るシルエットはなかなか。
砲台はコンクリート製とのことですが、動きます。すごい。
他にも色々。中には模型もずらっと並んでいたり。
がっつり写真に収めて、満足して帰路につきました。
鎌倉アルプス登山を終えて
振り返ってみればこの日の総歩行距離は約23km。両神山を歩いた時よりも長かったです。
鎌倉アルプス自体は短いですが、他にも鎌倉や横須賀、あるいは江ノ島などを観光しようとすると結構な運動量になるかもしれません。
体力と相談して、無理のない範囲で是非。
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