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鋸山:海抜0メートルへと至る山

2018年12月30日2023年09月30日登山:房総・三浦

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

330m

標高差

330.0m

累積標高(登り)

343m

累積標高(下り)

361m

行動距離

7.90km

行動時間

2時間36分

コース定数

10.7

アクセス

往路:〜JR内房線 浜金谷駅
復路:JR内房線 保田駅〜
次は雪山へ……と思っていたら年の瀬に寒波到来。 風も強くなるようで、さすがに雪山は無理だろうということで別の山で息抜き。 今回は手軽に登れて、下山後に温泉に入れる山。そして天気が良い山……ということで色々探してみたら、房総の鋸山がきれいに晴れてくれそうな雰囲気。

鋸山といえば名所「地獄のぞき」。結構混むと聞きますが、一部の人には別の意味で有名ですね。
あの「TopGear」のGT-R vs 新幹線、そのゴール地点にもなっているのがこの鋸山。
今回はそんな、一度は行っておきたいと思っていた山なき千葉の名山、鋸山に行ってみます。

浜金谷駅〜鋸山山頂

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房総というと遠いイメージがありますが、新宿から特急で一本。
登山口へは駅から徒歩で向かうことができるので、アクセスはそこまで悪くはないですね。

最寄駅の浜金谷駅に着いたのは9:40頃。この時間でも登山には全く問題ありません。

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一部コースは閉鎖中。
今回は一番メジャーそうな車力道コースから行ってみます。

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分岐点。結構気合いの要りそうな階段ですね……。
この階段を登らず、分岐を左側に進むと車力道コースへと向かうことができます。

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花が咲いていました。椿でしょうか?
伊予ヶ岳に登った時も感じたのですが、房総の山は季節感が他と違う気がします。

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他にもこんな花とか。水仙でしょうか?

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しばらく一般道を通って、ようやく車力道コースの登山口へとやってまいりました。

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鋸山はかつて採石場があり、今回の車力道コースは採石された石を麓へと運ぶのに使った道なのだとか。
登山道にはその痕跡が色濃く残っています。

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そんなわけで車力道コースは歴史ある、よく整備された道でした。
……って、なんか階段多くない?

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そうして登っていくと……こんな場所に。
見事な絶壁。石切場跡ですね。

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もう2018年も終わろうかという時期ですが、房総の山にはまだ紅葉が残っていました。
このあたり、春は結構早い時期に桜が咲きますね。

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山肌を削られていることもあって、このあたりは結構高度感のある道なのですが。
こんな感じで手すりが設けられているので、高いところが苦手な人でも安心。

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結構急な階段を登りきったら、尾根道はすぐそこ。

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というわけで、尾根道に出ました。
期待通りの良い天気。展望台が気になりますが、まずは山頂へと向かいます。

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鋸山の山頂は地味で、油断してると見落として通り過ぎてしまうほど……と聞いています。
このあたりは山と高原地図にも載っておらず、普段は使わないYAMAPの地図を頼りに山頂を目指します。

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いくつかの小ピークを越えて山頂へ。
北側の展望が良いので、聞いていたほど地味ではないかも?

鋸山山頂〜日本寺

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長居するほどではないので、山頂から離れて尾根道を戻ります。
先ほどの分岐から、今度は展望台の方へ。

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というわけで山頂から約10分、東京湾を望む展望台に到着です。
名前の通り房総半島と東京湾を見渡せて、また地平線の奥には雪化粧を纏った富士山も。
天気が良かったので、遠くに伊豆大島も見えました。

少し早めですが、ここで腰を下ろしてお昼ご飯。
前回と同じパスタなので、写真は割愛。

急な階段はちょっとスリルがありましたが、難易度も低いので家族連れで登る方も多いようです。
この日も戦うお母さんの怒号がサラウンドで山に響いて……お、お疲れ様です。

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山頂の景色を堪能したところで下山。さて、どうやって帰ろうか。
せっかくなので地獄のぞきの方へと行ってみようということに。

展望台からは進むことができないので、一旦途中まで下山してしまいます。
石切場跡のあたりまで一度引き返してから、分岐を別の方向に進む必要があります。

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というわけで道標に従って歩いていたら、ステージのような広々とした場所に出ました。
そして行き止まり(笑

このあたり、分岐は時々あるのですが、YAMAPだと地図がアバウトなので方向が読みづらいですね。

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ステージの手前、こんな感じの朽ちた機械があるあたりから裏道を通ります。
日本寺と書かれた道標が見えてきたら正解。そのまま日本寺を目指して進みましょう。

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この階段を登り切れば日本寺の北側の入り口に着く……のですが、ここはなかなか急。しかもちょっと滑りやすい。
観光客が間違ってこっちに入ると……結構危ないですね。

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というわけで、ここから先は日本寺。拝観料は600円です。
受付のおじちゃんがめっちゃ親切に、中の見どころを色々説明してくれました。

日本寺〜漁協直営食堂ばんや

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日本寺に入ると早速スケールの大きな仏像が。
実はここ、日本寺北管理所のあたりが冒頭で話した、TopGearの番組のゴール地点。

映像にもしっかり、この大仏が写っています。

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そしてここからは観光地。
すれ違う人と挨拶をすると変な目で見られるであろうエリアです。

せっかくこちらにきたので、噂の地獄のぞきに行ってみることに。

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道順通りに歩いて、最後に長い階段を上ると展望エリアにやってきます。
その展望エリアのちょっと先に飛び出ている岩が鋸山の名所、地獄のぞき。
……なるほど、確かにこれは高度感ありそうですね。

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……でも混んでるので、並ぶのは止めておきました。
山好きなら近くの伊予ヶ岳山頂にも同じようなスポットがあるので、そちらに行ってみましょう。

https://www.crowsclaw.info/archives/2025

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展望エリアから見る富士山がきれい。
晴れる山を探して房総まで来たんだから、いい景色を見せてくれないと困ります。

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展望エリアで少し景色を撮ったら、さくっと下山することに。
ここからの下山ルートとなると、保田駅方面へと歩いて降りるか、ロープウェイを使って浜金谷へと戻るかの二択。

保田駅から浜金谷へは、歩道のないトンネルを越えたりしないといけないため非常に危険なのだとか。
なので、浜金谷駅に戻ろうと思ったら保田駅まで向かって電車を待つ必要があります。
電車も一時間に1〜2本しか通りませんので、車を浜金谷に停めていたりしたら、ロープウェイで降りてしまった方が楽ですね。

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途中にあるのがこの大仏。奈良の大仏よりでかいらしいです。
前長30mくらいあるそうなので、お台場のガンダムよりでかいですね。

ちなみに牛久の大仏は120mあるらしいです。
イデオンかよ。

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ロープウェイを使わずに登ってくる人はあまり多くなく、落ち着いた雰囲気で歩くことができます。
まだ秋が残っていて、道の和の雰囲気と合わさって非常にいい感じ。
晩秋のあたりに歩くのが良いかもしれませんね。

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最後にこの鳥居をくぐれば、鋸山の登山もおしまい。
浜金谷駅に戻って、温泉入って帰るかなーと思っていたら。

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海。そして砂浜!
山を降りたらそこは海だった。房総なんだからそりゃあ海もあるでしょうが、こういう体験は初めてですね。
そんなわけで、せっかくなので砂浜を歩いて駅まで向かってみます。

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……駅まで、のつもりが駅の先まで歩いてしまいました。
保田駅から1kmくらい歩いたところにある「漁協直営食堂ばんや」。
ここに人工炭酸泉があると聞いて、予定を変更してやってきました。

電車待って一駅で降りるより、少し歩いてここに来た方が楽かなーと。
さすがにオーシャンビューとかはありませんが、ぬるめのお湯で長く浸かれるので、個人的にはなかなか悪くない感じ。

今回はスルーしましたが、食堂では海鮮丼、売店では魚の干物なんかも売ってました。
漁協直営なので、味の方は期待できそうな気がします。

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というわけでお風呂で疲れも癒して、さて帰るかーというところで日没の時間に。
せっかくなので三脚を取り出して、夕焼けを撮ってから帰路につきました。
タイムラプスも撮ったので、その後1時間くらい電車を待つことになりましたが……(笑

さて、そんなわけで今回の鋸山。
前回の南山と同じく、難易度が低くて見晴らしの良い山なので、初心者の方にもお勧め。
そして山を降りたら最後は海と温泉と海の幸。房総ならではの魅力が詰まった良い山だと思います。

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