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三つ峠山:富士のお膝元で紫色の花見登山

2019年11月24日2023年09月30日登山:富士・御坂

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

1785m

標高差

1170.0m

累積標高(登り)

1291m

累積標高(下り)

1054m

行動距離

15.25km

行動時間

5時間03分

コース定数

27.2

アクセス

往路:~富士急行 三つ峠駅
復路:富士急行 河口湖駅~
これだけ色々行っても、まだまだ登りたい山がある。 なので今年から、登りたい山リストを作ることにしました。 今年は週末の天気が軒並み悪く、また秋には台風や大雨の被害も甚大で、なかなか登る機会に恵まれませんでしたが……。

リスト化してみると偏りも見えてくるもので、今回は比較的近場でありながら全く足を踏み入れたことのなかった山域へと挑戦してみました。
富士山周辺の御坂山系、その中でも特に人気の高い三つ峠山に初挑戦です。

とは言っても既に登ってから2ヶ月ほど経っているのですが。
最近忙しかったり、DTMにハマったりしていて山日記の更新頻度が遅め。

三つ峠駅〜開運山

よく晴れたとある週末。天気も良いので比較的近場で、どこか印象に残る山に登ろう、と思い立ってリストを眺めていたら目に留まったのが三つ峠でした。
もう少し涼しくなってからでもいいかな、とも思ったのですが、本命の東北方面の天気があまりよろしくない。
本格的に秋が始まってしまうと紅葉を追いかけるのに精一杯になってしまうだろうということで、今のうちにと登ってみることに。

個人的には大月を越えると遠いと感じますが、アクセス自体はそこまで悪くなかったりします。駅から歩いて登山口まで向かえるので、行動開始時刻も割と早めに設定できます。

そんなわけで富士急行の三つ峠駅へとやってまいりました。
ヤマノススメの舞台にもなったということで、駅でもアピール。

……でも、ここ本当に女子高生が気軽に登れる山なんでしょうか?
今回のコース、そこそこ長いですよ。

三つ峠グリーンセンターを経て登山口へ。しばらく一般道歩きが続きます。
この一般道歩きが長いので敬遠する人も多いと聞きますが、道中見どころも多いので割と飽きないと思います。

途中、少し一般道から逸れて椛並木を通ったり。
秋に歩いたらなかなか見応えありそうですね。

一本だけ、既に上の方が紅葉しているものがありました。
残念ながらこれ一本だけで、他には見掛けませんでしたが……。

砂防ダムとセットで見上げる三つ峠山。
こうして見ると結構高く感じますね。まぁ、今回は標高差も1000m以上あるんですが。

一般道の終わりとともに登山口へ。
メジャーな山なので登山道もよく整備が行き届いています。

秋というにはまだ緑が多く残ってましたね。
それどころか、この日は30度前後まで気温が上がったとか。
低山に登るにはまだちょっと暑い季節だったかなぁ。

歩きやすいですが、なかなか手加減してくれない感じの登りが続きます。
実はこちら側から登るこのルート、序盤のこの登りが一番キツい。

よく登山レポートにも出てくる「股のぞき」付近から見える富士山。
そういえばこの時期は、まだ冠雪もしていなかったんですよね。
紅葉のことも考えると、これはちょっと季節を間違えたかな?なんて思ったりして。

微妙な時期かと思いきや、ある程度登ったところでトリカブトの花の群れ。
以降下山するまでずっと、登山道の脇にはこれでもかと言わんばかりに無数のトリカブトの花が咲き続けていました。
川苔山などにも群生している場所はありますが、ここまで広範囲で咲いているのは珍しいかも。

馬返しを経て、登山道はややガレた登りに変わります。
やや斜度も増して、今回の登りで一番キツいエリア。

八十八大師と呼ばれるお地蔵様エリアまでやって来ると、一旦急登は一区切り。
ここから先、道は比較的緩やかなトラバースに変わります。

トリカブトもこのあたりが一番見応えある感じ。
本当に、至る所に青紫色の花が見えます。

木々の合間からは目指す山頂が。
結構登ってきたような気もしましたが、まだまだ先は長いですね。

途中、ややリスクを感じる崩れ気味のトラバースも。
柵となるはずのトラロープも地面を這っているので、ここで足を滑らせたら危険。
すれ違う時は手前側で、先に来た人に道を譲りましょう。

そのまま進んでいくと、ほぼ垂直の岩肌が見えてきました。
どう見ても人が登るような場所ではない気がするのですが……、とても手の届かないようなところにクライミングの痕跡があったりして。

この日は本当に天気も良かったので、かなり多くの方がチャレンジしていました。
こうやって見ている分にはなかなか楽しそうなんですが。やっぱり高いところは怖いよね。

そんなクライマー達を眺めつつ、初心者ハイカーの私は岩に取り付くこともなく登山道を進みます。
そして何やら分岐が。

どちらも山荘へと至る道のようです。
三つ峠って書いてあるしこっちに進むぜ!って自信満々でこちら側を登っていったんですが、案の定というか何というか遠回りでした。
ちなみに写真撮ってないんですが、実はこのあたりが一番キツかったです。階段が……。

太腿を刺激してくる急な階段を制覇したら、何やら見えてきました。

というわけで三つ峠山荘の裏手のあたりに到着。
どこから持ってきたんでしょうね、この車。

山荘のあたりは広々としていて、ここでベンチに腰掛けてランチでも……という気分になるのですが、ぐっと堪えて。
すぐそこに見える開運山の山頂を目指します。

富士山もよく見えるビクトリーロード。

もふもふしてそうで、でも触ってみるとちょっとチクチクする植物。

さてラストスパート!と思ったら、天まで伸びそうな階段が。
ここにきて階段はヤバいですよ!

三つ峠山荘からも見えた、電波をなんとかする巨大な板。NHKの施設らしいです。

振り返ってみると山荘がこんなに小さく見える。
このミニチュア感がなんか良いですね。

そんなわけで最後の難関、長い階段を登り切ってようやく三つ峠、開運山の山頂に到着!
雲も出始めてきましたが、富士山も拝むことができました。

開運山〜天上山〜河口湖駅

関東の山は富士山を見て登るもの。
ここ三つ峠は、そういう意味では最高のビュースポットのひとつかも。

見晴らしのいい山頂ですが、広さはそこまででもないので景色を堪能したら降りることにします。
隣の御巣鷹山にも行けそうでしたが、あまりピークハントな気分ではないので山荘方面へと向かったのちに昼食。

今回は荷物の省スペース化を狙って、いつもの浅型ではなく深型で。
定番のイワタニプリムスのクッカーですが、NS加工されているので煮るも良し、焼くも良しでかなり便利そう。

ランチの後は、毛無山を経て天上山へ。
これまでの急登とは打って変わってなだらかな尾根歩きになります。

穏やかな分、距離は長いですけどね。
開運山までで全体の1/3くらい。残り2/3の距離をゆっくりと降っていきます。

つまらない樹林帯歩きかと思いきや、時々姿を見せるトリカブトが和ませてくれる。

鉄塔も撮ったりして。
今回はなかなか良い感じに撮れたんじゃないかなーと。

そんなことをしているうちに、富士山は雲の帽子を被ってしまいました。

時々カメラを構えながら、淡々と登山道を降りていきます。
絵になる道が多くていいですね。

そうしてやってきたのが最後のピーク、天上山。
海外からの観光客の方も多いですね、さすがは日本が誇る富士山のお膝元。
日光も海外からの人気は高いようですが、こちらはそれ以上かも。

天上山からはサクッと降りて、そのまま市街地を歩いて河口湖駅へ。
観光客でごった返す駅前をすり抜け、鈍行の座席をゲットしたら、この日はそのまままっすぐ帰宅。
山のあとのビアバーや温泉も良いですが、ソロ登山ならそんな締め方もたまには良いかなぁ。

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