大菩薩嶺:台風被害を避けて上日川峠から丸川峠へ
2019年11月26日2023年09月30日登山:奥秩父・大月
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
2057m
- 標高差
1231.0m
- 累積標高(登り)
491m
- 累積標高(下り)
1250m
- 行動距離
11.32km
- 行動時間
4時間03分
- コース定数
16.3
アクセス
往路:~JR中央本線 甲斐大和駅 > 大菩薩上日川峠線 上日川峠BS
復路:甲州市民バス 大菩薩峠登山口線 大菩薩の湯BS > JR中央本線 塩山駅
そうは言っても登山はアウトドアであると同時に、私にとっては貴重な運動の機会。あまり長期間のブランクは健康にもよろしくない、ということで、なるべく被害の少ないところを探して行ってまいりました。
そんなわけで今回は、台風直後から比較的被害が少ないとの情報の出ていた大菩薩嶺を選んでみました。
既に2回登っているので目新しさはありませんが、なるべく長い距離を歩きたいということで上日川峠から登って、丸川峠を経由して降りるルートで歩いてみています。
上日川峠〜大菩薩嶺
被害が少ないとは聞いていたものの、実際にはバスの上日川線が崩落のため通行止めになっていたようで、この日はその再開から僅か数日。
崩落箇所でバスを乗り換えて上日川峠へと向かいました。
事前の情報で既に知っていたことではありますが、紅葉の具合はあまり良くなさそう。
気温も例年より高かったようで、色づく前に落ちてしまうものが多そうです。
やはり大菩薩嶺は緩め。2000m超の山とは思えないくらい登りやすいです。
3連休の中でも天気のいい日を狙っての登山だったのですが、大菩薩峠に着いてみればこんな感じ。前回に続き、見事にガスっちゃってますね。
この稜線を青空の下歩くチャンスが……、またあるといいんですが。
次は友人を連れて登ってみたいですね。上日川峠をぐるっと一周するルートなら、奥多摩の山々より全然楽ですし。
曇り空と秋の山。
今まで夏にしか登っていなかったので、彩度低めでちょっと物足りない。
2000m地点まであっという間。
ほんと、山というものを勘違いしてしまいそうなほど簡単な道です。
振り返れば稜線も……うーん、晴れていれば良い景色なんですが(笑
もうちょっとだけ登ります。
山頂を前に、雷岩のあたりで早めの昼食。
時折青空も見えましたが、この時期は停滞中は風が冷たいです。
手袋があってもよかったくらい。
昼食の後は、相変わらず展望のない山頂へ。
本当に何も見えないので、ピークハントしなくていいかもっていうくらい。
しかし今回の主目的はここから先。
初めて2000m級に登った数年前を思い出しながら、丸川峠へと向かうのです。
大菩薩嶺〜丸川峠〜大菩薩の湯
大菩薩嶺は人気の山ですが、山頂から先に進むとそれまでの賑わいが嘘のように静まり返ります。
この日は比較的早めに行動していたのですれ違う人もそれなりにいましたが、陽の当たらない山の北側を延々歩くのは、以前は結構心細かったような。
しかしさすがは百名山。
行きかう人は疎らでも、こんな感じでよく整備されています。
こんな感じで気がつけば丸川峠へ。
午後1時くらいでしょうか、この時間帯になってようやく雲が切れてきました。
ザックを下ろして一息ついたら、さっさと先に行ってしまいます。
ここからが結構長くて道も急だった記憶があり、早めに行動してしまおうと少し急ぎ気味。
手を使わないと降りられないような急登の連続、というイメージだったのですが。
久々に歩いてみるとそこまででもないですね。もちろん、往路ほど緩い道ではないのですが。
紅葉した木々を見上げてみる……うーん、やっぱり今年はハズレかも。
でも道の雰囲気はどこか牛ノ寝通りに似ていて、時期さえ合えば真っ赤な紅葉も見られそうです。
ある程度進んでしまえば割と歩きやすい道。
山と高原地図に急登と書いてある場所以外はだいたいこんな感じかな?
なので、体力があればこちらのルートもお勧めです。
この日唯一の紅葉ショット。
登山道の中でこの一本だけ、きれいに赤く染まっていました。
他はだいたいこんな感じ。
まだ緑が残っていたりします。
道の両側から沢の流れる音が聞こえてきたら、そろそろ下り坂も終わり。
沢沿いの林道を歩いて登山口へと向かいます。
が、ここで本日の山行で唯一の台風被害が。沢の流れで一箇所、登山道が崩落しています。
付近を少し散策してみましたが、他に渡れる場所もなさそうなのでここを渡ることにします。
反対側からもう一枚。
写真中央の岩を足場にして渡れば、濡れることなく渡り切ることができました。
そのまま林道を下って駐車場のある登山口へ。
ここから先は一般道を歩いてバス停へと向かうのみです。距離もさほど長くはないのでダレることもないでしょう。
前回は出発が遅かったので茶屋でビールを飲んでおしまいにしてしまったのですが、今回はバス停よりさらに先、大菩薩の湯まで足を伸ばしてみることに。
というわけで、バス停から車道を5分ほど歩いて本日のゴール地点へ。
秘湯というほど秘境でもなく、かといって観光名所のような賑わいもないのどかな温泉ですが、高アルカリ性でお肌に良さそうな良い湯でした。
日の出山のつるつる温泉にも似た泉質で、個人的には登山後の温泉としては結構高得点。前回行かなかったのがもったいなかったですね。
そんなわけで大菩薩嶺。展望も紅葉もイマイチでちょっと物足りなさはありましたが、久々に丸川峠を歩けたので懐かしさに浸ることのできた一日になりました。
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