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【富士外輪】毛無山〜十二ヶ岳:怒涛の鎖場ラッシュに雪が積もる

2022年12月30日2023年09月25日登山:富士・御坂

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

1683m

標高差

840.0m

累積標高(登り)

815m

累積標高(下り)

808m

行動距離

6.2km

行動時間

3時間43分

コース定数

17.2

アクセス

往路:~JR 新宿駅 > 富士急行バス 富士五湖~新宿線 河口湖BS > 富士急バス 西湖周遊バス 十二ヶ岳登山口BS
復路:富士急バス 西湖周遊バス 桑留尾BS > 富士急行バス 富士五湖~新宿線 河口湖BS > JR 新宿駅〜
行きにくいと思っていた御坂山地エリア。 三ツ峠山に登ったきり遠ざかっていたのですが、そろそろ関東近辺の目立った低山で登りたい山は登り尽くしてしまったので、開拓も兼ねて行ってみることに。 電車で行くと結構面倒くさいのですが、よく調べてみると高速バスを使うことで意外と簡単にアクセスできることがわかりました。 バスの乗り継ぎも含めると、実は電車よりもバスの方が近かったりするんですね。 ただ、高速バスの場合は渋滞に捕まるとアウトなので、そのあたりは理解した上で利用することをお勧めします。 連休などの混雑するタイミングは避けた方が良いでしょうね。

十二ヶ岳登山道入口〜毛無山山頂

河口湖駅から1時間ほどバスに揺られて十二ヶ岳登山口バス停へ。
十二ヶ岳登山口とは名乗っていますが、まずは毛無山へと向かう登山道です。
PLフィルターを忘れてちょっとテンション下がり気味。
今日はちょっとアンダー気味に撮ることにします。

朝露の滴る檜の葉。
道は乾いていますが、もしかしたら前日あたり雨が降ったのかもしれません。

毛無山まではそこまでキツくはないかな、という印象。
標高差は600mほどあり、直登気味なので傾斜は緩くはないのですが、最初の1kmを登って尾根に取り付けば、あとは緩めの尾根道歩きといった感じ。

序盤は樹林帯が続きますが、山頂手前は背の高い木もなく、振り返れば富士山を間近に見ることができます。
富士山をここまで近くに見ることができるのは御坂山地のみでしょう。
この日はやや風が強かった影響もあり、雪が舞って煙のように立ち昇る姿を見ることができました。

毛無山の山頂は、言うほどハゲているわけではないですね。
ただありがたいことに富士山の方角は目立つ木も生えておらず、見晴らしが良いです。

少しゆっくりしていこうかなと思ったんですが、周りの人たちが目もくれずに次のピークに進むので、そういうものなのかなと私も先を急ぐことに。

毛無山山頂〜十二ヶ岳山頂

毛無山から十二ヶ岳方面に進むと、一ヶ岳とか二ヶ岳とか書かれた道標を見かけました。
最初はなんのこっちゃと思っていたんですが、これは十二ヶ岳までのピークをひとつずつ数えていたんですね。

一ヶ岳から二ヶ岳までは普通の登山道といった感じですが、二ヶ岳から先の道で、この山の本性が露わになります。
岩の急登の連続、ロープや鎖の張り巡らされた非常にアスレチックな道。
痩せ尾根っぽい岩混じりの道を降りたり登ったり。高度感はそこまでエグくはないですが、登りだけでなく降りもあるので、鎖場感は奥久慈男体山以上かも。

この日は吹き溜りがちょっと凍結したりしていて、見た目がちょっと怖かったです。
意外とツルツルではなくサクサクした踏み応えで、意外と大丈夫なんじゃないかなとも思いましたが、念のためチェーンスパイクを装着。
武器や防具は装備しないと意味がないぜってRPGのチュートリアルでも言われますし。付け外しは手間ですが、持ってきているなら使った方がいいだろうと。
恐る恐る登って踏み外すより、自信をもっていつも通り歩ける方が良いとの判断。
まぁ私の他に、チェーンスパイク使ってる人いませんでしたが。

十一ヶ岳までは鎖よりロープが多かったですかね。
ロープってなんか切れたりしそうでちょっと心許ないんですが、このあたりのロープは結構しっかりしていたと思います。
これも湿っている部分は凍結気味で、結構怖いなーと感じたのを覚えています。

さて、そんなわけで十一ヶ岳。
この吊り橋を進んだ先がこの山の核心部でしょう。
この先、橋を渡ったあとにどう進んだらいいのかわからずちょっと躊躇。
そういえば先ほど、私の前を歩いていたらしき人達が引き返していくのも見えました。

吊り橋は最初の一歩がめっちゃ揺れて怖かったのですが、とりあえず橋を渡って鎖場をクリアしてみれば、意外とちゃんとした道がありました。
本来はこの吊り橋からの鎖場の箇所が一番の難所だったのですが、この日はそこから先が雪混じりの鎖場になっていてスリル満点。
写真を撮る余裕がまったくなかったのでご紹介できませんが、結構長めの鎖場もあったりして、雪がなければ割と楽しいんじゃないかと思います。
力で登らないといけない、という感じの鎖場ではないので難易度自体はそこまで高いものではないと思います。

しかし雪があると足掛かりも探しづらく、かなり神経を使いますね。
意外と、斜面に足突っ込んでみるとちゃんと足場があったりはするのですが。

鎖場ゾーンを越えれば、あとは平和な尾根歩き。
ここまで来ればだいぶ気楽です。

そんなわけで十二ヶ岳に到達。
あんまり広くはない山頂ですが、団体が去ったあとに場所を確保して軽くランチ。
富士山もしっかり見えますし、その反対側にはアルプスっぽい雪をかぶった高山の姿も遠くに見ることができ、なかなか見晴らしの良い山でした。

十二ヶ岳山頂〜いずみの湯

十二ヶ岳からさらに先、鬼ヶ岳まで進むこともできるのですが、これ以上雪の鎖場を進むことに躊躇ったのと、下山後にすぐに温泉に入れる魅力から、西湖方面へと下山することにしました。
毛無山〜十二ヶ岳間の険しいルートとは打って変わって穏やかな道でしたが、意外と滑りやすくて苦戦。

通学路って……。いや、さすがに十二ヶ岳へと到るルートのことではないんですが。
往路で利用した十二ヶ岳登山口の近くまで伸びる山道が旧通学路らしいです。

というわけで、いずみの湯へとやってまいりました。
登山口から徒歩1分くらい、かなり近いところにある温泉です。
帰りのバスまで結構時間があったので長湯。

そんな感じで再び河口湖駅に戻って、高速バスの座席をゲットして都心へと帰っていきました。
一時間に数本のペースでバスがやってくるので、そこまで待つこともありません。
やっぱりこのあたりのアクセスは高速バスを使うのが良さそうだなぁ。

振り返り

本来ならアスレチックで楽しい山だと思うのですが、雪があると途端に余裕がなくなるので、ここは秋のうちに登っておいた方が良さそうですね。
鎖場自体は長くて数も多いですが、前述の通りひとつひとつの難易度自体はそこまで高くないので、少し慣れてきたあたりで挑めば結構楽しめると思います。

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