於茂登岳:雨露を掻き分けて沖縄県の最高峰へ
2019年04月11日2023年09月30日登山:その他の地方

登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
525.5m
- 標高差
395.5m
- 累積標高(登り)
382m
- 累積標高(下り)
383m
- 行動距離
5.03km
- 行動時間
1時間49分
- コース定数
8.8
アクセス
往路、復路ともに:タクシー
於茂登岳登山口〜於茂登岳山頂
関東に住んでいると、ちょっと端の方に行けば魅力的な低山が多いので、あまり遠くまで出掛けるということがありません。
今までで一番遠いのは尾瀬の燧ヶ岳か北アルプスか。
いずれ東北や九州の山にもチャレンジしてみたいなーと思っていましたが、予想外の展開で意外なところに行ってしまいました。
それが日本の西の端、沖縄県の最高峰。於茂登岳です。
とある用事で石垣島へと滞在していた3月某日。半日ほどぽっかり空いたスケジュールを見て、観光するかビール飲むか…と思いつつゴロゴロしていたら、ふと思い浮かんだ一言。
そうだ、山に行こう。
沖縄は雨が多いらしく、この日も朝までしとしと降っていたのですが。でも、行くと決めたら行く。
そんなわけで適当にタクシーを捕まえて登山口へ。
ちなみに石垣島の市街地から登山口まで、タクシーで3000円くらい。下山後は用事もあったので、運転手さんにお願いして下山後のタクシーを予約。
於茂登岳の山の中や登山口付近は電波が通じにくいので、先に予約しておいた方が確実だと思います。
ちなみに少し歩きますが、一応バスで行くことも可能です。本数は多くないので、その場合はしっかりスケジュールを立てて登った方がいいですね。
登山口からしばらくは歩きやすい林道が続きます。車種によってはここまで入ることもできるみたい。
熱帯地方の離島ともなると、植生が関東とは全然違いますね。
杉がないだけでもありがたい……。
少し歩くと開けた場所に。ここからが本格的な登山道になります。
歩けそうな道がいくつかありますが、山頂へ行ける道にはちゃんと標識があるので見落とさないように。
私は見落として、ちょっとだけ別の破線ルートを歩いちゃったんですが。
序盤は穏やか。割と踏み跡もしっかりしていて迷うことはなさそうです。
雨上がりなのでめっちゃぬかるんでましたが。
道の脇にはシダっぽい植物が。
石垣島に熊はいないと思いますが、季節によってはヘビやヒルには注意が必要だとか。
この時期は割とギリギリのタイミングだったのかも?
雨は上がっていましたが、草木の露であっという間にびしょ濡れに。
どのレポート見てもこの時期はこんな感じっぽいので、最低でも長めのゲイターはあった方が良さそうですね…。
於茂登岳は序盤から一定のペースで標高を上げていき、最後は尾根のようなところを歩きます。
途中でロープとかもあったりしますが、まぁ登りでは使わなくても大丈夫な感じ。
ただ、最後の尾根歩きは結構大変。結構藪っぽい感じで心が折れそうになる(笑
写真には撮っていませんが、屈んで掻き分けて通らないといけないくらい。
道ははっきり見えますが、ちくちく刺さるので長袖の方が良さそう。私は半袖だったので、あとで痒くなりました。
藪を超えたら、何かの施設っぽいところへ。残念ながら立ち入り禁止です。
ちなみに左手に見えるやつが藪です。
そして最後にひと歩き。
着いたぞ、山頂!
というわけで標高525.5m、於茂登岳山頂に到着です。
於茂登岳山頂〜於茂登岳登山口
絵にならない感じなので撮ってませんが、山頂には石垣島の市街地からも見える、電波塔みたいなのが立ってます。
狭くはないので、ここでゆっくりすることもできなくはない……かな?
天気はイマイチですが、見晴らしは良好……とまではいきませんね。
やや藪の背が高くて、カメラを持つ手を伸ばしてようやくこんな感じ。
島内随一の標高だけあって、風が強い!
濡れた身体が冷えるので、あまり長居はせずにさっさと降りていきます。
再び藪の中へ。
登りは全然大丈夫だったのですが、下山時は滑りまくって大変。濡れた粘土質の斜面が結構な難敵で、木々を掴んだりロープにしがみついたり。
転んだら最悪なので割と必死。
藪に悪戦苦闘していたので登りでは気付かなかったのですが、こんな感じで景色のいいところもあったんですね。
降りきってしまえばあとは楽。
順調なペースで、予想よりもかなり早くに下山することができました。
最初に書いたように登山口付近は電波が届きにくいので、車道をしばらく歩いてからタクシー会社に連絡。
予約していた時間を少し早めてもらいました。
まだ3月だというのに道端には蝶の姿が。都心とは気候の違いを感じますね……。
運転手さんに、観光客はこんなとこ来ねーよ?と笑われつつ。宿に戻って泥と汗を流して初の沖縄登山は終了。
於茂登岳は易しいようで易しくない山だからなのか、さほど人気はないようですね。
もっといい季節に、海の見える山へ行けたらいいなぁ。
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