陣馬山〜生藤山:笹尾根の冬と春の境目
2019年04月14日2023年09月30日登山:高尾・奥高尾
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
1019m
- 標高差
819.0m
- 累積標高(登り)
970m
- 累積標高(下り)
1115m
- 行動距離
17.01km
- 行動時間
5時間39分
- コース定数
25.6
アクセス
往路:~JR中央線 高尾駅 > 西東京バス 陣馬高原下BS
復路:神奈川中央交通 鎌沢入口バス停 > JR中央本線 藤野駅~
オチを先に言ってしまうと山の桜は撮れませんでしたが、数年ぶりの奥高尾エリアに懐かしさを感じた一日でした。
陣馬高原下〜陣馬山
今年の山の桜、第一弾は生藤山に決めた!ということで、生藤山から陣馬山へ縦走しようと京王線に乗り込んだのですが。
高尾駅から中央本線に乗る予定だったのですが、数分ほど遅延したのか、接続が悪くて既に出発した後。次の便まで20分くらい待つことになります。
藤野駅から出るバスの間隔は一時間に一本程度。このまま待つよりも、陣馬山方面から縦走したほうが手っ取り早い、ということで高尾駅から陣馬高原下へ向かうバスに乗り込みます。
https://www.crowsclaw.info/archives/438
結果的に3年前、登山を始めてから初めて、高尾〜陣馬山エリアの外へと出た時と同じルートを辿ることに。
そんな経緯を経て久々の陣馬山。
笹尾根に行くなら和田峠経由で登ることになるので、敢えて陣馬山へと向かう必要はないのですが。でも何となくこっちを登っちゃうよね。
もちろんルートは新ハイキングコース。初めて来た時はその傾斜にビビったりもしましたが、テント泊やアルプス登山にまで手を広げた今の私が恐れるような道じゃない!
……とか余裕ぶっこいてたら足攣りました。
寝不足と水分不足、そしてオーバーペースが原因だと思います。
久々に歩いてみると、やっぱりこの新ハイキングコースはそれなりに身体を鍛えられるコースだなぁと思います。
よく整備されていて歩きやすいですが、陣馬高原下から一気に陣馬山まで登り切るコースなので結構体力を使います。
……といっても、奥多摩の急登よりはユルいですが。
そんなわけで久しぶりの高尾エリアに懐かしさを感じつつ、陣馬山の手前まで登ってきました。
ここは陣馬山から少し下ったあたりの場所なのですが、ツツジが咲く頃には花で覆われて綺麗です。陣馬山で一番好きな場所かも。
それにしてもよく整備された道です。
この日も重機が数台入ってがっつりメンテしてました。
そんなわけで陣馬山へ到着。展望はゼロ、完全にガスに覆われています。
陣馬山は見晴らしがいいので、晴れている日に来ないと面白みも半減ですね。
形がアレなオブジェもとりあえず撮っておく。
まぁ何と言うか、アレですよね。
陣馬山〜生藤山
一息ついたら陣馬山を降りて、早めに和田峠の方に抜けてしまいます。
今回は躊躇うことなく階段のあるルートを選択。
10分ほどで和田峠に降りてまいりました。
このゲートの先にこれから登る笹尾根への道があるのですが……、一般車両でもここまで登れるからでしょうか、割と物騒な雰囲気。
和田峠から伸びる林道を少し歩いて、この道標から笹尾根へと登ることができます。
序盤は道も狭くて、草木も伸び気味。
これから先の道が、人気のある高尾〜陣馬とはひと味違うものであることを示すかのような。
といっても道が荒れていたりとか、そういうことは全然ありません。
秀麗富嶽十二景とか、そのあたりの雰囲気に近い感じ。
でも、木々の手入れは……あんまりされてなさそうですね。
発砲危険て。
このあたりでは野生動物より登山客の方がレアってことですか!?
醍醐丸までひたすら登りが続きます。
このあたりでふと、実は前回歩いた時の記憶がほとんど残っていないことに気付く(笑
和田峠から約30分、醍醐丸へと到着です。
八王子市の最高峰なのですが、醍醐丸自体には山頂っぽさは全然ありません。
尾根道の数あるピークの中のひとつ、って感じ。
頭上から何かを感じて、見上げてみれば雨のあと。
このあたりは前日に降ったのでしょうか。
続いて次のピークへ。ここはちょっと荒れ気味、こんな道歩いたっけ……?
結構傾斜がキツい!
登った先には大蔵里山。多分、ここは前回巻いてますね……。
だから登った記憶がなかったんだ。
東峰があるなら西峰も……と思ったけど、私には見つけることができませんでした。
ちょっと岩場っぽいところ。
3年前はこんな場所でも結構ビビってました。
登った先には連行峰。このあたりから、ピークでは標高1000mを超えてきます。
この尾根道の雰囲気、牛ノ寝通りにちょっと似てるような……?
ここまで緑の見えない、冷たくて寂しげな雰囲気が続いていましたが、ようやく葉をつけた木々とご対面。
ふと、去年登った雲取山を思い出しました。
生藤山への巻き道が見えますが……巻いちゃダメっす、ここは。
この先にある茅丸が今回のコースの最高地点ですから。
このあたりからすれ違う人の数も多くなってきました。藤野駅から生藤山に登ったのでしょうか?
陣馬山方面から向かう人は皆無ですが、逆側から登る人はそれなりにいるようです。
ちょっとだけ精神的に来る階段。
ここまで割と淡々と書いていますが、実は結構アップダウンが激しいです。
前回の記憶がほとんど残っていなくて、醍醐丸から生藤山まで平坦な道が続くものとばかり思っていたのですが、実際にはひたすら登って降りての繰り返し。
階段の先には茅丸の山頂が。
もうちょっと緑があると雰囲気も良いんですが……、まだ春はここまで登ってきてはいないようです。
山頂に咲いていた小さな花。
もう少し経つとツツジが咲き始めて、登山道が緑で覆われるんじゃないかと思います。
茅丸から少し降りて、また登り返し。残るピークはあと2つ、生藤山と三国山だけ!
しかしその前に急登が。
急登の先には生藤山の山頂が。あぁ……ここもまだ冬ですね。
以前登ったのは6月の初旬、その時は一面緑に覆われていたんですが。
こういうドラム缶とかを見ると、媚びない里山だなぁと思います(笑
生藤山〜藤野駅
生藤山の山頂はそこまで広くないので、お隣の三国山まで歩きます。
ベンチやテーブルもあるので、昼食を採るならこちら。生藤山から2〜3分で着いちゃうくらい近いです。
お昼はカルボナーラ。具材と時間がなかったので、今回は和えるだけのパスタソースで。
粗挽きの胡椒がうれしい。
昼食の後は藤野駅方面へ下山します。
朝は曇ってましたが、お昼くらいから晴れ間が見えてきました。
和田峠からの道と比べると、驚くくらい穏やかな道。
確かにこの道なら登りやすいかも。
桜の気配はありませんが、ふわふわの綿の気配はありました。
前回はここから上野原方面に降りたのを覚えています。
なんでわざわざ、こんなマイナールートに降りていったんだろう。
今回は藤野駅方面なので別方向。
あざとい感じで松ぼっくりが置かれていました。
まぁ、撮るんですが。
どこにあるんだろう、と思っていたら山道の途中でいきなり現れた『桜のプロムナード』。
テングス病という病気のためか、それともまだ早かったのか、どちらかはわかりませんが。この日はまだまだ花は見掛けませんでした。
そこから15分ほど歩けば登山口。
桜の花をほぼ一度も見掛けることなく山歩きが終わってしまいました……。
が、登山口近くの鎌沢休憩所では桜が満開。
一本だけですが、ちょうど見頃でした。まぁ、満開の桜を見られただけ良しとしますか。
そういえばここのトイレ、某登山ブログでは紙がないという話でしたが……私が入った時は大丈夫でした。
まぁ場所が場所なので、あんまり期待してはいけないのかもしれません。
そこからさらに歩いたところにバス停があり、そこから藤野駅へ行くことができます。
……できるのですが、着いたタイミングでは次のバスは1時間後。
このあたり、本当に何もないので1時間バスを待つのは結構つらい。
だから本当は藤野駅方面から、本数の多い陣馬高原下に降りたかったんですよね。茶屋もあって待ち時間も困りませんし。
朝の遅延の影響がこんなところに出るとは。
というわけで、諦めて藤野駅方面へと延々続く一般道を歩いて降りていきました。
ラスト1kmのところでバスに追いつかれたので、諦めて乗っちゃいましたが(笑
山でのペース配分は、帰りのバスのことも意識して考えないといけませんね。
ちなみに写真は、道中で見かけた河津桜です。
だいぶ葉桜になりましたね。
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