【伊豆】沼津アルプス:桜咲く静かな里山
2021年04月11日2023年09月30日登山:その他の地方
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
392m
- 標高差
389.0m
- 累積標高(登り)
972m
- 累積標高(下り)
972m
- 行動距離
13.04km
- 行動時間
5時間25分
- コース定数
24.0
アクセス
往路:〜JR東日本 東海道本線 沼津駅
復路:伊豆箱根バス 多比BS > JR東日本 東海道本線 沼津駅〜
そんなわけで沼津アルプス。本当は桜の名所ということで去年行きたかったのですが、ちょうど緊急事態宣言と桜の時期がドン被りしてしまって断念。今年は逃すまいと鈍った身体に鞭打って歩いてきました。
沼津アルプスは香貫山が桜の名所として有名ですが、そこから先はアップダウンも多くてあまり面白みはないというのが一般的な評価。それは果たして正しいのか、自ら歩いて確かめてみることに。
沼津駅〜香貫山
桜咲く山として有名な沼津アルプス、緊急事態宣言開けの初の登山は、去年のリベンジになりました。
まだ満開ではないという話を聞きつつも、翌週は天気が崩れそう。
2年連続で見逃すので、早めにアプローチすることにします。
朝早い電車に乗って、鈍行で沼津駅までやってきました。
しかしぶっちゃけた話、都心から行くなら新幹線使った方がいいです。
東京駅からロングシート席に揺られて2時間超という長さで、東海道本線ということもあって乗車率はやや高め。
寝ようと思ってもなかなか寝づらい路線なので、グリーン車でゆったり移動するか、新幹線でかっ飛ばすかの二択だと思います。
私も帰りはさすがに新幹線を使いました。
割と都会な街並みに面食らいつつ、地図を頼りに香貫山の登山口まで歩いていきます。
バスでもアクセス可能ですが、まぁ歩いても全然行ける距離でしょう。
香貫山の登山口はいくつかあるようですが、今回は川沿いの通りに面した登山口から登ってみました。
こんな感じの看板を目印に、アパートの裏手を登っていきます。
登山というと都会の喧騒から離れて云々みたいなのはよくある話ですが、香貫山の場合はそうもいかないですね。
通りを走る車の音がよく聞こえます。
香貫山へと到る道は、雰囲気はなかなか悪くないです。
よく整備されていて歩きやすいですし、人通りもそんなに多くないのでのんびり過ごせます。
登った先には桜の木が。
まだつぼみも多いですが、見応え充分。
香貫山公園にて五重の塔をバックに撮影会。
アクセスも良いですし、本数も多いのでお手軽花見登山にはちょうどいいんじゃないでしょうか。
桜の山といえば弘法山なんかも良い感じですが、こちらも負けないくらい桜に囲まれた山。
いつもだったら100mm STFなのですが、今回はSIGMAの150mmマクロを持ち出してみました。
100mm STFだと小さめの花はちょっと苦手なので、こういうシチュエーションで撮るために欲しかった一本。
道中にも桜が咲いていて、歩いていて見飽きることがない。
今年は桜が咲くのが本当に早くて、早くも道には桜の花の絨毯。
というわけで沼津アルプスの最初のピーク、香貫山の山頂へとやってまいりました。
山頂といっても趣があるような感じではないので、一呼吸置いて先へと進みます。
山頂の先、桜台には三春滝桜というしだれ桜が4本植えられています。
開花時期はソメイヨシノより1週間ほど早いとのことで、すでにピークは過ぎていましたがまだまだ見頃。
ソメイヨシノより少し小ぶりでかわいらしい花ですね。
ソメイヨシノは七〜八分咲きくらい?一歩早いかなとも思いましたが、思ったより咲いていますね。
今日はこれからどうしようか、などと考えながら桜台をしばらく散策。
このあたりは公園のような雰囲気で、何気なくカメラを構えてみても絵になります。
ぐるっと一周してから少し戻ります。
朝のうちは雲が多かったですが、少しずつ青空が見えてきました。
予定より長く滞在して、桜の写真もたくさん撮ったので今日はもういいかな……なんて考えつつ、山の裏手の展望台へ。
あいにく富士山はあまり綺麗に見えませんでしたが、沼津の街を一望できる良いスポットです。
そしてこれから行く予定だった沼津の山々も見えました。
山肌に見える斑点のような白は桜でしょうか。
行くか帰るか迷っていましたが、それを見てちょっと登ってみようかなという気分に。
香貫山〜徳倉山
というわけで、香貫山から先へと進んでみることにします。
その前に、手洗い場で水を飲んでいた猫を撮ってみる。
山の裏側から砂利道を歩いて、一旦下山。
沼津アルプスへは一度車道に出て、少し歩いてから再び登山道に戻ります。
その道中にも桜が。
まずは横山。
さほど見所のある山ではないのでさくっと次に進みます。
続いて徳倉山に向かいます。
沼津アルプスの縦走路は、時々こうして尾根道から海が見えるのが楽しい。
徳倉山へとやってまいりました。
結構広々としているのでランチにちょうどよさそう。
私もここで腰を下ろして昼休憩にします。
木々に阻まれて見晴らしは良くはないですが、隙間から富士山を見ることができました。
徳倉山〜鷲頭山
徳倉山で長めの休憩を取ったあと、再び先へと進みます。
登りと同じく山頂直下は急登になっていますが、キツいのは最初だけ。
鷲頭山へと伸びる尾根道は緩やかで歩きやすく、雰囲気もいい感じ。
沼津アルプスは、香貫山より先はキツいだけで面白みはないと聞いていましたが、私はこの徳倉山〜鷲頭山の尾根道が一番好きかも。
時折桜をくぐりながら歩きます。
新緑の輝きを浴びながらのんびりハイキング。
そういえば、この山には針葉樹がほとんど見当たらないんですよね。
この時期は奥多摩や奥武蔵に行けば鼻水が止まらなくなるものですが、ここ沼津アルプスはスギ花粉の気配を感じません。
先に見えるのは目指す鷲頭山。
こうして見ると本当に桜が多い山ですね。
海も見えます。
目を凝らしてみれば、堤防で釣りをする人の姿も見えますね。
志下峠へとやってまいりました。
ここから先、鷲頭山の山頂に向かう急登が始まります。
鷲頭山までの急登が沼津アルプスの縦走路の中では一番キツい箇所になるので、体力に自信がなければここで下山してもいいでしょう。
エスケープルートが多めに用意されているのはありがたいですね。
そんなわけで沼津アルプス最高峰、鷲頭山に到着です。
鷲頭山〜大平山〜多比BS
鷲頭山もまた、桜に囲まれた良い雰囲気の山頂でした。
こちらの方が早咲きかな?
木々の背がそこまで高くないので、今回持ってきた150mmマクロで十分捉えられる距離。
ランチは終えたあとだったので、しばらく桜を撮ったら先へと進みます。
多比峠かな?沼アのハイライトと書かれた看板があります。
ここから降りることもできるのですが、ハイライトと言われたら行くしかない。
今回予定していたルートでは、大平山の手前の多比口峠から下山する予定でしたが、せっかくなので大平山まで登ってみることにしました。
ここからさらに先へと進むこともできるのですが、そちら側に出ると沼津ではなく伊豆箱根鉄道の原木駅へと向かうことになります。
今回は沼津駅に戻りたかったので、先ほどの多比口峠まで戻って下山することにします。
鷲頭山〜大平山までは結構アップダウンの激しいコースだったので、下山ルートもそれなりに急登かと思ったのですが、意外と緩やか。
さほど苦労せず多比バス停へと降りてまいりました。
タッチの差でバスが出てしまいましたが、20分程度の間隔で出ているらしいので問題なし。
少し海を見て次のバスが来るのを待つことにします。
そうして沼津に戻って、ビアバーのリパブリューに少し寄ってから帰りました。
駅から徒歩1分とアクセスが良く、ここもまたヘイジーが美味しい腕の確かなブリュワリー、沼津に寄ったら是非足を運んでみてください。
沼津といえばベアードビールのタップルームもありますね。次の機械にはそちらにも足を運んでみたいものです。
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