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【北関東】吾妻山〜柄杓山:桜咲く山頂を目指す桐生アルプスの旅

2021年04月17日2023年09月30日登山:北関東

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

585m

標高差

469.0m

累積標高(登り)

667m

累積標高(下り)

620m

行動距離

8.17km

行動時間

3時間22分

コース定数

15.6

アクセス

往路:〜JR両毛線 桐生駅
復路:おりひめバス 梅田線 城山入口 > JR両毛線 桐生駅〜
数ヶ月の引きこもり生活で失われた筋力を取り戻すには、登るしかない。 というわけで沼津アルプス縦走の翌週は、桐生アルプスに登ってまいりました。

この日のお目当は柄杓山。城山とも呼ばれている、桜のきれいな桐生の山です。
山頂付近に集まった桜が、遠くから見るとアポロチョコのように見えるという。
そんなに有名な山ではないですが、山肌を埋め尽くす桜に惹かれて、鈍行を乗り継いで行ってみました。

桐生駅〜吾妻山

というわけで群馬県の桐生駅へとやってまいりました。
コスパを考えて鈍行で来てしまいましたが、長時間の電車の旅はなかなかハードですね。
と言っても私の自宅からは、どこの山域も同じくらいの時間が掛かるのですが。

写真を撮るならやっぱり朝だろう、ということで当初は桐生駅からバスに乗って先に柄杓山へと向かう予定だったのですが、いざ着いてみたら曇り空。昼頃から晴れるという予報だったので、予定とは逆のルートで山へと向かってみます。

桐生の市街地を歩いて吾妻公園へ。
既にピークを過ぎた感はありますが、まだまだ桜の花には存在感がありました。

運動部の学生っぽい子達がランニングするのを横目に、吾妻公園の傾斜を登って尾根道へ。
公園から続く道だけあってかなり歩きやすい。スニーカーでも全然問題ないでしょう。

小ぶりですがツツジが咲き始めていました。
桜が終わればツツジの季節。春は低山に彩りを添えてくれます。

登山道というよりは遊歩道といった方が正しそうな山道を歩いた先に、ようやく吾妻山の登山口が。
あれ、もしかして今までの道って本当に、登山道じゃなくてただの遊歩道……?

確かに、登山口から先は道が一変します。 駅から歩いて行ける、公園と繋がる山ということで舐めてましたが、吾妻山へと続く道は急登の連続。 関東の山ではなかなか見ない、三点支持で登るガレ場の連続です。 鎖こそないものの、なかなかハードな道でした。

見下ろしてみるとこんな感じ。
登り甲斐のある道なので、キツくても楽しい。
男坂と女坂があるので、岩場に慣れていない人は女坂を選ぶといいでしょう。

途中のとんび岩で一瞬足を留めて、市街地を見下ろしてみます。
こうして見ると一気に標高を稼いだのが実感できますね。

しかし急登はこれからが本番。
迂回路もありますが、奥久慈男体山なら鎖が垂れていても不思議ではないほどの急な斜面。

そうして歩くこと桐生駅から約1時間。
本日最初のピーク、吾妻山の山頂に到着です。

山頂は市街地方面が開けていて、標高差約400mの高さから見下ろすことができます。
街から近いこともあってなかなかの賑わいですが、今日はまだまだ先が長いので、少し写真を撮ったら山の奥へと進んでいきます。

吾妻山〜柄杓山

吾妻山の北側から、桐生アルプスの縦走路へと入っていきます。 先日の沼津アルプスは香貫山からのアップダウンがなかなかハードでしたが、桐生アルプスはその点比較的易しめ。 起伏の穏やかな尾根道をのんびり歩くことができます。

カタクリの花も咲いていましたが、どれもお辞儀してしまっていますね。

時折見かける桜の花。
名前は何というのかな?
っていうか、本当に桜なんだろうか?

登山道は地味ですが、割と歩きやすい方だと思います。 市街地から近いのと、尾根道が穏やかなのも影響しているのでしょうか。

時々こうして桜の木に出会えるのもなかなか良い感じ。
花咲く低山の尾根道を歩けるのは、一年を通してこの時期くらいのものです。

秋と春のコラボレーション。 何気ないところに情緒豊かな光景を見出すことができるのも低山の魅力のひとつ。 高い山のダイナミックな景色もいいけど、低山歩きは視点を変えることでいくらでも楽しめる。

エスケープルートも結構多いんですよね。
市街地から近いのはこういうところが利点。体力に合わせてルートを選ぶことができるのはありがたいです。

足元にも桜の花が。
こうしてきれいに花の形を保ったまま落ちているのは鳥の仕業なんだとか。

三叉分岐のあたり。
奥多摩の石尾根を思い出す、少し物悲しい雰囲気です。

萱野山を越えたあたりで雲が切れ始めて、景色が明るくなってきました。
このあたりからいよいよ、尾根道から今日の目的地でもある柄杓山が見えてきます。

向こう側の山もなんだか面白そうですね。

植林された杉の大群。
無花粉杉であることを祈ります。

さて、そうしているうちに岡平へとやってまいりました。
ここから先へと歩けば大形山。そして東側には柄杓山へと降りる道が伸びています。
そこまで長居する気もなかったので、大形山はスルーして柄杓山へと向かってしまいました。
が、そこまで遠くないですし、登っておけばよかったですね。

岡平から柄杓山へは、YAMAPの地図にも載っていないルートになります。 それなりに急な斜面ですが、踏み跡はしっかりしているので迷うことはないでしょう。 というか、なぜ載っていないのか不思議なくらい。

歩いているうちに、いつの間にか柄杓山付近まで降りていました。
このあたりまで来ると子連れのハイカーの姿をちらほら見掛けるようになります。
ハイキングというかピクニックですかね。

椿の花がやたらときれいに咲いてました。
咲きかけのこのくらいのタイミングが一番きれいな気がしますね。

柄杓山の山頂付近。
かつて山城があった名残として、石垣が残っています。
だから城山とも呼ばれるんですね。
ちなみにシロヤマではなくジョウヤマなのだそうな。

そんなわけで柄杓山の山頂に着きました。
城山って書いてありますが、個人的には柄杓山です。
山から降りてきて山頂に着くというのは不思議な気分。登り返しみたいなのはほとんどなかったような気がします。

葉桜になりかけていましたが、まだまだ見頃。
逆光になってしまうので写真を撮るのはちょっと難しい……。

こうして山頂から桜とともに見下ろすアングルが良いですかね。
青空も見えてきて、なかなか悪くない雰囲気。

柄杓山〜日枝神社

ちょうどいい時間なのでご飯を食べようかなぁとお湯を沸かしたら、カラトリーを忘れたことに気づいて退散。
どこかに食べるところもあるだろう、ということで早めに下山することにします。
大形山まで登ったら空腹でキツかったかもね。

前回に引き続き150mmマクロも使ってみる。
1kg超の重いレンズなので、あまり頻繁に山へ持ち込みたくはないですが……(笑

でもやっぱり150mmのマクロっていうのは、花を撮るのにすごく良いんですよね。
柄杓山の山頂は花が多いので被写体には困りません。

しかし空腹には勝てない。降りるぞ。

柄杓山は表から登るルートと、裏手の林道から登るルートがありますが、桜を楽しむなら正面からが良いでしょう。
こちら側の登山道は桜に囲まれていて、丹沢の弘法山にも負けず劣らず見応えがあります。

ちょっとピークは過ぎてしまいましたが、桜の花の下を歩けるのは気分がいいですね。
南関東より旬の時期は少し遅いかな?週末と好天が重なったタイミングだと絶景かもしれません。

散った桜にも風情がありますね。

というわけで、降りてきました。
なかなかいい撮影スポットが見つからなかったのですが、アポロチョコと言われる山容を撮ってみました。
なんかちょっと薄毛な感じですが……他所で見る写真だともっときれいなんですけどね。

その後はコンビニで軽食を買ってバス停へと移動。
コンビニから少し歩けば桐生女子高前BSに着くので、アクセスは割と良い方なんじゃないかと思います。

振り返り

柄杓山自体は一時間も掛からずに登れる山なので、山屋的にはこれ単体ではちょっと物足りないかもしれません。
隣の大形山とセットで登ったり、今回のように吾妻山から登ってみるのが良いでしょうか。
当初は柄杓山から吾妻山へと登るつもりでしたが、吾妻山の登りが意外と楽しかったので、人に勧めるなら今回と同じルートを推しますね。

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