【北関東】花貫渓谷〜土岳:紅葉の名所から里山へ
紅葉登山で面白いところはないかな、と探して見つけた、茨城の土岳へと登ってまいりました。
紅葉目的で行く場合、メインは花貫渓谷になると思うのですが、土岳の方も意外と登っていて楽しかったです。
しかしこの山、公共交通機関を使って行こうと思ったらチャンスが非常に少ない。
普段はバスが通っておらず、紅葉の時期に2週間だけ、週末のみ運行するシャトルバスを使う以外の選択肢はありません。
そんな花貫渓谷〜土岳、観光地っぽい感じかなと思いきや、意外とアスレチックな道もあったりして……?
花貫渓谷〜土岳の情報
コース情報
標高 | 599.7m |
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累積標高(登り) | 804m |
行動距離 | 8.57km |
行動時間 | 3時間4分 |
コース定数 | 16.61 |
アクセス
往路、復路ともに:~JR常磐線 高萩駅 > 茨城交通 高萩駅~花貫渓谷シャトルバス
花貫渓谷に公共交通機関のみで行くのはかなり難しいです。
普段は徒歩1時間ほどの距離にあるバス停が最寄りですが、紅葉の時期にだけ、土日限定で運行されるシャトルバスで行くことができます。
今年は2週間だけの運行だったので、ここにバスで直接向かうことができるのは一年間でわずか4日だけ。
それ以外の時期に行く場合は、タクシーを使うことになりますね。
花貫渓谷〜土岳
今年の紅葉は少し遅めで、一週間待った方が色づきは良さそうだったのですが。
一週間後も天気が良い保証はない、ということで予定決行。
朝9時に高萩駅を出発する臨時のシャトルバスに乗り、約30分ほどで花貫渓谷へと到着しました。
花貫渓谷は紅葉の時期には渋滞が凄いとも聞きますが、この時間だとまだ余裕はありそうです。
着いてみれば確かにまだピークには若干早い印象で、モミジは緑と赤のグラデーション。
でも、そんな状態もまたきれいで良い感じです。
色々と見どころはありますが、一番有名なのは吊り橋でしょうね。
有名なアングルはこの反対側から撮ったものですが、行ってみたら葉がついていなくて寂しい感じだったので、敢えて逆側から撮ってみました。
橋を渡ってさらに進んだ先に土岳の登山口があるのですが、登りたい気持ちを抑えて少し寄り道。
林道でしょうか、このあたりの紅葉が一番きれいだった気がします。
さて、観光はここまで。
ここから先は登山だ。
さっきまでは観光地らしい賑やかな感じだったのですが、登山道に入ると一転。
静かで、少し湿った感じの暗い登山道を黙々と登って行きます。
そんなに有名な山ではないですが、道自体はよく整備されていて歩きやすかったですね。
九十九折に登っていくのでこういうアングルの写真がいっぱい撮れる。嬉しい。
ある程度進んだところから、直登で一気に山頂を目指すルートになっています。
そこまで難しい道ではないですが、ちょっと岩場っぽい雰囲気もあったりして、割と本格的な登山体験もできたり。
観光ついでにこちらに登ってくる人も結構いたのですが、スニーカーだとちょっと厳しそうな。
三点支持が必要になるようなレベルではないですけどね。
でも、ロープ場もあったりします。
序盤は針葉樹メインのありふれた光景が広がる低山だったのですが、直登になったあたりから落葉樹が中心の植生になり、時々こんな感じで紅葉した木も見られました。
山全体が赤くなるというほどではないですが、やっぱり紅葉を見にきたので、山に入ってからも見られると嬉しいですね。
この自己主張の激しい標識が見えたら、そろそろ急登は終わり。
山頂付近は緩やかな尾根道になっているので、登りの疲れを癒しながら、山の空気を味わいながら歩いていきます。
途中で寄り道すると、こんな感じで見晴らしのいいところにも出られます。
花貫のダム湖と、太平洋ですね。
海が見える山というと丹沢のイメージなのですが、茨城にも海の見える山があるんだなぁ。
結構内陸の方に進んだような気がしたのですが。
そんな感じで登っていたら、山頂に着きました。
土岳〜花貫渓谷
土岳の山頂はこんな感じで、広々としていて見晴らしが良いです。
いかにもハイキングって感じですね。
展望台に登って景色を眺めてみたり。
なんか山が見えるのはわかるんですが……何の山かはよくわからないですね。
山頂は広場の外れにぽつんと。
山頂の手前にはかなり大きな松の木が。
松ぼっくりが大量に付いていました。
ベンチに腰掛けて、小腹を満たしてから下山。
ピストンでは面白くないので西側の方に降りてみます。
なんかあるらしいので寄ってみることに。
これがくじららしい。
個人的には潜水艦に見えましたが。
先に進むと紅葉がきれいなスポットがあり、さらに進めそうだったのですが、YAMAPの地図にないルートだったので引き返すことに。
西側の登山道はかなりゆるやかで、これなら観光客でも安心して歩けるかな、という感じ。
そして、先ほどの道はどうやらここに続いていたようです。
割と整備されてそうだし、こっちから降りてもよかったなぁ。
そのまま降りていくとキャンプ場がありました。
ここまで車で来られるようなので、キャンパー的には先ほどの道をピストンするのがセオリーかな?
キャンプ場からも海が見えました。
良いねぇ、海が見える登山。
車道を通って帰るとかなりの大回りになるので、キャンプ場脇の登山道から降りていきます。
こちら側は紅葉もなく、ひたすら針葉樹の森の中を沢に沿って降りていくだけ。
水捌けが悪いので、登山靴じゃないとキツそうです。
登山口のあたりに突然紅葉ラッシュが。
花貫渓谷よりもここの方がきれいだったかもしれない。
その後は一般道をひたすら歩いて花貫渓谷に戻りました。
割と長かったような気がしますが、途中で犬に吠えられるイベントとかもあったりして飽きなかったと思います(何
花貫渓谷に戻ったら、バスを一本待つ間に少し散策。
鮎の塩焼きを頂いたり、滝を見たりして時間を潰してから帰宅しました。
振り返り
割とコンパクトな山ですが、渓谷とセットになっているので一日じっくり楽しめると思います。
日中は渋滞が凄いので、車で行く場合は早めに向かうと良さそうです。
まぁ、山登りする人なら大丈夫ですかね。