【北関東】八溝山:復旧した水郡線で紅葉の茨城県最高峰へ
2021年11月28日2023年09月25日登山:北関東
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
1022m
- 標高差
561.4m
- 累積標高(登り)
693m
- 累積標高(下り)
679m
- 行動距離
11.41km
- 行動時間
3時間18分
- コース定数
16.7
アクセス
往路、復路ともに:~JR水郡線 常陸大子駅 > 茨城交通 蛇穴BS
蛇穴バス停〜日輪寺入口
結構早い時間に自宅を出発したはずなのですが、登山口最寄りのバス停に着いたのは11時を過ぎた頃。
こんなに遅い時間に登山口に着くのは至仏山以来です。
尾瀬ならまぁ仕方ないか、という気にもなるのですが、この山が至仏山と比較できるような山かというと、ちょっと難しいですね……?
本当はもう一本早いバスがあるのですが、残念ながら私の自宅からは前泊なしでは乗ることができないようです。
蛇穴バス停には、そんな八溝山に登ろうという奇特な方が私のほかに数名ほど。
ちなみに、じゃけちと読みます。穴をけちと読むのはなかなか珍しい気がしますが、このあたりの方言なのだとか。
ご覧の通り、土曜日はバスが通っているのですが、日曜と祝日は運休。
そんなアクセスの悪さも、この山の難易度の高さを上げる要因になっていると思います。
あ、ちなみに車で行けば山頂まで向かうことができます。
そうしてしまうと風情も何もないですが。
八溝山は紅葉する山としてそこそこ有名で、私もこの時期を狙って数年待っていたわけですが。
麓の紅葉を狙うか、山頂の紅葉を狙うか。なかなか判断が難しいところですね。
一応、山の方の紅葉を狙ってはいたのですが、こんな感じで登山口手前の紅葉並木もいい感じに色づいていました。
それでは念願の、八溝山登山スタート。
しかし序盤はこんな感じで林道歩きが続きます。
途中で旧登山道なる道標を見つけました。
今回はYAMAPの地図を使ったのですが、その地図にも載っていないルート。
コースタイムも結構シビアなので、大丈夫かなとも思いましたが、これを選択しないと延々車道を歩くことになるので、思い切って行ってみます。
これが意外と当たりでした。
道はしっかりしていてさほど荒れてはおらず、そこそこ紅葉する木々の下を歩けたので得した気分。
少し登ればこんな感じで視界も開けるタイミングも。
緑を保っている針葉樹と、色付いた落葉樹のコントラストが印象的でした。
一面の赤もいいですが、こういうのもまた良いですね。
紅葉と緑のコントラストは登山道でも同様に見られ、しかもこれがなかなかきれいで思わず足を止めてしまうほど。
写真でお伝えし切れないのが残念です。
道幅の狭いトラバースのような箇所もありますが、登りで使う分には問題ない範囲でしょう。
下山の時は少し気を使いそうです。
道幅はこんな感じ。
一人で歩く分には問題ないけど、すれ違いは少し難しいかな?
旧登山道が終わると林道に合流します。
黄色が中心ですが、林道でも鮮やかな紅葉を見ることができました。
そこからさらに歩いていくとちょっとした駐車場のある場所に到着。
ここから八溝山を周回できるルートに入っていくことになります。
日輪寺入口〜八溝山
今回は何となく反時計回りで周回してみることに。
最初に少し標高を下げてから登り返すルートになります。
このあたりは少し針葉樹が混じって紅葉も落ち着くエリアになるのですが、それでも時折、こんな感じで鮮やかな木々を見つけることができました。
標高を下げた分を登り返して日輪寺へ。
まだ少し緑の残るモミジの並木ですが、印象としてはここの紅葉が一番きれいだったかな?
坂東三十三所観音巡礼をする場合、この日輪寺が一番の難所になるのだとか。
そんな日輪寺でお手洗いを済ませて、裏手の登山道から山頂を目指します。
山頂への道も穏やかで、ちょっと枯れ木が目立ちますが紅葉もあり。
林道と並走する登山道を少し登れば、もうすぐ山頂。
こちら側からは八溝五水の銀性水もあったのですが、残念ながら水は枯れてました。
謎の馬オブジェ。
最後は林道と合流して、階段を登った先の神社が山頂になります。
八溝山〜蛇穴BS
山頂には謎の天守閣が。
展望台になっているので登ってみることに。
展望台からは磐梯山や安達太良山、日光連山や那須岳など、北関東〜南東北の山々を見渡すことができました。
どれがどれなのかは、ちょっと写真だけだとわからないですね……(笑
展望台から山頂の方を見下ろしてみると、こんな感じ。
ここまで林道で登ってくることもできるため、ロードバイク勢が多かったです。
登山よりもヒルクライムで有名なんでしょうね。
山頂を写真に収めて、コンビニ飯で小腹を満たしたら下山開始。
コースタイム通りに歩けば問題ないとは言え、終バスの時間が迫っています。
割と紅葉シーズンとしては早い時期に登ったはずなのですが、山頂付近の木々は既にだいぶ葉が落ちていました。
八溝山における紅葉シーズンというのは、山頂よりも道中の紅葉のことを指しているのでしょうね。
登ってきたルートとは逆側から下山していきます。
こちらの方が紅葉はきれいだったのですが、日も傾いてしまいあまり写真映えするような光景にはならず残念。
この時間帯に登るのであれば、時計回りのルートで歩くのが良いのかもしれません。
帰りは旧登山道を使わずに林道を歩いてみたのですが、こちら側は見晴らしは良いものの、そこまで見所のあるような感じではなかったですね。
登りも下りも、八溝山の「らしさ」を味わうには旧登山道を歩いた方が良さそうな。
そんなわけで帰りは淡々と蛇穴BSに戻り、数分遅れで到着した終バスに乗って帰路に着くのでした。
振り返り
数年越しの念願が叶ってようやく登ることのできた八溝山。
かなりのアクセス難と、旧登山道を使わない場合は大半が林道歩きになることもあって、公共交通機関で行く話はほとんど聞きませんが、一応こんな感じで日帰り登山もできる山なんですね。
紅葉登山を狙う場合は、山頂よりも道中の情報を見て時期を決めるのが良いと思います。
山の東側を歩くことが多いので、日帰りできるとしても敢えて水戸に前泊するのも良いかもしれません。
その場合は少し早めの時間に下山して、隣駅の袋田の滝を見て帰るのもなかなか良さそうです。
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