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滝子山:高速バスでゆく秀麗富嶽十二景

2018年06月14日2023年09月30日登山:奥秩父・大月

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

1620m

標高差

1166.0m

累積標高(登り)

1007m

累積標高(下り)

1156m

行動距離

12.95km

行動時間

4時間43分

コース定数

23.1

アクセス

往路:〜中央高速バス甲府線 笹子BS
復路:JR中央本線 初狩駅〜
雨を避けるように晴れた週末は、山に行くに限る。 この時期は登れるうちに登っておくのが一番ですね。 というわけで今回は、いつもとちょっと違ったアクセスの仕方をできる、秀麗富嶽十二景の滝子山へと登ってまいりました。

大月周辺は、都心から電車のみで登山口にアクセスできる山が多いのが特徴のひとつ。
今回の滝子山も笹子駅や初狩駅から徒歩圏内の山ですが、実は新宿から高速バスを使うことで登山口へとダイレクトにアクセスすることができるのだとか。

高速バスというと長野のあたりの日本アルプスに行く時に使うイメージですが、そんな使い方もあるんですね。
朝の移動時間はなかなかかったるいもの。関東近郊の低山にも新宿から座席に座ってのんびり行けるとなると、ちょっと試してみたくなっちゃいますね。

笹子BS〜ナメ滝

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そんなわけで、バスタ新宿7:05発の甲府行きのバスに乗り込みます。
……と、その間際。13kmの渋滞です、と恐ろしいことを耳打ちされました。
あぁ、そういえば。電車と違って車は渋滞があるんでした。

シートに身体を預けていたら、定刻より20分遅れで到着。笹子BSです。渋滞の割には早く着きました。
ここで降りるのは……もちろん、私一人。
ですよね。

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登山口はここから林道を30分ほど歩いた先。笹子駅から歩くとここまで20分くらい掛かるとのことなので……うん、渋滞抜けるのに掛かった時間と大差ないですね。
場合によっては20分では済まないくらいの渋滞に巻き込まれることもあるでしょうから、安定したルートとは言い難いかも。

多少歩いても良い、座れなくてもいいから遅延の少ない電車を選ぶか。それとも、多少遅れてもいいから座って行けるバスを選ぶか。そんな感じの選択肢でしょうか。

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と、歩いていたら登山口へ。
一人一回。連打はいかんぞ。

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こちら側から登ると、往路はとても緩やかな坂が続きます。
標高差は1100mと、それなりに登る山なのですが。目立った急登がないのであまり疲労は感じにくいかも。
まぁ、急登がないというと聞こえがいいですが。それはつまり、だらだらと登り続ける山ということでもあります。

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滝子山の名の通り、こちらは沢沿いを歩くコース。
途中、遠くに沢を渡る鹿を見つけたりとか。このあたり、結構いるみたいですね。
……ただ、鹿が出るということは熊も出やしないか?とちょっと弱気になったりして。

人の気配もほとんどありません。
ここまで人を見ない山歩きも珍しい。

さほど人気がないのか、コースはやや荒れ気味。油断していると踏み跡を見失って道を外れてしまうかも。
スマホの地図アプリはこういう時に信頼できます。

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そうして歩いていくと、破線ルートと迂回ルートの分岐点に。
ここはモチガ滝の側を歩ける破線ルートを選びます。

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難路と書いてありましたが、難易度はそんなに高くはないですね。
それなりに事故はあるそうなので油断は禁物ですが、地面が砂っぽくてやや滑りやすいこと以外、これといって厳しい道でもなかったように思います。

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そして噂のモチガ滝。手持ちでスローシャッター頑張ってみたよ!(0.5秒くらい)
NDフィルターと三脚があればもうちょっと楽しめたかも。

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登山ブログで有名なのはここから少し進んだ先にある、ナメ滝の方かもしれません。
こんな感じで岩を水が滑り落ちる緩やかな滝。ここが今回の山歩きのハイライトかも。

このあたり、沢歩きに来る人も多いみたいですね。確かにこんな沢、歩いたら面白そうだぁな。

ナメ滝〜滝子山山頂

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ナメ滝から少し先に行ったところで、迂回路と合流。
ここからはしばらく樹林帯を歩いたり、また沢と合流したりの繰り返し。
沢の底が砂っぽい感じになっていて不思議な感じ。先に書いたように急登がなく穏やかな登りが続くので、山らしくない雰囲気です。

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そして沢沿いの樹林帯を抜けたら、防火帯へ。
あぁ……この山、全体的なリズムが雲取山に似てるんですね。
コースはさほど長くないですが、このだらっと続く登り道。そして防火帯……。プチ雲取山と表現したくなる感じがします。

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そして再び樹林帯。

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最後に少し急な登りを越えたら、ようやく尾根に出ます。
左手に進むと下山コース。山頂は右手側。
もちろん山頂を目指します。

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山頂直下の登り道。
最後は急登と聞いていたのでどんなもんかと思いましたが、すごく短い。
あっけなく終わります。

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山頂に着きました。梅雨入りの予報などお構いなしの夏の雲。
残念ながら富士山は雲に包まれて見えませんでした。
朝、バスに乗っていた時は見えたんですけどね。

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この日は友人が大菩薩嶺に登っていました。
滝子山から割と近いですし、ここから見えるかな……?

そろそろ低山は暑くてキツい時期、2000m級を登りたいですねぇ。

滝子山山頂〜初狩駅

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スマホで天気予報を見たら、夕方から降るという不穏な予報が。
慌ててご飯食べて、食後のコーヒーは断念してさっさと下山することに。

帰りは電車を使うので、初狩駅方面へと下山します。
序盤は尾根道をまっすぐ。

山道をどう表現するか?なんて、この日はちょっとカメラも頑張ってみたり。
そういえば滝子山、山頂付近はヤマツツジが多く見られました。もう時期をすぎてしおれていましたが、もう少し早ければなかなか見応えのある山歩きになったかも?

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男坂、女坂の分岐は男坂をチョイス。
険しい道ではなかったのですが、結構滑りやすかったかなーと。

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畳平を経由して、さらに下る。

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暫く進むと、どちらを行っても初狩駅、の分岐点。
どちらを選んでも良かったのですが、天気が不安なので早めに下山できそうな立河原方面を選択。
が、これはあまり良い選択肢ではなかったかも……?

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こちら側、とにかくロープが多い。そして道が荒れてる!
往路の穏やかな道が嘘のような、急な下りの連続。道も狭いですし、石も多くて歩きづらい。

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倒木あり。折れてから結構時間経ってますね。
こちらのルートは結構単調なので、往路の疲れと相まってしんどく感じるかも。
登りでは使いたくないですね、これは。

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何度か鉄塔の下を通ったりもします。
鉄塔によって道が寸断されるので、ピンクテープを探しましょう。

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そして、ここまでくれば登山口まであと一息。あの鉄塔の先、中央道の下を潜れば登山口です
下山時に疲労を感じたのは久々。山に登り始めた時以来かもしれません。

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ゲートを越えたら、しばらく一般道を歩いて初狩駅へ。
笹子駅側は何もないそうですが、こちらは駅前にコンビニがあります。
つまり、都会です(何

下山後は温泉へ

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初狩駅まで歩いたら、ちょうど同じ頃に大菩薩嶺から下山してきた友人と連絡を取り合って、数駅ほど甲府寄りの勝沼ぶどう郷駅へと寄ることに。
目当ては温泉。勝沼ぶどうの丘温泉「天空の湯」です。

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露天風呂からは奥秩父の山々を拝むことができました。山頂からひょっこり岩の生えた金峰山を懐かしく思ったり、遠く雲の中にシルエットだけ見える南アルプスの姿に圧倒されたり。
もうちょっと着くのが早かったら、ワイナリーを見学することもできたみたい。
立地も良くてお値段も良心的、このあたりの山に登ったらぜひ立ち寄りたいスポットですね。

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そんな感じで温泉とぶどうの街を堪能したら、帰りは電車に揺られて東京方面へ。
派手さはなかったものの、まったりと自然に触れた一日でした。

滝子山は、変化も多いですが色々と小ぶりで、やや物足りなさを感じる山でもあるかもしれません。
今回使ったルートとは別に南稜(寂ショウ尾根)ルートもあるのだとか。スタート地点は同じですが、レポートを読む限り岩場や鎖などアスレチックな香りがします。
次に行くならそちらのルートもアリかな、なんて思ったりもして。

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