1. ホーム
  2. 登山:上信越
  3. 【谷川連峰】高山植物の咲く平標山〜仙ノ倉山の稜線歩き

【谷川連峰】高山植物の咲く平標山〜仙ノ倉山の稜線歩き

2021年06月28日2023年09月29日登山:上信越

登山情報

GPSログ

loading...

コース情報

標高

2026m

標高差

1056m

累積標高(登り)

1307m

累積標高(下り)

1315m

行動距離

14.07km

行動時間

5時間39分

コース定数

28.25

アクセス

往路、復路ともに:~JR 上越新幹線 越後湯沢駅 > 南越後観光バス 平標登山口BS
ちょっと間が空いてしまいましたが、登山の方も書いていきます。

東筑波開拓の後に続く山じゃねえよなあ、と思いつつも登ってまいりました。
百名山にこそ選ばれていないものの、根強い人気を誇る谷川連峰の最高峰。仙ノ倉山へと登ってまいりました。
梅雨入りしそうでしない6月某日、この時期に登る山といったらこの山かなと思って天気予報を眺めていたら、意外と午前中は晴れそうという予報をキャッチしたので行ってみることに。

稜線の景色が印象的な山なので、比較的楽な山かなと思っていたのですが、実際に登ってみたらなかなかハード。距離や標高差もなかなかのものですが、とにかく階段の多い山でもありました。

平標山登山口〜松手山

新幹線という大人の力を使って越後湯沢へ。
東筑波の山にハマって2連続で登っていましたが、そろそろ季節に合った旬の山を歩きたい。
そう考えて選んだ仙ノ倉山を目指します。

バス停から登山口まではほんの少し歩くだけ。
登山口手前の駐車場には小綺麗なトイレもあってなかなか便利です。

車道を少し歩いて、平標登山口から山に入ります。

序盤は樹林帯歩き。
最初に一気に標高を稼ぐ山で、それなりに急な登り坂を黙々と登っていくことになります。

木々の合間から苗場山が見えたりもするんですが、基本的には我慢の道。
初夏の熱気と闘いつつ、いずれ歩くことになるであろう稜線を思い描きながら無心で登っていきます。

視界が開けた!と思ってもまだ道半ば。 本日最初のチェックポイントは、バス停からも見えたあの鉄塔のあたり。 まだまだ先は長いです。

春から夏へと移り変わろうとしている下界と、まだまだ雪の残る苗場山。
あちらも登ってみたいですが、日帰りだとちょっと難しいんですよね。

[grid rev="rev"]
登り始めて1時間ほど。ようやく例の鉄塔が近づいてきました。 平標山四合目、結構登ってきたような気がしますが、これでもまだ4割なんですね。

このあたりは展望も良くていい感じ。
向かいの山はスキー場になっているようですが、随分高いところまでコースが伸びてるんですね。

再び樹林帯に入ります。
なだらかなようでそうでもない感じ。
岩っぽい感じの段差のある道が続くので、階段を登ってるような感覚。
太腿に効くやつですね。

我慢の登山も終わりが近づいてきました。
空が見えるようになってきて、いよいよ待望の稜線歩きが始まりそう。

というわけで本日最初のピーク。松手山に到着。
今まで頭上を覆ってきた木々はこのあたりで落ち着いてきて、目指す平標山が見えてきます。

松手山〜平標山

これから先は岩手連峰らしい笹の道。
日差しを遮るものがなくなるのはこれからの季節にはツラい点でもありますが、やはり空の見える登山道は格別です。
夏山はやはりこうでなくては。

高山植物も目立つようになってきました。
ピンクの花はイワカガミ、白いのは……ミツバオウレンでしょうか?
黄色はミヤマキンバイとミヤマキンポウゲかな。
紫のやつは……全然わからないですね。
さすがにそろそろ、このあたりの花の種類も覚えたくなってきました。

標高が上がって、苗場山も存在感を増してアピールしてくるようになりました。
だいぶまったいらですね。

平標山へと向かう最後の道のり。
こう見えて、まだ標高差は300mほど残っています。
ここまで休みなく登ってきたので、ラストスパートの前に一息入れておくことに。

あともうちょっと。
水平距離で言えば登山口から山頂までは4kmほどですが、その間に1000mほど標高を稼ぐことになります。
そう考えると全然、ユルい山ではないですね。

シャクナゲが咲いていました。
淡いピンクがとてもきれい。こういう花を見かけるとちょっと元気が出ます。

ちょっと危なげな感じの階段さえ上り切れば、その先には待望の稜線歩きが待っている……!

最後の約1kmは、とても穏やかな稜線が待っています。
残る標高差は100mほどですが、全然キツい登りもなく、まさにウイニングロード。
晴れるのは午前中だけの予報ですが、まだまだ雲もないですし、山頂からの景色も期待できそうですね。

山頂手前、小さなピンク色の花が咲いていました。
これはミネザクラでしょうか、思わず足を止めて撮ってしまいました。

そうして登山口から約2時間半、平標山の山頂にようやく辿り着きました。
もう少し早く着くかなと思ったんですが、さすがに体力を過信しすぎましたね。
そもそも最近はユルめの山が続いていたので、むしろ鈍ってたんじゃないかと。

平標山〜仙ノ倉山

いよいよ仙ノ倉山と、そこから続く谷川主脈の稜線が見えてきました。
木道の伸びる稜線、今日はこれを見るためにここまで来たんだ!

山頂からは四方を見渡せる光景。そして相変わらず主張する苗場山。
午後からの天気は怪しげですが、この光景を見られるうちに登ることができました。
やはり6月に登るべきは谷川連峰なのか。

平標山で少し息を整えたら、目指す仙ノ倉山へと向かいます。 ここから先は木道の続く稜線歩き。 稜線という言葉は森林限界を越えないと使う気になれないのですが、ここはもう稜線といって差し支えないでしょう。

旬にはまだ早いとのことでしたが、足元にはたくさんの花。
白いハクサンイチゲの花が印象的でした。
花の百名山の名に相応しい見事な花畑ですね。

仙ノ倉山へは登り返しがありますが、こうして見る限りそこまでキツくはなさそう。

問題は帰りですね……。
勢いよく降りてしまいましたが、これを帰りに登るのは、ちょっとしんどそう。

しかし今は目の前に広がる絶景を楽しむのが先。
どこまでも伸びていきそうな、谷川連峰の最高峰へと伸びる稜線を歩きます。

平標山〜仙ノ倉山間は割となだらかな道ですが、隣の山へと目を向けてみるとなかなかワイルドな感じ。
縦走したら結構ハードな道になりそうな予感がします。

仙ノ倉山への最後の上りが見えてきました。
階段っすか。

階段っすね。
丹沢山みたいな雰囲気です。

丹沢山ではここまでの絶景は見られないかもしれませんが……。
この時期はちょっと、ヒルとか怖いですしね。

そんなわけで、仙ノ倉山に到着です。
ちょっと雲も出てきましたが、ガスに巻かれる前に着いてよかった。

仙ノ倉山〜平標山登山口

山頂で軽く昼食を採ったら、ほんの少しだけ先に進んでみます。
地図に書かれているお花畑のミネザクラが見たくて。

ここから先は結構ハードな縦走路ですね。
それまでの穏やかな道とはがらっと雰囲気が変わりました。

雲も出てきたのでそろそろ帰ることにします。

再び平標山へ。
往路は楽だったけど、復路はちょっとキツそう。
結構階段が多いんですよね。

山頂付近はガスの量が多くなってきて、この感じだとすぐに空が見えなくなりそうな。

帰り道は少し急ぎ気味に、でも花を撮ることは忘れない。
小さい花にももうちょっと寄れると良いのだけど……それを求めると28-200mmしか選択肢はないかな?

平標山を越えて、今日は平元新道から下山します。
定番コースらしいので。

こちらも景色は良さそうですが、だいぶガスが増えてきましたね。

シャクナゲはこのあたりが一番きれいでした。
花が汚くなっちゃったりして、良い状態の花を見つけるのが難しいんですよね。

結構しっかり下りますが、道がよく整備されているので歩きづらさを感じることは皆無。
やっぱり人気の山ですね。

これは……なんだろう、紫陽花っぽいけど……?

平標山の家にやってまいりました。
ここだとテント張れるんですね。谷川岳まで縦走する場合は、ここで一泊するのが良いのかな?

ここから平元新道が始まります。

下山ルートの写真は端折って一枚だけ。
斜面のほとんどが階段になっていて、登りはキツそうですが下る分には歩きやすかったです。
かなり道づくりには力を入れているみたいですね、ここまで整備されている山はこの規模ではなかなか見ないような気がします。

登山道を降りたらあとは林道歩き。
車も入れるくらいの平坦な道なので、登山はここでおしまい。

ショートカットして登山道に入ると、沢の雰囲気がいい感じ。
下界でこういう景色が見られるのは良いですね。

平標登山口へと戻ってまいりました。
そこそこ暑かったので、下山後の炭酸飲料が気持ちいい!
登山口のすぐ近くに自動販売機があるのもポイント高いです。

帰りのバスはちょっと待ちましたが、乗ってしまえば新幹線への接続も良く、比較的早い時間に帰宅することができました。
駅前には酒屋もあり、限定の日本酒とかがあってそそられたのですが……生憎、日本酒のことはわからず。
時間もないので手ぶらで帰ることに。次は何か買ってみたいなぁ。

振り返り

そんなわけで平標山〜仙ノ倉山にかけてを歩いてまいりました。
登ったのが6月初旬で、今ではもう別の山のような景色になっていると思いますが。
花の時期が6月の半ばくらいなので、梅雨の晴れ間に狙うのにちょうどいい山だと思います。
いつかはここから、谷川岳を目指して歩いてみたいですね。

月別アーカイヴ

Copyright © CROW'SCLAW. All right reserved.