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【上信越】上州武尊山:冬季限定ルートで日帰り雪山登山

2022年01月15日2023年09月25日登山:上信越

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

2158m

標高差

288.0m

累積標高(登り)

543m

累積標高(下り)

537m

行動距離

4.97km

行動時間

3時間21分

コース定数

13.3

アクセス

往路、復路ともに:~JR東日本 上越新幹線 上毛高原駅 > 川場スキー場BS
2022年の登り初めは雪山で。 去年の黒斑山は思ったほどの天気ではなかったので、そのリベンジをしに登ってまいりました。 今回登ったのは上州武尊山、無雪期は公共交通機関ではややアクセスしづらい山ですが、冬になると川場スキー場からリフトが使えるので一気に行きやすくなる山ですね。 予報では谷川岳周辺の山の天気が良かったので、その谷川岳に近い山ということで選びました。

川場スキー場〜剣ヶ峰

昨年末に黒斑山の天気ガチャで当たりを引けなかったことと、好天の那須岳を逃した悔しさから、今回は逃すまいと選んだ上州武尊山。
シャトルバスの運転手の方からも今日は当たりと言われ、期待を膨らませて川場スキー場へとやってまいりました。

登山届けとココヘリレンタル、スキーツアーでセットになっているリフト券の発行などの手続きを済ませてリフトを乗り継ぎ、ゲレンデトップに到着したのは10時過ぎのこと。年末年始の連休と好天が重なり、スキー場もなかなかの混雑でした。
1時間遅い便でも行けないことはないですが、冬山なら時間には余裕を持たせたいところです。

ゲレンデトップからはいきなりの急登。今年は全国的に積雪も多いようで、トレースがなければ登るのも厳しそうな雰囲気です。
12本爪パワーでガーッと登って、ふと見下ろしてみれば銀世界。今回はなかなか期待できそうな感じ。

序盤の急登が結構な曲者で、軽アイゼンだとちょっと厳しそう。
登りはまだいいですが、降りはグリップがないと一気に下まで落ちていきそうです。

急登を登り終えると最初のピーク、標高2020mの剣ヶ峰が見えてきました。
なかなか鋭角な姿で、これは滑落したら助からないんじゃないかというくらい。
当然というか何というか、トラバースするルートはありません。

それじゃあ剣ヶ峰、登ってみますか!

まぁ見た通り、そこまで高低差はないのですぐに登ることができます。
両端が切れ落ちた狭い山頂ですが、人が通れるくらいの道幅はあります。

山頂からの景色は文句なし。
どれがどの山かはわかりませんが、雪を被った上信越〜東北の山々が見渡せて良い感じ。

剣ヶ峰から武尊山方面に降りる道が、今回の一番の難所かな?
高低差数メートル程度で短いですが、ほぼ垂直に降りる岩場になっています。
滑ったら大変なことになりそうですが、アイゼンの歯をしっかり効かせれば問題なし。
ここだけとは言え、こういう場所があるので、上州武尊山にはストックではなくピッケルを持っていきたいところです。

そして、こちらが上州武尊山。
こうして見ると意外と長そうに見えますが、ここから先は難所もなく、キツい急登もないので1時間半くらいで着いちゃいます。

産まれかけのスノーモンスター。
今年は東北の雪山にも行ってみたいなぁ。西吾妻山とか良さそう。

それなりに雪は深いですが、スタートが遅いのでトレースは明瞭。
踏み抜くと一気に膝上まで埋まってしまうので、ワカンやスノーシューを装備していない場合はおとなしくトレースの上を歩きましょう。

振り返るとこんな感じ。
右手に見える鋭いピークが、先ほど登ってきた剣ヶ峰です。
こうして見るとその名前にも納得。あれ登ってきたのか……。

武尊山まであともう少し。
最後の小ピークを越えたあたりから、トレースのある道でもそれなりに踏み抜く感触が伝わってくるようになりました。
今まで登った山ではあまり体験したことがなかったのですが、今後はワカンくらいは持っていた方がいいのかも。

さくさく登って、いよいよ最後の登り。
ここを登り切れば山頂が待っている……はず!

というわけで武尊山の山頂に到着です。
剣ヶ峰とは違い、こちらの山頂はそれなりに広いので、ザックを降ろして休むこともできます。

武尊山は独立峰なので、山頂からは四方を見渡すことができました。
どれがどの山かは……相変わらず、よくわかっていません。
シャトルバスの運転手の方からは、この天気なら日本海も見えるよと教えて頂いたのですが……そういえば日本海ってどっちだ。

この日はグローブが要らないんじゃないかというくらい暖かかくて風も穏やかだったのですが、山頂はさすがに素手では厳しい。
意外と体感気温が低かったので、昼食休憩も短めにして、早めに降りることにします。
リフト移動の時間も考えると、あまりギリギリの時間に降りたくはないですしね。

山頂付近から、ピストンで降りる下山ルートを見下ろしてみる。
なかなかの絶景ですね。こんな道を歩けるとは、舐めてました上州武尊山。
個人的には、歩く楽しさで言えば谷川岳をも上回ると思います。

この角度からだと、剣ヶ峰〜上州武尊山間は比較的なだらかな稜線歩きが続くのがわかります。
多少の起伏はありますが、厳しい登り返しみたいなのはあんまりないですね。

がっつり登り返すのは剣ヶ峰くらい。
この登り返しも結構楽しいです。

そして、剣ヶ峰への最後の登り。
降りよりも登りの方が難しい印象があり、ピッケルをフル活用してパワーで登ってしまいました。

剣ヶ峰を登ればあとはリフトまで降るのみ、最後に武尊山へと振り返って、今日は見納め。

リフトの乗降場まで戻って参りました。
序盤の急登も、側から見ると結構な岩山に見えますね。

黒斑山に続いて謎のオブジェ。
流行ってるんでしょうか、この日見かけたのはペンギンっぽい何かでした。

あとはリフトを乗り継いで下山。
私はスノースポーツは全然経験がないのですが、帰りはボードで降りるのも楽しそうです。
掛かる時間はリフトともそんなに変わらなさそう。

そんなわけでスキー場の建物に戻り、下山届けを出したらコーヒーを飲みながらバス待ち。
こうして日記にしてみるとあっという間ですが、今までで一番充実した登り初めになりました。
冬の上州武尊山、それなりに練度は必要ですが、かなりお勧めできる山になりそうです。

振り返り

行きたい山のひとつではあったものの、そこまで優先度の高くなかった上州武尊山。
ですが実際に登ってみて、その人気の高さがよくわかりました。
12本アイゼンとピッケルは必要ですが、全体的にはそこまで難易度が高いわけでもないので、ツアーの予約さえできればお勧めです。

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