<h2 id="h556158b57b">この曲を公開するということ</h2>2024年に公開した曲としてはこれが2曲目の新曲、ということになるのでしょうか。 魔法使いの夜をプレイした人ならこの曲を好きでないはずがない、Fiveのアレンジです。引退した時に、月姫リメイクが出たら復帰するかもよ、みたいなことを言って十年近く。 半分しかリメイクされてないし、さっちんルートが出てないのでまだノーカンです。 ノーカンですが、型月アレンジで1枚くらい作れたら作りたいな、なんて考えていました。 その時は絶対にこの曲を入れる、そう思っていました。 今年に入ってからはそれも視野に入れて、創作活動はオープンな場所ではあんまりやってなかったですね。ただ、色々と時代も進み、CDという媒体は既に過去のもの。 私も今となってはCDで音楽を買うということはほぼないと思います。 フィジカルな媒体がないと活動しづらい同人音楽というフィールドで公開するのは、正直厳しいかなという思いもあり。 それならwebでいいかな、ということで公開しました。<h2 id="hf0769bae55">今回のアレンジについて</h2>あんまり原曲そのまんますぎるのも、という気持ちはあるのですが、この曲に関しては別。 無理でしょ。この曲を、あの雰囲気じゃなくするのは。 「－－告げる」 あの瞬間を体験していたら、変えるのは無理ですって。あんまり変えないなら原曲のままでいいじゃんって話なんですが、どうしてもこのギターソロの入りをやりたかった。そのために作ったアレンジといっても過言ではありません。 このアレンジ自体は今年の前半には作り始めていて、夏頃には9割くらい完成していたのですが。今の自分にこの曲のギターソロを弾く勇気がなくて、このタイミングまで録るのを渋っていました。 正直なところ、今の私には頭の中で鳴っている音をギターに落とし込むことはもうできないのですが、それでもこの曲に関しては、できる限りそのイメージを投影したい欲があったので……。最終的に、思い描いていたイメージよりペンタ臭さが出てしまった気はしますが……（笑 このテンポ苦手なんですよね、ほんと。<h2 id="h472e370268">技術的なこと</h2>前述の通り、この曲はCD媒体で同人作品として公開することも検討していて、ならば弦は生録を……と割と本気で考えていたのですが。 月の裏側がいつ出るかわからない……じゃなくて、同人作品として物理媒体で公開することへのモチベーションが下がってしまったので、自分個人でできる範囲で頑張る、ということに。 ぶっちゃけ無理だろうと思っていたのですが、SpitfireのStudio Strings ProfessionalとSolo Stringsをレイヤーして色々弄ったら、なんとか満足できるラインまで追い込むことができました。 打ち込みでは弱いのでメインメロディもギターを重ねようと思っていたのですが、予想より弦の出来が良かったのと、重ねてみたらやっぱり違うなぁ……ってなったので潔く弦のみでいくことに。基本的に弦のラインは原曲そのまんまですが、それができないのがギターソロ中のストリングスアレンジ。結構気に入ってます。 Aメロと同じコード進行だけどちょっとだけギターらしさを出したバッキングギターのライン、次第に音数も増えて主張していくストリングスが、最終的にギターソロを喰う存在感になって、ストリングスオンリーのブレイクパートに繋がっていく。 学がない割にはよくできたなぁと自画自賛しています。ギターの方は弦と4つ打ち、ベースもシンセベースということで、かなりいつもと勝手が違う感覚がありました。 色々と模索していて、録り音を理由に何度か録り直しています。いつも通りのIronheartのリグでは中域が厚くなりすぎてダメ、Krankensteinのリグでもまだ分厚い……ということで、普段使うことのないPowerballのリグを使ったらようやく許容ラインにギリギリ届いた……という感じ。 いや、難しいですね。全然関係ないんですが、-14LUFSに合わせたらほとんどリミッターに引っ掛からなくて笑った。 今はピークレベルを全然気にしないミキシングスタイルになっていますが、 アコースティックなドラム使わないミックスってこんなに楽なんですね。チートだ……（笑<h2 id="h0879f322cc">今後の活動について</h2>先述の型月アレンジの計画では、作りたいアレンジはあと2曲。 思い入れのある曲だし、私の作風でアレンジするのも難しくて、難産になるのはほぼ確定。 なのでゆっくりと、月の裏側が出るまでに公開できればいいかな……くらいで考えています。それ以外の音楽活動はどうしようかな、と考え中。 二次創作は型月メインだけど、もうやりたい曲はだいたいやっちゃったし、その時々でハマったゲームの曲とかはアレンジしたいけど、しばらく今やってるゲームのラインナップが動くことはなさそう。 インストはもう一生分作ったような気がして、CROW&apos;SCLAWとしてオリジナルを作りたいという欲求も今はあんまり湧かないというのが正直なところ。音楽創作自体のモチベーションは下がっていないので、ちょっと新しいことを始めたいなぁと思って少しずつ仕込みつつ。 来年は、どこかみんなの知らないところで何か作っているかもしれません。 もし気づいてしまったら、何も言わずにそっとしておいてもらえると。でもギターの弦張り替えたばっかりなので、こっちでも何か録っておきたいなぁという気持ちもあり。

【新曲公開】Five

<h2 style="text-align: start" id="hf5a234d557">今回のリメイク</h2>ストラトを使った曲のリメイク3つ目、長いことライブでも演奏していたRBOの「灼熱の大地を越えて」アレンジです。 過去Original Intentionで一度リメイクしている上に、もう何度も演奏してきたので私にとってはあまり新鮮味のある曲ではないですが、ドロップD+半音下げならこの曲をリメイクしておかないとCROW&apos;SCLAWとしては終われないという気分。元々RBOのBGMの中では結構人気のあった（と個人的には感じている）曲ですが、私がアレンジするとテンポが落ちてDeep Purple〜RainbowあたりのオーセンティックなHR/HMになってしまったので、知る人ぞ知るというか、通好みなアレンジになったような気がします。 HR/HMではありつつ全体的にカッチリ弾くよりはラフに弾くことが求められるこの曲、ただ弾くだけならあまり難易度も高くないので、その分バンドで演奏すると一体感があって楽しかったので、だからこそライブでやることも多かったのでしょうね。<h2 id="hc1988b1033">裏話的なもの</h2>この曲のソロは数回転調しつつも基本はワンコード一発で比較的尺が長く、イメージ的にはジャムセッション的な感じで延々アドリブソロを弾くようなパートです。 レコーディングの時は一人で弾くのでこの尺の長さがしんどくなってくるのですが、オリジナル版とOriginal Intention版では500ml缶のビールを一発煽ることでノリだけで弾くことに成功していたのですが……。あれから10年以上の月日が経ち、当時と今で飲むビールの種類もだいぶ違ってしまっていて（詳しくは<a href="https://note.com/crowsclaw/m/me3d24014a4e3" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">こちらのnote</a>参照）、今私が飲む500ml缶のビールを飲み干した状態でRecボタンを押したら大変なことになってしまいそう。 というわけで今回はシラフで、ちゃんと弾いて録りました。それでもかっちり弾いてしまうと白けるので、なるべ勢い重視で弾くようには心がけましたが……（笑 ワウ無しで長尺のソロを一発で弾き切ろうとすると結構大変ですね、テンションが保たない……。<h2 id="h9710ffdf15">余談</h2>ストラトをリペア+改造してブリッジ交換した時に、ブリッジをフローティングするかという話になって「いやーしないっすよ」と答えたもんで、スプリング5本でがっちり固定した状態で仕上がってきました。 オーダー通りで完璧な仕上がりなのですが、しっかり固定してもアームダウンくらいできるでしょ、と思っていたら全力で倒しにいかないとアームダウンできなくてちょっと焦る（笑 結局、この曲のソロを撮る時だけちょっと絞めたネジを緩めて、なんとかアームダウンだけはできるようにしたのでした。普段はバッキングでもリードでもアームは絶対使わないのでブリッジは固定されていた方が嬉しい派なのですが、こんな感じで100回に1回くらい、アームを使いたい時が来るんですよね。 フロイドローズ搭載のギターは全部手放してしまって手元に残っていないのですが、数年に1度くらい、やっぱり1本くらい手元に置いておいた方がいいかなぁ……なんて思うことがあります。 弦交換が面倒なので、買い直すことはないと思いますけどね……（笑

【新曲公開】Crossing the Scorched Ground 2024

<h2 id="hf5a234d557">今回のリメイク</h2>まとめていくつか録っていたストラト使用曲のひとつ、旧題「Holy Butterfly」の感情の摩天楼のアレンジ。 ハーモニックマイナー下降から始まる、ネオクラ臭漂う国産様式美系HR/HM寄りの1曲で、この作品の収録アルバム「Over the Rainbow」の方向性をよく示している1曲だと思います。先日公開した<a href="https://www.crowsclaw.info/archives/y5pdtqixj" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">RBOアレンジのリメイク</a>で書いた通り、ストラトがメンテ+改造で復活するのを待ってのリメイク。 このアルバムからはまだ<a href="https://www.crowsclaw.info/archives/3191" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">紅楼</a>のアレンジしかリメイクしてませんが、気に入っている曲は多いのでいつか他の曲もリメイクしたいですね。確かライブでは私はバッキング+ギターソロ担当だったので、バッキングの方は記憶通りに弾けば間違いないかなーと思っていたのですが、改めてオリジナル版を聴いてみると細かいキメの部分で覚えていない箇所が多かったです（笑 なので一度録ってから違和感に気付いて、改めてオリジナル版のギターを聴いてフレーズを確認してから録り直す、というのが何度かありましたね……。 私の曲はバッキングのキメが少ないというのは自覚しているのですが、このアルバムではそんな私にしてはキメが多かったなーと改めて振り返ってみて思います。今回リメイクするにあたって、ほんのちょっとだけテンポを落としています。 イントロ〜Aメロあたりまでギターの刻みが細かく、リズム自体も16分の裏拍が出てきたりと16分を意識することが多い曲で、今聴いてみるとオリジナル版のテンポでは疾走感よりも忙しさの方が印象に残ってしまう感じだったので、敢えて少し遅くすることにしました。 テンポを落としてなんとかソロを弾きやすく……という意図ではないです（笑 むしろテンポを落とした分、勢いだけで弾ききれない感じがあって逆にしんどかったかも？編曲面では、オリジナル版ではアルバム全体のバランスを考えて敢えて鍵盤を入れていなかったのですが、supplyさんに参加してもらってオルガンありの構成で演奏することに慣れていたので、今回のリメイクではオルガンやピアノなども足してみています。 あとは細かいところで、ユニゾンしていたバッキングのキメをハモらせたりもしていますね。<h2 id="hb992483b2d">ギタースタイル</h2>supplyさんに言われて初めて気づいたのですが、ギターのリードに細かい16分のカッティングをゴーストノート的に混ぜるのが私の特徴らしく、その感じをオルガンでも再現していたとのことで。今回オルガンを入れるにあたって、そのあたりも意識しながらフレーズを組んでみています。 必ず入れるというわけでもなく、言われるまで全然意識していなかったのですが、この曲のAメロのリードなんかではめちゃくちゃ多用してますね。 おそらくリードを弾くという意識よりもギターソロ的な疾走感が欲しい気持ちが勝った入れていて、Scythe of Hellあたりでギターソロに混ぜ始めたのがきっかけで、次第にリードパートでも使うようになっていったのだと思います。<h2 id="h388f84c24d">Over the Rainbow</h2>先日のRBOアレンジのリメイクの時に書いたのですが、Over the RainbowはRBOアレンジでは不完全燃焼だった様式美系HR/HMへのリベンジになっています。 たまたま台湾の即売会に呼ばれて、せっかくだから2曲くらい新曲を作ってEPにして持っていこう、と思って収録したのが確か風神少女とラストリモートのアレンジ。ちょうどその頃に今回も弾いているFenderのストラトを購入していて、それが活きるアレンジにしようとしたらこうなりました。 2009年はコンピレーションアルバムやゲスト参加以外では東方アレンジから離れていたのですが、その2曲がきっかけで再度東方アレンジのアルバムを作ることに。 どうせならRBOアレンジの時のリベンジで、全曲ストラトで弾いてやろうということでできたのがOver the Rainbowです。先に作ったうちの1曲が風神少女のアレンジだったこともあり、自然とHR/HMのヘヴィメタル的なかっこいい要素だけではなく、ハードロックの明るさも混ぜたアルバムになりました。 私がやりたいのはヘヴィメタルであってハードロックじゃない、という固執がなくなったことで当時の私にしては自然体なアレンジが多かったなぁと今振り返ると思います。このアルバムの後、CROW&apos;SCLAWとしてはモダンなHR/HMのかっこよさをアレンジに織り込もうとしてLightning DischargeやThe Flames Of The Infernoを作るようになり、当時はウチにしては異質な方向性ではあったのですが。 後日艦これアレンジをきっかけに無理をせずに原曲に寄せるアレンジを作る方向性に戻った時に、このアルバムはひとつの指針になっていたように思います。そういえば、ストラトで録るならアンプはこいつしかいない、と当時持て余していたJCM800 2204に火を入れて鳴らしてみたら予想の数倍良い音が出て驚いた記憶があります。 プリ管で歪ませるアンプとパワー管で歪ませるアンプの中間みたいな位置付けのマスターVol付きJCM800でしたが、ある程度パワー管側で歪ませた方がギター本体のキャラが残るというか、ストラトらしさが出る気がします。<h2 id="h523e5673e5">今後のこと</h2>ストラトでリメイクしている曲はまだあと1曲ありまして、そちらの方も収録は終わっているので来月中には公開できるんじゃないかと思います。 でも早くも梅雨が終わりそうで、夏山シーズンが始まると更新は滞るだろうなぁ……と思っているので、あまり期待はせずに待っていてください（笑 山日記の方も去年の山行のハイライト、2泊3日のテント泊の回で時間が掛かるので、サイト全体の更新がスローペースになりそうな。

【新曲公開】Emotional Skyscraper 2024

<h2 id="hf5a234d557">今回のリメイク</h2>先日（といっても既に数ヶ月経っていますが）ストラトをがっつり改造して実用的な仕様になって復帰したので、溜め込んでいたストラトの曲をいくつかリメイクしようと思って手をつけたのがこの、RBOから不死緋王歪旋律のアレンジです。 といってもこの曲自体はこのタイミングでリメイクするつもりではなかったのですが、リペアショップに出した時に半音下げチューニングで調整してもらったので、そのまま録れるこの曲も急遽リメイクすることに。 用意していた曲はドロップD+半音下げだったので、結局そいつらはまだ録ってません。 既にベースは録り終えていて、半音下げチューニングで録るものが終わったら取り掛かろうと思っているところなので、それほど期間を開けずに公開できると思います。ウチの曲の中では比較的古い方なので簡単に録れるかなーと思っていたのですが、いざ古いプロジェクトファイルを引っ張り出してみたらBPM=212。 いやー、若いですね。これでも原曲よりは少しテンポを落としてはいるのですが。 で、そんなわけで弾いてみると結構キツい。多分、オリジナル版では8分の刻みはオルタネイトで弾いていたのですが、今回は全部ダウンで弾いているというのもあって、予想よりキツい。 ソロの方も今の手癖とは結構違う感覚があって、さくっと録れるだろうという当初の予想は外れることに。引退してからはギターを弾く機会も激減して色々と衰えているだろうなぁとは思っていましたが、体力の低下を痛感する結果になりました。日々の山登りのおかげで足腰の方は衰えていないと思うんですが、そっちはギターでは使わないですしね……。ちなみに今回リメイクするにあたって、細かい部分で色々リズムを弄ったりしています。 なので当時のデータはほとんどまったく使ってませんね。<h2 id="ha077da2eb7">Scythe of Hell</h2>さて、そんなこの曲が収録されているのは2006年末にリリースしたScythe of Hell。これ作ってたのが18年前というのが恐ろしい。 元々FFと型月のアレンジを中心にやっていたウチでしたが、メルブラからフランスパン繋がりで手を出したのがRBOことRagnarok Battle Offline。本家Ragnarok Onlineの方には手を出していませんでしたが、知人と一緒に遊んだところ面白くてハマってしまい、しかも曲が来兎さんなのでメルブラと同じくかっこいい。ゲームの方だけでなく曲の方にもハマってしまって作ったのがこのアルバムでした。Over the Rainbowと同じくストラトメインで収録したアルバムで、確か半分以上の曲はバッキングもソロもストラト（といいつつSSHレイアウトのコンポーネント系）で録っていたと思います。路線も同じく様式美系HR/HMを意識したもので、この曲は当時の私にしては珍しく、ちゃんとハーモニックマイナー系のスケールを使えた曲でした。 この時はちゃんとその路線でやり切れなかったという不完全燃焼感があって、それがOver the Rainbowでの再挑戦に繋がっています。<h2 id="hc0d91a7b7a">余談：オーディオビジュアライザー</h2>今回から、前回のMarble Phantasmでは未完成だった新バージョンのオーディオビジュアライザーに完全移行しています。 控えめだったオーディオスペクトラムを少し目立たせたり、いまいち役割のよくわからない配置になっていたオーディオウェーブフォームも見直したり。あとはスピーカーをモチーフにくるくる回るHUDっぽいオブジェクトも刷新。 4K対応でオブジェクトも細かくなって、当面はこのデザインで満足できそうです。 書き出しはめっちゃ重くなりましたがね……！

【新曲公開】Distorted Melody of the Immortal Scarlet King 2024

今年に入って最初の曲公開。 曲自体は結構前に完成していたのですが、そろそろ動画のテンプレを変えたいなぁ……と思っていたらいつの間にか時間が経ってしまっていました。 結局今回はいつものテンプレからちょっと変えた程度で、完全な刷新は次回までお預け。 もっと3D感のある感じにしたいんですけどね……。さて、そんな今回の新曲は、またもや月姫リメイクから。 月姫リメイクから何曲やってるんだって話ですが、これはもうしょうがない。 好きな曲がありすぎて、しかもサントラ聴くたびに増えていくので。<h2 id="h55d336afe1">曲解説</h2>空想具現化というとアルクルートとシエルルートの2場面ありますが、個人的に今回はシエルルート側のイメージ。 オリジナル版の時点ではリメイク版にもあるアルクルート側の表現しかなかったので、正直なところそこまで印象に残ってはいませんでした。が、リメイク版のシエルルート、特にトゥルーエンド側の方はアルクらしい表現で強く印象に残っています。 なので今回は、そんなシエルルートの場面をイメージしてアレンジしています。といっても、アレンジ自体はいつも通りって感じのHR/HM+Epic/Cinematicですが。 ……と思ったのですが、しっかりオケ系とバンドを合わせるアレンジって、今までやってるようであんまりやってきてなかったですね。<h2 id="ha6fc2742b7">制作秘話</h2>今まではこの手の曲をやる時はいつも、弦楽器や管楽器はSpitfireをメインで使っていたのですが、今回はどちらも封印しています。 去年のブラックフライデーセールの時にHeavyocityのシネマ系のストリングスとブラスを買っていたのですが、そこから時間を取れずに使う機会がなくて。今回初めて実戦投入してみました。どちらも派手な音を出すのは得意だけど、しっかりメロディを演奏させるのは苦手といった感じ。 特にブラスの方はレガートもないので、あくまで主旋律の補助用みたいな感じですね。 そこだけSpitfireを使ってもよかったのですが、今回は敢えてSpitfireを封印してそれ以外の音源だけで作ってみています。Spitfireは全体的に音像が遠いのですが、Heavyocityの音源はそれと比べるとソリッド。 短い音を鳴らした時のアタックのざらついた質感などは、Spitfireでは出ないのでこれからも重宝しそう。 近めのマイクで録った芯のある音も混ぜるのが今風なのでしょうか、今回のような形でバンドと合わせるならこれくらいの力強さがあった方が映えると思います。<h2 id="h099ddba583">今後の予定</h2>アレンジの方は、次は何をやるかは決めていないので、多分しばらくお休み。 先日の日記で書いた通りストラトが復活したので、ストラトで弾いた曲の再録が先かなーと思っています。 ただ、色々と忙しいので公開はしばらく先になりそうな。

【新曲公開】Marble Phantasm

2023年の終わりに、なんとか1曲公開できました。 久々にMelty Bloodから千年城のアレンジです。 2004年に十七分割を頒布してから19年、ちょうど同じ日に公開することに。 いや、全然狙ってはいなかったんですが……しかし19年ですか。時間が経つのは早いですね。今年はIntel MacからApple SIliconへと環境が変わって、その関係で環境の再構築がちゃんとできているか確認したかったこともあって、年内にHR/HM寄りの構成での曲を上げておきたいなぁとは思っていたのですが。 特に理由もなく、なんとなくこの曲が選ばれました。結果的に今年は、アルクェイド関連の曲ばっかりになりましたね。 もちろん好きなキャラです。<h2 id="h40dbfab395">リメイクの方向性</h2>The End Of 1000 Yearsといえば、良曲揃いのMelty BloodのBGMの中でも特に人気の高い曲。 4thではちょっと捻ったアレンジも作りましたが、原曲に忠実なアレンジで、シンプルに私というフィルターを通した状態のものを改めて今作ってみたい、というのが今回のモチベーション。 なので、2nd収録のアレンジをベースに現在の自分なりに再解釈しています。まず、元々2ループしていたのをループしないようにしました。 今改めて聴くと、この展開でループさせてしまうとかなり「BGMっぽさ」が出てしまう気がします。 歌モノ以外で単純なループ展開にしてしまうと説得力がないので、今回はばっさりとカット。 それによって曲が短くなるのも、CD収録を意識しなくていいのでそろそろ気にならないかなぁ、なんて。また、原曲や元のアレンジでは1曲通してシャッフルビートが続くのですが、今の自分にはこれはちょっと合わないかも、ということで跳ねるのではなく3連になるセクションを入れてみることに。 4/4のシャッフルだとちょっと古臭いなと感じてしまうので、6/8っぽさも欲しいというか。あと、地味に以前のバージョンよりもテンポを若干落としてます。 これはこの速さで弾けなくなったから……とかではなく（笑 今回6/8っぽい3連のセクションができたことで、疾走感よりも音に粘りが欲しくなったからです。 現役の頃も、疾走感が失われないギリギリまでテンポを落とすことが次第に多くなっていったので、今の私にとってちょうどよく感じるのはこれくらいのテンポかなぁとも思いますね。原曲よりはちょっとだけ遅いです。<h2 id="h69183f9783">以前までの環境との違い</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/047b05a376384d36949312d872026fd5/ec0ee3a8e854476faa7e422d9336505b/231230-02.png" alt="" width="2560" height="1707"></figure>今回のような楽器構成だとだいたいいつも同じような内容になるので、以前のミキシング用プロジェクトファイルがミックス用テンプレートになるのですが。新環境への移行によってリセットされたり使えなくなったりするプラグインが出てくるので、その対応が今回のメイン作業です。幸いほとんどのプラグインはApple Silicon対応していたのですが、ドラム用で使っていたMetric HaloのChannel Stripが使えなくなったのがちょっと痛かったです。 Apple Siliconには対応していたのですが、VST3に対応していなかったためにCubase 12で読み込めず切り捨てに。泣く泣くFab FilterのPro-C2に変えましたが、扱う人間が同じだからなのか出音にはほとんど影響ありませんでした。 以前このプラグインの<a href="https://note.com/crowsclaw/n/ndef229cb937b" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">挙動を確認</a>していたのが良かったのかもしれません。<h2 id="hc499e4ad38">解説</h2>使用楽器はいつも通りで、今回も<a href="https://www.crowsclaw.info/archives/5818">Evertune ModしたLes Paul Special</a>をバッキングに、リードは長年の愛機Les Paul Customを使っています。 ベースもいつも通りIbanezのBTB700DX。最近ベース弦が高すぎて、Mod Bassに移行しようかとも思いましたが……、フリー版を使ってみて開放弦の音の違和感が結構気になったのでやめました。 ドラムも今更言うまでもなくMetal Machineryですね。これ以外でメタルやることは多分ないと思います。ピアノには最近（というほど最近ではないですが）購入したHammersmith Proを使ってみました。 普段使っているのはGalaxy Vintage Dですが、Hammersmith Proはそれよりもちょっと硬い音かなという気がします。 オルガンはSoundironのLakeside Pipe Organ。この値段で音源を買えるのは良い時代になったなぁと思います、が、ちょっと音が遠いかな……という気も。ミキシングは前項で貼ったスクショの通り。 EQはほぼ全部DMGのEQualityで、重心を弄りたい時だけOzoneのVintage EQでPultecっぽいカーブに。コンプは基本的にFabFilterのPro-C2で、FET臭さが欲しい時だけSoftubeのFET Compressor……だったのですが、DMGのTrackCompも久々に立ち上げてみました。 RMSコンプっぽい掛かり方が欲しい時とか、チャンネルストリップのコンプっぽい掛かり方が欲しいかなと思った時に使ってみたり。 Pro-C2を触る時ほどロジカルにコンプと向き合いたくない時（もっと率直に言うと、コンプの設定を深く考えたくない時）に手を出してみていますが、なかなかこちらの意図通りに掛かってくれている気がします。ダイナミックEQとトランジェントはSonnoxから。 リバーブはValhallaとLiquidSonics、ごく稀にWaves。 倍音操作はSlate DigitalのRevival。たまにOzoneのExciterも。 私の定番構成ですね。どんなジャンルでも、この構成はもう動かないんじゃないかと思います。<h2 id="h099ddba583">今後の予定</h2>明日また日記を書いて今年を振り返ろうと思うので、今回はさらっと。 まぁ予定は未定なのですが。 今年はこの1曲しかリメイクを作りませんでしたが、多分今後もモチベーション的にリメイク作品が出る機会は今までと比べると減っていくんじゃないかと思います。ただ、ベース弦の高騰が本当に凄いことになっているので、同じチューニングで弾ける曲があれば何曲かまとめて録るつもり。なので、もしかしたら同じ時期に固まって何曲か公開するかもしれません。 一応、リメイクしたい曲を選曲してみるとまだ10曲以上はあったりして。ちなみに、ドロップDで弾ける曲でリメイクしたい曲は他にありませんでした。予想外。 ドロップD+半音下げだと何曲かあるのですが。でも気持ち的には新曲の方かな、と思いつつ。 公開するような新曲を作るかどうかは本当に未定です。

【新曲公開】The End Of 1000 Years 2023

もはや新曲でも何でもないんですが……、1ヶ月以上前に月姫アレンジを公開しました。 ……という日記を書いている途中で記事が消えてしまって、面倒くさくなってしばらく更新が滞っていました。 さすがにそろそろ進み始めないと山日記の方が丸一年放置されるので、そろそろ再開したいな、ということで。印象的な月姫の曲は多いのですが、この曲もそのひとつ。個人的には同じVlovシリーズの中でもIIIやIVよりもIIの方が、リフの印象が強いので記憶に残っているほどです。 そんなVlov:IIを私なりにアレンジしたのがこちら。<h2 style="text-align: start" id="h55d336afe1">曲解説</h2>イントロのベースリフが印象的なこの曲。 私というフィルターを通すとこれがギターリフになる、というのがこのアレンジの主軸になっています。 そこにブレイクビーツを加えてできたのが今回のアレンジ。 アーメンブレイクを露骨に使うのは久々ですね。 隙あらば使いたいくらいの気持ちではあるのですが、個性が強いので本当に合う場面で使わないとどれも同じような曲になってしまう。 というわけで、久々にアーメンブレイクが本当に合う曲だなと思えたのが今回でした。ブレイクビーツ+ギター+Epic系の組み合わせということで、私のスキル面では純粋に<a href="https://www.youtube.com/watch?v=QbhE1_cpzlY" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">Soundtrack Of The Fairy Tale</a>からのアップグレードになることを目指して色々と模索してみました。 モノラルのブレイクビーツにいかに空間表現を加えるか、というのは難しくもありつつ挑戦していて楽しかった部分ですね。<h2 id="h099ddba583">今後の予定</h2>今後の予定がまったく定まっていない状態。 型月関連はだいたいやった感があってちょっと停滞気味なのと、今年ほとんどギターを弾いてこなかったり、制作環境が変わったりしたので、過去作のリメイクで色々動作確認+勘を取り戻すところから始めたいなと思っています。 ただ、昨今の物価上昇でギターやベースの消耗品を買うのにちょっと躊躇う（笑 特にベースなんかは無視できない額の出費になるので、何曲かまとめて録りたいですね。なので、既にいくつか着手はしているのですが、実際に公開されるにはまだちょっと時間が掛かりそうです。

【新曲公開】Vlov:II

新……曲？ 公開したのは3ヶ月前ですが……。 リニューアルしたサイトの音楽カテゴリを見ながら、何かが足りないなと思って自分のチャンネルを見返してみたら、あった。 そういえばこの曲、サイトで告知してない。 というわけで7月に公開したのが月姫リメイクの『境界より』のアレンジで、From the Boundaryです。<h2 id="h55d336afe1">曲解説</h2>特に後半のスケール感が好きなこの曲。 アルクルートのあの場面で流れる曲ですね。 月姫がリメイクされたら見たいと思っていたシーンのひとつ。ですが、実際にアレンジしてみたら結構前半パートで苦戦。 テクスチャ多めの前半パートは間を埋めるのに苦労しました。 普段はあまりテクスチャっぽい音源を使わないので、手持ちで使えそうな音を見つけるのにだいぶ苦労した記憶が。そのかわり、後半パートは割とノリノリで作っていたと思います。 いつも通りと言えばいつも通りですが、あのシーンのヒリつくような緊張感みたいなものは自分のなかでうまく消化できたような気がします。そんなに知名度の高い曲ではないかな、と思って軽い気持ちで公開したのですが、予想以上に反応があってちょっと驚きましたね。 まぁ、あのシーンの曲ならみんな好きか。そうだよね、私もそうだし。<h2 id="ha49262f482">次回作について</h2>次も月姫アレンジ……の予定です。 前回投稿した曲では次はFGO……と言っていたのを振り返ってみて気づきましたが、その気配はないですね（何 いつも思いつきで手を出しているので、完全に私の気分次第ですね。そろそろギターの入った曲を書かないと、今年全然ギター弾いてない……なんてことになりそう。 今作っているものはちゃんとギター入ってるので、まずはそれを完成させたいところです。

【新曲公開】From the Boundary

今や社会現象にもなりつつあるウマ娘。
私もアニメ2期を（ちょっと遅れて）見てからハマって、今まで続いています。
そんなウマ娘の曲を今回アレンジしてみました。

この曲は実際にゲームをプレイ中、個人的に刺さった曲だったので、アレンジするとしたらこの曲だろうなぁと思っていました。
このゲームの曲を私がアレンジするのはちょっと意外かもしれませんが、まぁ好きなものなのでしょうがない。


&lt;h2&gt;ウマ娘のこと&lt;/h2&gt;

正直、最初は「あの競馬のゲーム」ということでそこまで興味がなかったのですが、アニメ2期はそんな私の競馬に対する印象を変えるくらいのインパクトがありました。
その後史実の競馬史を調べたりするうちに興味が出てきて、ハーフアニバくらいの時期にインストールして始めてからはハマってる……ような気がします。

好きなキャラはナリタタイシン、ゴールドシチー、スマートファルコンあたり。
アニメ2期から入ったのでテイオーやライス、ブルボンも好きです。
対人要素のあるソシャゲはこれが初めてですが、熱くなりすぎないように適度にブレーキを掛けながらまったり楽しんで行けたら良いなあぁと思っているところ。
競馬はただのギャンブルじゃなくてアスリート的な要素やドラマがあることを教えてくれたウマ娘、今後ものんびり楽しんでいこうと思います。

&lt;h2&gt;アレンジのこと&lt;/h2&gt;

今回は原曲が結構アップテンポで、いつも通りHR/HMっぽくアレンジすることもできたのですが、なんか安直だなぁと思ったのでロック調に。
元々ギターで弾くことを想定していない主旋律なので、音域が合わなかったりして手こずるところもありましたが、やっぱり私のアレンジなら主旋律はギターだろうということで頑張って弾きました。

アレンジ自体は素直に、原曲のストリングスのラインも頑張って音を取って活かしつつ、楽器の細かいアレンジの部分で自分なりの解釈を加えてみています。
原曲の方は、この手の曲にしてはブラスが前に出てくるシーンが多い印象ですが、そこは題材が競馬というのを活かした形ですかね。
私の方は、アレンジなのでそこまで意識する必要はないかなと思ったのでオミット。バンド隊と弦の編成に再構築しています。

私がアレンジを作るときはざっくり4割くらい耳コピしたところから好きなように変えてしまうので、後から聴いてみると結構原曲と違うところがありますね（笑
場所によっては敢えて省いていたり、ギターの音域を超えてしまうので変えていたりするところもありますが。
ギターソロはせっかくなので割と原曲に忠実に弾こうと思ったのですが、録り終えてから後半の駆け下りるフレーズが違うことに気づいて、やっちまったなぁと思ったりとか。

ソロは結構他人のフレーズと合わないことが多いのですが、今回もそのパターンだったので苦戦しました。
最初はワウを踏まずに弾いていたのですが、結構難しいのとしっくり来ないのとで何度か録り直してもイマイチ。
いっそワウ踏むか！ということで踏んでみたらようやく自分のものになってくれました。
ワウ踏んだらうまくいくってどうなの、と思いますが、私の場合そういうのは珍しいケースではないです。

&lt;h2&gt;サウンドメイキングのこと&lt;/h2&gt;

ロック寄りということでスタックアンプ系のリグは避けて、Egnater Rebel20とCrateか何かの1x12オープンバックの組み合わせのリグを選択。
4x12みたいなキャビは音の厚みが出ないので、HR/HMには良いんですがロックには向かないと思うんですよね。
オープンバックのキャビの方がミドルが出つつ開放感があるので、パワー管で歪ませるような音の場合は絶対にそちらを選びます。
使用ギターは左がレスポールスペシャルのフロント、右が配線を弄ってフロント+リアのミックスを出せるようにしたストラトだと思います。
今回はベースもParallaxを使わずにKemperのAmpegリグを、EBSのMultiDriveで歪ませた状態で録っています。

弦はSpitfireのChamber Strings。やっぱりこいつは最高ですね。
今回みたいにバンドと合わせつつ速いフレーズが多い曲の場合、この音源の右に出るものはないんじゃないかと思います。

あとはいつも通りのオルガンやエレピ、ピアノなど。
もしかしたら他にも木琴だか鉄琴だかを使ったかもしれません。

ドラムはロック寄りの音源でしっくりくるものを持っていなくて、ToontrackのLegacy of Rockと迷いつつ、手数が多い曲になりそうだったのでDeath &amp;amp; DarknessのDeathの方を選択。
Metal Machineryほど潔くアタック感に寄ってないので使えるかなーと思っての選択だったのですが、音自体は適度にロック寄りにはなったものの、音の硬さと音場の狭さはやっぱりHR/HM用の音源だなぁと思ったり。
Legacy of Rockの方がロックの生々しさや開放感は出せるなぁと思うんですが、点数が少ないので手数が多いドラミングには向かないんですよね。惜しい。

&lt;h2&gt;今後のこと&lt;/h2&gt;

今の時点ではまだ何も作ってない……どころか何も考えてないんですが、ちょうど2部7章を終えたところなので久々にFGOから1曲やりたいなーとも思ったり。
まぁ、そうは言っても予定は未定です。

音楽