大渋滞の中を登る棒ノ嶺
2017年06月15日2023年09月30日登山:秩父・奥武蔵
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
969m
- 標高差
717.0m
- 累積標高(登り)
769m
- 累積標高(下り)
808m
- 行動距離
8.65km
- 行動時間
3時間40分
- コース定数
17.4
アクセス
往路、復路ともに:~西武池袋線 飯能駅 > 国際興業バス さわらびの湯
さて、先週末はもともと山に行く予定ではなかったのですが、翌週の飲みに誘われたので上のような考えから今のうちに登ってしまおうかな、と。
直前だったのであまり調べておらず、しかも最近は健脚向きのルートが続いていたので少しユルめの登山にできないかな、といくつか候補を挙げつつ、最終的にはTwitterでアンケートを取って決めました。
まさかの奥多摩という選択に戸惑う私。去年散々登ったのでもう、奥多摩で行ってない山は高水三山と雲取山くらいしか残ってません。高水三山は冬というイメージがあるし、雲取山はユル登山というテーマからは掛け離れてます。さてどうしたものか、と考える出発の日の朝5時。
そしてふと思い出したのがここ、棒ノ嶺でした。
飯能〜白谷沢登山口
棒ノ嶺(棒ノ折山)は奥多摩と奥武蔵のちょうど中間あたりに位置する低山で、奥多摩というテーマからは少々怪しいですが西武池袋線を使い飯能から登る山です。
高水三山から縦走することもできるようですが、あまりそういった気分ではなかったので飯能からのほぼピストンコースを選択。
ちょっと前の伊豆ヶ岳は特急でのんびり行きましたが、今回は飯能までなので鈍行でゆっくり行きます。バスには乗りますが、コースタイムが短いのでやや遅い時間でも大丈夫!
そして飯能からはバスでさわらびの湯停留所まで。登山口が温泉とか、もう帰りに寄るしかないですよね。
写真ではバイクが写っていますが私のではありません。
最初は有間ダムを横断して白谷沢登山口へ。
ヤマレコにも書きましたが私は登山中しょっちゅう足を止めてカメラを構えるので、周りのペースを気にする必要がないようにバス停等に着いてもすぐには登り始めずに、人が登り始めたのを見届けてから登ることが多いです。
そんなこんなでこの日も最後尾、ダムを横断する数十人の団体様を眺めて面白がっていたのですが……。
この時、私はまだ理解していなかったんですよね。
これだけの人数の団体がいたらどうなるのか、ということを。
白谷沢登山口〜岩茸石
しばらくダムの脇を進むと、山の入り口である白谷沢登山口が見えてきます。棒ノ嶺登山はここがスタート地点。
棒ノ嶺もまた、低山の割に変化に富んだ山と言われます。序盤は沢沿いをひたすら歩くルートで、湿気が多いせいかこのようなシダ植物っぽい何かが目に留まります。
このあたりは道が狭く、沢沿いなのでところどころ滑りやすかったりもします。すれ違いや追い越しは困難かと。
……前には団体様。そして狭い道。つまり、そういうことです。
大渋滞。
棒ノ嶺って人気あるんですね。この日は家族連れの方も多く、山頂まで混みっぱなしでした。
確かに比較的緩やかな道で、しかも道中は変化が多く見応えあり。山頂は開けていて見晴らしが良い……とくれば人気が出るのも当然ですね。
でも、その、なんだ。何十人も連なって歩かれるとちょっと困る。
仕方ないな、これはカメラ登山だなー……と思ってカメラを取り出すも、立ち止まると今度は一本次のバスでやってきた団体がまた距離を縮めてくる。道が狭いので、撮影中に抜かれてしまうとその後ろに着くしかない……ということで、カメラもあまり楽しめず。
いや、道中も景色は良いんですよ。沢とか苔とか岩とか。三脚とか持っていきたくなるような山です。
人さえいなければ。
こんな感じのゴルジュ?もあったりして。
しかも序盤は登りを感じさせない緩やかな道です。
次第に進みが遅いどころか詰まって立ち止まってしまう始末。仕方ないのでカメラ越しに周囲を見渡します。
山は何撮っても絵になりますね。
まぁ……こんだけ混んでたらね。詰まるよね。
奥多摩/奥武蔵の端にある標高もさほど高くない山に、まさかこんなに人が集まるとは思ってなかったですよ。
一番の渋滞エリアはこの岩の階段でした。
沢の近くだからちょっと滑るし、まぁ歩みが遅くなるのは仕方ないね。
その後もしばらく渋滞の最後尾を歩きます。
道自体はまだまだ狭いものの、沢エリアを抜けて滑る危険性はなくなった……とは言え。どうやら複数の集団が連なってダンゴになっているらしく、大人しくそれについていくことにします。
そうしてしばらく進むと、一度登山道と一般道が交差します。
ちょっとした広場のような空間もあり、どうやらここがメジャーな休憩スポットの模様。
そこから先は若干傾斜のある坂が続くのですが、そんなことは問題ではありません。
全てはこんな感じで、自分のペースで登るために!
さすがに渋滞を追い越した後は快適です。
一変して誰もいなくなった登山道をしばらく楽しみつつ……。
そうして進んでいった先には十字路と、唐突な岩が。
岩茸石という岩です。
行きは何やら学生っぽい年代の集団が結構大きい声を出していたので、色々察して撮影もせずに離脱。
まぁ今日はピストンなので、帰りにいくらでも撮れますしね。
岩茸石〜棒ノ嶺山頂
岩茸石のあたりからは木の階段を登る場面が増えてきます。
太股を大きく上げなければならないしんどさはいつも通り。序盤が楽な道だった分、後半は少しキツ目かも?
……まぁ、男体山に比べたら全ッ然大したことないですけどね!
そんな傾斜もゴンジリ峠まで登ればおしまい。
山頂に向けてまだ少し登りはありますが、ここから少しの間平坦な道が続きます。
そうして辿り着きました、棒ノ嶺。山頂です。
棒ノ嶺山頂〜さわらびの湯
棒ノ嶺の山頂はかなり広いです。腰掛けるところも多くてまるで公園のよう。
ハイキングというかピクニックのような感じ。それでも人が多い時間帯はベンチなどは埋まってしまうでしょうが。
私が着いた時間も若干遅かったので案の定満員です。
低山といえば山頂は木に囲まれていて、景色を楽しむことはできない……そんなイメージが強いですが、ここ棒ノ嶺は違います。
山頂からは展望がよく、奥武蔵方面でしょうか……山々の広がる景色を一望できます。突然視界が開けるのでなかなかの爽快感。
お昼ご飯をさくっと食べたら早めに戻ります。
山頂もそこそこ混んでいるので、帰り道まで混み始める前に温泉まで戻りたい。
……といいつつ往路でスルーしたこの岩を見たら、ね。
登っちゃうんですよね。なぜか?
なんとかは高いところが好きですからね。
表から見ると登りにくそうに見えますが、後ろから見るとそうでもない。実際には脇のあたりから登ります。
一人だったのでここでまたひと息つきましたが、同時に登れるのは3人くらいが限度でしょう。
その後は元来た道とはまた違うルートで、やや傾斜のある坂道を下っていきます。
ほとんど登り返しもなく、ひたすら降りていくだけ。往路のような変化もないので登りでこのルートを使うのはちょっときついかも。
でも、道幅には若干余裕があるので自分の好きなペースで降りることができます。
そんな感じで帰り道は1時間ちょっと。行きで降りたバス停のところに帰ってきます。
せっかくなので温泉でゆっくりしてから帰りましょう!
ちなみに飯能はあのヤマノススメの舞台でもあるのだとか。ここ棒ノ嶺も舞台のひとつらしく、温泉ではヤマノススメ猛プッシュでした。
温泉にもグッズコーナーがあったり。時間があったのでちょっと読んじゃいます。
そのうちKindleあたりで全巻買っちゃうのかなぁ……(笑
帰りはビールを我慢して……高井戸まで!
スタウトを入れたとのことで居ても立ってもいられず……。元々この日はランチタイムに飲みに行こうかなと思っていたところだったので、山もビールも両方とも堪能できて満足です。
せっかく奥多摩方面に行ったので、大多摩のソーセージをつまみに。いやぁ、山行って温泉入って美味しいビール飲んで、良い一日ですね。
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