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新しい靴を試しに筑波山へ

2017年07月09日2023年09月30日登山:北関東

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

877m

標高差

675.0m

累積標高(登り)

621m

累積標高(下り)

668m

行動距離

7.13km

行動時間

3時間30分

コース定数

15.0

アクセス

往路、復路ともに:~つくばエクスプレス つくば駅 > 関東鉄道 筑波山シャトルバス 筑波山神社入口
梅雨真っ只中ですが先日は晴れ。このチャンスは逃すまいと久々に登ってまいりました。 今回は今後を見据えて思いっきり背伸びして買ったニュー登山靴、LOWAのTibetの慣らしも兼ねて筑波山へ。

筑波山への経緯

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先日、高山縦走や冬場の低山までを見据えてLowaのTibetを購入していて、その慣らしも兼ねてどこかに登りたいと思っていたこの週末。
しかし週の頭頃に見た天気予報では、平野部は良いものの山間部は少し崩れ気味という予報。高尾付近も奥多摩も奥武蔵〜秩父も、どこも不穏な感じ。そんな中で唯一晴れマークをつけていたのが関東平野のど真ん中にある?この筑波山でした。

実際には前日頃に予報は好転し、関東近郊の山はどこに行っても晴れという予報に変わっていて、大菩薩嶺にでも行こうかなと思っていたのですが。やっぱり遠出するのが面倒くさくなってしまい、遅くに到着しても余裕を持って登ることのできる山ということで当初の予定どおり筑波山へ。

筑波山を登るのはこれで2回目。昨年の6月頃にも登っています。
高尾山や御岳山に並ぶ観光地化した山、というイメージが強い筑波山ですが、実際にはそこまで甘い山というわけでもないんですよね。

筑波山神社入り口BS〜つつじヶ丘

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筑波山へはTXつくば駅からバスで1時間弱くらい(そう、意外と遠いんです)。
バスに乗ってつくばの市街地を抜けた頃に見えてくる、堂々聳え立つ山がこれから登る筑波山です。

筑波山は独立峰……だと思っていたのですが実は違うらしく、筑波山塊なる山々の主峰として鎮座しているそうな。
都心側や利根川方面から見ると、関東平野にちょこんと座っている小さい山、というイメージがありますが。そうではないんですね。

そんなわけで到着したのは筑波山神社BS。そこから少し歩いた先に筑波山の登山口でもある筑波山神社があります。

筑波山もまたいくつか登山ルートがある山ですが、一番メジャーなのはケーブルカー沿いを歩く御幸ヶ原コースなのでしょうか。
筑波山神社の裏から登っていくルートですが、景色に変化がないのと、意外と傾斜がキツいので登りにはあまりお勧めしません。

個人的には前回も登ったコース、ロープウェイの駅でもあるつつじヶ丘を経由していくコースをお勧めします。
迎場コースからおたつ石コースを経て女体山頂へと至る道ですね。

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このコースの特徴は何と言っても変化を楽しめることかな、と。最初は樹林帯ですが、それを抜けると低山らしからぬガレ場(っぽい雰囲気の階段道)やちょっとした鎖もある岩場を歩くことができるので、ややキツ目の傾斜でもあまり苦になりません。

つつじヶ丘まではバスで行けてしまうのですが、おたつ石コースの序盤の傾斜をいきなり登るのは結構キツいので、2kmほど山道を歩いて身体を慣らすことのできる迎場コースも経由することをお勧めしますね!

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もう7月、出発時間も遅く紫陽花も見頃は逃した感があります。
低山はこれからいよいよ日差しと虫の季節になってきますね。

つつじヶ丘〜女体山頂

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それまで歩いてきた樹林帯から一変して、つつじヶ丘からの序盤は視界が開けた道を登ります。
ガレ場のような雰囲気が味わえますが、道自体は階段状に整備されているのでご安心?

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そして次に木のトンネルをくぐったり……。

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振り返ればこんな感じ。日光の男体山をぐっと凝縮したような、そんな感じの印象です。

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そうして茶屋跡で少し休憩したら岩場エリアへ。岩場エリアというか、奇岩エリアというか。
そこまでハードでアスレチックな道ではないですね。危険な箇所はまったくありません。

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前回登った時はこの奇岩エリアから山頂まで、すぐだったイメージがあったのですが……。今回改めて登ってみると意外と距離感が。
そういえば関東平野の真っ平らなところから、バスで少し標高を稼ぎつつも標高877mの山頂まで登るわけで……。登りやすいとは言えど、やはり登山です。

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女体山側の山頂付近は簡単な鎖場。このあたり混むんですよね、登る人と降りる人とで。

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というわけで、着きました。筑波山の女体山頂。

山頂〜筑波山神社BS

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男体山側は全然見晴らしも良くないのですが、女体山側は高度感があります。
周りを見ても山らしい山がなくて、ひたすら関東平野が広がっているのを見渡すのみ。こういった景色は他の山には、あまりないですよね。

山頂に着いた感を女体山側で味わったら、御幸ヶ原でご飯を食べて小休憩。このあたりは観光地感が強く、風情はないですね……。
初春の頃ならカタクリの花も見られるのだとか。次はさすがに別の季節に登りたいですね!(笑

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少し休んだら男体山側もとりあえず登っておきつつ、帰りのバスの時間に困らないよう早めに下山することにします。

男体山側の紹介がやけにあっさりなのは……正直なところ、あまり見るものがないからですね。
こちらにはイザナギノミコトが祭られているとのことで、罰当たりなことを言ってはいけませんが。

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降りる時は御幸ヶ原コースで。筑波山を真っ直ぐ、一気に下るコースなのでそれなりに傾斜もキツいです。数日前の雨の痕跡が残っていて、湿っぽい岩などはビブラムソールだと滑りやすくてスリルがありました……。
この靴で登るなら、下山ペースはもう少しゆっくりにしないといけないかも?

下山後は炭酸ジュースで乾きを潤しつつ、さっさと帰って自宅でお風呂に入ることにします。
日帰り温泉施設もいくつかあるので、早めに下山された方は寄っていくのもアリかと思います。麓には動物と触れ合えるナントカもあったとかなんとか……。ちょっと寄ってみたかった。

と、そんな感じでさくっと登ってさくっと降りてまいりました。
割と妥協の結果選ばれた筑波山でしたが、久々に行ってみると道中の変化の多さを楽しめた山歩きになりました。重登山靴の得意な部分、不得意な部分を自分の足で確かめることができたので良かったですね。
フィッティングは買うときにかなりじっくり調べたので問題無し。靴擦れとかは一切ありませんでした。特に痛む部分もなく快適です。

そういえば、なんでTibetに?

今まで使っていた登山靴が所謂トレランシューズ寄りの靴(SalomonのX ULTRA 2 GTX)で、これはこれで軽い上に足裏のグリップも強力で、低山であればまったく不満はないのですが。足場の貧弱な岩場や雪山に履いていくのはさすがに無謀すぎるかなということで、冬くらいからそれなりに時間を掛けて自分に合う靴を探していました。

アイゼンの付く靴、などと大雑把に括ってしまうとすごく難しいですね。軽アイゼンだけでいいのか、12本まで付く方がいいのか。セミワンタッチが付いた方がいいのか、バンド式だけでいいのか……など。冬靴との境目はどこに?みたいなのもありますし。
春〜秋の低山は今まで通りSalomonで済ませていいかなと思うのですが、高い山や岩の多い山、あとは雪山は重登山靴を選びたいなと。

最初はScarpaのTriolet Proあたりを考えていたのですが、私の目的にはちょっと合わないかもねというアドバイスを頂いて履いてみたのがLowaのTahoe。値段がやや高めなのと革靴ということで履く前は躊躇いもあったのですが、フィット感が良かったので惚れ込んでしまいました。
が、じゃあTibetも履いてみようということになり履き比べた結果、Tibetがモアベターかなと思ったためお買い上げ。ちなみにゴアテックスの方です。

予算的にはだいぶオーバーしましたが、厳冬期の高山に行かない限りこれ1足で済ませられると思えばまぁ悪い選択ではないかな、とも。

ちなみにTahoeとTibetで大きく違いを感じたのは足首から上の部分でした。Tibetの方が包む部分?が多いため安心感があり、特に下山時に負荷を分散させられそうな気がします。
重さはそれなりに。履き替えたRedwingが軽く感じるほどですから、結構重いのでしょう。歩いている時はあまり重さを感じませんでしたが。

あとはアイゼンと調理器具でしょうかね。

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