日光白根山:雲の上の晴天
2017年08月20日2023年09月30日登山:北関東
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
2578m
- 標高差
588.0m
- 累積標高(登り)
555m
- 累積標高(下り)
555m
- 行動距離
6.04km
- 行動時間
2時間56分
- コース定数
13.0
アクセス
往路、復路ともに:北千住駅 > ~東武日光線 東武日光駅 > 東武バス 湯元温泉 > 丸沼高原無料シャトルバス > 日光白根山ロープウェイ
そんな8月某日。このままじっとしていられるか、と始発で家を飛び出しました。
目指すは奥日光、日光白根山。
〜日光白根山ロープウェイ山頂駅
……と、詩的に書き始めてみましたが。本当に今年の夏は雨が多いですね。数十年ぶりの天気だとか。
十何年前のことか覚えていませんが、冷夏で深刻な米不足に見舞われた年が思い出されます。
こんな天気ではなかなか山に行けないわけですが、いい加減我慢の限界を迎えたこの日。複数の天気予報サイトをリサーチし、奥多摩や奥武蔵、そしてこの日光……と、日帰りで行ける様々な地方の天気を調べ……。どうやら日光なら雨は降らなさそう、ということで以前から行きたかった日光白根山を目指すことに。
日帰りで森林限界を超えられる、関東地方の最高峰にして関東以北の最高峰。その魅力的なフレーズに、確か去年の夏頃からここへ行く算段を立てていたような気がします。
去年は一度も使う機会がありませんでしたが、日光の紙の地図も買いました。
が、いざ調べてみるとこれがまた難しい。
日光白根山はロープウェイで登れる手軽な山と言われていますが、そのロープウェイの最終便が意外と早いのです。
今回は北千住から東武日光駅へと向かい、バスでロープウェイ駅のある丸沼高原へと向かうルートで行きました。
このルートですと、ロープウェイ山頂駅に着くのは11時頃になるでしょう。帰りも東武日光から帰ろうと思ったら、15時50分の最終バスに間に合わせないといけません。
コースタイムの目安は5時間ほど。この日は11時5分頃にロープウェイ山頂駅に着きました。
ロープウェイで下山するのに15分ほど掛かりますので、この時点で30分ほど巻いていく必要があります。
……しかし山頂駅を出てすぐの景色がこれなんですよね。
ロープウェイで分厚い雲を超えたと思ったら、僅かに晴れ間も見えるこの景色。まぁ、足も一瞬止まります。
日光白根山ロープウェイ山頂駅〜日光白根山山頂
ロープウェイ山頂駅から日光白根山の山頂へは標高差約500m、距離は約3km。感覚としては高尾山と変わりません。
……変わらないはずです。そう信じて登り始める私。
序盤はこんな感じで樹林帯が続きます。よく整備されていて危険な箇所もなく、またどぎつい急登もないため登りにくいということはありません。
しかし、そうは言っても標高2000m。低山とは全く違うのが酸素の薄さ。
標高2000m付近ではそれを常に感じるということはないと思うのですが、身体を動かしてみるとやけに息が切れるのが早いんですよね。
なるべく早く着きたい一心で休憩も取らずに登ったので、気がつけばやや消耗気味。
今回もユル登山、と思いましたが……侮れません。
ある程度進むと展望の良い、ややガレた道に出ます。
……晴れてる!
この夏、関東を覆っていたあの分厚い雲の上には、こんな青空が。
そしてそこから少し歩けば森林限界を超えます。
小石の多いザレた登山道。危ない場所ではないですが、消耗した身体にはちょっと堪える。
ここまで約1時間。地図上のタイムでは約2時間という表記なので、かなりぶっ飛ばしてきた計算になります。
飲み水が尽きてきたのでこのあたりで小休憩。
時間が遅いので誰もいない道を行くことになるのかと思っていたのですが、このあたりまでくると追い越す人の数も多くなってきました。この天気予報の中でも山頂を求めて登る人は少なくないようです。
水分を補給して少し力を取り戻し、登りにくいザレた道を登った先に……日光白根山の山頂が見えてきました。
ここまでくれば、あともうちょっと。
最後の急登を登れば、いよいよ山頂。
日光白根山 山頂
噂に聞いていた通り山頂は狭いです。5〜6人も集まればもうご飯を食べるようなスペースはないでしょう。
ただ、山頂から一歩降りたくらいのところには腰掛ける場所も多いので、そこで今回はお昼ご飯にします。
……そう、ジェットボイル。
天気が悪くても山に行こうとしたのも、早く山頂に着こうとしたのも、なぜか3リットルくらい水を持ってきていたのも……全部、これのためと言っても過言ではない!
山で初めて食べる暖かいご飯。夏だからおにぎりでもパンでも別に良いのですが。
今後泊まり登山が増えたら、こういった器具がないとご飯はインスタントですらない保存食ばかりになってしまいます。その前に、日帰りの山で充分慣れてから。そんなわけでジェットボイルです。
バーナーも良いんですが、私がソロ登山で料理までするとは思えないんですよね……。なので湯沸かしだけ。
そんなこんなで初めての山頂ラーメンは……ちょっと塩辛かったです。
次はカレーラーメンかなぁ。チキンラーメンもいいよね。
と、そんな感じで気がつけば山頂で1時間ほど。
今回登ったコースであれば恐らく1時間程度で下山できるだろうと見積もっていましたが、できれば30分くらいマージンが欲しい。そんなわけでそろそろ出発の時刻です。
ちなみに山頂から見えるこの湖は五色沼といいまして。ルートによってはこの側を通って下山するルートもあるのだとか。
日光白根山山頂〜日光白根山ロープウェイ山頂駅
山頂からはいくつかの下山ルートがありますが、今回は日帰りなので来た道を戻ってロープウェイ山頂駅へと戻ります。
コースタイムは約2時間ですが、ご飯も食べて復活した身体なら1時間あれば行けるでしょう。
往路ではほとんどしまいっぱなしだったカメラも、復路では少し取り出す余裕が出てきます。やっぱり私は、これがないと。
カメラを持ってみると視野が広がって、あぁこんなところにこんなものがあったのか……と気づくことも。
行きの時は標識なんて全然、目に留まりませんでしたからね……。
日光白根山は短い距離ながらも景色のバリエーションに富んだ山だと思います。
お隣の男体山は非常にストイックな山でしたが、ここ日光白根山は樹林帯からガレ場、森林限界を超えてザレ場。縦走しようと思ったら稜線だって歩けそう。
わずか3kmの間にそれだけの変化を見せてくれる山です。今回は日帰りで来てしまいましたが、正直すごくもったいないことをしたな、と。前泊して朝早くから登り、日光湯本の方へ縦走するのが正解だったのでは……と思います。
ちなみに後で調べてみたら、新宿あたりから夜行バスもあったみたい。別の登山口から登ることにはなりますが、その行き方もアリですね。
ロープウェイ山頂駅には無事、1時間ほどで到着。まだ最終バスまで30分ほどありますので、少しゆっくりしてから白根山を後にすることにします。
山頂駅付近にはなんと足湯があり、売店兼レストランもあります。
足湯で疲れを癒してから、ビールをキメて下山することに。
湯本駅でちょっと寄り道
シャトルバスの本数は本当に少ないのですが、日光湯元から東武日光へと向かうバスは結構数が多いです。
なので、シャトルバスで湯元側に降りた際にはまっすぐ帰らず、ここ日光湯元の温泉に寄ることを強くお勧めします。
ちなみに湯元のバス停から泉源まで近いため、歩いて観光に行くこともできます。
火山でもある日光白根山の麓に湧く温泉に入って帰る、最高ですね。
硫黄の匂いが強く温泉に入ってる感の強い、良い湯でした。どこに入ったかは伏せますが、だいたい日帰りで500〜800円ほど。本格的な温泉なのに良心的です。
足湯もあります。そちらは無料かな?
そんなこんなでゆっくり観光してから帰宅。
前回の男体山では東武日光駅で地ビール探しをする時間もありましたが……、さすがに今回はバス停に着いてすぐ電車が来たのでパス。
その代わり、北千住のびあマでスタウトを飲んで帰ったのでした(それもだいぶ贅沢です)。
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