扇山:パウダースノーに足跡をつけて
2018年02月04日2023年09月30日登山:奥秩父・大月
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
1138m
- 標高差
618.0m
- 累積標高(登り)
534m
- 累積標高(下り)
614m
- 行動距離
4.86km
- 行動時間
2時間48分
- コース定数
12.2
アクセス
往路、復路ともに:~JR中央本線 鳥沢駅
前回の大雪ほどではないですが、この週も関東平野部では雪が降りました。しかも週末に。
これは絶好の雪山日和だろう、ということであの人と山へ登ることに。
雪道を楽しめて、安全で行きやすくて帰りやすくて景色の良いところ……ということで挙がったのがここ扇山でした。
扇山には昨冬も登った記憶がありますが、その時は雪など欠片も見えず。
麗富嶽十二景には個人的に雪の時期に登りたいという願望があったのですが、今回ようやく叶ったことになります。
大月付近は別に豪雪地帯というわけでもないので、冬は必ず雪山になる……というわけではないと思いますが。なぜでしょうね、このイメージ。
降雪直後の低山歩き、定番の雪山とはまた違った歩き方がそこにはありました。
鳥沢駅〜梨ノ木平
鳥沢駅でふぁいすたさんと合流して、一旦駅前?のコンビニに寄ってから梨ノ木平扇山登山口へ。
バスも出ていたと思うのですが、冬のこの時期はないみたいですね。
ちなみに山日記によく出てくる「友人」のひとりはふぁいすたさんです。別に、敢えて伏せる必要はなかったのですが。
市街地は除雪されていましたが、林道に入ったところからはまるで別世界。雪も多くて既に雪山ハイク気分。
梨ノ木平扇山登山口へと向かう道には舗装された林道のほか、途中でちょっとした山道を使ってショートカットもできるのですが。ご覧の通りショートカットコースはトレースがありません(何
雪のせいか、前回よりちょっと長い時間を掛けて登山口へ。
梨ノ木平扇山登山口〜扇山山頂
先に登山口に到着していた方が言うには、既に幾つか踏み跡があるからトレースは大丈夫とのこと。そんなわけで梨の木平でチェーンスパイクを装着して山歩き。
……ヤマレコの方にも書いたのですが、チェーンスパイクは大失敗。今回のような雪の薄さ+踏み跡の少なさだと、雪がチェーンスパイクに付きまくって結構大変です。
少し停滞していると、歩き出した時にごっそり足元の雪を持ち上げてしまったり。
チェーンスパイクに雪が付着しやすいということは当然、アイゼンとしての意味も成さないわけで。むしろ付着した雪の方で滑ってしまうことすらある。
……なるほど、登山ギアはこんな感じでちゃんと効果を意識して使用/不使用を考えないといけないわけですね。
今はそのための経験値を貯める時期かなぁ。
雪が降ってしまうと扇山の登山道はちょっと単調。
岩場やガレ場があるわけでもないので、ひたすら雪の積もった樹林帯を歩くことになります。
それでも水場はこんな感じできれいだったり(凍結していません)。
樹氷っぽいものを見ることができたり。
ちなみにこの日は、がっつり晴れるようだったら筑波山に行こうかなーと思っていました。筑波山の樹氷、ちょっと気になります。
そんなこんなであの、例の広い尾根道へ。
無雪期はここまであっという間だったのですが、さすがに雪があるとペースは落ちますね。
今回は百蔵山への縦走を考えていたのですが、時間も遅くなりましたし、ご覧のようにトレースがないので危ないかなと思い断念。
ラッセルできるような経験を積んだらこういう道も行ってみたいですけどね。
扇山へはこんな感じ。
尾根道はかなり雪も深くて、場所によっては膝上くらいまで積もっているところも。
来る前はうっすら積もってたらOKみたいな気分だったのですが、ここまでしっかり積もってると面白くなってきちゃいますね。
扇山山頂〜鳥沢駅
ようやく着きました、扇山山頂。
ややガス気味でしたが、到着直後は雲を纏った富士山も見えました。
前回のようなスケール感はありませんでしたが、やはり大月で見る富士山は迫力があります。
山頂でご飯食べたり遊んだり。
写真はふぁいすたさん力作の雪だるまちゃん。この後あられもない姿に……その姿は彼のBlogを見てください。
山頂ではかなりゆっくりした気がします。百蔵山まで行かないなら別に急がなくてもいいや、と。
帰りは来た道とは別の道を、と思って扇山の東側から下ってみることに。
序盤は樹林帯を通るのですが……時間帯によるものなのか、木々から滴る雪解け水で濡れること濡れること。
いつかの秋、季節外れの雪の直後に登った高尾山を思い出します。
……あの時はザックカバーをしていたのに、今回は面倒くさくてザックカバーを付けなかった。そしたらザックがびしょ濡れに……。
私はあの時何を学んだのか?
地面の方も結構雪が溶けていて、雪だか泥だかわからないものに足を取られること数度。
つま先は進行方向へと向けて、姿勢はやや前傾気味に。すこし足を滑らせても重心が動かないような姿勢を意識すると良さそうでした。腰が引けてると余計に滑りますね……。
正直なところ、こちらの道は割と単調なのであまり書くことがありません。
水の滴る木の葉がなかなか綺麗だったな、という印象が残っているくらい?
そんな感じで気がつけば下山。登山口に着いても、そこから駅までは少し歩くことになります。
駅から徒歩圏内っていう時点で、立地はかなり良い方ですけどね!
締めの一言
締めと言うかなんと言うか。実はレンズ買ってたんですよね……。Sonyの55mm f1.8。
35mmから50mmに興味が移ってきた最近、50mmマクロの煩い感じのボケ方に満足できずに色々悩んだ結果こちらを購入。
同じくSonyのPlanarとか、ZeissのLoxia 2/50も候補に上がっていたのですが、最後の最後に「山で撮る」というところが決め手になってこちらの55mmを選びました。
写りで言えばPlanarかなと思ったのですが、やっぱり山っていう場所に持っていくには携帯性とか価格面とか、色々考えちゃいますね。小回りが効く子なのに写りが結構キレイなのも気に入りました。
そんなわけで今回は全部、この55mmで撮っています。
STFちゃんも持って行ったのですが、あんまりいい絵が撮れず。もっと被写体が明確な時に持っていくのがいいかな。
時々35mmの絵が欲しくなったりもするのですが……、そこまでするならズームを買おうと思います。
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