入笠山:初心者向け長野雪山登山
2018年02月20日2023年09月30日登山:日本アルプス
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
1955m
- 標高差
221.0m
- 累積標高(登り)
235m
- 累積標高(下り)
225m
- 行動距離
4.16km
- 行動時間
3時間18分
- コース定数
9.7
アクセス
往路:~JR富士見駅>富士見パノラマリゾート>ゴンドラ山頂駅
復路:ゴンドラ山頂駅~>高速バス 中央道富士見>JR新宿駅~
そんなわけで今回は長野まで。
日帰りで長野の雪を踏めるという噂の入笠山へとやってまいりました。
富士見パノラマリゾート〜入笠山山頂
ついに念願の長野の雪山へ。
入笠山は雪の多い山の中でも数少ない日帰りでアクセスできる、是非とも今期登ってみたいと思っていた山のひとつでした。
いつものメンツの都合もついたので先週末、みんなで登ってまいりました。
入笠山へのアクセスは、中央本線で富士見駅まで行くか、高速バスで中央道富士見まで行くか。
朝は始発で鈍行に乗るか、特急に乗った方が早く着くので電車の方が良いですね。
ただ、ウィンタースポーツのシーズンだからでしょうか。特急あずさは結構混んでました。それなりに長い時間乗ることになるので、指定席を取った方が良いと思います。
車窓からは南アルプスや八ヶ岳がよく見えます。
雪を纏った山には独特の美しさがありますね……。
富士見駅から入笠山まではシャトルバスが出ています。……が、今回はなんとLix先生の車で移動。ありがとうございました!!
そしてゴンドラに乗って一気に標高約1700mまで上昇。
富士見駅が約1000なので、700mほど楽して登ることになります。ゴンドラがあるからこその日帰り登山ですね。
平地は晴れていたのですが、山頂付近はこんな感じで生憎のお天気。山頂だけ雲を冠っているような感じです。
直前まではめっちゃ晴れる予報だったのですが、当日になってひっくり返ってしまいました。うーん残念。
入笠山はスノーシューも借りることができるのですが、今回は借りず。アイゼン付けて登ってました。
この日は登山道もよく踏み固まっていたので、借りてもスノーシューの出番はあまりなかったかもしれません。
そんなこんなであっという間に山頂へ。
コースタイムも非常に短いので、よっぽどゆっくり歩かない限りあっという間です。
入笠山山頂〜富士見パノラマリゾート
山頂はなかなか風も強く、とてもご飯を食べられる雰囲気ではなかったので、少し写真を撮ったらすぐに降りてしまいました。
団体さんも結構多くて賑やかでしたね。中にはアイゼンでなくスキー板という方も。バックカントリーっていうやつでしょうか?
雪山はただ登るだけでなく、色々な楽しみ方がありますね……。
そんなわけで、往路とは違うコースで下山。
今回はLix先生の案内に完全にお任せしちゃいましたが、入笠山はコースもいくつかあるようで。踏み跡が幾重にも分かれているので、油断は禁物かもしれません。
そしてこの雪。こんな見た目ですが、トレースを外れると膝くらいまで埋まってしまいます。
雪国の山道……やはり侮れぬ!
そして、下山中に晴れる。
山頂までは雪一色でしたが、降りでは時々晴れ間も見えました。
こんな感じで見晴らしの良いところでご飯……にしたのですが、風と気温の低さでジェットボイルがうまく仕事をしてくれず。
かなり体も冷えてきたので、最終的には湯を沸かすのは諦めてチキンラーメンをベビースターのように食べてしまいました。
そういえば、昨年末の赤城山もジェットボイルの元気がなかったんですよね……。辛うじて点きましたが。
そんなこんなで休憩ののち、こんな雪原を下って下山。
ここは入笠湿原でしょうか、春には花でも割と有名なようですが。今はこのように、一面の雪景色。
傾斜もあるのでヒップソリを楽しんでいる人も結構見かけました。
そんなわけで長野の雪をめいっぱい踏み締めつつ、下山。
ゴンドラを使えば標高差は約200m。行動時間わずか2時間ほどの短い山歩きですが、関東近郊の雪山とは質の違う、雪国ならではの踏み心地を存分に楽しんだ登山でした。
帰りはLix先生にとある温泉へと案内して頂いたりしつつ、高速バスで関東へ。
ちなみに富士見駅から中央道富士見までは、徒歩で行こうと思ったら2kmほど歩くことになるようなのでご注意を。
締めの一言
実は、今回は色々と思うところの多かった山歩きでもありました。
主にはジェットボイル点かないアクシデント。
恐らくガス缶を雪に直に置いたために冷えてしまったのと、着火用のライターが冷えて点かなかったのが原因でしょう。
ジェットボイルはそれなりに低温でも機能するようですが、ガスを冷やしてしまうとうまくその性能を発揮できないかもしれません。下に何か敷いて、地面の冷たさを緩和する工夫が必要なのかも。
ライターも同様。
山ではフリント式のライターが一番良いと言われていますが、それは気圧の低い場所での性能の話。気温が低いと、やはり火は点きにくくなるようです。
何かしらケース等に入れて、ガスの温度を下げないようにする工夫が必要かもしれません。
或いは、ガスに火が点きさえすれば良いので、ファイアスターターのようなものを使うのも良いのかも。このあたりも次の冬山シーズンでは要検討かな、と。
そして、耐風性能を過信しすぎたのも良くなかったみたいですね。
火が点いたタイミングもあったようなのですが、風も強かったのですぐに消えてしまいました。他のバーナーと同様、風から守る手段は必要そうです。
こんな感じで、色々失敗しながら次はどうするかを考えるのも山の楽しみの一つかなーと。
さすがに局地では失敗できませんが……、日帰りで歩ける山では色々とトライ&エラーで経験を積むこともできます。
そうして積んだ経験をベースにして、無理なく安全に行動範囲を広げていくというのが楽しい。
恐らく今期の雪山はおしまい、これから暫くは低山に春を感じに行くのがメインになると思います。
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