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石丸峠〜牛ノ寝通り〜小菅の湯:奥多摩の穴場紅葉スポット

2018年11月18日2023年09月30日登山:奥秩父・大月

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

1910m

標高差

1222.0m

累積標高(登り)

742m

累積標高(下り)

1601m

行動距離

12.33km

行動時間

4時間39分

コース定数

20.4

アクセス

往路:~JR中央本線 甲斐大和駅 > 栄和交通バス 大菩薩上日川線 小屋平BS
復路:西東京バス 小菅の湯BS > JR青梅線 奥多摩駅~
週末に天気が崩れたり、予定が入ったりして山から遠ざかりつつある今日この頃。 せっかくの紅葉チャンスに山に行けなくてテンション下がり気味ですが……それでも、今年は絶対にここに行くぞと決めていた山には行くことができました。 恐らく奥多摩で一番の紅葉ハイキングコース、牛ノ寝通りです。

甲斐大和駅〜石丸峠

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知る人ぞ知る奥多摩の紅葉スポット、牛ノ寝通り。
雲取山よりもさらに西、丹波山村や小菅村のあたりですね。

今回歩くのは、大菩薩嶺からすぐ近くの石丸峠から、牛ノ寝通りを経て小菅の湯へと下るルート。
ピークハントせずにゆったりと長い尾根道を歩くという、いつもとちょっと違ったハイキングです。

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JR甲斐大和駅からバスに乗り、大菩薩嶺の登山口である上日川峠のひとつ手前、小屋平バス停で下車。
バス停の目の前には石丸峠へと続く登山道。今日の山歩きはここからスタートです。

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初っ端から急登。かなりの急斜面ですが、今日のルートで登るのはここだけ。
登った先にある石丸峠が本日の最高地点で、そこから先はひたすら下り坂。

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序盤は樹林帯の中を歩きますが、ピークが近くにつれて大菩薩嶺らしい広々とした尾根道へと景色が変わります。
このあたりの景色は本当に独特ですね。大月周辺や瑞牆・金峰山の方とも全然違った光景。
似たような雰囲気があるのは会津の方……でしょうか?

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振り返れば大菩薩湖も見渡せます。

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こちらは小金沢山方面、うねるような白い雲。
このあたりの尾根を、雲が越えようとしている真っ最中でした。

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この写真のあたりが石丸峠なのですが……、着く頃にはガスが出始めていました。
残念ながらその後は晴れることもなく。
うーん……、今年は晴天と紅葉の組み合わせに縁がないですね。

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石丸峠から大菩薩嶺に向かうこともできるのですが、今回はここから奥多摩方面へと向かいます。
ゴール地点は小菅の湯ですが……我々にとって真のゴール地点はVERTEREですから!(笑

石丸峠〜榧ノ尾山〜大ダワ

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石丸峠を過ぎたあたりから天気は曇り空に。
それまでは団体さんで賑やかでしたが、こちら側はすれ違う人もまばら。みなさん大菩薩峠方面に向かうのでしょうか。

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最初だけ、やや急な坂道を下ります。が、そのあとはご覧の通り平坦な道。
ほとんど登り返しもない穏やかなハイキングコースです。

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人通りの少ないマイナーコースなので、ソロでここを歩くなら熊鈴は持っておいた方が良いかと。
標識が欠けたりしているのは熊に齧られた痕跡なのだとか?

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この時期、既に標高の高いところは紅葉も終わってしまっています。
石丸峠側から牛ノ寝通りを歩くということは、その紅葉の波を追うということでもあります。

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標高が下がってくると、ちらほらと赤く色づいた木々が見えてきました。
これはこの先、期待ができそうな感じ。

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そうしているうちに、何やら開けた場所に出てきました。
榧ノ尾山という標識が見えますが、山頂と呼べるほどのピークではないですね。

既にいくつかのグループが早めの昼食を取っていました。
これから先、こんなに落ち着いて昼休憩を取れるような場所は他にないのでは……ということで、我々もここで一休みすることに。

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昼食ののち再び行動開始。
榧ノ尾山のあたりから、こんな感じで赤く紅葉した木を見掛けることが多くなってきました。

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山と高原地図にちょうど「紅葉が美しい」と書いてあるあたり。
今回はそのあたりが一番綺麗に紅葉していましたね。
どうやら絶好のタイミングだったようです、天気はもう一声……と言いたくなる微妙な感じでしたが。

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登山道からはこんな感じで、紅葉した木々を眺めることができます。
事前情報の通り、このあたりの紅葉はとにかく赤が特徴的。

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観光地的な所謂「紅葉スポット」は赤くなる種類のものを選んで植えているのでは、と思いますが。
牛ノ寝通りはそういった人の手の影響をあまり感じさせない、自然で控えめな紅葉が良い感じ。

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無秩序でランダムに、赤や黄に染めた木々の下を歩くのが気持ちいいです。

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尾根道の雰囲気もいいですね。
細く、遠くまで伸びる一本道。

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なだらかなカーブ。
ここだけ切り出して見たら、どこかの公園と言われても信じてしまいそう。

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葉に少し緑が混ざってきました。
そろそろ紅葉スポットは終わりそうな気配。

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そういえば、牛ノ寝通りは針葉樹をほとんど見かけません。
だからでしょうか、紅葉が美しいのは。
杉林には春の花粉の時期以外、季節感とか無いですからね……。

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最後に真っ赤に染まった椛の大木を見上げて、今回の紅葉ハイクは終わりです。
どマイナーな奥多摩〜奥秩父の山の中、人気がないのが信じられないくらいの良い景色でした。

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秋といえば低山歩きのハイシーズンですが、紅葉を見ながら山を歩くというのは意外と難しい印象。
先も書いたように、山の紅葉はあまり人の手が入っていないため「赤一色」というのは珍しいです。
特に奥多摩は登ってみると赤よりも黄が目立つので、なかなか紅葉を感じるのが難しい。
そんな中、牛の寝通りは本当に綺麗でした。タイミングもばっちり合わせられたのも幸運。

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名残惜しいですが、そろそろおしまい。
大ダワの分岐点から小菅村を目指し、下山ルートを下っていきます。

大ダワ〜小菅の湯

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小菅の湯へと下るルートは分岐がわかりづらいと聞きましたが、標識もしっかりあって迷うことはありませんでした。

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こちらの方も黄色い木の葉がきれいな道。
しっかりと標高を下げていく道ですが、キツいところも特にはありません。

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最後の分岐を小菅の湯方面に曲がり、山道を下りきれば小菅の湯まであと少し。
最後の最後に薄暗い樹林帯を歩いて、今日の山歩きは終了です。

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下山後は小菅の湯へ。一日の疲れを洗い流してバスを待ちます。
確か14時頃に着いたのですが、バスの本数が少ないので17時の最終バスに乗ることに。

奥多摩方面の他にも、上野原駅へと向かうバスもあります。
中央線で都心まで一本なので、アクセスだけ考えればそちらの方が楽かもしれませんね。
我々にはこの後Vertereが控えていたので、その選択肢はありませんでしたが!

総評

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色々な登山ブログで聞き及んでいた通り、今回のコースはとても紅葉の美しいものでした。
登山の後は温泉で汗を流すこともできるので、牛の寝通りはこの秋一番の当たりスポットかも。

名のあるピークを踏む登山とは全然趣が異なりますが、こちらも負けず劣らず歩きごたえのあるハイキングコース。
皆さんも是非歩いてみてください。

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