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【新曲公開】Puppets Of The Magus, Pt.1 2022

2022年08月23日2023年09月25日音楽

7月の連休中に遠出する予定が、天気が悪くてなかったことに。 それじゃあ連休中じゃないと手をつける気になれないような、面倒臭い曲に挑戦しようということで、作りました。 ウチの曲の中で1トラックとしては一番長い曲、Crossfire BarrageからPuppets Of The Magus, Pt.1のリメイクです。 尺だけで言えばPt.2の方が実質11分半なのでもっと長いんですが、アレは2部構成なのでトラック上は別。

元々作るつもりはなかったのですが、最近になってCrossfire Barrageのオリジナルデータを発見したので、じゃあやってみるか、と。
ちなみにCrossfire Barrage以外では、オリジナルデータが残ってるのはOriginal Intention以降のみなので、それ以前の曲をやろうと思ったら自分の曲を耳コピするしかないですね。

アレンジのこと

タイトルを見て分かる通りDream Theaterになりたかった曲。
この曲から派生してPuppets Of The Magus, Pt.2というアルバムを作れるものなら作りたかったのですが、当時の私にそんな技量などあるはずもなく。
しかもアレンジでやろうとしたら、そりゃあ難易度上がりますよね。下がる部分もあるにはあるのですが。
結果、コンセプトなんて知らねーよ、というBrutal〜が完成しましたとさ。

……という昔話は置いといて、この曲は基本的にアリスと魔理沙の曲を交互に流すアレンジになっています。
所謂カップリングを意識した感じですね。
アレンジ自体はというと、これもまたDream Theaterになりたかった曲……なのですが。
イントロの雰囲気からしてThe Glass Prisonっぽいのでそっちがオマージュ元と思われがちなのですが、実際には5/4のリフフレーズを8/6っぽくしたり、そこからテンポチェンジを入れたりということでアイデア自体はBeyound This Lifeの方が近いです。
まぁ原曲が変拍子じゃないのでメロが入ると4/4になるんですがね。
でも今回、じゃあThe Glass Prisonでいいか、ということで鐘の音を入れたりしました。安直。

鍵盤のアレンジはオリジナル版と結構変わっています。
変わっているというか、色々増えてます。
オリジナル版は時々オルガンとピアノが入る程度でしたが、pad的にエレピとかも混ぜたり、弦もがっつり入れてみたり。
改めて今のJordan Rudessの音を聴いてみると、昔とはだいぶ変わってますよね。
昔はバンド編成の場合、とにかくKORGのシンセで全部賄うんだ、という意地みたいなのがあったのですが。ソフトシンセやサンプルライブラリも使える今の時代には、ちょっとその方向性だと貧弱に聴こえる。
というわけで、手持ちの音源をフル活用して色々鳴らしてます。
結果、特に弦が入ったことで印象が大きく変わる箇所が結構あったかな、という感じ。

ギターは基本的に元から変えていません。
変えていないんですが、昔とリードギターの重ね方に対する考え方は結構変わったので、当時は1声だった部分でも薄くハモリを重ねてるような場面が多いです。

ミックスのこと

私の中で、今までのノウハウで混ぜるやり方はだいぶ手法が固定化してきたので、そろそろ次のステップに進みたいなぁということで、今までと少し変えている部分があります。
歪みレスでトランスペアレントなミックスに対する答えは出せたような気がするので、それを土台に歪みを加えてみよう、ということでWavesのNLSで所謂コンソールの歪みなるものを足すことにチャレンジしてみました。
こんなもんかな、と適当にDriveツマミを捻ってマスタリングしてみたら、奥行きがゼロになったのでびっくり。
歪みって難しいですね。最終的にはかなり薄く歪ませるのみになりました。

他には、ギターの所謂Andy C4セッティングをやめてみたり。
ブリッジミュートの低域の膨らみを抑えるためのダイナミックEQのセッティングですが、敢えてダイナミックEQを使わずに普通のコンプを使ってみました。
なんか最近の若いプロデューサーの間では、所謂Andy C4セッテイングはあんまりメジャーじゃないらしいんですよ。
個人的にはどちらが良いということもなく一長一短なので、曲に合った手法を選択するのが良いのかなという感触。
どんな時にどちらを選ぶか、というのは今後どこかで記事にしてみようと思います。

あとはベースのプロダクション。
Andyおじさんが「アンプシミュ通す前にC4通してるぜ、ピッキングの粒が揃うんだ」とか言ってて、何言ってんだこいつと思いつつ私もアンプシミュ手前のダイナミックEQを解禁してみました。
DIソースをミキシングツールで加工するのは禁忌の技だと思ってたんですが、確かに狙ってリダクションすればピッキングの粒も揃う。ペダルのコンプでがっつりべったり潰す必要はなくなるので、これはこれで良いかも。
あと、Andyのミックスする曲のベースで特徴的な、ハイミッド付近の出方に近い感触が得られたような気もします。

次回作について

次回作はまだ着手もしていないので、そこそこ先になると思います。
年内に公開できたらいいかな、というくらい。
コンシューマ版も出ることだし、まほよの曲から何かアレンジできたらいいですね。
原曲からして完成度が高すぎて手が出ない感はあるのですが、好きな曲も多いですし、YouTubeでも散々やってくれって言われてるので、そろそろ挑戦しようかなと。

ぶっちゃけみんなが期待してるのはFiveだと思うんですが、あの曲はやりません。
あの曲は特別な曲だし、やるなら自分の中でのベストを出したいので、今じゃないかなーと。
多分、弦は生で録らないと納得しないと思いますし。

それよりも戦闘シーンの曲をやりたいかな。
輪舞 / witch Tale、顕現 / great three、絢爛 / finality、決闘 / one-on-oneあたりが好きでよく聴いてるので、その中から選ぶと思います。

といっても気晴らしにまほよに限らず何か別の曲をやったり、何か思いついてオリジナルを作ったり、ナリタタイシンが好きすぎてウマ娘の曲をアレンジしたりする可能性もゼロではありませんが。

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