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赤城・黒檜山:登り納めの雪山リベンジは生憎の悪天候

2018年01月01日2023年09月30日登山:北関東

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

1828m

標高差

400.1m

累積標高(登り)

490m

累積標高(下り)

485m

行動距離

4.99km

行動時間

4時間18分

コース定数

14.4

アクセス

往路、復路ともに:~JR両毛線 前橋駅 > 関越交通 赤城山直通バス あかぎ広場前BS
あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。

去年のうちに書けなかった、去年の登り納めについて書いておこうと思います。
2017年の登り納めは12月30日に登った赤城山(黒檜山)でした。

昨年の3月にも一度登っていて、12本アイゼンも買ったので慣らしも兼ねて。
そして友人の雪山ハイク初体験も兼ねて、ということで行ってみたのですが……。

生憎の悪天候。
まさかの雪山で悪天候。

一年の締めくくりには相応しくなかったかもしれません。が、悪天候の雪山はどんなものなのか、その片鱗を見ることができたと考えれば良い山歩きだったかもしれません。

前橋駅〜黒檜山登山口

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朝早くから電車に揺られて数時間、前橋駅に8:30頃に到着した我々。
前回来た時はバス停にも結構な人数がスタンバイしていたような気がするのですが、この日はほとんど人もおらず。
年末で仕事休みの人も多いだろうに、珍しいなと思いつつ。

前橋駅から関越交通赤城山直通バス 赤城山ビジターセンター……の手前、あかぎ広場前BSで下車。
広場の駐車場は凍結している箇所も多かったので、転倒にはご注意を。

トイレもあったりして丁度良いので、さくっと登る準備をしてしまいます。
今回はアンダーウェアにモンベルのジオラインLWを上下に、パンツは夏山用の薄手のパンツ。靴下はFitsのウールのやつ。
上はウイックロンZEOサーマルジャケットにシャミースジャケットを重ねて、ノースフェイスのゴアのレインウェアをシェルレイヤーとして扱っています。

パンツは薄手のままですが、今回の環境でも寒さは感じなかったので今のところ買い増しは考えずに保留中。
アンダーウェア+ロンT+フリース+シェルレイヤー、という組み合わせは若干大げさかなとも思いましたが、結局暑くも寒くもなく。丁度良かったので停滞中にダウンを着た以外はこの構成のままでした。
手袋はモンベルのトレールアクショングローブのみ、後述しますがこれは結構ヤバかったので最優先で検討事項ですね。

そんな感じで準備が整ったら、赤城神社を脇に眺めつつ黒檜山登山口へと向かいます。

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道も既にがっつり雪。
さほど積もってなかったらどうしようかなーなんて思っていましたが、その心配は不要でしたね。
赤城山の雪はまだまだこれからだと思いますが、既に登山道は雪に覆われておりました。

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歩くこと約1km、登山口に到着です。
私はここで new gear の12本アイゼンを装着。前回の黒檜山登山では装備不足の不安からピストンのみで終わってしまったのですが、これがあればきっと大丈夫。
少し歩いてみるとザクザクと雪を掴む感触。これは行けそう。

黒檜山登山口〜黒檜山山頂

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黒檜山は序盤から、意外と急ピッチで標高を稼いでいきます。
登山口から山頂まで標高差は約400m、大したことないように思えますが、山頂までの距離も約1.2kmと短いんですね。
しかも今回は重登山靴に12本アイゼン。前回の軽装よりは多少装備の量が増えて、特に足回りが重くなっています。

黒檜山は山頂まで、トレースはしっかりしていました。どうやらこれなら、道に迷うことはなさそうです。

序盤は慣れないアイゼンに少し苦戦しつつ、思いの他ペースの早い友人についていくのに割と必死。コースタイムを見返してみても前回よりは遅い。
まぁ、好天の前回と比較するのは少しアレですが。

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途中でこんな岩場に出くわします。雪がなければ全然気に留めるほどでもないのですが、一応雪山なので気をつけて登ります。
12本アイゼンは引っ掛かりやすいですね。

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岩場を抜けてもひたすら登り道。荷物が重く感じます。
雪山でアイゼンだと、足を持ち上げるのにも負担が掛かるんでしょうか。よく考えてみたら、重登山靴+アイゼンの時点でいつもより重いわけですが。

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視界は完全にモノクロ。銀世界とよくいいますが、これではどちらかというと白と黒の死の世界です。

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最後の方は若干ガス欠になりかけましたが、何とかここまでやってまいりました。
ここから先は尾根歩き、厳しい登りはもうありません。

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……って、何か寒くねえ!?

黒檜山山頂〜絶景スポット、休憩

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そんなこんなでようやく山頂へ。前回は北関東〜東北の山々を見渡せたのですが……今回は、ダメみたいですね。

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絶景スポットにも行ってみたのですが、こちらは風が強くて停滞するのが難しいくらい。トレースもなく踏み抜いたら膝上くらいまで雪に埋まってしまいます。
ここで昼食は無いな、ということで山頂付近に引き返します。そちらも風は強いのですが、先ほどの場所に比べればまだマシかな、という感じ。

お昼ご飯、ということでジェットボイルを取り出してお湯を沸かそうとするのですが、寒くて火がつかないアクシデント。
ジェットボイル側ではなく点火用のライター側の問題なのですが、何度も試してるうちに親指が痛くなってきたりして。うーん、今後はマッチにした方が良いのかなぁ。
他にも調理中に水を少しこぼしてしまって、それがグローブに掛かってグローブが少し凍ってしまったりとか。何かと失敗の多い調理タイムでした。友人が居てくれて助かった……。

黒檜山山頂〜駒ケ岳

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飯は食ったな?よし行くぞ!みたいな感じで大急ぎで出発。
本当にこの日は寒かった。ウェアを着ている部分は大丈夫なのですが、肌が露出しているところがとにかく寒い!防水でない箇所はどれも凍ってしまいそうなほど。

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天候がよろしくないのでピストンにしてしまおうか、とも話していたのですが。時間に余裕はありそうなので、前回行けなかった駒ケ岳の方まで足を運んでしまいます。
前回は雪がグズグズになっていて滑りやすく、危険を感じてピストンに切り替えたのですが。今回は新雪ですし、前回ほど積もってはいないので大丈夫だろうという読み。

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それでもまぁ、こんな感じです。結構雪は深い。
深いのですがさすがは12本アイゼン。難なく進めます。
そしてここから先はトレースも鮮明ではありません。クッキリではないですが、何となく当たりは付けられる程度。
でも、横殴りの風が瞬く間にそれを消してしまう……。

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樹氷がきれい。あまり落ち着いて見る余裕はなかったけど……。

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この登り返しの先に、駒ケ岳が。
どうやら、こちら側は思ったよりもキツくはないみたいですね。

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駒ケ岳着いた!レンズ曇った!
どうやら、あまりの寒さに耐え切れずに結露してしまったようです。止むを得ず広角20mmに交換。

駒ケ岳〜駒ヶ岳大洞登山口

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駒ケ岳も展望どころか相変わらず真っ白。
コースタイム的には少し余裕が出てきたあたりですが、寒いし早めに下山しよう、という流れに。

この、ほんのちょっとだけの尾根道が嬉しい。

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下りの写真はカット!結露がひどくて載せられません。
これも結露してますが……。

下り道はさほど危ない箇所もなく、実はピストンするよりこちらの方が下りは楽だったのでは?と思うほど。
途中で階段がありますが、アイゼンだと爪が当たって面倒なのでそのあたりで外しちゃっても良いのかもしれません。
そこから先は急坂もなく、またある程度進むと道の雪が薄くなってくるのでアイゼンがあると逆に邪魔かも。私はこのあたりでゲイターをアイゼンで切り刻んでしまいました……。

そんな感じでするすると下っていくと、駒ヶ岳大洞登山口に出てきます。
行きで利用したバス停の近くですね。

締めの一言、今回の反省点

今回は個人的に、反省点の多かった山歩きでした。反省点というか、勉強になったというか。

まず、雪山で悪天候の時は装備のハードルが一つ上がるなと。
夏山の延長線上でギアを揃えてきましたが、そろそろ明確な冬用の装備が必要になりそうだなと。

主にはグローブ、顔まわり、あとはゲイターかなぁ。
グローブは厳冬期の高山用……の前に、今のグローブに防滴の冬用を重ねる運用方法を考えてみようと思います。それを低山用として、森林限界を超えたら高山用に付け替えるのが良さそうな。
そして今の所、冬山で森林限界を超える予定はないので!

顔まわりは割と寒かったので、ネックゲイターかバラクラバの購入は選択肢に入れておこうと思います。一番肌の露出する箇所ですし……。
ゲイターは、冬山には冬山用のゲイターが必要だったんですね。知らなかった……。ちょっと高そうですが、様子を見て揃えていこうかなと。

他にも、雪山の撮り方についてもちょっと調べた方が良さそうだなぁ、と。
ちょっと今回は全体的に、失敗気味な気がします。

しかし、今年断念した駒ケ岳方面からの下山はリベンジできたので概ね満足でした。
友人と一緒に登った高川山から始まった2017年、友人と一緒に登り納めできたのも良かったです。ここ黒檜山にはいつか友人と行きたいと(個人的に)思っていたのですが、案外早く実現しましたね……。

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