大山:初詣は丹沢に
2018年01月03日2023年09月30日登山:丹沢・箱根
登山情報
GPSログ
loading...
コース情報
- 標高
1252m
- 標高差
767.9m
- 累積標高(登り)
578m
- 累積標高(下り)
999m
- 行動距離
7.46km
- 行動時間
3時間25分
- コース定数
14.8
アクセス
往路:~小田急小田原線 秦野駅 > 神奈川中央交通 ヤビツ峠BS
復路:神奈川中央交通 大山ケーブルBS > 神奈川中央交通 伊勢原駅北口BS > 小田急小田原線 伊勢原駅~
山と神社の組み合わせ、といって思い浮かんだのが高尾山、御嶽山、筑波山、そしてこの丹沢の大山でした。
既に他の3座には登っていたので、まだ行ったことのない大山をチョイス。朝早くから電車に揺られて向かうのでした。
ヤビツ峠〜大山山頂
大山といえばケーブルカーで登る初心者向けの山……というイメージですが、せっかくの登り初めにピストンじゃあつまらないだろう、ということで敢えてヤビツ峠から登ってみました。
ヤビツ峠に行くとどうしても表尾根から塔ノ岳に行きたくなってしまうのですが(笑)、今回は初詣という重大な任務があります。
ちなみにヤビツ峠には、まだ雪はありませんでした。
序盤は階段。いきなり長めの階段でちょっと面食らいます。
大山とか初心者向けだろ、余裕余裕……とか思ってると初っ端のコレで心乱される。
……まぁ、身体が温まる頃には終わりますけどね。
階段エリアを超えたら、平坦な尾根を少し歩きます。そして今度は岩混じりの急登。
痩せ気味の道がなんとなく表尾根を連想させてくれます。
一応、鎖場もあり。まぁ登る分には鎖に頼るほどでもないですが。
といいつつ、大抵鎖があると鎖握ってます。理由もなく触りたくなっちゃう。
この尾根歩きですが、木々の合間から相模湾が見えるんですよね。
奥多摩や大月では決して見ることのできない景色です。なかなか新鮮。
関東近辺ではここ丹沢か伊豆、もしくは房総でしか味わうことのできない山の景色です。
そして終盤には丹沢のトレードマークとも言える木道。
これぞ丹沢……いや、まだ表尾根しか行ったことないんですが。
振り返れば富士山も見える、そんなところもあります。
そんな感じで歩いていると、だんだんすれ違う人の量が多くなってきます。
なんでかなーと思っていたんですが、家に帰ってから気づきました。大山の周回コースと合流してるんですね。
あんまり山っぽくない格好の人も多いなぁと思っていたんですが、そういうことでしたか。
標高差は400mくらい、コースも地味に長いので観光目的の方はお気をつけて。
鳥居をくぐれば、もうすぐ山頂。
大山山頂〜大山阿夫利神社
山頂!
私が着いた時はぼちぼち……といった感じでしたが、次第に人が増えてきて大変。
みんなレジャーシート広げて宴会始めるのでちょっと焦る。
まさか、これを山でも見るとは。
ここが山頂っぽい感じのところですね。
せっかくなのでお詣りしてからお昼ご飯にします。
お昼ご飯といってもこの時、まだ11時にもなっていないくらい。でも多分、ここ以外でジェットボイル使えるとこないだろうなぁと思って。
実際には今回のコースなら、見晴台とかでお昼にするのがちょうどいいかも。
出発時間によりますけどね。もしくは神社のあたりでお店に入っちゃっても良いかと。
食ったら下山。
見晴台を経由して降りていきます。
階段とか木道とか、観光地っぽい山ではあるものの丹沢らしさのある道が続きます。
個人的には背の低い、というか限りなく横に近い斜め向きに伸びる木にも丹沢っぽさを感じます。
見晴台。ヤビツ峠から歩いてくると、さすがにここの展望には感動ゼロ。
山頂やその手前の方が景色良いですからね。
でも写真撮ってる。
見晴台の分岐点は、神社へと続く道を選択。
この紙垂、プラスチックなんじゃが……。
そんなこんなで3〜4km歩くと、大山阿夫利神社に到着です。
大山阿夫利神社〜大山ケーブルBS
神社の方はというと、3が日の最終日ということで混み具合はほどほど。ちょこっと並ぶだけで済みました。
下山してから駐車場の待機列、結構伸びてましたが……。
初詣任務達成!
さーて下山するかとちょっと降りてから、ふと甘酒飲みたいなーと思って。
引き返す。
甘酒飲みたいんじゃなかったのかよ。それ濁り酒だろ!
……美味しくいただきました。
お神酒のような感じでちょっと一口もらえる感じかなーと思っていたら、お店のおっちゃんが瓶を指差すので一本買っちゃいました。
濁り酒ってちゃんと飲んだことあんまりなかったんですが。というか、日本酒自体ほとんど飲まないので全然知らないのですが。時代劇とかでよく見たのが白濁した酒なので、日本酒というとコレを思い浮かべてしまいます。
ちなみにこれは正月限定の種類なのだとか(濁り酒自体は常時置いてるみたいです)。
お昼早かったからお団子も……と思いましたが控えました。
年末年始はどうしても、食生活が乱れがちですしね……。
というわけで、今度こそ下山。
男坂、女坂とありますが、ここは女坂をチョイスです。
山歩きなら男坂を選べよって言われそうですが、女坂を選ぶと途中で大山寺に寄ることができるのです。
ちなみに、女坂といってもそこまでユルくはなかったです。岩が多めでちょっと歩きにくい感じ。
既に枯れていたので写真には撮りませんでしたが、大山寺はなかなか紅葉も綺麗そう。
椛の枯れ葉が紫色になっている、というのはなかなか他所では見かけない気が。そういう種類なのでしょうか。
秋はかなり鮮やかな紅色だったのではないでしょうか、今年は行ってみたいですね。
大山寺からはロープウェイ沿いをちょこっと降りておしまい。最後にお土産屋の通りを歩いてバス停に向かいます。
この日はモンベルに寄りたかったので、さっさとバスに乗ってしまいました。
締めの一言
大山にはケーブルカーで登れる山、高尾山みたいな……というイメージを持っていたのですが。実際にはそんなこともなく、ちゃんとした山でした。
標高も1,252mと高尾山の倍以上ありますし、ロープウェイで稼げる標高も結構低いです。神社から山頂までの標高差は約500m、麓と山頂の標高差は約900m。確かに塔ノ岳や鷹ノ巣山に比べれば大したことのない山ですが、難易度は低くとも丹沢の個性が凝縮された、味のある良い道ですね。
丹沢というと神奈川県民以外にはアクセスしづらいというイメージを持ってしまっているのですが、実際にはそんなこともなく。新宿からの移動時間で見ると奥多摩も大月周辺も丹沢も、さほど変わらないんですね。
有名な丹沢の蛭にも、この時期なら遭遇することはありません。
冬は雪山……もいいですが、丹沢という選択肢もアリかなと思った登り初めでした。
関連記事
【丹沢】畦ヶ丸:滝とシロヤシオを見上げる、丹沢屈指の自然溢れる山
【丹沢】塔ノ岳:雪の丹沢を登りに塔ノ岳へ
【丹沢】仏果山〜高取山:痩せ尾根歩きで2021年の登り納め
【丹沢】大野山:夏と秋の境目
丹沢山:バカ尾根ピストンで日帰りに挑む
高松山:河津桜を求めて丹沢へ
南山:東丹沢を一望する隠れた名所
檜洞丸:ツツジ満開の西丹沢