破風山:来年の紅葉の下見に
2020年12月30日2023年09月30日登山:秩父・奥武蔵

登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
650m
- 標高差
498.0m
- 累積標高(登り)
554m
- 累積標高(下り)
390m
- 行動距離
8.44km
- 行動時間
3時間50分
- コース定数
15.2
アクセス
往路:秩父鉄道 皆野駅~
復路:皆野町営バス 日野沢線 秩父華厳前BS > 秩父鉄道 皆野駅 > 西武鉄道 西武秩父線 西武秩父駅~
皆野駅〜破風山
奥武蔵なら池袋からすぐに行けるのですが、北秩父となるとアクセス難易度が跳ね上がります。
今回は熊谷から秩父鉄道に乗るルートで向かったのですが、乗り換えミスで一本逃してしまう凡ミス。
乗ろうと思っていたバスを逃してしまいました。
しかしマイナーな山ではあるものの、ルートは豊富な破風山。予定を変更して、皆野駅から歩いて山頂を目指すことにしました。
田舎道を歩いていると、畑の中に突如現れる登山口の看板。
その前触れのなさに目を疑いますが、信じて畑の中へと入ります。
畑を横切った先にある登山口から、破風山へと続く登山道が始まります。
まずは落ち葉に足を取られそうな、滑りやすい登り道から。
こちらのルートには山靴の道という愛称があるのですが、まさにその名の通りブーツのような形の尾根道。
最初にまず斜度のある登りがあり、それを越えると靴の甲のようになだらかな尾根道が続きます。
尾根道に出たあとは細かなピークを丁寧になぞりながら、少しずつ標高を上げていく感じ。
あとでログを見返してみると、本当に靴のような形をしていたのがわかりました。
まずは最初のピーク、前原山。
天気も良くて山日和でしたが、私の他に登る人の姿もほとんどなく、コースは貸し切り状態。
踏み跡も明瞭で歩きやすい道ですが、ここが秩父の山であることをアピールするかのような岩肌が時々顔を覗かせます。
このあたりは前原岩稜というのだとか。
小ぶりですが、納得のネーミング。
ロープを補助に下降するところもあり、アスレチック感も味わえます。
かと思えば、こんな穏やかな道も。
派手さはありませんが、変化があって飽きさせません。
木々は葉を落とし終えていて、冬の訪れを感じました。
1〜2週間前が紅葉のピークだったと聞きますが、その名残は足元に残るのみ。
山靴の道の終盤には急登が。
それまで平坦な道しか歩いてこなかったので、突然の斜面に戸惑います。
ちょっとしたロープ場も。
その先には男体拝なるピーク?が。
空気が澄んでると男体山が見えたりするのかな?
見てみたけど、ちょっとこれではわかりませんね……?
そこから先へ進むと、別の登山道との合流地点。
急坂、岩場ありなのはこれまで歩いてきた道の方です。
このコース、道標も靴の形に掘られていてなかなか手が込んでます。
ここから先は岩場もなく、比較的安全で歩きやすい道。
カラフルな紅葉を楽しみながら歩けるので気持ちいい!
きれいな赤に染まった木は少なかったですが。
それでも、時にはこんな色に出会えました。
かと思えば、こんな眩い金色も。
紅葉の当たり年だったらどんなことになっていたのやら。
登っていたらうっかり見逃しそうになった猿岩。
一応、登れるらしいのですが。
ちょっとこれは、今の私には厳しいかなぁ……?
山頂手前で再び紅葉。
オレンジから赤のグラデーションがいいですね。
みんなの大好きな階段もあります。
終盤にあると本当にキツいですよね。
最後はなだらかな尾根道を歩きます。
山頂手前にはちょっとした小屋っぽい休憩所もありました。
椅子とテーブルもあるので、団体で登るならランチにぴったりかも。
そしてようやく到着、破風山。
少し早めのペースでしたが、駅を出発してから約2時間50分くらいで登頂できました。
破風山〜秩父華厳ノ滝
破風山は地味な里山ですが、山頂は南側が開けていて秩父盆地を一望できます。
中央の特徴的なシルエットが秩父のメインコンテンツ、武甲山ですね。
ふと足元を見たら、クリスマスを彷彿とさせる形の葉が。
クリスマス前だったのでつい撮ってしまいました。
道中ではあまり人を見かけませんでしたが、山頂には結構多くの人が。
日帰りにはちょうどいいボリュームなので、意外と人気があるのかもしれません。
サクッとランチを済ませて先に進みます。
次の目的地は下山したあとの秩父華厳ノ滝。その道中には痩せ尾根や鎖場もあるとか?
まずは痩せ尾根を目指して登り返し。
痩せ尾根自体はそれほどビビるような箇所でもありませんでしたが、その先にはこんな断崖絶壁が。
高いところが苦手な私にはこっちの方が怖いくらい(笑
続いて鎖場。
このくらい余裕だぜ!……と思うじゃん?
でも、下りは怖いんだよね。
3〜4mくらい?下から見ると大したことないんだけど、でも降りてる時はその高さが掴めないから怖い。
鎖場の先には下山できる分岐もあるんですが、せっかくなのでその先の天狗山まで進んでみます。
こっち側に登る人はあんまり多くないようで、一気に踏み跡が少なくなりました。
その踏み跡の少なさから、いったいどんな下山ルートになるんだろう……と若干不安になりましたが。
歩いてみると木の根などの段差がなくて、めっちゃ歩きやすい。
転倒の心配がほとんどないので、思わず小走りしたくなるくらい。
集落を横切ってさらに標高を下げます。
杉林の中を走る光の筋がきれいで、思わず一枚撮っちゃいました。
そしてあっという間に登山口へ。
今日の登山はここまで。あとは150m歩いて滝を拝みに行くのみ!
というわけで道中は端折って、秩父華厳ノ滝へ。
残念ながらこちらも紅葉は終わっていましたが、滝と紅葉を撮れそうなスポットもあったので、来年はシーズンの時に登ってみようと思います。
秩父の紅葉は奥多摩より少し遅いので、プランをしっかり練れば良い紅葉刈りができそうです。
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