四阿屋山:絶壁の鎖場にリベンジ
2020年03月18日2023年09月30日登山:秩父・奥武蔵
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
772m
- 標高差
472.0m
- 累積標高(登り)
406m
- 累積標高(下り)
435m
- 行動距離
4.24km
- 行動時間
2時間23分
- コース定数
9.9
アクセス
往路、復路ともに:西武秩父線 西武秩父駅>小鹿野町営バス 薬師の湯BS
今年もそんな感じだったのですが、ふと日記の記事用にとあるネタを思いついたので秩父の山へと行ってみました。
そして秩父といったら以前怖気付いてしまった、あの山の鎖場を登ろう、と。
そんなわけで四阿屋山のリベンジです。
つつじ新道〜四阿屋山山頂
まさかの電車寝過ごしでスタートした四阿屋山。
三峰口でタクシーという力技で無理やり解決しましたが、やはりこの山は私にとって鬼門らしい。
2年前に初めてチャレンジした時は、トラバースからの絶壁にビビって迂回してしまった四阿屋山のつつじ新道。
その時の敗退の苦い記憶を塗り替えるべく再挑戦です。
ちなみに去年もリベンジしたんですが、人身事故によって行手を阻まれて無念の敗退でした。
というわけで四阿屋山。
初っ端から急登です。
四阿屋山といえば節分草ですが、前回見ているので今回はスルー。
山に登った後に本日のメインディッシュが控えてますし、今回は早めにサクッと登ってしまうことに。
いきなりの急登に面食らう友人を微笑ましく見守りつつ登っていきます。
最初の数百mで一気に300m以上標高を稼ぐので、ここを登り切ってしまえばほぼ登山は終了。
標高差は500mに満たない山なので、序盤の登りさえ突破できればあとは楽しい鎖場があるのみです。
一気に登ってきたので、尾根道に取り付いてから見下ろす下界の景色はこんな感じ。
下から見上げただけではあんまりわからないんですが、なかなかメリハリの効いた山だと思います。
尾根を少し歩くと見えてくる、独特の緊張感をもたらす看板。
先行する人たちが見えたので、下の方で少し様子見することに。
先頭を登る人がリーダー的な存在なのかな?
あの鎖場をするすると登っていって、後続の人たちに的確なアドバイス。
ベテランだ……!
こんな角度の鎖場なんですけどね。
足場も目立つものは少ないし、よくそんな簡単に登れるなぁ。
落ち着いたところで我々も登ります。
まずは鎖場のスタート地点でシミュレーション。
前はかなりビビった記憶がありますが、先に歩いている人を見掛けるとちょっと冷静になれますね。
少し登ったところで足場が少なくなりますが、よく探してみると少し足を掛けられる場所があるのでそこを頼りに。
絶壁の序盤さえ抜ければ、あとは鎖を使わなくても登れるので大丈夫。
核心部の長さは5mあるかどうか。
高低差自体は短いですが、ほんのちょっとの岩の窪みに足を掛けて登ることになるので、個人的には乾徳山よりも難易度は上かなと。
最初の鎖場を越えた先にも何度か鎖場に出会しますが、難易度は低め。鎖がなくても問題ないレベルです。
スリリングな痩せ尾根も特徴的ですが、登る分にはそこまで怖くはないかな?
なかなかインパクトのあるつつじ新道を突破して、一般ルートと合流。
この時期は山といえば梅や蝋梅などの花、それを目当てに登る年配の登山グループの方で結構混み合っていました。
一般ルートといっても、ちょっとした鎖場はあるんですよね。
難易度自体は大したことないんですが、日の当たらないところでは凍結していたりすることもあるので油断できません。
この日は比較的暖かく、幸い凍結などはありませんでした。
そんなわけで山頂に到着。ほんと、序盤の急登で一気に標高を稼ぐ山ですね。
山頂はあまり広くなく、展望もそこまで良いわけではないのですが。
この日は両神山がよく見えました。
こうして見ると、割と平べったい山なんですね。
四阿屋山山頂〜薬師堂BS
後ろに団体さまの気配があるので、山頂からは早めに撤収。
一般ルートのこの鎖のある階段のあたりが一番、凍結が怖いところです。
こんな鎖場もあったりする。
神社のあるところまで降りてきました。
ベンチがあるのでここでランチにするのがいいですね。
ここから先は余裕のルート。
先ほどまでの険しさとは打って変わって、ゆるゆるのハイキングコースです。
まっすぐ帰ることもできますが、ちょっと寄り道。
蝋梅と福寿草の見られる、福寿草園があるんですよね。
蝋梅も満開でかなりいい感じ。
花粉も全開なので蝋梅の甘い香りはあまりわかりませんでしたが、まだフレッシュな花がとてもいい感じ。
福寿草もちょうど咲き始めていて、本当に良いタイミングでした。
ここは節分草と蝋梅、福寿草がちょうど同じくらいのタイミングで見頃を迎えるので、花見登山にはちょうどいいですね。
梅も真っ赤な花が咲いていて悪くない。
そこからしばらく一般道を歩いたら、薬師堂BSまで山道をショートカットして下山します。
このあたり、我々はもう既に本日のメインディッシュの方に意識が行ってしまっている様子。
花粉を洗い流したいので薬師堂でお風呂でも入っていきたいね、という話をしていたのですが、あまり待たずにバスに乗れそう(+それを逃すと2時間くらい待ちそう)だったので、お風呂は諦めて西武秩父へと向かうことに。
そうして西武秩父までやってきて、そこから少し歩いたところで我々を待っていたのは……そう、ビール!
秩父麦酒さんが運営している『まほろバル』というビアバー(兼カフェ)が本日二つ目のメインディッシュなのでした。
直営ということで種類も豊富、この日はヘイジーやインペリアルスタウトも繋がっていてなかなか強いラインナップだった模様。
日によってはうちゅうブルーイングも繋がることがあるらしく、秩父もまた奥多摩に負けないくらいビール天国だということに気がついてしまったのでした。
もちろん、秩父なのであのイチローズモルトも用意されています。しかも数種類!
締めの一言
四阿屋山はつつじ新道の難易度が高くて、初心者の方にはなかなかお勧めすることの難しい山ではありますが、つつじ新道を使わないルートもあります。
そちらのルートでも山頂手前は鎖を使うことになりますが、難易度は一気に下がるので、冬の花を鑑賞しつつ登ることのできる良い山です。
そして秩父のクラフトビールやクラフトウイスキーで祝杯を上げる……、そんな大人の登山ができるのが秩父の山の魅力ですね!
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