【奥武蔵】蕨山:尾根道好きにはたまらない、緑のトンネルを歩く山
2022年06月28日2023年09月25日登山:秩父・奥武蔵
登山情報
GPSログ
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コース情報
- 標高
1044m
- 標高差
792.0m
- 累積標高(登り)
812m
- 累積標高(下り)
869m
- 行動距離
9:44km
- 行動時間
4時間06分
- コース定数
NaN
アクセス
往路:~西武池袋線 飯能駅 > 国際興業バス 名郷BS
復路:国際興業バス さわらびの湯BS > 西武池袋線 飯能駅〜
時期的には梅雨に差し掛かったあたりで、天気もくもり。
景色を期待して登るようなタイミングでも、花を探しに行くようなタイミングでもありません。
遠出すれば高山植物が咲き始める時期ですが、連休でもないただの週末、それも天気が良いわけではない日に行くものでもありません。
そんな日には近場の手頃な山を登るのが一番。
というわけで、登ります。
名郷BS〜蕨山山頂
飯能駅からバスに揺られて数十分。
本日のスタート地点、名郷にやってまいりました。
ここに来るのは大持山〜武甲山を登った時以来かな?
バス停のすぐ横には小河のせせらぎ。
雨の多かった時期なので、水量も多かったような気がします。
大持山方面とは逆方向に向かって、蕨山を目指します。
バス停からは約4.5km、そこそこ距離があるね。
やたらと出来のいい木彫りのふくろうがお出迎え。
既製品なのか手彫りなのか。
最初は大持山と同じように、車でも進めるような林道が続きます。
意外と標高差があるので、このあたりで高さを稼げると嬉しい(笑
なんかの花が咲いていました。
なんだろうね、これ。
川沿いを歩くので、少し蒸し暑くなっても大丈夫。
苔と水の組み合わせも写真映えするので嬉しい。
しばらく歩いて、林道はここまで。
このまま真っ直ぐ進みそうになりますが、ここは右手に折れるのが正解。
いきなり渡渉。
なかなかの水流、ちょっと浮き気味ですが一応足場はあります。
そして一気に登る!
このあたりの山は容赦なく登らされますねぇ。
謎のケルンの大群もありました。
道はそこまで整備されているわけではないので、道迷いに注意。
作業道っぽい道にうっかり入り込んだりしないように。
最後に階段が見えたら尾根道まであと少し。
登り切ったら突然幻想的な光景が。
この景色が見られるのはほんの一瞬なのですが、やたらと印象に残っています。
尾根道に出ると、奥武蔵らしい緑の道が始まります。
事前の情報通り、これは私好みの山歩きになりそうな。
伊豆ヶ岳の尾根道とか、飯能アルプスとかこんな雰囲気だったような。
こういう道は心が穏やかになるのですごく好き。
一瞬、木々が切れて向こう側の山が見える。
どこだろうね、見覚えのある鉄塔ではあるのだけど。
しかし蕨山の山頂までは、まだまだ標高を稼ぐ必要があります。
標高差自体は700m程度なので、そこまで登りがキツい山ではないのですが。
登る時はだいたいこんな感じで、いつも急登なんですよね。
注意喚起の看板も。
ただ、ここはただの痩せ尾根でした。
場所によってはロープのある岩場なんかも登ったりするんですけどね。
落石注意の看板も。
難易度の高い岩場ってわけではないのですが、上に人が歩いていたりすると小石が降ってくることはあるかも。
最後にまた急登を登れば山頂。
写真ではわかりづらいですが、名郷から大持山に登った時と同じような感じでした。
急登を上り終えると道が二手に分かれるのですが、まずは右手に進むと蕨山のピーク、1044m地点。
ただ、これ以外には特に山頂らしいモニュメント的なものはありません。
こんな感じで、道の途中にある小ピークって感じ。
山頂っぽい雰囲気があるのは、先ほどの分岐を左手に進んだ方。
こちらにはちゃんとした山頂標識があったりします。
晴れていれば景色も良いんだろうけどなぁ。
ベンチもあったりして、休むにはちょうどいいんですが、虫の羽音がやたらと煩かったので早めに退散。
蕨山〜さわらびの湯
蕨山を過ぎたら、あとは基本的には下りのみ。
多少の起伏はありますが、がっつり登り返すような場面はありません。
最初は勢いよく下る感じですが、その後は緩やか。
ほとんど足に負担の掛かることもない、なだらかな道を歩いていきます。
降りるというか、感覚的には尾根道をのんびり歩く感じですね。
こういう道は、日常ではなかなかまとめられない考えを整理したりしながら歩くと良い感じ。
危険な場所もないので、ちょっと考え事をしたって大丈夫。
時々名のあるピークを通過したりもするんですが、縦走してる感覚はないですね。
奥武蔵にありがちな雰囲気ではあるんですが、緑が鮮やかで心地良い。
なぜこんなに奥武蔵の山は緑がきれいなんだろう、と考えてふと思ったのですが、このあたりは樹林帯ではあるものの、植林された杉の森ではないんですよね。
日の光を透かした落葉樹の緑の鮮やかさが視界いっぱいに広がるので、彩りを感じられるんでしょうね。
やはり新緑の時期は奥武蔵の山に限ります。
途中で林道と交差したりしつつ、ゆるやかに標高を下げていきます。
本当に「下っている」感覚がないので、本当に下山するのかな……って不安になるくらい。
まぁ、相変わらず緑は美しいのでそれを堪能しながら歩くんですが。
そろそろ、麓の温泉が恋しくなってきた。
時折開けた場所に出ることもありますが、そこまで景色に変化のある山ではありません。
アルプスのような「わかりやすい」見栄えの良さを求める人には、この山はあんまり向いてはいないかも。
全国どこにでもある金比羅山のひとつにやってきました。
踏み跡が少ないのでなんとなく察してはいたのですが、メインルートからは外れていましたね。
特に見所のある山頂ではないので、スルーしても問題はないと思います。
先に進めそうな雰囲気はありましたが、下山ルートと合流する道はありませんでした。
少し進むと神社跡。
地図上は神社っぽいマークがあったのですが、あったのはこれだけ。
麓からは300mくらい上ったところにあるので、さすがに登山目的以外でここにくる人はほとんどいなさそうですね。
立派な鳥居もありました。
神社は跡形もありませんでしたが、信仰心はまだこの地に残っているのかもしれません。
最後に急登かな、と思ったのですがそんなこともなく。
割と穏やかなまま麓へと降りていきました。
登山口はさわらびの湯の目の前の墓地。
こんなところに登山口があったんですね。
というわけで、さわらびの湯で汗を流してから帰ります。
登山口近くに温泉があるって大事だよね。この季節なので尚更そう思います。
振り返り
そんなわけで移転後の登山第一弾。
いっぱいお金も使ったので、しばらくは近場を攻めるかな……と思っていたら、今のこの気温。
低山なんて行ってる場合じゃなくなってきてしまいました。
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