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【八ヶ岳】編笠山〜権現岳:雪少ない春の南八ヶ岳

2024年03月31日2024年03月31日登山:八ヶ岳

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

2715m

標高差

1369.5m

累積標高(登り)

1256m

累積標高(下り)

1542m

行動距離

12.28km

行動時間

6時間43分

コース定数

29.3

アクセス

往路:〜JR中央本線 小淵沢駅 > 観音平登山口(タクシー使用)
復路:小泉登山口(タクシー使用) > JR中央本線 小淵沢駅〜

観音平登山口〜編笠山

いつの間にか八ヶ岳も色々登っていて、まだ登っていない主要ピークは編笠山と権現岳のみになっていました。
去年は雪も少なく、南八ヶ岳方面の雪はほぼ溶けていたので春に登ってきました。

登山口である観音平へはバスが出ておらず、公共交通機関を使った登山ではタクシーに頼らざるをえません。
とはいっても夏になれば、小淵沢駅からマウンテンタクシーを利用できるのでお財布のダメージは低いのですが。

……が、今回はまだマウンテンタクシーが動いていない春。
どうしてそんな時期に登ろうと思ったのかというと、下山後に行こうと思っていた、冬季は休業中のうちゅうブルーイングのタップルームが春になってオープンしたからなのですが。

観音平からの登山道はかなり緩やか。
編笠山までの標高差は1000m近いのですが、キツい傾斜もなく、息を整えながら登る余裕がありました。

登ったのは5月初頭の連休中ですが、ほとんど初夏のような陽気。
標高1500m超とは思えないほど暖かかったです。

半分くらい登ったあたりから道がガレてきます。
山頂を迂回して今回の泊地である青年小屋に向かうこともできるようですが、やはり一度山頂に行かないと達成感がないので、先に編笠山のピークを目指します。

このあたりまで来ると、木々の切れ間から富士山や南アルプスの山々も見えてきました。
山頂手前はそれなりに登りもキツくなってきますが、あとひと踏ん張り。

森林限界手前、一本道の直登になれば山頂までもう少し。
このあたりの雰囲気は、北沢峠から登った甲斐駒ヶ岳にちょっと似てたかな?

というわけで編笠山に到着。
少し雲はありますが、好天といっていいでしょう。
八ヶ岳の南端らしく、山頂からは下界を広く見下ろすことができました。

ここが八ヶ岳の入り口だと言わんばかりに、背後には八ヶ岳の山々が広がっています。
こうして見ると、5月としてはかなり雪が少ないのが伺えますね。

山頂で少し休息を取ってから青年小屋へと向かいます。
北側の斜面では雪が残っていたのでチェーンスパイクを装着。
でも、この日まともに雪を踏んだのはこのあたりだけでしたね。

編笠山から降って、一度樹林帯に戻る鞍部の位置に青年小屋があります。
山頂からは私の足で歩いて30分掛からないくらい。

というわけで青年小屋に到着。
今日はここでテント泊です。
山の上から見えた通り、樹林帯の中に広がる平らなテン場なので、設営もかなり楽でした。

ここが噂の、あの遠い飲み屋……!
でも翌日のことを考えて、この日はいつも通りビール一本のみ。
本命は明日に控えているので軽めの一杯だけ、ゆっくり寝ておくことにします。

青年小屋〜権現岳

夜が明けて朝の5時。
今日は権現岳に登って下山します。
頑張れば日帰りで登れるくらいの山なので、あまり早い時間に出発しても早く降りすぎてしまうので、日が昇るのを待ってから出発。

雲海からちょこんと顔を出す富士山が見えました。
この感じだと今日も天気は良さそうです。

歩き出してすぐの道にはまだ雪が残っていました。
昨日と同じく、雪が残っていたのは陽の光が遮られる樹林帯だけ。
森林限界に近づくと雪はなくなっていました。

朝日に照らされるマジックアワーの編笠山と南八ヶ岳。
いつかこのタイミングで、ちゃんと映えるスポットに行って写真を撮る登山をしてみたいなぁ……とは思っているのですが、いざ山に入ってみると登るのに必死でそれどころじゃない。

権現岳の山頂が見えてきました。
間近でみるとなかなか鋭い斜面ですね。

足元を見下ろしてみると……これはなかなかの高度感。
やっぱり、ある程度明るくなってから登ったのは正解でした。

既に編笠山と同じくらいの標高に。

結構険しいので、心配であれば雪が完全に溶ける時期に登った方が良さそうです。
この年はほぼ雪のない道でしたが、それでもまだ日陰の部分には霜が降りていたり。

さて、ここからがいよいよ各心部。
鎖もあるので気を引き締めていきます。

鎖場自体は長くないのですが、結構高度感がありました。
この写真はトラバースですが、登りの鎖場もあります。

東ギボシを越えればあとはもう難所もなく、山頂までの稜線歩き。
この時間帯はコントラストの強い、山のシルエットがくっきり浮かび上がる時間ですね。

山頂直下の権現小屋。
ここはなかなかロケーション良いですね。

稜線に上がってみましたが、ピークはどこかな……?
私と同じく、どこが山頂かわからず迷っている人が他にもいました(笑

権現岳のピークとされているのはあちら、岩の乗っているあたりが権現岳のピーク。
編笠山のようにシートを広げてコーヒーを煎れるようなスペースはなさそうです。

稜線からは権現岳以降の八ヶ岳の全貌が見渡せます。
赤岳へと続く、長い梯子のある方面へも行けたので、少し見てみました。
キレット小屋のある方ですね。
まだ朝早いので、こちらを経由して赤岳に登って帰ることもできなくはなさそうですが……。
下山後はうちゅうブルーイングに行きたいので、今日は権現岳に登ったらそのまま降りていきます。

というわけで権現岳の山頂に到着。
稜線にちょこんと岩が載っているような感じで……なんか、狭い(笑
編笠山と比べると「山頂らしさ」はあんまりないような気がします。
景色は良いのですが、朝食やランチなら他の場所の方が良さそうです。

権現岳〜小泉登山口+道の駅ごぶちさわ

先ほど書いた通り、稜線上にちょこんと岩が乗ったような山頂の権現岳。
岩肌に腰掛けて少し休んでから下山します。

稜線上にあるので景色はこの通り、とても開けていていい感じ。
こちらの方は雪がまだ残っているように見えますね。

あとは降るのみですが、ここから三ツ頭までのしばらくの間は、森林限界らしいハイマツの稜線歩きになります。

ほんの3〜40分程度の短い距離ではありますが、この高さまで登った人だけが歩くことのできるご褒美の道。

三ツ頭へとやってまいりました。
振り返ると八ヶ岳の山々が聳え立っていて、ここもまた八ヶ岳の入り口っぽい雰囲気があって良いですね。
この時間はみんな赤岳方面に向かっているのか、こちら側は人も少なくて静かです。

三ツ頭を過ぎると樹林帯に入ります。
が、すぐに杉林の中に入って空が見えなくなる……ということもなく、また傾斜も緩やかなので気持ちよく歩けました。
八ヶ岳の南端に位置する山だからなのか、編笠山も権現岳も、登山道自体は緩いのが気楽で良いですね。
その分、距離はやや長く感じますが。

途中、こんな感じで開けた場所に出たり。

こんな感じのカラマツ林を歩いたり。

確かに歩いていると長くは感じるのですが、色々と変化もあって飽きさせないような道でした。
八ヶ岳横断歩道分岐まで来ると登山口まであともう少し。
ここから観音平に戻ることもできるので、自走登山の場合はそちらに行くことになるのかな?
ただし、その場合は少し登り返すことになります。

私はさらに下の小泉登山口でタクシーを呼ぶ予定なので、さらに降りていきます。

登山口としてはここまでかな?
あとは舗装された林道を歩いて小荒間交差点まで出て、そこでタクシーを呼びます。
残念ながらこの辺りはスマホの電波が届かなかったので……。

もう5月でしたが、道端には遅咲きの桜も咲いていました。

というわけで、小荒間交差点まで降りてきたので今回の登山はここまで。
ここからタクシーで道の駅ごぶちさわへと移動して、締めくくりに入ります。

道の駅ごぶちさわには温泉があるので、旅の汗を流すのには最適ですね。
さらにこの道の駅には……うちゅうブルーイングのタップルームがある!

今回の南八ヶ岳というチョイスは、ここに行くためのものといっても過言ではない。
タップルームというよりは直販店のような雰囲気ではありましたが、ここで2杯ほどいただいて今回の山旅の締めくくりにします。

感想

これで主要ピークをほぼ全制覇した八ヶ岳。
赤岳ほどのアグレッシブさはないものの、権現岳手前の鎖場を除けば難易度も低く気持ちよく歩ける山でした。
テン場も利用しやすく、雪のない時期であれば初心者向けのテン泊登山としても歩けそうです。
移動距離もさほど長くないので、人によっては日帰りで登ることもできるかも。
私は割と好きですね、この山。

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