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【八ヶ岳】北横岳〜蓼科山:双子池ヒュッテに泊まり八ヶ岳の最北端を目指す

2020年12月02日2023年10月08日登山:八ヶ岳

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

2531m

標高差

1187.5m

累積標高(登り)

1055m

累積標高(下り)

1928m

行動距離

17.56km

行動時間

7時間08分

コース定数

29.81

アクセス

往路:JR茅野駅 > アルピコ交通 北八ヶ岳ロープウェイ線 北八ヶ岳ロープウェイBS
復路:アルピコ交通 北八ヶ岳ロープウェイ線 プール平BS > JR茅野駅~
しばらく山日記からは遠ざかっていましたが、それはひたすら週末は山に登っていたから。 まる2ヶ月ほど毎週末山に行っていたので、山日記のストックはあるけど書く時間が取れないっていう。 そろそろ書かないと復帰できないレベルになるので、重い腰を上げて書くことにします。

タイミング的に半月山登山の翌週になるのですが、お休み消化のために連休を取ったのでテント泊。
高い山の紅葉が終わって、でも雪山になる手前のちょうど隙間のタイミング。
本格的な冬山シーズンに入る前に、いつか行きたいと思っていた蓼科山に行くことにしました。

八ヶ岳の中では若干アクセスが悪いのが蓼科山。
今回は北横岳を経由して、双子池キャンプ場で一泊してから登ることにしました。

北八ヶ岳ロープウェイ〜北横岳

朝イチのバスに乗れないと、坪庭に着くのはほとんどお昼頃。
この時間だと滞在できる時間も短くて、日帰りだとちょっともったいないですね。

北横岳には厳冬期しか来たことがなかったので新鮮。
無雪期に来てみると、道がよく整備されていて歩きやすい山というのがよくわかります。
2500m級ですが、ハイキング気分で気軽に登れる山だと思います。

10月の半ばに一度積雪があったらしく、日陰にはその名残が。
そんなこともあろうかと、念のためチェーンスパイクは持ってきています。

坪庭から北横岳までは標高差200mほど。
北横岳ヒュッテを超えて、最後の登りさえ頑張って登ればそこは頂上。

やっぱり、南峰から眺める南八ヶ岳は最高ですね。

南峰から北峰まではあっという間。1分くらいで着いちゃいます。

北峰からは今回の目的地、蓼科山の姿がよく見えます。
特徴的な円錐型、ここから見ると登りやすそうに見えますが……?

日陰には霜。さすがに森林限界付近は冷えますね。
軽いランチの後に出発です。

北横岳〜双子池ヒュッテ

北横岳の北側は意外と急登気味。
陽の当たらない斜面は時折凍結もあって滑りやすかったです。

斜面を降り切って、亀甲池へとやってまいりました。
水深は浅そうです。

そこから少し登り返しを経て、いよいよ宿泊地の双子池へ。
車だとアクセスが比較的容易なので、さすがに15時近くにもなると良い場所は埋まっています。

いつかこんな一等地にテントを張ってみたいなぁ。

双子池の雄池の方は、飲用水としても使用しているため荷物を持って近づくのはNG。
遠くから105mmの力で頑張って撮ります。

小屋にはよく八ヶ岳に登った帰りに買っている8 Peaks BREWINGのビールもあったのですが、ちょっと油断した隙に売り切れ。
受付で予約をしたらすぐに買ったほうがいいですね。
そんなわけで何とか、Khufuでも安心して張れそうな平らなところに設営。

この日はちょうど満月で、なかなか星の撮影には向かなかったのですが。
夜明け前の月が沈みかけた瞬間に、何とかカメラに収めることができました。

双子池ヒュッテ〜蓼科山

日が登ってしまう前に撤収して双子山へ。
山頂に着くのと、日が昇るのはほぼ同時でした。

昇ってしまうと、もうタイムラプスも面白みがないので撮影は静止画のみ。
山に登りながらタイムラプスを撮る、というのはなかなか難しいものですね。

双子山からは大河原峠を経由して、本命の蓼科山へ。
それまで山道を歩いてきて、唐突に大河原峠に出るとちょっと戸惑いますね。
きれいなトイレがあるので助かりますが。

大河原峠から蓼科山へは、まず序盤に容赦のない急登が待っています。
しんどい道とそこまででもない道の、ちょうど境目のような直登がしばらく続きます。

その後はしばらく平坦な道。
黒百合ヒュッテから中山へ歩いた時のような雰囲気で、足取りは軽いです。

途中、こんな感じでテクスチャっぽい質感の氷も。

蓼科山への最後の登りの手前、蓼科山荘へとやってまいりました。
このご時世なのであまり山荘へは近づかず、軽く水を飲む程度で一息ついたら先へと進みます。

蓼科山荘からすぐのところから、いよいよ蓼科山へと続く急登が始まりました。
鎖もあってなかなかの登りごたえ。樹林帯は日光の男体山のような雰囲気ですが、森林限界付近では八ヶ岳のガレ場らしい雰囲気になってきます。

息を切らして登りながら、ふと振り返ってみると絶景が広がっていました。
一気に視界が広がる瞬間。

ガレ場を登り切って蓼科ヒュッテへ。
もう営業は終了していたのでしょうか。スタッフの方が戸締りの準備をしていました。

そんなわけで標高2530mの山頂へ。
急登が続きましたが山頂は平坦です。平坦ですが、写真の通り岩がゴロゴロと。

山頂からの眺めは、独立峰らしい見事なもの。
最北端から八ヶ岳の峰々を眺めるのはなかなか気持ちがいいですね。

蓼科山〜蓼科山登山口

なかなか風も強いので、山頂をぐるっと一周したら早めに下山することにします。

山頂付近は南側もなかなかのガレっぷり。
冬に来るとなかなか怖そうだなぁ。

南側の登山道も延々と急登が続いていて、これまた登りで使うとしんどそう。
厳冬期にこれを日帰りするって、なかなかハードなんじゃないでしょうか?

日陰の霜柱も立派。

湖が見えてきました。あれが蓼科湖かな?

麓の方は唐松の紅葉もなかなか綺麗。
ちょっとピークは過ぎていたような雰囲気でしたが。

そのままひたすら降りていって、蓼科山登山口BSへ。
今日の登山はこれで終わり……と言いたいところですが、この時期はバスが運行していません。

蓼科山登山口〜蓼科湖

事前に調べた通りではありますが、バスが動いていないのでそのままプール平まで向かいます。

ここまで来れば余裕だろう、と思いきや序盤の20分くらいは小石が多く、油断していると足を捻りそうな悪路が続きます。
落ち葉に覆われているんですが、その下にはゴルフボールくらいの大きさの石がごろごろと。

しかし他の道と合流すると、一気に整備された歩きやすい道になりました。
このあたり、唐松の紅葉が本当に綺麗で思わず息を呑むほど。

紅葉と雪山、ふたつの旬の境目に登ったのであまり見応えはないかと思っていたのですが、これは予想外。
まっすぐ伸びた唐松が黄金色に輝く姿を、しばらく眺めながら歩くことができました。

そしてプール平付近、椛が色づくエリアまで降りてきました。
前日にバスから見た景色が素晴らしくて、これは絶対に写真を撮りに来ようと決めていたのでした。

プール平まで降りてきたので登山ログはおしまい。
まずは温泉に寄って汗を流すことにします。
お値段500円と非常にリーズナブルですが、シャンプーはないのでご注意を。

温泉に入った後はご飯でも食べてバスに乗る……かと思いきや、なぜかまた歩きます。
ここまで来たら蓼科湖まで歩いても良いんじゃない?とか考えてしまって。

そう、紅葉がなかなかきれいだったんですよ。
なので、下山後の目的地はここと決めていました。

火曜日が休日ということもあって人出は多め。
紅葉もちょうどピークだったようです。

ここまで来ると完全に観光地、テント泊装備を背負った山帰りの人がいるはずもなく。
明らかに浮いていたと思います。

でもそんなの関係ねえ!
最後に紅葉をたくさん写真に収めて、充実した山旅を華麗に締め括ることができました。

振り返り

いつか活きたいと思っていた双子池と蓼科山を堪能できて、言うことなしの八ヶ岳遠征でした。
標高が高いので、山の紅葉を楽しむなら10月半ばくらいがちょうど良さそうです。
ただしテントを張れる場所は限られているので、旬の時期には今回と同じような時間に登ると厳しいかも。

なかなか公共交通機関を使って日帰りで昇るのは難しいですが、無理なく楽しめるルートがあるのは良いですね。
今年は安達太良山から始まって、山の上から紅葉を追いかける登山の日々が続きました。
蓼科山のあとはぐっと標高を下げて、いよいよ紅葉する低山を歩く日が始まります。

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