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雲取山:奥多摩の最深部で初のテント泊

2018年04月24日2023年09月30日登山:奥多摩

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

2017.1m

標高差

1477.1m

累積標高(登り)

1900m

累積標高(下り)

1844m

行動距離

23.28km

行動時間

7時間00分

コース定数

39.69

アクセス

往路、復路ともに〜JR青梅線 奥多摩駅 > 西東京バス 鴨沢BS
ついにテント泊装備を一式揃えたので、GW前の週末に奥多摩の名峰、雲取山へと登ってまいりました。

初のテント泊でいきなりのソロ、それも山頂近くまでテントを担いでいくタイプの山歩きに若干の不安も感じつつ。
48lとやや小型のザックに装備を詰め込んで、早朝に奥多摩へと向かいました。

鴨沢BS〜七ツ石小屋

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天気は快晴、麓はまるで夏のように暑く、絶好の登山日和。奥多摩駅も好天を待ち望んでいたハイカーで大混雑。
鴨沢へと向かうバスもすぐには乗ることができず、30分遅れで登山口をスタートします。

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雲取山は奥多摩では珍しく、全体的に緩やかな傾斜が多い道。陽当たりもいいため若干直射日光にやられもしましたが、重いザックもさほど苦になりません。

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コース途中にはいくつか水場があり、冷たい湧き水を補給することができます。家から持ってきたぬるい水とは比べものにならない美味さ…!
日帰り登山と違い、荷物をいかに軽く収めるかが重要なテント泊登山。どうやらここ雲取山では、水場での補給をメインに考えて、持参する水の量は少なめにした方が良かったみたい。

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奥多摩というと稲村岩尾根の鷹ノ巣山、大ブナ尾根の御前山、ヌカザス尾根の三頭山……と、それなりに急登を頑張って登るイメージがありますが。鴨沢から雲取山までの登山道は、この写真の通り非常に穏やかなものです。

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そんな緩い道に調子に乗って、七ツ石小屋まで休憩を取らずに進みましたが、これはちょっと失敗。
堂所という少し開けた場所を超えたあたりから、じわじわと疲労が溜まってくるのを感じます。

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地図では小屋までもう少し、といった感じの七ツ石山付近の分岐ですが、実際には曲がりくねった道を右へ左へ。なかなか小屋へと辿り着けずに心が折れそうになります。
ようやく小屋に着いた頃にはすっかりガス欠になってしまいました。

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ガス欠というか、若干熱中症気味でしたね……。
この日は気温も高かったので、こまめに休憩を取っておいた方が良かったですね。水場のところと、あとは堂所あたりで小休憩を入れるとちょうどいいかも。

七ツ石小屋〜奥多摩小屋

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小屋の脇で昼食休憩を挟んで、体力を少し回復させたら七ツ石山へ。
ここは巻いてしまう人も多いようですが、山頂は雲取山へと続く石尾根を南側から見下ろすことのできるいいビュースポット。一度は登ってみることをお勧めします!
ちょっと登りはキツいですが…、傾斜自体は急登と呼ぶほどのキツい坂ではないと思います。

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七ツ石山を越えたらいよいよ石尾根。広々とした防火帯を歩いて、かの有名なダンシングツリーを経て奥多摩小屋へ。

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こんな感じで、テントが見えた時には思わずガッツポーズですよ。
ついに噂のテン場とやらに到達です。

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小屋で手続きを済ませて、星の見えそうなところにテントを張ってこの日は終了。
山頂まで1時間掛からないくらいなので、行ってしまってもよかったのですが…。事前に練習したとは言え、まだ不慣れなテント設営。それを終えると1日の疲れが出て、少し寝てしまいました。

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起きたら既に日が暮れていて、撮ろうと思っていた夕焼けは撮ることができず。テント泊ならこのあたりの時間は自由にできるので、色々撮りたかったんですけどね。残念!

真っ暗になってしまうと作るのが大変なので、急いで晩ご飯の準備。
ちなみに今回は、軽量化と省スペースのためご飯は全部フリーズドライ。アルファ米とパスタを中心に、足りないであろうカロリーはナッツとドライフルーツのミックストレイルで補給。蛋白質は常温保存可能な魚肉ソーセージで済ませるという無駄にストイックなラインナップに。
振り返ってみると脂質に偏っていてバランス悪かったですね。結構重かったですし…。

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ご飯の後は待望の星撮り。都心とは全く違う夜空に感動しながら、三脚と広角単焦点で色々試しつつ撮影。
星座はあまりよく知りませんが、一面の星空の中に私も知っているようなオリオン座や北斗七星がくっきり見えます。
そういえば帰ってから気付きましたが、手ぶれ補正切り忘れてますね…。

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テントと星をセットで撮るスタイルがお気に入り。
翌朝は雲取山の山頂で御来光を見たかったので、星撮りを終えたら早めに就寝。

奥多摩小屋〜雲取山山頂

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午前3時に起床。日中と比べて15度以上も冷え込みましたが、ダウンハガー800 #3で快適に眠れました。
ザックにレンズと三脚、枕がわりにしていたダウンを突っ込んで、身軽な状態で雲取山へ。何気に初のナイトハイクです。

小雲取山への登りはちょっとキツめ。暗いのでどこまで登るのかわからず、ペースが掴めず困惑。前の人について行きながら、寝起きの身体に鞭打って進むことに。

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山梨側の山頂で三脚を立てて御来光撮影。時期的にすごくきれい!という感じではありませんでしたが、なかなかミステリアスな色。
ちなみに山頂ではダウンは出さず、レインウェアを羽織るだけで済みました。この時期はまだ冷え込むこともあるとのことですが、この日は結構暖かかったんですね。

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御来光撮影も落ち着いたところで、東京側の山頂を拝んでテントへ戻ることに。
待望の雲取山山頂だというのに……、滞在時間は短かったですね(笑

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テン場への帰り道。
朝焼けに照らされての稜線歩きは、普段とは違った感覚でなかなか気持ち良いです。
赤とも紫とも言えない、何とも言えない感じに染まった山が美しい。

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小雲取山の隣のピークから。遠くに見えるテントもまた良い感じ。

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テン場に戻ったら朝ごはんを食べて撤収作業。張り方が良くなかったのか、ちょっと結露してました。
水気を拭いてザックに突っ込み、いざ出発。今年度で閉鎖の決まっている奥多摩小屋ですが、できればまた来たいですね。

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七ツ石山を巻いていくので帰り道は下り中心。七ツ石小屋で水を補給しつつ、早めのペースで下山します。
できれば午前中のバスで奥多摩駅に戻りたいなー、なんて考えながら。
道自体は長いですが、緩やかなのでテント装備の重さも忘れてちょっと小走り。

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朝日に照らされた新緑がなかなかきれい。植林された杉ばかりの山では味わえない光景ですね。

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無事10時頃にバス停へと戻り、ようやく一息。程なくしてバスも来て、私の初のテント泊登山は無事終わりを迎えました。
温泉が混んでいたので、いつものVertereでお昼ご飯を食べて帰宅。温泉にも入りたかったのですが、黒ビール補給できたので良し。

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まだいくつか登っていない山はありますが、この雲取山のピークへと到達したことでメジャーな奥多摩の山は制したことになります。
どの山もいつ行っても、何度行ってもいいのですが。奥多摩制覇のフレーズは、なかなか達成感がありますね。

今回の反省点

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先に書きましたが、水の量はもうちょっと減らして良かったですね。日帰りなら水場のことは気にしなくていいのですが、テント泊なら水場の距離や間隔も考えて、必要な量を持っていった方が良さそうです。

今回は2l持って行きましたが、500mlも飲まないうちに最初の水場に着きましたから……。
ぬるくなった水場より新鮮な湧き水の方が美味いですし、荷物も軽くできれば多少行動も楽になります。
足りなくなると危険なので、安全マージンは意識しつつも過不足なく携帯するようにしたいところです。

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あとは、これも既に書きましたが食料について。主食の他はカロリー重視で揃えてしまいましたが、もう少しバリエーションは持たせた方が良かった気がします。
脂質に偏った分、即効性のある糖分を身体が欲する場面もありました。バランスを考えるとコンビニで売ってるバータイプのやつがベストだと思いますが、それは最後の選択肢として考えて、次回は羊羹とかも検討してみようかなと。
塩気のあるものも欲しくなったので、ジャーキーとかナチュラルチーズとかもアリかもしれませんね。
ちなみに山で一番食べたくなったのは、冷たいフルーツでした。いくらなんでも無理ゲーすぎる。

他にもテントを張ってから履くための軽量でコンパクトなビーチサンダル、バーナーの下に敷いて汚さないための小さいシート、ヘッドライトをランタン代わりにできるものもあると便利そうでした。

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逆に持って行ってよかったなと思ったのはアンダーウェア。暖かかったのでほとんど出番はなかったのですが、寝間着として活躍してくれました。
念のため持って行ったダウンも、着ることはありませんでしたが枕の代わりになりましたね……。
以前小屋泊のために買ったモンベルのスタッフバッグセットも、荷物を小分けにするのに便利。

今回は割と必要最低限の荷物だけを持って行ったので、使わなかったギアといえば雨や冬用の装備、チェーンスパイクとゲイターくらい。ルートによってはまだ凍結していた箇所もあったとのことで、切り詰めるのは難しそうです。

そんな感じの反省会。
これからも経験を積んで、行動範囲を広げて色々な場所に行ってみたいです。
いつかはアルプスの稜線にテントを!

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