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半月山〜社山:日光を一望する展望の山

2019年06月07日2023年09月30日登山:北関東

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

1826.6m

標高差

556.6m

累積標高(登り)

1235m

累積標高(下り)

1257m

行動距離

15.31km

行動時間

6時間19分

コース定数

29.1

アクセス

往路、復路ともに:~東武日光線 東武日光駅 > 東武バス 中禅寺温泉BS
関東の山域の中では、奥多摩や丹沢と比べるとやや人気が落ちるのが日光の山々。ですが日帰りで無理なく森林現顔を越えられる男体山があるので、個人的には割と好きな山域です。

そんな日光の山々を見渡すことのできる標高1826mの山に、5月とは思えない快晴の夏日の中登ってまいりました。

中禅寺温泉BS〜半月山

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日帰り難易度の高い女峰山や白根山は置いといて、日光で登る山が男体山だけというのはもったいない。

というわけで男体山の次くらいに日光で人気のありそうな山、半月山と社山に登ろうというのが今年の春のひとつの目標。

半月山展望台から望む中禅寺湖と男体山の景色がとても良いということと、檜洞丸の次くらいにツツジで有名な山ということで、シロヤシオの旬の時期を狙っていたのですが。

今年はどうやらシロヤシオは外れ年とか何とか。例年より開花も遅いようなので、梅雨の時期と被ってしまわないうちに登ってしまうことに。

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5月にしては珍しく夏日が続いたこの日。またも雲ひとつ快晴の中、東武日光駅に到着しました。
駅からは女峰山がよく見えます。日帰りは非常に厳しい山ですが、いつか行ってみたいですね……。

今回は中禅寺温泉BSまで行ければいいので、男体山目当てで混んでいるバスを避けて一本早いバスに乗車。
半月山へ登るなら、終点のひとつ手前で降りるとちょうどいいです。

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バス停からほんの少し歩いたところに登山口。まずはここから半月山を目指して登ります。

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途中、咲き始めのシロヤシオを見かけましたが、山の中ではこの日はこれが最初で最後。その後はシロヤシオの姿を見ることはありませんでした。
やはりちょっと早かったですね。

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茶ノ木平まで登ればしばらくは平坦な道。少し気の早いシャクナゲが花を咲かせています。

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桜も散り際の姿を見せてくれました。
標高が高いと散るのも遅いですね、関東の桜なんてもう完全に終わったものと思っていましたが……。

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さらに進むと左手が開けて、中禅寺湖と男体山が見えてきました。
このあたりは車道も通っているので、バイクとかで走っても気持ちいいんでしょうね。

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しかし登山道はひたすら笹。

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しばらく歩いて、最初の展望スポットにやってまいりました。
半月山といえば展望台が有名ですが、ここではありません。

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構図的にはちょっとイマイチかな?

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車道を横切って再び笹山の中へ。
バス停もありますし、ここまでバスで来ても何の問題もなかったですね?

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ここからもまた似たような道が続きます。
アップダウンは控えめなので、歩きにくいということはないですね。ただ、遮るものがないので日差しは強め。
これからの時期、帽子は必須ですね。

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左手には日光の山々。
女峰山に登ったら、あの辺りの尾根道を下山することになるんでしょうか。長くてキツそうですね。

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道端には時々アカヤシオの花が咲いていましたが、こんな感じで旬を過ぎて萎れ気味。
ちょうど一週間前が見頃だったみたいですが。

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こちらはまだまだこれから、といった感じの紫陽花みたいな花。
紫陽花……ではないですよね?

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というわけで山と名の付いた最初のピーク、狸山に到着。
フォントも相まって、メルヘンでファンシーな感じ。読み方はタヌキヤマではなくムジナヤマらしい。

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再び笹の道を進みます。
半月山までは本当にこんな感じの景色がずっと続くので、ちょっとかったるいかも。

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中禅寺駐車場を超えたら少しの間、樹林帯の中に潜ります。

半月山に向けて、登りらしい登り道があるのもこのあたり。
道幅の狭いトラバースもあったりして。若干足場が悪く、すれ違いには苦労しそう。

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その後は短い急登。
ここでしっかり標高を稼いだら、山頂はもうすぐそこに。

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尾根を少し歩いたら半月山の山頂です。
特に見晴らしが良いわけでもないので、ここは素通りでいいかも。

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木々の合間から男体山が見えたりもするんですが。
もっと良いスポットがこの先にあるので、腰を下ろすのはそれを見てからで良いかと。

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そこから少し下って10分くらい。
今回のメインディッシュ、半月山展望台に到着です。

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男体山と中禅寺湖を望むベストポジション。ツツジのピークを蹴って、天気の良さでこの日を選んだ理由がこれでした。
真っ青な空と鮮やかな新緑。日光を一望できる最高のビュースポットで、最高の天気。

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こちらもアカヤシオが咲いていますが、時期は過ぎていて萎れ気味。
あと1週間早ければ。もしくは、あと1週間遅ければ。アカヤシロかシロヤシロを楽しめたのでしょうが……。

半月山〜社山

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ベストなシチュエーションの中で昼休憩を済ませたら、半月山を降ります。
このままお隣の社山まで行けたらいいなぁと思いつつ、時間的には微妙なライン。
とりあえず西側に降ってみます。

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中禅寺山。
湖の方は言うまでもなく有名ですが、こちらは非常に地味。まぁ通過点ですね……。

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社山へと登り返すポイントとなる阿世潟峠へは、こんな感じで痩せた尾根を歩くこともあったり。
南側が切り立った崖になっていてドキッとします。

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というわけで阿世潟峠にやってまいりました。
時刻は14時。社山までは1時間半くらい掛かる見込みで、今から登るとバス停に着くのは18時近くになりそうな。

ちょっと悩みましたが、社山から降りた後は湖の畔の遊歩道を歩くことや、この時期は日が長いのも考えて可能と判断。登ることに。
阿世潟峠からは荷物をデポして、軽装で登る人もいるみたい。

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序盤から急登が続きます。
半月山の後に登るにはちょっとキツい。

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ある程度の高さまで登ると景色は変わって、笹の稜線に。
登る時はそこまで余裕はないですが、帰りは男体山を眺めながらの下山が心地よさそう。

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笹の稜線に入ってからも登りは続きます。あの頂が目指す社山!

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というわけで、着きました。今回のもうひとつの目的地、社山。
コースタイムは1時間半でしたが、1時間くらいで登ることができました。
ちなみにヤシロヤマではなくシャザンと読みます。

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男体山のある北側は木々に遮られてよく見えませんが、南側はこんな感じで開けていていい景色。

社山〜中禅寺温泉BS

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既に昼休憩は終えていたので、山頂で少し休んだら早めに下山開始です。
頑張って登った割に、山頂の滞在時間が短いのが社山の悲しい運命。

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下山は阿世潟峠へのピストン。先ほど登ってきた笹の尾根道を下っていきます。
往路では後方にあった男体山、復路ではこれでもかと言わんばかりにその姿を見せつけてきます。
これは期待通りのロケーションですね。

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遠くには日光白根山も。
この時期はまだ雪が残ってますね。

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カラマツの若葉と男体山。
このあたり、何を撮っても男体山が写り込んでくる。

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半月山方面。
この山々を、今日は1日掛けて歩いてきたわけですね。

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時々登り返しもありますが、往路の急登に比べれば全然。

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というわけで阿世潟峠まで降って、さらにそこから中禅寺湖へと降りてまいりました。
ここまで来ればひと安心。あとは湖の畔を歩いてバス停まで戻るのみです。

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鹿。
人馴れしてるのか、まったく動じません。

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中禅寺湖から男体山。
こちら側から見るのは初めてですが、山も湖もスケールがデカいですね。

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海みたいな砂浜。
このあたりは釣りの名所でもあるのか、ハイカーより釣り人の方が多いくらい。

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湖畔の景色は良い感じですが……、実際にはこんな感じの道を1時間くらい歩くことになります。
これがまた結構長いんだ。

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山ではほとんど見かけなかったシロヤシオにも会うことができました。

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この前線が稜線まで進むのは、1~2週間くらい先でしょうか。

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湖が反射する光とツツジの花。
山で花を見られなくても、こうして下山後に見られるのも悪くはないですね。

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その後はバス停まで戻って待ち時間ゼロでバスに乗り、いろは坂を経由して東武日光駅へ。
一本遅い特急の席を確保したら、駅からそう遠くない酒屋で地ビールを買って帰宅です。

締めの一言

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半月山から社山は、標高差こそ小さいもののアップダウンの多さと距離の長さでなかなかのロングトレイルでした。
ですが半月山展望台からの眺めや、社山に向かっての尾根歩きは男体山などのメジャーな山にも負けない魅力があります。
半月山へは今回歩き始めた中禅寺温泉からバスも出ているので、往路ではそちらを利用して行動距離を短縮するのもひとつの手ですね。

ツツジの時期も良いですが、紅葉の時期もまた眺めが良さそう。ほとんどのハイカーは男体山の方を目指すのでしょうが、たまにはこちらの山に登ってみるのも良さそうです。

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