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宝篋山:地元に愛される野鳥と滝の山

2020年02月02日2023年09月30日登山:北関東

登山情報

GPSログ

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コース情報

標高

461m

標高差

439.0m

累積標高(登り)

431m

累積標高(下り)

429m

行動距離

6.76km

行動時間

2時間23分

コース定数

10.9

アクセス

往路、復路ともに:~JR常磐線 土浦駅 > 関鉄バス 宝篋山入口BS
未踏の地チャレンジはまだまだ続きます。 関東で登山というと奥多摩・奥武蔵・丹沢がメジャーで北関東は雪山か早めの紅葉のイメージ、茨城県の山はアクセスの悪さからあまり人気が出ていない印象。 今回はそんな茨城県の山、宝篋山にチャレンジしてみました。

小田休憩所〜宝篋山山頂

筑波山のすぐ隣にありながら、山と高原地図にも載っていない。そんなマイナーな山。
JR土浦駅からバスで約30分、宝篋山入口バス停で下車してから登山スタートです。
バスは片道600円ちょっとですが、休日のみ使える一日フリーパスなら往復で710円。割とリーズナブルですね。

バスを下車したら十字路を右手に曲がって、少し歩くと小田休憩所の案内が。
宝篋山を登る場合はここでトイレ等を済ませるのが良いでしょう。

看板娘の猫様がお出迎え。
人には慣れていて、近づいても一切興味を示さず毛繕いをしていました。

小田休憩所は結構立派な建物で、帰りのバスを待つ間は中で温まることもできそうです。
ベンチもあるのでみんなでランチもできちゃう。

駐車場も結構広いのですが、停まっている車も多い!
休日は朝のうちに埋まってしまうそうで、満車の時は少し離れたところにある駐車場を利用することになります。

最初は農道歩き。
私の生まれ育った町がこんな感じで、ふと子供の頃を思い出したりしました。

山のてっぺんに見える、お城のような建物が今回の目指すゴール地点。
比較的ユルめの山行になる予定でしたが、こうして見ると結構歩きそうですね?

手前のボケと背景のボケを意識して一枚。
今日は写真も頑張ってみようかな。

農道をしばらく歩くと、だんだん雰囲気が登山道っぽくなってきます。
知名度が低い山の割には結構歩きやすそうな道。

登山道は沢に沿って伸びています。
落差1mほどの小さな滝が点在していて、そのひとつひとつに名前が付けられていました。
三脚とNDフィルターを持って行ったら、撮影も結構楽しめそう。

無造作に伸びた木々の感じが良いですね。
植林されて整然と並ぶ奥多摩の木々とは雰囲気が違います。

この雰囲気は滝子山とちょっと似てますね。
こちらの方は少しミニチュアな感じですが。

ぐっと寄ってみるといい感じ。

沢の流れを感じながら、少しずつ標高を上げていきます。
意外と、道はよく整備されていて歩きやすかったですね。

南側が少し開けた場所にやってきました。
椿の花が咲いていたので、内側から一枚。

野鳥の鳴き声も聞こえてきます。
歩いているとメジロ、ウグイスの姿を見かけることもできました。

ここから先は沢とお別れして、こんな感じの道を歩くことになります。
これがまた、かなり歩きやすい。

マイナーな山なのでもっと荒れた登山道を想像していたのですが、比較的新しい道らしく、歩きづらさを感じることは一度もありませんでした。
高尾山と同じくらい歩きやすい。

中盤で少し斜度が増しますが、それでもこんな感じ。
この山、難易度としては天覧山と同じくらいなのでは?

元禄こぶしなるものを勧められたので寄ってみましたが、時期が時期だけに何もありませんでした(笑
山桜も植えられているので、春が旬かもしれません。

さらに登るとこんな場所が待っていました。
広い、広いよ。超広角で撮ったんじゃないかっていう絵面ですが、これでも38mm。

ここから山頂へはこんな感じの広い道が続きます。

なんでこんなに整備されているんだろうと思ったら、どうやらこの山自体、山城の跡地らしいです。

車も通れそうなくらい広い道。
というか、山頂まで行ってみたら普通に車が停まってました。

山頂には麓で見えた電波塔のような施設が。
人工物が陣取っているので風情はないですが、展望は良いので関東平野を見渡すことができます。

霞ヶ浦も見える。
まるで海ですね。

こちらは筑波山。1000mにも満たない低山ですが、こうして見るとなかなか立派。
遠くには日光連山も見えました。雪をかぶって見えるのが男体山でしょうか。

宝篋山山頂〜尖浅間〜小田休憩所

山頂にはベンチもあって休憩するにはちょうどよかったのですが、着くのが早かったので昼食という気分にもならず。
写真だけ撮って早めに下山することにします。

案内板が多くて道に迷わなさそうなのが宝篋山の良いところ。
初めてでも全然怖くない。

噂の山城をお勧めされたので寄ってみる。

分岐から歩いてちょっとのところに城跡がありました。

うわぁ……なんもないですね!

先に進むこともできたのですが、引き返して歩きやすい道の方へ。

宝篋山は知名度こそ低いものの、登る人の数は少なくはありません。
この広い登山道も、地元の方々が整備して十数年ほど前に作られたばかりなのだとか。
小さな滝の一つひとつに名前がついていることなどからもわかるように、地元の方に愛されている山ですね。

ルートも豊富なので、下山ルートは違う道を選んでみます。
宝篋山に連なって、尖浅間というピークがあるのでそちらを目指してみることにします。

こちらの方も整っていて歩きやすい。

コナラとサクラの木が支えあって一本の木のようになっています。
合体木というのだとか。

尖浅間へは少し登り返しもありますが、こんな感じでさっと登れる程度のもの。
余裕ですね!

そんなわけで尖浅間。
こちらにもいくつかベンチがあるので休憩もできます。

私は休まずに下山。
午前中のうちに降りて、麓でラーメンでも食べて帰ろうかなと。

尖浅間からの下山ルートはすこし急。
降りる分には問題ないけど、こちらから登るとちょっとキツそう。
キツいといっても往路のルートと比べての話で、奥多摩や丹沢よりも遥かに楽ですが。

こちらのルートはそのまま下山することもできますが、往路と合流する道もあります。
この分岐がそのポイントで、右手の道を進むと往路の道に合流するので遠回りになります。

疲れたらベンチで休むこともできる。
この気配り、おもてなしの精神だ!

とか言ってる間に降りてきました。
まだまだお昼前、時間的には余裕ありますね。

絵になる松ぼっくりを見つけたら撮るのがしきたり。

最後は再び農道を歩いてフィニッシュです。
山の麓に水田って珍しくないですか?

ため池の水面がきれいだったので、PLフィルターを外して一枚。
なんでもない田舎の風景ですが、それがこんなに美しく感じる時もある。

農道歩きもそろそろ終わり。この道の向こうに小田休憩所があります。
日中はバスの本数が多くない(12時台は一本もない!)ので、小田休憩所で時間を潰すか、少し歩いてご飯を食べに行くのがいいと思います。
車道を歩く時は、トラックが多いのでお気をつけて!

あ、そういえば。土浦駅には昨年末から日本酒と常陸野ネストビールの角打ちのお店ができました。
樽でしか飲めないものも常時数種繋いでいるようなので、宝篋山の帰りに一杯いかがでしょう。

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